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zoom RSS 朝顔&西洋朝顔(フライングソーサー)

<<   作成日時 : 2006/08/13 22:45   >>

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          (西洋アサガオ 「フライングソーサー」)

東京の夏の風物詩として有名な入谷の朝顔市と浅草の鬼灯(ホオズキ)市。もうひと月以上も前に終わってしまったが、朝顔は暑い夏の朝に涼を呼ぶ花として、日本人には欠かす事の出来ない庶民の花である。

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        (ニホンアサガオ、以前育てたもの)


子供達が小学生の頃、理科の時間に自分達でアサガオの種を播いて育て、夫々の鉢を持ち帰り、自宅で夏休みに咲いた花の観察日記をつけていたものだ。そして花で色水を作って遊んだり、子供たちにも親しみのある花である。
種から播いても発芽率がよく移植しても丈夫で、1本でもどんどん蔓が伸びてたくさんの蕾を付け、花後は必ず種が出来る。育てて見ると水さえ与えれば非常に丈夫で、きちんと花を咲かせて応えてくれて、植物を育てる面白さを発見させるので小学生の理科教材になり得る花のようだ。

「朝顔やつるべとられてもらひ水」(千代女)の句は国内外で余りにも有名である。

万葉集でも「朝顔」と詠われている歌が5首ある。
代表として
「萩の花尾花葛花なでしこの花をみなへしまた藤袴朝顔の花」 (万葉巻八・1538)

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      (ニホンアサガオ、以前育てたもの)

アサガオは『奈良時代に下剤として遣唐使により他の薬と共に中国から朝鮮を経て牽牛子〈ケンゴシ〉の名で種として渡来した。その後和名で阿佐加保になった』との記述がある。
万葉集で詠われているアサガオはキキョウ(桔梗)かムクゲ(槿)を指しているとされて、現在のアサガオを指すようになったのは平安後期からとの説がある。

源氏物語にも「夕顔」の巻(四)は良く知られているが、朝顔の巻(二十)もある。
「見し折りのつゆ忘られぬ朝顔の花の盛りは過ぎやしぬらん」

「秋はてて霧の籬(まがき)にむすぼほれあるかなきかにうつる朝顔」


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         (ニホンアサガオ、2006,8/14撮影)


朝顔はヒルガオ科サツマイモ属で、私達が普通に見かける朝顔は熱帯アジア原産のニホンアサガオである。葉が例のくびれた三角形の形をしており、花色も多彩でしかも形に変異が多く見られる。九大の朝顔研究室では文部科学省の「アサガオ突然変異系統の収集・保存・提供の中核機関」に選定されており、そのHPで見る朝顔の変異の花と数に驚く。先日NHKの朝のTVでも報じられていた。
九大朝顔HP

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         (セイヨウアサガオ)

ニホンアサガオの他に花屋で近年出回って見かけるものに、セイヨウアサガオがある。セイヨウアサガオは明治時代に渡来したそうで、葉がニホンアサガオと違ってハート型で丸みを帯びており、サツマイモの葉にそっくりでサツマイモ属が頷ける。一般に知られているのが、ヘブンリーブルー(ソライロアサガオ)やスカーレット・オハラ(赤)で、、これ等は私も育てたが、ニホンアサガオよりも花期が少し遅くて花持ちも良く、昼前までも咲いてくれていた。花はニホンアサガオより大きめで、花の中心部が黄色味を帯びており、花の形には変異がなく花色もそんなに多くないようである。

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         (セイヨウアサガオ)
今年私が育てたものは、「フライングソーサー」と言う銘で、蕾の状態の時は赤っぽく、咲くと薄青い花色に少し濃い青の筋が入っており、また萎むと赤っぽくなる意外な花である。この花も昼前まで咲いてくれて、朝寝坊には有り難い花である。

アサガオの他にヒルガオ、ヨルガオがあるが、ヒルガオはヒルガオ科ヒルガオ属でアサガオと違って観賞用に育てられることなく雑草扱いである。ヨルガオは流通名がユウガオ(夕顔)で熱帯アメリカ産のヒルガオ科サツマイモ(イポメア)属で、大きく真っ白で良い匂いのする花が夕方から咲き、葉は西洋アサガオと同じである。
ヨルガオ(ユウガオ)

植物分類としてアサガオは1年草扱いだが、リュウキュウアサガオ(琉球朝顔)と呼ばれ、自家受精しないので種が出来ない宿根朝顔があり、これも以前育てたが、蔓が花壇に這って非常に逞しく、他の植物を脅かすほど雑草化したので即除去した。イリオモテアサガオ(西表朝顔)とも呼ばれ、亜熱帯原産のノアサガオ(野朝顔)の突然変異亜種だったそうだ。

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「みづからはあるかなきかの朝がほと言ひなす人の忘られぬかな」(与謝野晶子)

<ニホンアサガオ(日本朝顔)>
ヒルガオ科サツマイモ(イポメア)属
学名: Ipomoea nil イポメアはギリシア語の芋虫に似るが語源。物に絡んで這い登る意。
英名:Japanese morning glory
原産地:中国
別名;カガミバナ(鏡草)シュンカ(蕣花)シノノメグサ(東雲草)ケンゴシ(牽牛子)カオバナ(貌花)アサナグ
日本には平安時代に渡来。
花期:6〜10月
性状:1年草
花色:多彩だが、黄色と黒はない。

