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zoom RSS 奄美フウラン

<<   作成日時 : 2006/08/11 19:24   >>

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フウラン、セッコク、フウキランと聞くと古典的な植物で盆栽愛好家の植物とばかり思っていた。
毎年東京ドームで開かれる世界蘭展でもその小さな楚々たる花と姿を見てきたが、自然にあっては大樹や岩肌などの高い所に着生する蘭であるので自然の風を好み、ガーデニング向きでないものと思って何故か栽培が難しそうで敬遠してきた。

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ある方のブログで知ったフウラン。夏場涼しい所で、冬場は室内に取り込めばいいらしく、独特の真っ白い花が綺麗で、しかも夕方から芳香を発するらしい。

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折りしも丁度先日、何時もの花屋で思いがけず見かけた奄美フウラン。何時ものバイトのお兄さんが、「これって此処で初めての入荷です。」ってことで一番しっかりとしたものを最初に選んでもらった。この奄美フウランは、小さなミニ鉢に苔で巻いてあって盆栽用に作ってある。しかも花芽が5個付いていて、これからの開花が楽しみである。(若しかして来年は花芽が出来ないかもしれないが・・)その蕾も今丁度満開を迎え、家の中で綺麗な花を咲かせ、夕方より微かな甘い薫りを放っている。この植物は、姿、そして花の美しさ、薫りと3拍子揃って、何よりも鉢が小さくて、管理が楽なのが良さそうだ。そしてミズゴケで巻いてあるので、若しかして屡水を上げる心配が無いかも知れない。
そして鉢で育てるだけでなく、ミズゴケで包み、木炭とシノブの羊歯と一緒に吊り鉢としても楽しめるようで、ひょっとしたらウラハグサ(フウチソウ)同様、夏場を涼しくさせてくれるような植物でもあるようだ

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育て方を見ると、乾燥に強く過湿に弱い性質のようで比較的簡単そうだ。『寒さには弱いが、関東地方以南の太平洋側であれば庭木や庭石に着生させることもできます。 乾燥には強いほうですが,あまり乾燥させると多肉質の葉から水分がなくなり弱弱しくなって株の勢いが衰えてしまいます.(冬場はこんな感じで休眠しますので,完全に乾燥してから軽く霧を吹く程度にします)霧吹きなどで湿度の管理を行ってやればマンションのベランダでも育てることができるので,お勧めの蘭のひとつです』との有り難いアドバイスがあった。
あと、『水苔が乾いた頃、バケツの水にジャポンと浸けて水やりは終了。冬は、1週間に1回程度水をスプレーする程度。冬季は休眠するので葉にシワが出来ても可。肥料は、無肥料かマグアンプKを数粒、植え替え後に鉢の縁に埋め込む程度。ベランダの半日陰に置き、水やり以外完全にほったらかしで良い』ということで、ズボラタイプにはうってつけの植物だったのである。

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この奄美フウランの原種は奄美大島産の南国種の山取り品,又は実生株が最も多くでまわっているそうだが、本州,特に中部以北では極めて自生量が少なく、市販のものは改良品種が殆どだそうで、これも品種改良されたものかも知れない。
普通のフウランと比べると奄美と名のつくものは、少し大型だそうだ。
葉は10センチ位で、花は3センチ弱あり、カメラで撮って見ると、後ろに7センチもある長細い紐のようなものが付いていて面白い形をしている事に気付いた。学名がNeofinetia falcataで、「falcata」は鎌形という意味だそうで、この花の形の細長い紐を鎌の柄に見立てているのかも知れない。これは距(キョ)と呼ばれて、この先に蜜が入っており、虫を呼ぶためのものだそうだ。

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この小さなフウランに、昨日のウラハグサ(フウチソウ)同様、日本の盆栽家が愛でていた古典植物を見直すチャンスとなった。そしてこの暑い夏の夕昏を純白の花が甘く清々しい芳香で涼しくさせてくれ、大きな花の月下美人とはまた違って身近な楚々たる花として再発見の植物となるようだ。

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<奄美フウラン(風蘭)>
学名:Neofinetia falcata
ラン科
英名:Samurai Orchid
原産地:本州 (関東以西)、四国、九州、沖縄に自生。
開花期:6〜8月
性状:常緑性、着生蘭、環境省のレッドリスト絶滅危惧II類 (VU) に入っている。
育て方:乾きに強く過湿に弱い、真夏は直射日光を避ける、風通しの良い環境を好む。
     水苔で根をくるんでこんもりと植え付け、毎年春に水苔を変える。

