一花一葉

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zoom RSS リンドウ

<<   作成日時 : 2006/09/15 20:38   >>

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秋になると必ず花屋に出回って、その青い花色に何故か日本の和のイメージがあり、懐かしい野山の風情を感じるリンドウ。普通野山では、林縁や林床・草原など日当たりの良いところで見かけるが、小さい頃、山に登った時に度々見かけて馴染みの花であった。このリンドウは秋だけでなく、以前高尾森林公園の桜を見に行った時にも土手で見かけて、春にも咲く種類がある事を知った。ハルリンドウだったのかも知れないが、随分と小さく花色も薄くて可愛らしいものであった。リンドウは生け花の花材としても必ず利用され、秋の七草には入っていないが、秋の花には欠かせない花である。

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普通の野山で見かけるリンドウは、背が低く小さな蛍袋を逆さにしたような形で、ポツンポツンと咲いていた記憶があり、葉に比べて花が大きく他の植物に凭れるように咲いていて、鮮やかなその青は目立ち、思わず誰もが惹かれてしまうもののようだ。本には群生して咲いている画像があったが種類も色々あるようだ。

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秋が近づくと必ず花屋で園芸種として出回り、色も青の他にピンク、白、斑入りなどが出回って洋のイメージもあるようだ。、我が家でも毎年その青を花壇や鉢の儘で育てているが、曇り日には花が閉じ、晴れた日には花を開いている。少し秋めいてくるとやはり青の涼しげな花に癒されるが、これは随分お日様が好きな植物である。但し30℃を越える残暑の厳しい日には弱いようで、半日陰に移動してあげた方がよさそうだ。

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リンドウは宿根草で温帯や亜熱帯のみならず、北海道、樺太、までも分布すると書いてあり寒さには強いもののようだが、我が家では地植え、鉢植えで普通のリンドウや、岩手乙女も育てて見たが翌年出て来たことはない。山野草扱いか1年草と諦めて育てないと駄目なのかも知れない。花屋で出回っているものに、エゾリンドウ系とリンドウ系があり、鉢花で出回っているのは主にリンドウ系のもので、矮性種のシンキリシマリンドウと呼ばれるもののようだ。これは、挿し芽でふやすことができるとの記述があった。
今花屋で見かけるリンドウには背の低いリンドウだけでなく、草丈20〜30センチの岩手乙女の銘のものが敬老の日に向けて出荷されてラッピングされて出回っている。生け花用としても切花で背の高いリンドウがあるが、あれは生産者農家が切花用に育てているのであろう。
エゾリンドウは背丈が高く、岩手乙女、切花用のものに似ているようだ。
エゾリンドウ
岩手乙女

この花は、随分と昔から愛でられていたようだ。
万葉集でも、ナンバンギセルと同様に「思い草」としても詠われていたらしい。
また、「枕草子」の六十五段の「草の花は」に、『竜胆は、枝ざしなどもむつかしいけれど、異花どもの皆霜枯れたるに、いと花やかなる色あひにてさし出でたる、いとをかし』とある。
かつては、水田周辺の草地やなどにたくさん自生して普通に見られたものだが、近年はなかなか平地では見られないようだ。
平安時代にはリンドウはエヤミグサ(疫病草)とも呼ばれ、漢字では「竜胆」と書き、漢方の医薬に、根は熊の胆より苦く、竜の胆のようだとして竜胆と付けられて消化器系の薬用として利用されている。また、英語でGentiana (ゲンチアナ)と書き、学名にもなっているが、この薬効を発見した、BC2世紀のイタリアの国王ゲンティウスの名に因むとされる。また、日光二荒山には、兎に化けた神様が竜胆の薬効を教えてくれたという伝えがあるようで、花の形は家紋にもよく利用されている。

「紺ふかきりんだうの花あがつまと道に摘みしが棄てにけるかも」(斉藤茂吉)

「岩が根に早旦(あした)ありける霜とけて紫ふかしりんだうの花」(島木赤彦)