<セイヨウアサガオ(西洋朝顔)>
ヒルガオ科サツマイモ(イポメア)属
原産地: 熱帯アメリカ
性状;1年草、葉はハート型の丸葉

「寝不足の眼にシャーター開けたれば二輪の朝顔涼しげに咲く」

「膨らみて捩れたる蕾朝顔の今朝に開きて薄青が咲く」

「朝な朝な大輪の花薄青の朝顔開きて夏陽の厳し」

「精進の料理を供えて仏壇の遺影に夫は長く呟く」

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
 一花さんちは、昨日はセイヨウアサガオでしたか。眠くて寝てしまい、コメントが今朝になってしまいました。
 淡い空色の、涼しげな花が夏向きで良いですね。アサガオにもいろいろな種類があり、それぞれに良いものです。
 うちでは昔、縁側の外にアサガオ棚で日除けを作ったりしましたが、場所がなくなり、この頃では鉢植えで作るのがやっとです。それもあまり構わないせいか、満足に育っていませんので、かわいそうなようです。
 ヘブンリーブルーは、森林公園でもアサガオドームを作って、よく茂っていますが、やや遅咲きの品種ということで、まだ咲きだしていません。

 「今昔物語」にも古い濁り酒に朝顔の種子を濃く摺り入れて、飲んだ者に下痢をさせる話が出てきますが、大昔は牛と引き換えにするほど貴重な薬だったのですね。
なおさん
2006/08/14 05:24
フライングソーサーはとても涼しそうで良いですね、アサガオは小学生の頃一生懸命育てたことと、以前兄の家で日よけを兼ねてネットに絡ませたアサガオを一生懸命咲かせていた事を思い出します、しかし私の散歩コースの住宅ではあまりというかほとんど見かけません、やはり人の好みが変ってきた事なのでしょうかね、一番多く見かけるのはやはりペチュニアですが、その他は特に多いものはなくていろいろの花というところだと思います、アサガオの歴史もいろいろ参考になりました。
OSAMI
2006/08/14 08:25
なおさん、こんにちは。早朝からコメント有難うございます。相変わらずの早起き鳥さんですね。今日も何か三文の徳(得)ありましたか?
今日も暑いですね。朝起きると何時も朝顔の花が萎んで見れないのですが、このセイヨウアサガオは昼前まで咲いてくれて、私にはいいです。それとパーゴラの上に今たくさん咲いていますが、撮影がなかなかです。昔は色々育てていましたが、やはりみんな慣れっこになったのでしょうね。ヘブンリーブルーも以前流行でしたが、今年はどうでしょうね。
調べたら、朝顔は下剤として利用され、牽牛子とかで貴重で一般化しなかったのでしょうね。「今昔物語」には植物のことが色々出てきますね。
なおさんへ
2006/08/14 12:45
最近、青紫色のアメリカンブルーがアチコチで見かけます。あの強烈な色に比べるとフライングソーサーは淡くて、ひ弱そうですね。見比べないと何とも言えませんが、私はアメリカンブルーの方が好きかな〜。スミマセン、育てている人に向かって。
昨日、ハマユウの匂いを嗅いできました。香貫山の花壇に有りました。(花壇の花はブログで綴らない事にしているので、気がつきませんでした。)あわい良い匂いがしました。
デコウォーカ
2006/08/14 12:51
OSAMIさん、こんにちは。コメント有難うございます。
私達もでしたが、子供達が小学生の頃にも鉢植えして朝顔は育てたものですね。花屋でも種が色々出回っていますが、この頃苗が出回ってますね。種からだと同じものばかりになるので、苗で求めて楽しむ方が良いようです。
こちらでは、朝顔をフェンスに絡ませてあるお宅がありますが、やはり、花後が面倒だし、花期が朝だけしか見られないので、敬遠されているのかも知れませんね。ペチュニアも雨に強い品種が出てきて花が朝顔に似ていて、こちらが好まれるのでしょうね。うちもサフィニア、ミリオンベルなどがまだ少し咲いていますよ。
OSAMI さんへ
2006/08/14 12:55
デコウォーカさん、こんにちは。コメント有難うございます。
この西洋朝顔の「フライングソーサー」の花色は真っ白に青い筋が入るイメージの絵で、調べても白地だったのですが、何故か薄青い地の花が咲いています。UFOと呼ばれて同じ花が咲かないとかも書いてあります。薄青くて日陰者?のイメージがしないではないですね。見方によっては、涼しげな色?とも。元気に外歩きなさる方には、暑いこの時期、やっぱり 強烈な濃い真っ青のアメリカンブルーの色が素敵でしょうね。アメリカンブルーはヒルガオ科で私も以前育てましたが「エボルブルス」と呼ばれて小花が綺麗で人気ですよね。西洋朝顔のヘブンリーブルーも真っ青で素敵な色ですがそろそろこれから時期でしょうか?
ハマユウは夕方から匂うそうで、暖地の海岸に自生しているので気候的にあそこが合っているのでしょうね。ヒガンバナ科で別名がハマオモトです。
万葉集の「み熊野の浦のはまゆふ百重なす心は思へど直(ただ)に逢はぬかも」(柿本人麻呂・巻四・496)は有名ですね。
デコウォーカ さんへ
2006/08/14 15:58
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