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zoom RSS トケイソウ(時計草)

<<   作成日時 : 2006/09/17 18:41   >>

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小さい頃、母が何時もパッションフルーツと言う小豆色をした丸っぽい果物を買っていた。
外皮がとても硬く、其の儘では食べられずに包丁で割って見ると、小さな黒い粒粒の種の周りを黄色いねっとりとしたものが付いて、割ったその中身全部を食べるのだとか言われて食べたが、酸っぱいものもあり完熟していると黄色いどろりとした汁が爽やかで美味しく感じる時もあった。アケビを丸くしたようで色はそれより薄く、種もそれより小さめの感じだった。

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後にパッションジュースとして瓶入りの濃厚ジュースが出回っていて、そちらは随分と飲みやすく、独特の爽やかな飲み物で大好きだった。
この果物は鹿児島の南の指宿とかで栽培されていたようで、トケイソウ(時計草)と言う名前だと教えてもらった。その頃、一度もどんな植物なのか花にも興味がなかった。

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その後、ガーデニングをするようになって初めて知ったトケイソウ。このトケイソウの花は未だ一度も見た事がなかったが、本で見知ったトケイソウの仲間の花の美しく色も多彩で、こんな植物の花だったのだと初めて知った。
本によると花トケイソウと言われる園芸品種が色々作り出されていて、暑さ寒さに強く育てやすい種類もたくさんあった。耐寒温度が−5℃以上と寒さに強く育てやすいアメジストの青紫色の花とか、−3℃以上まで耐えられるコーラル・シーの鮮赤橙色、−15℃以上の耐寒性のある真っ白のコンスタンス・エリオットなど、非常に耐寒性に優れた園芸種が出回っており、近年園芸種として人気の花となっていたようだ。他に比較的寒さに弱く冬場は室内で育てる品種や、暑さに弱く黄色の花を咲かすキトリナとか、随分と花として見ごたえのあるトケイソウが出回っているものだと再認識した。
この植物は蔓性で日当たりを好み、注意して散歩に出かけ時見ると、あちこちの家々のフェンスで元気に蔓延っているが、花はあまり咲いているのをしっかりと見た事がなかった。以前、北海道の富良野のファーム富田の温室でラベンダーの上の支柱に這わせてあって、まじまじとその花を見た。

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我が家でもアメリカノウゼンの代わりにブラックベリーかトケイソウを植えて見たいと思っていた矢先、先に見つけたのがこのトケイソウの鉢で、実が1つ付いていたものだ。(本当はブラックベリーの方が良かったのだが、探したが見当たらなかった。)
鉢を購入して、ラベルをツラツラ見ると、耐寒温度が冬季10℃以上とあり、園芸種の花トケイソウと思っていたのは、どうも関東地方のこちらでは鉢で育てなければいけないクダモノトケイソウで、地植えでフェンスに絡ませるのは無理のようで残念だった。これは昔小さい頃食べたクダモノトケイソウそのもので、果実を食用とするためのものであった。それはそれで、鉢が1つまた増えたしまったが、その後せっせと夏場も水をかけて世話していたが、秋になって蔓が伸び、先日初めて緑の蕾を確認して喜んでいたら今日早々と開花していた。

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初めてまじまじと見るそのトケイソウの美しいこと。一度見たらその美しい花は二度と忘れられないような印象深い花で、メシベ・オシベが独特の形をしてメシベの花柱が3裂して随分前に突出している。これは花粉を運ぶ昆虫がとまりやすいようになっているようで、花びらは違うがホトトギスもこんな風な感じがある。
そしてメシベの3裂の花柱は時計の針を思わせ、おまけにオシベの緑の5個ある葯が随分と大きい。
その後ろにある中心部が紫で、あとが白いレースの糸状のもの。これがトケイソウ独特の花の美しさを醸し出してインパクトがあり、見るものを惹きつける。この白い糸状のものは副花冠と呼ばれ、時計の文字盤にも見えたのであろうか?我が家の白いレースの糸状の副花冠は他の園芸種より随分長くて花びらより出て先端が縮れている。こんな形のものが果物トケイソウの特徴なのかも知れない。本当の花びらは真っ白で薄いものが5枚で、厚手で後ろが緑色のものが5枚の花びらに見える萼、そして一番外側に緑の3枚の苞葉がある。葉は艶々として暑さに耐えられるような大きな楓の葉の形に似る。

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この植物はブラジル原産で、最初この花を発見したのがスペインの宣教師だったそうだ。
この花の形を見て、十字架、釘、荊などとその宣教師はキリストの受難を象徴する形と見做して、「キリスト受難の花passion flower」と名付けたそうだ。花を見てもキリストの事を思い、随分と信心深い宣教師だったようだ。私が小さい頃聞いたのもパッションフルーツだったが、南国のものだったので、ブラジルのサンバを思い、熱帯の情熱のパッションとばかり今迄思っていたが、今日調べて思い違いも甚だしい事が分った。