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<リンドウ(竜胆)>
リンドウ科リンドウ属
学名:Gentiana scabra var. buergeri
別名:エヤミグサ
原産地:日本、アジア北部、ヨーロッパ
花期:秋7〜10月
性状:宿根草 常緑・落葉  草丈:15〜70p
生育環境:日当たり、水はけが良く、保水性のある土を好む

※春リンドウとしてフデリンドウ、ハルリンドウ、コケリンドウ等があり、どれも秋のリンドウに比べるととても小さい。

「つづれさせ褸刺せよと蟋蟀の鳴く音聞きつつネットに耽る夜」

「秋雨に青き竜胆花の閉ず夏の幻想とうに駆けゆく」

「久々の曇り日に干す洗濯物ややに乾くも良しと取り込む」

「鉢植えの竜胆一株数多なる蕾開かず長雨続く」

「半開きしたる竜胆何輪かカメラの画像に青色深し」 

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コメント(10件)

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 一花さんちは、今日はリンドウですね。林道に生えるからその名がついたのか?と思うと、どうもそうでもないようですね。熊の胆よりも苦い龍の胆というくらいですが、僕は残念ながらこの根は舐めたことがないです。
 鉢植えで出回っているのは、シンキリシマリンドウと呼ばれる系統のものが多いようですが、この頃は白やらピンクやらがあり、色どりも豊かになりました。
 一花さんちは、翌年出てこないのですか?それは残念です。うちでは種子を頂いて播いたものが何株か育ち、此処何年か毎年咲いてくれます。あまり日陰に置くのは良くないですね。どちらかというと、明るいところの方が育ちがいいようです。
 武蔵丘陵森林公園でも、園内の雑木林に自生しているものを、ずいぶん殖やしまして、あちこちに植えつけて10月後半から11月頃咲く青い花が楽しみです。
 川越の雑木林でも、僕が小学校頃には、何度か咲いているのを見ました。平地の雑木林でも、あるところにはあるのですね。山の尾根道などで見る花は、色も濃いようで、見事ですね。
なおさん
2006/09/15 20:53
リンドウが咲き始めましたか、この花を見るとなんとなく秋を感じるような気がします、夏山ではミヤマリンドウとかトウヤクリンドウを見かけても秋などはもちろん感じませんけどね、そういえばリンドウは長野県と熊本県の花になっていますよね、阿蘇の方もリンドウが多いのかと思います。
OSAMI
2006/09/15 21:57
一花さんこんばんわ。
リンドウ・・濃紫のこの花見ると母の着物を思い出します。秋は物悲しいですね。この頃に咲く花は儚げに思えるのはわたしだけでしょうか。
ゆう
2006/09/15 23:30
なおさん、こんばんは。何時もお疲れの所、コメント有難うございます。昔は小さい頃野山や林道に咲いて見れましたよね。龍の胆がなまってリンドウになったとかでしたよ。鉢植えで出回っているものは「シンキリシマリンドウ」と呼ばれる系統なんですか?『矮性種のキリシマリンドウとナツリンドウとの交配種で、丈夫で栽培し易く茎は多く株立ちします。』なんですね。これは日当たりに置いていますが、何故か上手くいかないのですよね。殖やし方は挿し木が普通で、株分け、種まきもできるのですね。アマゾンリーリーとかスパッティラムなどは上手くいくのですが、どうもお店で苗を求めたものは、どちらかと言うとすぐ枯らしています。1年草のジニア、日々草、ミニ吾亦紅、他色々今年求めて花壇に植えましたが長雨で駄目になっています。ペンステモンも枯れてしまいました。ペンタスだけ蔓延って元気です。これももう1年草だと諦めてます。水遣りが多すぎるのかも知れませんね。でも去年花壇で失敗したもので、プランターで元気なものにハマギクがありますよ。リンドウは、やはり鉢で見るのは色が薄いですね。春、高尾の山で見たのは色が薄く小ぶりでした。
なおさんへ
2006/09/15 23:30
OSAMIさん、こんばんは。コメント有難うございます。急に寒くなって秋が一気に来た感じですね。OSAMI さんは山登りもお好きで、山野草にお詳しいですよね。私はリンドウの種類は、ちっとも知りません。「トウヤクリンドウ」は高山性で白っぽく、夏山で見かけるものなんですね。普通の野山で見かけるのはオヤマリンドウと本に書いてあります。色々見分け方があるのでしょうね?さっぱりです〜。
エゾリンドウとかタテヤマリンドウとか、OOO リンドウと山の名前が入っていて、夫々特徴があるのですね。長野と熊本と中部と南の県花なんですね。阿蘇の草原ではきっとたくさん見られることでしょうね。
OSAMI さんへ
2006/09/15 23:44
ゆうさん、こんばんは。コメント有難うございます〜。ゆうさんのアップの献立はやはり、しっかりカロリー計算してありましたね?金波汁(喉ごしが良いので離乳食〜介護食まで向きます。)と書いてあり、献立がプロ的ですよね。

