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zoom RSS 吟行・その6(浅間神社)

<<   作成日時 : 2006/09/30 22:42   >>

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     <拝殿と左・第1神木富士太郎杉・天然記念物>


午前中の山中湖文学の森をの散策、そして山頂にあるホテルでのランチを終え、一行が乗り込んだバスは次の予定地、「道の駅富士吉田」と「富士浅間神社」へと向かった。

ホテルから山道を下って途中の道端には相変わらずコスモスが秋の風情を添えており、何気なく見ていた車窓からは、林の中に何本も群れ咲く白い花穂のサラシナショウマを確認した。ああーこんな人里近い山林にもサラシナショウマが自生しているのだなあ、と改めてまだ自然が残っているこの地が羨ましく思えた。しかし暫くして車窓から見下ろす人家の庭には、薄桃のシュウメイギクの花盛りが見えた。やはり何処に行っても園芸種の似たような花が愛でられているようだ。
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          <歴史民族博物館茅葺屋根>

昼食時間が思わず長くかかってしまって、「道の駅」での買い物時間が僅か10分しか残っていなかった。急ぎ中を覗くと、ブドウ、農産物、他地場特産物が置いてあった。嬉しい事に入り口には山野草が棚に色々並んで売られており、こちらで求めるより安くて珍しいものもあり、慌てて3鉢求めた。時間ぎりぎりの買い物を済ませ、次の目的地「浅間神社」へとバスは走った。すぐ近くに珍しく茅葺の屋根が見えたが、其処は歴史民族博物館のようであった。

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この記事を書くに当り、浅間神社をネットで調べたら、この富士5湖界隈に浅間神社の名の付く所は六箇所もあるようで、実際富士の山に登る為に設置された浅間神社は五社もあることを今回初めて知った。
そして『富士宮市にある富士山本宮浅間大社が日本国内に1316社にのぼる浅間神社の総本宮、富士信仰の中心地で、室町時代に始まった富士信仰は江戸時代に盛んとなり、富士山を崇拝、参詣する「富士講」というものが生まれ、多くの人が富士山に登るようになり、当社はその表口として賑った。』とある。
即ち富士山に登るために拝む浅間神社はこの界隈に5社もあり、今回訪れたここ富士吉田市にある神社は北口登山道で、正式には、「北口本宮富士浅間神社」と呼び、こちらの登り口からは主に江戸(東京)を中心とした関東地方の人々が利用したそうだ。

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『西暦110年、武勇伝で有名なヤマトタケルノミコトが東方へ遠征の際にこの地に立ち寄り、「富士には北側より登拝するのが良い」として、祠と鳥居を建てたのが始まりとされています。その後、788年(奈良時代)には甲斐守紀豊庭(かいのかみきのとよひろ)が占いによって現在の場所に神殿を建てて浅間の大神を祭りました。』とも記載してある。

そして社記によれば、『富士山の大噴火を恐れる人々の心を静めるために、垂仁天皇の御代に勅令をもって火山鎮護の神、木花開耶姫を祀ったのがはじまりとされています。1615年(元和元年)に建立された本殿には、木花開耶姫命、彦火之瓊瓊杵命、大山祗命の三神が祀られています。随所にちりばめられた極彩色、漆塗り、飾り金具、桃山時代の面影を残す建築は見事です。天照大神を祀る西宮本殿は、室町時代の優美な造りで、装飾は本殿と同じ手法がほどこされています。東宮本殿は、北条義時が創建した1561年に、武田信玄が川中島の勝利を祈願して再建されたと伝えられるものです。祭神の彦火火出見命は、富士権現と呼ばれ、三殿の中では最も古い建造物で、構造や彫刻などに室町時代の手法をとどめています。本殿、西宮本殿、東宮本殿共に国の重要文化財に指定された見応えある建築です。拝殿の前の両脇には「富士太郎杉」「富士夫婦檜」の名を持つ御神木があり、その大きさは、見事というしかありません』と富士吉田市観光のネットにある。
北口本宮富士浅間神社

