一花一葉

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zoom RSS ダンギク(段菊)

<<   作成日時 : 2006/09/11 17:33   >>

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花屋では8月末から早々と菊の花が出回っていたが、同じ頃出回っていたダンギク。
山野草なのだが、鉢物として花屋でよく出回っており、キクの名前が付いているがキク科ではない。花はどう見ても洋風のハッカかミントのような小花が集まっているイメージで、薄紫の涼しげな感じに秋の野の風情を感じさせてくれる。葉が菊に似ていると書いてあるものもあるが、どうも余り似ていないようだ。花の咲き方は、対生した葉の中間部の所から茎を取り巻いて段々に咲くので、ダンギク(段菊)の名前が付いたと言う。

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この花は茶花としても愛でられるので今までも花壇に植えた事があったが、暑さには強くて寒さに弱かったのか、宿根草なのに翌年から出てこなかった。
調べて見ると半日陰でも育つ事は育つが、日当たりと水はけを好むもので、寒さには弱く露地では温かい地域しか越冬できないと書いてあった。性質は強壮と書いてあるものもあったが、やはり霜が降りたり雪が降ったりする地方では翌年出てくるのが無理だったのであろうか?
今回は花壇でなく鉢植えとして他の植物と一緒に寄せ植えしてある。
本来は日当たりの良い岩場などに生える多年草で、長崎県(特に平戸、対馬)と鹿児島県の一部に分布するとも書いてあるものの、良く知られているようだ。

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蕾は小さな団子のようでそれが塊をなし、花は茎の中間部から咲いてきて順番に上に咲いていくが、この暑い時期余り花持ちは良くないようで、すぐ褐色になっている。花をカメラ目線で見てみると、どうも花びらが白っぽく、オシベが長くて葯の色が紫を呈しているような面白い形に見え、花びらひとつひとつの正体があまりよく判らない。
茎はまるで木のように木質化しているが、草本植物である。

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         <1輪の花びらの様子>

この植物はクマツヅラ科のカリガネ属で、クマツヅラ科と言えば、Verbenaceaeでバーベナが良く知られているが、『双子葉植物に属する科。熱帯を中心に分布し、一年草から高木まであり、一部はつる性。花は放射相称(花弁は5裂)または左右相称で、唇状のものもある。葉は多くは対生、果実は液果、核果または分果。全体に芳香または悪臭をもつものが多い。約90属2000種を含むが、APG植物分類体系では多くのものがシソ科など他の科に移されている。花が美しいので園芸用に栽培されるものが多く、レモンバーベナなど一部のものはハーブあるいは薬草として用いられる。日本にはクマツヅラ、カリガネソウ、イワダレソウ、ムラサキシキブ、クサギ、ハマゴウ、ハマクサギ、ハエドクソウ、ヒルギダマシなど9属十数種が自生し、帰化植物もある。』(出典: フリー百科事典『ウィキペディアより)と書いてある。
上記の記述には、『APG植物分類体系では多くのものがシソ科など他の科に移されている』とあるから、やはりこの花がハッカやミントのシソ科に似ているのが頷ける。

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そしてカリガネ属は日本ではこのダンギクとカリガネソウの2種類が日本に産するそうだ。
カリガネソウは、青紫の花で丈が1メートル位になるもので、花の形が雁に似ているのでそんな名前が付いたそうだが、同じクマツズラ科のブルーフェルフィン(クレロデンドルム・ウガンデンセ、別名弁慶臭木)にも良く似た花である。カリガネ草はまだ育てた事がないが、種で求められるようで、ちょっと臭い匂いが在るらしく余り好まれないようだ。クマツヅラ科の定義として、「全体に芳香または悪臭をもつものが多い」と書いてあったが、クサギも同じクマツヅラ科だったので頷ける。

カリガネとは「雁が音」と書いて雁の鳴き声のことで、転じて雁の事を言う。『秋は、夕暮れ。夕日のさして、山の端いと近うなりたるに、烏の寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、飛び急ぐさへあはれなり。まいて、雁などのつらねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし』と枕草子にあるように、雁は昔は日本にたくさん飛来していたが、今では開発が進んで自然の干潟が少なくなったので数も減り余り見られなくなったようだ。
万葉集でも67首も歌われている。
カリガネソウ

「葦辺なる荻の葉さやぎ秋風の吹き来るなへに雁鳴きわたる」(万葉十・2134)

「病雁の夜寒に落ちて旅寝かな」(芭蕉)

