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zoom RSS ハギ・エドシボリ(江戸絞り)・他

<<   作成日時 : 2006/09/23 22:53   >>

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             (江戸絞り)

7月頃から公園や野山、道路際などで見慣れた可愛い赤紫の豆の花がしな垂れて咲いているハギ。
草冠に秋と書く萩は秋の代表の花として、日本中何処に行っても見られ、アジア、北アメリカにも約40種が分布すると言う落葉低木である。
万葉の時代には秋の七草の代表として萩がトップにくる花だが、草ではなく木であり万葉集では141首も萩の歌が詠われている。(万葉では萩の字として、芽、芽子、波疑、波義が使われているそうだ。)
ハギの語源は、毎年根茎から芽をだすハエギ(生芽)からとも言われ、萩の漢字は平安時代以降使われたそうで、方言でもハギッコ、ハギッチョ、ハグシコ、ハゲコなどの呼び名もあって親しまれているようだ。

「萩の花 尾花 葛花 瞿麦の花 女郎花 また藤袴 朝貌の花」(万葉・巻八 1538 山上憶良)

「人皆は萩を秋と言ふよし我れは尾花が末を秋とは言はむ」(万葉・巻十 2110)

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普通ハギと言えば一般にヤマハギを指すそうで、ハギと書く植物は無くハギは総称名と言う。花はマメ科独特の蝶形の花で、根に特有の根粒菌を持って窒素を取り込むので、痩せ地でも良く育ち、根も良く張るので道路の切り土の斜面、砂防の現場で緑化資材としてヤマハギ、メドハギが使われ、高速道路の斜面でもこの時期屡目にする。そして日本に自生するハギの種類は十数種あるそうだ。

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この時期花屋にも萩の鉢で、達磨萩、武蔵野萩、飛鳥野萩、何とか錦萩などと様々な銘が付いて出回っていたが何系統か判らなかった。私が欲しかった萩は、全体に小ぶりで蒔絵模様になる素とした感じのもので、白地に赤の花の咲くマキエハギがなかった。仕方なく花模様が、白地に紅絞りの珍しいエドシボリ(江戸絞り)を求めた。花付はとても良く、調べて見るとヤマハギの園芸種であった。これは庭園樹としては勿論、茶花向きで花付きも良いと書いてある。そして、ラベルには日当たりが良く水はけの良い所を好むが、半日陰でも良く育つと書いてあり、夏の乾燥は嫌うようで水を十分与えないといけないようだ。

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             (江戸絞り・ヤマハギ園芸種自宅の鉢)
 
このところ夏からずっと私が良く公園などで良く見かけていた萩は、地名の宮城が付くミヤギノハギだったようだ。これは園芸種で、庭や公園に植えてある萩はこれが殆どで、6月頃から咲き枝が長く伸びてしな垂れ、先端に紅紫色の花を咲かすとある。今はかの地でも萩が見頃で萩祭りが行われていることだろう。銘菓「萩の月」はふわっとして随分と美味しものであった。

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           (公園に咲くミヤギノハギ)

他に良く聞くハギにシラハギ(白萩)がある。これはミヤギノハギに良く似た樹形で、やはり公園や庭に植えられるようで、関東のあきるの市の大悲願寺のシラハギは有名である。

マメ科ハギ属として、他にニシキハギ(錦萩)、ヤマハギ(山萩)、マルバハギ(丸葉萩)、キハギ(木萩)、マキエハギ(蒔絵萩)、ツクシハギ(筑紫萩)、イヌハギ(犬萩)、などもあると言うが、実際に見かけて知っているものはヤマハギだけのようだ。画像でどれがどれと特徴のあるものは良いが、似たようなものがあり、マメ科ハギ属は類似の品種が多く、木本のものと草本のものもあり、マメに調べても見分けるのはなかなか容易ではなさそうだ。
ハギの比較(ヤマハギ、マルバハギ、キハギ、ミヤギノハギ)
ニシキハギ(錦萩)
マキエハギ(蒔絵萩)

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            (山の斜面に咲くヤマハギ)