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日本では江戸時代半ばに渡来したものだそうだが、当時キリスト教が禁止されていたので、パッションフルーツは時計の文字盤に似ていたので時計草などと和名を頂いたのだろう。
この花は1日花のような事が書いてあったが、やはり美しい花は命が短いのであろうか?
今日開花した1輪は実を結ぶ事ができるのであろうか?花後の観察が楽しみである。
この実は、ハーブとして、鎮痛・精神安定・抗痙攣・不眠の緩和・血圧の降下・ヒステリーやノイローゼの緩和・更年期障害など「精神や痛みを静める」働きがあるといわれているそうで、不眠の緩和として是非これから愛用しなくてはいけなくなりそうだ。

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トケイソウ色々

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<トケイソウ(時計草)クダモノトケイソウ>
トケイソウ科トケイソウ属
学名:Passiflora edulis Sims(クダモノトケイソウ)
英名:Passion Flower (キリストの受難の花)
原産地:ブラジル
別名:パッション・フラワー,ボロンカズラ(ボロン葛)、ジャノメソウ(蛇の目草)
花期:5〜9月
性状:半耐寒性常緑蔓性低木
樹高(蔓長):600cm〜 花径:10cm
花色:白・青紫 

 
「情熱のパッションならずキリストの受難の花なり時計草のはな」

「時計草の初花咲くを夫もわれもカメラを覗き溜息のみ吐く」

「細工あるごとき花なり時計草咲き初めし花秋雨に濡る」

「甘酸ゆき思い出のある時計草求めし鉢中ひとつ実のあり」

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コメント(17件)

内 容 ニックネーム/日時
一花さんこんばんわ
トケイソウ実がなるのを楽しみに待たれているのかしら。我が家は外に1本植えたのと、貝割れ状態に芽が出た鉢物がありますが、種からだと何時実がなることやらトケイソウの花には赤もありますよね。でも花より団子実がなる方が好きです。今年はまだ食べていないなぁ〜〜
ゆう
2006/09/17 19:39
 一花さんちはトケイソウの花ですね。この頃はあちこちで絡んで育っているのを見かけるようになりましたが、一花さんちでも育っているのですね。
 情熱とは違い、受難の花とはなかなか面白い見立ての名前ですよね。そうと言われなければ、(言われても?)それと気が付かないような感じです。