さてこのカリガネ草と同じ仲間のダンギク。どう見ても同じカリガネ属とは思えないので不思議だ。花色は薄紫を多く見かけるが、ピンクは見かけたが白もあると言う。
また、これに良く似た花としてハナシキブ(花式部)があり、ダンギクに他の品種が交雑して生まれた品種で、葉は細くてやや繊細な感じがして落葉性の低木で同じような紫色の花を咲かすが、冬に落葉するものがある。
ハナシキブ

雁は俳句では晩秋の季語で、普通10月頃からシベリアなどから渡ってくるが、空を飛ぶとき、棹のようになったりかぎのようになったりする。その年に初めて来るものを初雁と言うが、季節は未だ9月の中旬に近く、未だ未だ残暑厳しい折、カリガネの花の便りは聞くものの、我が家の鉢のダンギクの薄紫の花は涼しげだが、この頃の日中の30度を越える暑さには閉口しているようだ。
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<ダンギク>
クマツヅラ科カリオプテリス(カリガネ)属
学名:Caryopteris incana
英名: bluebeard
別名:カリオプテリス、蘭菊、蘭香草(漢名)
原産地:日本(長崎県。特に平戸、対馬と鹿児島県)朝鮮半島、中国、台湾
開花期:9〜11月
性状:多年草(半耐寒性)草丈30〜50cm
花色:薄紫、白、ピンク

「段々に薄紫の花咲ける鉢の段菊涼しさ運ぶ」

「真夏日の九月の初旬にネットに見る雁金草の花の便りを」

「夜のうちに雨となりしか締め切りの部屋のエアコン一夜涼しく」

「菊の名を持てど段菊雁金の仲間と知るも花の不可思議」

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コメント(20件)

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一花さん、どう見ても菊とは見ないですね段菊。
しかし、非常に面白い咲き方です。一度に咲くと見事でしょうね。
初めて拝見しました。ありがとうございました。
彦左
2006/09/11 17:53
 一花さんちでは、ダンギクが咲き出しているのですね。九州の一部にしか分布しないものなのに、園芸的には広く作られていて、あちこちで見かけますね。輪生のように段々に咲く花は長く楽しめて良いものですね。
 うちではカリガネソウの方を種子から育てていて、もうずいぶん大きくなり、面白い形の花を沢山咲かせます。楽しい形で良いのですが、そばに寄るだけで、ウッ、と来る匂いが玉に瑕ですよね。同じ科とは思えないほどの違いがあり、面白いものですね。
なおさん
2006/09/11 20:27
不思議な菊ですね。市内の神社で「菊花まつり」なるものが毎年開催されます。長く手入れをした菊がたくさん並ぶのが毎年楽しみでもあります。
でもこのダンギク。これまでに見たこと無い美しさを感じます。
環ちゃん
2006/09/11 22:07
彦左さん、こんばんは。早々にコメント有難うございます。
これは、名前が「段菊」なんて「菊」の名前を戴いている花ですが、実はキク科ではなく、クマツヅラ科でバーベナとかムラサキシキブ、クサギとかの仲間なんですよ。そしてカリガネ属でカリガネソウと言うのがありますが、あちらと同じ属なんですが、ちょっと菊とも何とも似ていない花ですね。九州の方に自生しているそうですが、花屋でも鉢でお見かけされるかも知れませんね。実際ご覧になれば見覚えのあるお花かも知れませんよ。段々下から花が咲いてくるのでダンギク(段菊)です。
彦左さんへ
2006/09/11 22:17
なさおん、こんばんは。コメント有難うございます。これは園芸種として良く見かけますが、九州の方に自生する山野草なんですよね。ピンクも以前育てた事があるのですよ。
なおさんちで、去年カリガネソウを見せて頂き、素敵な花と思っていたら、私が去年初めて育てたブルーフェルフィン(クレロデンドルム・ウガンデンセ、別名弁慶臭木)にそっくりで、やはり同じクマツヅラ科だったので納得でした。でもブルーフェルフィンはちっとも臭くなかったですよ。カリガネソウとダンギクの類似点をと言われても、花を見ただけではちっとも判りませんよね。シソ科の方が頷けます。カリガネソウは種で簡単に開花するもののようですけど、またアップを楽しみにしてますネ。PCで匂いが届かないのでヤレヤレです〜・・
なおさんへ
2006/09/11 22:26
環ちゃんこんばんは。お久〜です。あの岩塩が100円だなんて早とちり〜でした。おろし金が100円だったのですね。愚図マニアでぼ〜〜とし過ぎていました。(年中ですが・・)スミマセンでした。硬い塩で頭でも叩いて今更刺激しても、しようがね〜でしょうね。
さて、花屋ではもう菊が出回ってますね。でも「段菊」は「菊」と名前が入ってますが、菊では無いのですよ。なが〜いブログ文章を読めば理解出来るのですが、何せ環ちゃんみたいな簡潔ブログでなく、しつっこく長ったらしい〜ので、最後はトンチンカンと意味不明なことだったと言うことかも知れませんよね。
菊に似ず段々に面白く咲くミントかハッカのような花です。今頃花屋で出回っているかも知れませんよ〜。ピンクもありますヨ。本来は九州の方に自生している山野草ですが、これは園芸種ですよね。
環ちゃんへ
2006/09/11 22:39
変わった花ですね。まさに、環・
葉っぱも輪生のように見えますが、・・互生?
雁・ガン・カリガネソウは聞きますが、これはないですね。
鹿児島も原産種が・見たことないです。
薩摩節
2006/09/11 23:26
面白い花ですね、花が環状に咲いていて春に咲くオドリコソウとも少し似ている感じがしました。
OSAMI
2006/09/12 07:15
段菊、面白い花ですね。クサギやムラサキシキブと同じ科とは思えません。クマツヅラ科の定義として、「全体に芳香または悪臭をもつものが多い」と知りました。クサギ、ムラサキシキブは良い香りがするのは知っていますが、段菊も良い香りがするのですか?
デコウォーカ
2006/09/12 10:02
一花さん家はもぉ〜咲いたのですね。
我が家のは未だ、花芽がありません。数年前からほそぼそと
咲いていますが・・・トウテイランもやっと咲いたところです。
ハナシキブとかこの色の花が好きでね〜