リンドウの御着物、さぞやお母さまは素敵な方なんでしょうね〜。(だったのでしょうね?若しかして回想してらっしゃいますから過去形でしょうか?)私の母はあまり着物が好きでなかったですよ〜。錨肩で似合わないとか言ってましたよ。未だ生きてますけど。
私も着物を着ますが、リンドウ模様はありません。旅愁とか聞くと秋はもの悲しいですけど、やはり薄やらもの悲しい花色が多いし、秋風やら吹き、こおろぎが鳴くので静かな秋の夜長で淋しく感じるのでしょうね〜。秋から冬が早いですよね。
ゆう さんへ
2006/09/15 23:57
りりんりんどうは、こむらさき。♪日本の秋の風情が、なぜか浮かぶから、風土にマッチした花なんでしょうね。鹿児島・天文館に薩摩とんこつラーメンで有名な「こむらさき」があります。
薩摩節
2006/09/16 10:19
薩摩節 さん、こんにちは。コメント有難うございます。
♪りんどうの歌♪もありますよね。りんどうってこむらさき色なんですね〜。
こっちではあまりもう見かけなくなりました〜。そちらでは未だ見かける事が出来ますよね。田舎の山に行くと、リンドウ、オキナグサなど見れましたよ。天文館の「こむらさき」にも行きました〜が、昔はなかったのですよ。よくあっちこっちで天ブラして、食べたり飲んだりしました〜。(騒ぐことはなかったですけど・・)帰るたびに山形屋は大きく変わって、こちらの都会よりも都会的ですよね。鹿児島と言うと馬鹿にされますが、こっちの街よりうすごく都会的で、車も人も多いです。でも人が優しく、人情味がありますよね。電車では、かごっま弁でなくこちら語をよかぶって使う若者が居ますよね〜。吉野辺りもリムジンで通ったら、すっかり変わってビックイでした〜。
薩摩節 さんへ
2006/09/16 12:04
一花さん、リンドウの花いろんな形で見せて頂いてありがとうございました。
この花はこちらでは見られません。島倉千代子リンドウが出てくる歌にはコムラサキってなってますね。
彦左
2006/09/17 10:56
彦左さん、こんばんは。このリンドウは残念ながら自然の野山で見たものでなく、ポット植えのものを求めて鉢に寄せ植えしてあります。
私が小さい頃見たのは、ポツンポツンで、こんなにたくさん密集して咲いていませんでした。今では郊外の山で見れるかどうかです。以前見たのは有料の森林公園内でしたので、管理されて野山に残っていたのかも知れません。
リンドウの歌は島倉千代子が歌って、コムラサキ(濃紫)で青ではないですよね。リンドウにも色々な色がありますよね。今日は生憎雨で花が閉じていますヨ。
彦左さんへ
2006/09/17 18:50
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