 花の形も造形の妙という雰囲気で、よくぞまあ、このような形になったと感心してしまいます。時計の文字盤に見立てたというのも楽しいですよね。
なおさん
2006/09/17 22:10
トケイソウにもいろいろ有るようですが、なかには実を食べられる物があるとは知りませんでした、私の行く公園にも大きく広がっているトケイソウがうりますが、少し日当たりが悪いのか花は良く探さないと見つからない状態です、こちらのトケイソウは白の縮れたようなところがなんとも印象的でね。
OSAMI
2006/09/17 22:22
トケイソウを初めて横から見ました。長針と短針が今にも回りそうに見えますね。トケイソウとは良く考えた名前だと何時も思います。
デコウォーカ
2006/09/17 22:30
ゆうさん、こんばんは。コメント有難うございます。じつは実物は夫が庭に植えていて大嫌いだったのです。今、柿、土佐ボンタン、サクランボ、ビックリグミ、巨峰など植えてあってちっとも実が生らず、邪魔で私が植えたブラシノキや月桂樹など果樹の邪魔だと伐られています。そんな、生り物の生らない木は大嫌いです。落葉したり木陰になるし、今年柿の実が出来ていたのに今では一つもなっていません。そんなこんなで果樹は嫌いだったのですよ。でも他所にブラックベリーが植えてあって、其れを見たらいいな〜と思ったのですよ。フェンスに邪魔にならずに良いですよね。そして其処に花時計草を植える予定が、求めたものがなんとクダモノ時計草だったと言うアホーさんです。
でも不眠症治療に良いと書いてあったので、鉢で育てて実を楽しみに待っている所です。これはパッションジュースとして売っていて美味しいですよね。ゆうさんちも外にありますか?種からも挑戦ですか?そしてゆうさんも団子党?やっぱりお料理お上手ですものネ。1個の実が熟して来るのがワクワク〜です。
ゆうさんへ
2006/09/17 23:10
なおさん、こんばんは。コメント有難うございます。なおさんちは植えてなかったですか?お花好きな、なおさんちに植えてなかったって珍しいことです〜ネ。これって、結構元気であちこちのフェンスで蔓延ってますよね。花は遠くからのみで、はっきりとよく見た事がなかったです。近年色々園芸種が出回って、花色も赤とか黄色とか色々あるようです〜。このジュースが美味しいのですよ。鹿児島ではパッションジュースで出てますから、何時かお姉さまにお土産で求めて貰って飲んで見てくださいね。TVでも島で、この時計草を作っている方の話題が取り上げられていましたヨ。パッションて、鹿児島の人たちは皆、情熱のジュースだと思っているかも知れません。これこそ受難の果物ですね〜。教会では植えられないのかしらね?
時計と見立てた日本人の方の感性の方がダンゼン良いですよね。
なおさんへ
2006/09/17 23:20
OSAMIさん、こんばんは。コメント有難うございます。
時計草って私は実の生るこの果物時計草しか知らなかったのですが、5年前位でしたか、花トケイソウがある事を知りました。熱帯のブラジル産ですので寒さに弱いものだと思ってましたが、品種改良されて、低温に耐えられる品種があり、これがこちらのフェンスなどに絡ませてあるものなんですね。花色もネットで探したら、(楽天のものしかなくてすみません〜宣伝ではありませんので、花色の参考に出しましたので悪しからずご了承下さいませ・・)色々あるものなんですね。花期が9月までくらいですから、また緑の小さな蕾で、すぐ花が咲いてくれましたよ。そうそう、忘れていました〜これから蕾の画像も出しますね。また花が見れると良いですね。
OSAMI さんへ
2006/09/17 23:28
本当に感心しています。お花に対する情が深い方なんだろうって想像しています。時計草は、時計みたいで面白いですね。植物の形は、本当は、合理的な理由があってああいう形をするんでしょうが、その範囲を超えているのが、時計草と思います。神様のいたずら心が作った花のような感じがします。「いたずらが 好きな神様 時計草 太古のときに 時間をもどす」と思いつきのまま書いてしまうので、短歌にも何もなりませんね(笑)短歌好きのお友達に、あなたの場合は、感性だけ、季語も何も、ルールも何もってよく言われますから。(笑)失礼しました。また寄せさせていただきます
hanahhana1952
2006/09/17 23:32
デコウォーカ さん、こんばんは。これは宣教師さんはキリストの受難の花なんて、オシベを釘、メシベを十字架?(どっちだっかかしら?)そして花びらを10人の使徒、巻き髭を鞭に見立てたとか書いてあるようでした。
日本に入ってきてキリスト教が禁止だったので、細工物と見てトケイソウなどと見做した発想が良いですよね〜。まるでデコウォーカ さんみたいな方だったのでしょうね〜〜。横向きの写真だとばっちりそう思えますよね。この横向きはうまくいきましたヨ。
デコウォーカ さんへ
2006/09/17 23:35
hanahhana1952さん、こんばんは。遥遥遠いところ?からコメント有難うございます。花好きなお方はhanahhana1952さんではないでしょうか?お酒よりお花がお好きだっておっしゃってますから〜。私は本当は花より団子党で、いやしん坊なんですよ。この実が出来ないか密かに期待しているのですからね。花も実も楽しめる植物って良いのですけど、冬場10℃以上でまた室内物が増えてしまいました。>植物の形は、本当は、合理的な理由があってああいう形をするんでしょうが、その範囲を超えているのが、時計草と思います。
鋭い理系的観察力なんですね。合理的理由って、虫にとって花粉が付きやすい状態だとかで、ホトトギスも中心部が盛り上がってますよね。
「いたずらが 好きな神様 時計草 太古のときに 時間をもどす」