また、ちょっとした空き地や公園の叢に生えて小低木状の多年草のメドハギ。これはハギの仲間とは思えないほど逞しく、まるで雑草のようである。メドハギの真っ直ぐな茎は「筮(メドギ)」として昔占いに使われて、メドハギという名前がついたと言う。科学を知らなかった昔人は占いに頼るより他なかったのだろう。その後竹が使われたようだが、今までこれがハギの仲間で、占いに使われたなんてまるで知らなくて、最近ある方のブログで知った。殆どの人も知らないで雑草扱いだろうが、よくよく見たら白地に紫の豆の花は綺麗である。荒地の叢に混じってまるで雑草のようで、その中から一枝戴いて花瓶に挿してみたら結構花材として薄と釣り合っているようだ。

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            (路傍のメドハギ)

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       (ススキ、メドハギ、宗旦ムクゲ) 


先日から公園で、似たようなマメ科の花を見かけている。草丈が1メートル前後あり、直立して小さめの萩似の花が咲き、葉も小ぶりの三角形でベタベタくっ付く感じのものであった。これはアレチノヌスビトハギで、こちらは種が三角形のヌスビトハギより倍の4〜6個付いていて、これもくっ付き虫とも呼ばれて種が衣類にくっ付くものであった。マメ科ハギ属でなくヌスビトハギ属の多年草で、北米原産の帰化植物として荒地に生えないで、明るい場所で各地で見られるようになり、外来種の意味でアレチの名がつけられたと言うことらしい。
こちらをずっと萩の種類と思い込んでいたら、ヌスビトハギに似た種が出来て、葉もべたつく感じで草っぽかった。マメ科の花はどれも同じような花で、いかに萩の花に似たものが多いか今回調べて良く判った。

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      (公園のアレチノヌスビトハギ・マメ科ヌスビトハギ属)

今日は彼岸の中日で、秋のお彼岸には仏前にお萩を供えるが、この時期萩の花が盛りなのでお萩となったのであろうか?春の彼岸には牡丹餅と言うが正確な事は判らないが牡丹の花の咲く頃なので、そう呼ぶとも聞いた。季節の移ろいを花が象徴しているのであろうか?

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<ハギ(萩)> 
マメ科ハギ属
学名:Lespdeza sp.
英名:Bush clover(ブッシュクローバー)
別名:ニワミグサ(庭見草)、ハツミクサ(初見草)) 他
原産地:日本、朝鮮、中国などの東アジア
開花期:6〜10月
草丈:150〜250cm 
花色:赤紫・白