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   <第4神木「富士夫婦桧」・天然記念物>

何れにせよ、昔から神仏の住む霊山として信仰の対象であった霊峰富士。山には山の神様が住んで居られ、其処をわれわれ人間が穢して登るのだから身を清めて登らなくてはいけない、とある方から聞いた。そのようにして富士山の夫々の登山口にある浅間神社で身を清め、山の神様の気を沈めて身の安全を守るためにもお参りをしてから登るのが慣わしとなっているようだ。
今回ご一緒した方でもう83歳になる元気な方が、「私が大学生の時は草鞋を履いて此処でお参りをしてから登ったのだよ」と懐かしく感慨深げに皆さんに話しておられた。

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バスから降りて行くと、鬱蒼とした参道の両脇には大きな杉の木が立ち並び、場所によっては2〜3本の根が一緒にくっ付いている面白い形の杉もある。

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そして参道には大きな灯籠も並び、鳥居の横には神聖化された鹿が囲って飼ってあった。
大きな鳥居をくぐると拝殿が見え、左には「富士太郎杉」、右には「富士夫婦檜」の名を持つ御神木が聳え立っていた。何れも樹齢千年と推定されて国の天然記念物となっており、新しい連縄が結んであってその大きさは見事であった。
社の中を散策して拝殿を拝んで建物を見て廻ったが、拝殿の横には大きな木が支柱で支えられており「七色もみじ」と書いてあった。

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           <七色もみじ>

帰りの参道脇には、ミズヒキソウ、イヌタデ、オトコエシ、ハナシシウド、ヌスビトハギなど咲いていたが、他には余り山野草は見られず残念であった。
時間になって此処を出発したバスは一路帰りを急ぎ、車内では今日吟行した歌を私達は書いて提出し、夫々の歌が披露された。

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さて、今では休火山ともなっている日本一高い霊峰富士。
車では5合目まで登る事が出来るが、山頂までは一度は登って見たいと誰しも思うようである。うちの二人の息子達も2年前の夏休みに、丁度長男がこちらに帰っていて、次男の運転する車で5合目まで行って登ってきた。やはり途中の浅間神社でお参りを済ませて夜中から5〜6時間かけて登りご来光を拝んできて感激したようだ。出掛けには3食分のおにぎり2人分の合計18個作って持たせ、他に水など食料を持ち、夏だと言うのにしっかりと長袖長ズボンの支度をして大きなリュックに詰めていそいそと出発した。無事帰宅した時はほっとしたが、お土産は沢山の洗濯物だけだった。そして帰宅後1週間のちに、私と夫宛にハガキが届き、「無事山頂に着きご来光も拝めました。両親の協力に感謝。」と書かれてあり、差出した場所は富士山頂からであった。その時富士に登った子供達の写真の顔には、もう子供っぽい面影もなく、すっかり大人へとスタートした満足げな顔が映っていた。その後次男は去年・今年とまた誰か違う人と登ったようだ。

「あまりにも日本的にて世界遺産に入らぬ富士山さらに秀麗」(片山恵美子)

「かたち良き富士は火山を象徴し遥けく聳ゆ日本の空に」(上仝)

「風まかせ雪まかせなる富士山は自然の初めにて遺物たり」(上仝)

「めぐりみなビルに囲まれ聳え立つ富士かも知れぬ夢を見て覚む」(上仝)

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         <2004/9/1・富士山頂より・子の撮影、>

「露涼し朝富士の縞豪放に」(富安風生)

「赤富士に露滂沱なる四辺かな」(富安風生)


「揚々と富士の山頂立ち尽くす子等の画像に幼さのなし」

「富士登頂終えし後にて届きたるハガキに記さるる『感謝』の子の文字」


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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
子らの大人への脱皮って、突然起こるのかしらね?子らの大人への脱皮は、うれしいやらちょっと寂しい気もするんでしょうね。子供達が、私のところは、いつ来るのかなと思いをはせてしまいました。浅間神社は5つもあるのは、知りませんでした。何事も良く調べられるのdふぇすね。
hanahhana1952
2006/09/30 23:38
 一花さん、浅間神社に行かれたのですね。僕も富士吉田のは1、2度行ったことがありますが、富士の周りにも幾つもあるとは知りませんでした。川越にも浅間神社はありますし、富士見という地名もあります。昔はうちの前の道からも良く富士が見えました。
 僕は富士山は5合目までも行ったことがなく、もっと下のあたりに行ったきりです。僕の場合は、富士は登る山でなく、見る山ですね。