一花さん。やっと肩の荷を卸した気分です。
重陽の節句の日にお式に出てきもした。
若い二人の手作りのお式で華美に走らず好感の持てる物でした。
お色直しも先のドレスにお花を鏤めただけで・・・
時間もゆったり流れ、友人グループの生の演奏やら・・
(一番入れこんでたのはσ(^-^)ワタシだけ?だったかも〜ぁはは)
レストランウエディングも時間に余裕があっていいですね〜〜
すごぉく佳い気持ちでみんなで幸せになれました。
少しだけ・・様子をUPしました。カゴッマにも写真を送ったとよ。
nobara
2006/09/12 11:47
はじめて見たような気がします。面白いお花ですね。
未来
2006/09/12 13:14
薩摩節さん、こんばんは。すみません〜コメント返事遅くなりました〜。こちらは今日一日雨で寒いくらいですヨ。やっせんぼの犬なんですか?お家にあがって猫と犬と一緒なんですか?
このダンギクは花が段々に環になって咲いて面白いですよ。日当たりの良い岩場などに生える多年草で、長崎県(特に平戸、対馬)と鹿児島県の一部に分布すると書いてあったのですが、小さい頃の記憶では見たような見ないような〜です。薩摩節さんはご覧になったことがなかったのですね。葉は輪生でなく普通に対生しているようですよ。
雁はお得意の写真撮影なさってらっしゃるのでしょうね。ガンの病気は怖いですよね。カリガネソウはご存知でしたか?私は去年初めてブログで花を見せて頂きましたが、実物はないです。臭い花だそうですよ〜〜。
薩摩節さんへ
2006/09/12 20:12
OSAMIさん、こんばんは。コメント有難うございます。これは花が段々に咲いて環状に咲いて、何かに似るな〜と私も思っていましたら、咲き方は踊り子草ですよね。でも花はハッカみたいなんですよ。
公園とか街ではまだちょっと見れるのが早いかも知れませんね。 結構花屋では出回ってますが、時期的に花屋ではもう菊まで売り出していましたので、ひと月ぐらい自然開花より早目かも知れませんね。他所のお宅では宿根として育ててらして、未だ咲いてないとか仰ってますから・・
OSAMI さんへ
2006/09/12 20:28
デコウォーカさん、こんばんは。コメント有難うございます。ダンギクは段々に咲いて環状に花が咲き面白い形ですが、シソ科のハッカに似るようです。クマツヅラ科は全体に芳香または悪臭をもつものが多いと定義されておりますが、昨日またアップされていたクサギの花は芳香がすると仰ってましたね?(ユリではなく?)ムラサキシキブも芳香がするのですね。未だ匂いを意識して嗅いだ事がなかったので今度楽しみです。今日早速ダンギクの花を嗅ぎましたが無臭だったようです。でも葉がちょっと匂って、揉んだら匂いましたよ。何処かの記述で葉の事は見たようで、その方も意識されたようですね。同じ仲間のカリガネソウは綺麗な花なのに、とても臭いようで可愛そうです〜。未だ見たことも嗅いだ事もないのですが、お花が綺麗ですのでコレを育ててらっしゃる方もいらっしゃいますよ。 私も育てて見たいのですけど・・
デコウォーカ さんへ
2006/09/12 21:16