31文字きちんと形になってお上手ですよね〜。上の句はちょっと歌謡調と言うか自分が決めた思い込みの感想のようですよね。此処だけなんとか自然体で見たままを詠われたら今よりももっといい歌になるようですよ、下の句は詩的表現で素敵ですよね。
hanahhana1952さんへ
2006/09/18 00:00
>あなたの場合は、感性だけ、季語も何も、ルールも何もってよく言われますから。
短歌の場合は季語はいらなくて、俳句と違って自由で良いのですよ〜。31文字並んだ下手な私の歌でも季語もなく、でも見たままでポエムになってませんけど。短歌は、自分の感想を入れると押し付けとなり相手に想像させる余情に欠けると何時も言われています。省略の世界ですから、省けるものは省き、読んだ時、その状態が先ず絵として情景が浮かぶか、漢語など難しい言葉や常套句、手馴れた言葉は用いていないか、インパクトのある作者の言葉を使うなど短歌の世界は簡単で難しく、見た儘でもそれが詩形になっていなければならないポエムの世界なんですよね。私は毎日駄作の多作ばかりです〜。また気軽に作ってくださいませ〜。(短歌のこと知ったかぶりで失礼しました〜。お友達に叱られますね。)
hanahhana1952さんへ2
2006/09/18 00:01
ご指導ありがとうございます。明日は、一日お仕事、さあ寝なくちゃね。それじゃ上の句を変えて、独りよがりにならないように(笑)「文字盤と 針が織りなす 時計草 太古のときに 時間をもどす」今ですね、自分でもにっこりのびったりでした(笑)おやすみなさい
hanahhana1952
2006/09/18 00:19
時計草は中身が大好きで、毎年取れるよう努力していますが・・今年は一個も実がならず・・多い年は数百はならせたのですが・・今年は、妹が指宿道の駅で買ってきたビンのパッションジュースでした。時計草の中には、奄美大島や屋久島型の大型と、ここらや甑島、多分この写真のような普通型があります。
自然のままだと、三年で枯れてしまいます。挿し木や、新しく種を植えないと切らしてしまいます。種も一粒づつより、丸儘植えてカイワレ状態が芽の出る確率が高いです。『薩摩なる喜入の・・・でした。変わらずおっちょこちょいのところあります。
薩摩節
2006/09/18 15:59
hanahhana1952さん、こんばんは。早速作り変えて下さったのに、お返事遅くなりました。ごめんなさい〜。)「文字盤と 針が織りなす 時計草 太古のときに 時間をもどす」本来ならば、とき、時間などと同じような言葉が並んでいますので、ダブリなんですが、本格的になさるなら厳しいご指導を仰がれたら良いのですが、御遊びでしたら、これはこれでまた良いとおもいます〜。
感性が豊かでらっしゃって、機転が利かれて頭の回転が速くていらっしゃいますね。きっと、器用になんでもこなされる方でしょうね〜。
私も人の歌の悪い所は目に付くのですが、自分の歌になるとさっぱり〜なんです。有名な歌人の歌に触れられる事をお奨めします。
hanahhana1952さんへ
2006/09/18 18:45
薩摩節さん、こんばんは。今日は台風の後始末やら、船の非難やらでお忙しいでしたね〜。
やっぱり、このトケイソウは指宿辺りで植えて収穫されていたのですね。そして、品種も色々島によってあるのですね〜。
しっかりと熟れたのは甘くて美味しいですよね。黄色い汁がまた美味しいこと。パッションジュースとは、ずっと〜南国的情熱のジュースとばかり思い込んでいましたよ。薩摩節さんは「キリスト受難の花」の意味のパッションフラワーだとご存知でした?そちらの方達はご存知なのでしょうか?
ジュースは美味しいですので、こちらで見つけたら絶対求めようと思います。時々鹿児島展がデパートであって出かけていますよ。(何故か全然本場の味がしないような気がします〜・・。空気が違うからでしょうか?)
これも3年たったら、枯れるのですか?>種で丸儘植えてカイワレ状態が芽の出る確率が高いです。
これって、ゆうさんが書いてらっしゃった方法ですね。3年までに鉢が枯れなければ良いのですが〜、今とても元気で、蔓が伸びて伸びています。花は綺麗で1日花でした〜よ。色々教えて下さって有難うございました〜。
薩摩節さんへ
2006/09/18 21:05
一花さん、花って本当にいろいろありますね。ブログを初めて花の種類や変わった花を見せて頂いて感動したりしています。時計草この花勿論見たことはありませんがスゴイ姿をしていますね。パッションフルーツをよく買われたお母様って進んでいたのですね。子供に珍しい果物を食べさせたい。うちの孫などはバナナかミカンぐらいしか与えられないですよ。
彦左
2006/09/22 16:28
彦左さん、今回纏めて5件ものコメント有難うございます〜。お時間取ってしまわれましたね。すみませんネ。お返事遅れました。
このパッションフルーツは南国では良く見るもので、熱い地方なので爽やかな果物があっていて良いのかも知れませんね。お花がこんなに綺麗だとは今回まじまじと初めて見て知りました。これは果物トケイソウで寒さに弱いですが、園芸種で−15℃とか色々耐寒性のあるお花を楽しむ花トケイソウと言うもの出回っているそうで、植物の世界もうかうかとしていなくて、進化していくものなんですね。彦左さんたく方面は蜜柑が豊富で、その土地土地で出来る自然のものが一番栄養を含み、身体に良いのですよね。バナナも繊維があって良いとかでしたよ。果物はビタミンCが多いので、お菓子や甘いジュースよりも果物を小さいお子さんにはお奨めですよ。
彦左さんへ
2006/09/23 09:29
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