「秋彼岸鉢の萩咲く江戸絞り白地に桃の蝶の形に」

「仏壇の供花に挿したり彼岸花赤く燃え立ち仏間明るむ」

「姑の球根なりし彼岸花六本咲き出ず秋分の日に」

「公園のフェンス乗り越え萩の花風吹くままに長くしな垂る」


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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
ハギのこといろいろ勉強になりましたが、最後の美味しいおはぎで書くことをわすれました、足跡だけです。
OSAMI
2006/09/24 11:47
一花さん、ハギとヤマハギ難しいですね。普通月見の時にダンゴと一緒に供えるのはどっちですか?私もハギは見かけるのですが、最近ススキがあまり無いです。今日もゴルフ行ってプレーしながらカメラを持ってススキの穂を撮りたいと思ったのですが、見つけられませんでした。ゴルフ場も今は残ったキョウチクトウの花と彼岸花しかありませんでした。ハギは木でススキは草ですね。
これを一緒に月に供えるのですね。子供がいないと月見もしませんが、ぼつぼつ孫に月見の行事を教える必要がありますね。もう終わったけど。
彦左
2006/09/24 15:28
OSAMIさん、こんにちは。コメント有難うございます。
ハギのこと全然知らなかったのですが、ブログで教えて戴いて種類が色々ある事がわかりました。メドハギなんて何時も其処此処で見ている雑草と思っていたものだったのですよね。そして花材としても使えるものなんですね。他にマメ科でハギに似た花がその後目に付いてこれは何だと思っていたら、ヌスビトハギ属のものだとある方に教えて戴いたのですよ。マメ科ハギ属にも木本のものと草本のものもあり、ハギ属は調べていくと複雑ですね。ハギに関係して丁度お彼岸でしたのでお萩もおまけで載せました。
OSAMI さんへ
2006/09/24 16:56
彦左さん、こんにちは。今日はゴルフにお出かけだとか書いてらっしゃいましたが、もうお帰りでしたか?お疲れのところコメント有難うございます。爽やかな行楽日和で、ゴルフも楽しいことだったでしょうね。ゴルフ場にはススキは見当たらなかったですか?うちの辺りでは道端で良く見かけますよ。きっとゴルフ場も整備されているのですね。
この花瓶にさしたものは、ムクゲ、ススキとあとメドハギと言う雑草と思っていたハギを一枝戴いて挿したものです。ススキが一緒ですのでお月見?と思われてしまってすみませんね。ただメドハギも花材として雰囲気がいいな〜と思って画像をアップしたのですよ。昨日はお彼岸でしたので、お萩を仏様にあげたのですが、秋の彼岸にはお萩で春は牡丹餅といいますので、これは秋の萩の花に見立てたものかな〜と思ってこれも画像をアップしました。本当は私は花より団子なんですヨ。
彦左さんへ
2006/09/24 17:06
またまた一日遅れになってしまいました。
恐れいりました。先に一花さんが萩を取り上げてくれれば良かったナ、と思っています。またまたハギの種類が増えて悩ましくなりました。折角ハギを忘れたと思っていたのに・・・。
お萩は昨日も今日も頂きました。これは忘れたくはありませんが・・・。
デコウォーカ
2006/09/24 23:23
 一花さんちはお彼岸ということで、おハギ?祭りですね。江戸絞りは2色にに咲く花で面白く、江戸の粋という感じですね。
 マキエハギは、うちのに沢山種子がつきますので、送り先が判れば、お送りするのも可能なのですが。1年で咲きますので良いものですね。
 それから、アレチヌスビトハギ、花は可憐ですが帰化植物ですね。
なおさん
2006/09/24 23:40
デコウォーカ さん、こんばんは。夜遅くコメント有難うございます。この昨日の萩の記事は、やはり書きながら何度も調べなおしたりで、随分と時間が掛って遅くアップしました。デコウォーカ さんが先に萩の事を調べて書いて下さってましたので、予備知識があってこうして萩の記事が書けてヤレヤレです〜。(OSAMI さんのメドハギにも感謝です。)マメ科ハギ属に草本と木本のものがあってマキエハギは草本とか木本とか書いてあるのもありましたよ。ヤマハギって、傾斜地とか切り土ののり面に植えられて根が強くて張るからだとか聞きました。そしてミヤギノハギは観賞用として公園が多いらしいですね。あとマルバ、錦、イヌ、キハギでしたね。メドハギ、ネコハギ、はマメ科ハギ属の多年草なんですね。調べていくと色々出てきて、ハギ似の多いこと。せっかく忘れてらっしゃったのに〜また復習になってしまいましたね。(もうばっちり〜〜でしたでしょう〜。)お萩はいくらでも口からパクパク入りますよね。頭の方には私もハギはちょっと??です。
デコウォーカ さんへ
2006/09/24 23:57
なおさん、こんばんは。お疲れのところコメント有難うございます。昨日はお彼岸でしたので、是非ハギをと思って、萩祭りでした〜。可憐なマキエハギが手に入らなかったので、仕方なく粋な江戸絞りを買って育ててます。サツマ芋には粋な江戸絞りは似合わないですけど。これって種が出来て増えるのですか?そうそう。今日お散歩中見たので、ハギを植えてあるお宅があってすごい蔓延ってまして思わずぞぞぞ〜〜でした。鉢で小さめに植えたかったのですけど。なおさんち近かったらずうずうしく頂きに上がるのですけどネ、でもまた何処かで見つかるかも知れません。(ええ〜〜1年で花が咲くのですか?やはり成長が早いのですね。)
そして「アレチノヌスビトハギ」名前を教えて下さって有難うございます。これもハギの一種だろうと思ってましたが、ヌスビトハギ属で帰化植物だったのですね。すごく勢いが良いですよ。調べたら例の下着の倍も種が出来ていましたので逞しい筈です。
なおさんへ
2006/09/25 00:19
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