nobaraさん、こんばんは。今日は雨でしたが、お休みでしたか?ノバちゃんちは、ダンギクは宿根で元気で咲いてんだね〜。家は何度か植えるけど駄目〜です。秋に色々球根を植えるため掘り返すからかしらね?ベロニカの一種のトウテイランはやっと今頃咲きもしたか?うちはこれもドロンドロンでした〜。ハナシキブも育てているのね〜?白と青はお互い好きな花色で気があうよね〜。そろそろノバちゃんちはブルーフェルフィンが出てもよかとじゃなかね〜。うちんたずっと冬も咲き続けて、春になって草臥れたのかドロンじゃった〜。ちょっしもた〜。また何処かで調達せんな〜ちおもちょっと。例の結婚式は大安の九日じゃったとね。そら張り切って、カメラ撮影やらおしゃべりやらお食事やら忙しかったでしょうね〜。感激じゃったち、出席して良かったね。お二人の幸せな姿を見られて一安心で、今後の参考にもなるし、こいで丸くお目出度し〜。あとはご子息のことだけだね。でももう決まったのでしょう〜。辛抱し甲斐があって良かったネ。またチンチンボッボお邪魔しもんそ〜。
nobaraさんへ
2006/09/12 21:31
未来さん、こんばんは。コメント有難うございます。もう帰省からお帰りなさったのですね。きっと色々楽しかった事でしょうね。
ダンギクは普通宿根で翌年出てくるようですが、何故かうちでは出てこず今年は鉢に寄せ植えしてあります。段々に咲くのでダンギクで、でも菊科の花でないのですよ。環状に下から花が咲いて結構面白い咲き方です。紫色が何ともいえない山野草風ですが園芸種として花屋で出回っており、ピンク、白色もありますよ。
未来 さんへ
2006/09/12 21:37
おはようございます。涼しくなりましたね。あら〜〜偶然。私のところも雁金草 (カリガネソウ)を載せたのですよ。今度一緒に実物見に行きましょう。
ゆう
2006/09/13 08:22
こんにちは。なが〜いブログ文章、読み返しました。
菊ではないのですね。流し読みがばーれーたー。クマツヅラ科?ますます難しいのですね。花博士にはなれませんねー。
花屋さんにあるのですね。今度、気にしてみてみます。こちらは今日も雨です。
環ちゃん
2006/09/13 12:58
ゆうさん、こんにちは。暑かったり寒かったり、特に今日はもう寒い〜〜と長袖、長ズボンのイデタチです。毎日雨で、うんざりですね〜。相変わらずお料理お上手なんですネ。この頃アレルギーで身体がだるっぽくて、やる気が起こりません。ゆうさんとこカリガネ草でしたか?やはり同じカリガネ属ですから、偶然このダンギクの時期と同じだったのですネ〜。
実物は何処なんでしょうね〜〜?匂いを嗅いだら一変に嫌いになりそうですね?如何でしょうね〜?クサギの花は良い匂いだそうです〜。クマツヅラ科って良い匂いと悪い匂い両極端なんでしょうかしらね?
ゆうさんへ
2006/09/13 18:20
環ちゃんこんにちは。22時ってもう子供のオネムの時間だから、濫読しなくては時間がないよね〜〜。こんな長〜い駄文に付き合ってたら、ママゴンが早くお休み〜ヨとおお目玉だもんね。仕方なかんべ。
キク科でないのさえ判ればそれでよしとしておくなさい〜。
このごろアップが真面目だね〜。F1レーサーのライセンス取得して後の暴走族。カッコいいね〜〜。たしか金八先生とこのマッチ、鶴見真吾、三原順子君達の元生徒もカッコ良くTVで本物に乗って暴走していたよね〜〜。環ちゃんはもう暴走止めたの?お子さんが今は若しかして??この頃夜バイク暴走がうるさいよ〜。丁度雨でラッキー。
今日も雨、雨です〜。寒くて長袖長ズボンです〜。鉢から見なれぬキノコ出現です〜。
環ちゃんへ
2006/09/13 18:34
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