※フウキラン(富貴蘭)とはフウランの珍種や変種。美しい斑のはいるもの、葉の形の変わったもの、花変わりなど、多くの変種が選抜されて命名(品種登録)されている。

「我もまたま白き花の風蘭の虜ともなり顔を埋めぬ」

「目に留まる風蘭の花白々と炎暑の中に風を運び来」

「蒸し暑き夕べを薫る風蘭の甘き香に心もそぞろ」

「手の上に乗るよな小さき鉢の花風蘭の薫り一部屋漂う」

「流れ来る『千里の旅路』東儀の曲魂の里を遥か旅する」



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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
いろいろの植物を育てていますね、フウランというと何だか古典的な盆栽家愛用品のような気もしますがそんな事も無いようですね、私もセッコクを何年か育てて花を咲かせていましたが数年前に枯らしてしまいました、今ランで20年も生きているのは胡蝶蘭だけです、ランは水遣りは簡単だし光の条件がうまく合うと結構よく花を咲かせてくれるものだと感じています。
OSAMI
2006/08/11 23:43
フウラン、また一つ勉強させて貰いました。ありがとうございます。
デコウォーカ
2006/08/12 00:05
 一花さんちにもフウランが登場!ですか。奄美のフウランはうちでも今咲いています。夕暮れどきから夜の香りはいいですよね。この甘い香りに蛾が引き寄せられるのですが、人も惹き寄せる芳香ですよね。
 ヘタな香水よりも天然の香りの方が良い場合もありますが、まさにこのランの香りはそんな気がします。一花さんもこの花の香りの虜となられたのですねえ。これでもう、ヤミツキとなることうけあいです。

 普通の園芸用草花よりも手がかからず、いたって手抜き人間向きだったりしますので、ランというと難しそう、というイメージを打ち破るのに良いものですね。
なおさん
2006/08/12 00:27
OSAMIさん、コメント有難うございます。
>何だか古典的な盆栽家愛用品のような気もしますがそんな事も無いようですね、私もセッコクを何年か育てて花を咲かせていましたが
そうでしたか、花屋ではあまり見かけなかったのですよ。山野草愛好家の方達が好まれるものとばかり思ってました。OSAMI さんもセッコクを育ててらしたのですね。植物がお好きでいらっしゃいますね。胡蝶蘭が20年ですか?素晴らしいですね。>ランは水遣りは簡単だし光の条件がうまく合うと結構よく花を咲かせてくれるものだと感じています。
それが今までシンビジューム、カトレア、デンドロ、ミルトニア他全部枯らし専門でした。やっとカンランが何とか咲いてくれています。面倒見過ぎなのかも知れませんね。
OSAMI さんへ
2006/08/12 18:24
デコウォーカ さん、こんにちは。コメント有難うございます。
フウランって、近くに売っていなかったので山野草愛好家のものとばかり思っていました。興味もなくあまり知らなかったのです。こちらにお見えの、「なおさん」のブログで知って、幸い花屋で見かけて簡単そうでしたので育てて見る気になりました。上手くいくか分りませんが。
デコウォーカ さんへ
2006/08/12 18:28
なおさん、夕べ遅くのコメント有難うございます。なおさんちで見せて戴いた沢山のフウラン。育て方簡単そうでしたね。(ズボラタイプ?にうってつけで)小さいし、乾燥に強いし、匂いがあり花が綺麗で言うこと無い花ですね。花屋ではなかなか見かけなかったのですが、今回ラッキーでしたよ。なおさんちはフウラン祭が出来るくらいで、軒にもフウランふ〜らんでしたヨね。おまけに朱天王やら東出都(でしたかね?)などの富貴蘭まで、今も毎日夜は匂いに悩殺されていらっしゃるのでしょうね〜。そうそう、奄美フウランもあるとか仰ってましたね。これってなおさんちでは、外でほったらかしで余り見向きもなれないのではないですか? 悲しいかな、うちでは、今お殿様のように小さな鉢で部屋に入れて、しっかり愛でておりますよ・・。
なおさんへ
2006/08/12 18:42
奄美フウラン 一花一葉/BIGLOBEウェブリブログ
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