 一花さんの息子さんたちも富士に登られて、ひとまわりもふたまわりも逞しくなられたのでしょうね。「感謝」の葉書が良いですよね。
なおさん
2006/10/01 00:02
hanahhana1952さん、こんばんは。コメント有難うございます。
子等の大人への脱皮、やはり自分に自信が付いて経済的自立が出来、彼女が出来、社会人として一人前になった時でしょうか?ひとりの大人として責任感を持って欲しいですが、実際、なかなかでしょうか?やはり何時までも親としては子供を子供として見て心配ばかりしております。うちでは子離れ出来ない親のようです。
浅間神社のこと、私も知らなくて子供に教わり、ネットで調べてやっと記事アップしました。長文ですみません〜。やっと吟行会終わりで、明日から庭の花でヤレヤレです〜。何時も駄文読んで下さって有難うございました。
hanahhana1952さんへ
2006/10/01 01:28
なおさん、こんばんは。遅くにコメント有難うございます。今日は目が出来て今頃です〜。
富士山にまだ登られて事がないのですか。それは珍しい〜ですね。昔車で子供を連れて5合目まで行きましたし、夫も登り、今回記事を書いて分らずに聞いたら、浅間神社は5箇所あるのは常識だって夫に言われました〜。そんなちっとも知りませんよね。なおさんは確か山岳部とか書いてらっしゃいましたが、花が咲いていない山は敬遠なんですね?見るだけで、一度登れば充分で、登った人の書く富士山の絵と登らないで書く人の絵は違うと聞いた事がありますよ。見るだけで充分美しい山ですよね。ハガキが届いて感謝って書いてありましたが、男の子は口では言わないものですね。なおさんもきっとそうでしょうか?
なおさんへ
2006/10/01 01:40
山野草3鉢何を求められたのでしょう、それでなくても沢山有るようですから益々大変ですね、高所のものは暑い東京の夏に順応させるのが大変だと聞いた事があります、頑張ってください。
OSAMI
2006/10/01 10:44
吟行会を6回に渡り綴られ、ご苦労様でした。毎回しっかり読みました。内容とボリュームがあり読み応え十分でした。
富士山の近くにいながらまだ富士山には登っていないのです。東京に長くいたのでチャンスが無かった。数年前、子供達と登る計画でしたが急用で私だけがドタキャン。来年にはチャレンジしようかと思っている所ですが、どうなりますか?
そうそう、コメントの通知設定をしました。有難うございました。
デコウォーカ
2006/10/01 16:42
OSAMIさん、こんばんは。コメント有難うございます。
道の駅で求めた山野草は3鉢なのですが、こちらでそろそろ見かけます。山野草はこちらで結構高くつい安いと欲しくなります。すぐ地に下ろすので枯らしますが、今度は鉢で育てて見ようかなと思ってます。そうなんですよね、山野草は涼しく高い所のものが多く、すぐ駄目になるのですが花を見ると欲しくなるのですよね〜〜。園芸種は丈夫なのですが目だって綺麗ですよね。山野草は野にある儘が良いですが、花としては楚々としてやはり見ればいいいです。
OSAMI さんへ
2006/10/01 19:35
デコウォーカさん、こんばんは。コメント有難うございます。
たった1日の吟行会を6回に渡り、長々と駄文を書きましたが、お忙しい中、読んで下さって有難うございました。今まで登山のチャンスがなかったのですね〜。せっかく計画なさってドタキャンでしたか?お子さんはしっかり登られて良かったですね。今富士山に近い所にお住まいですから簡単ですけど、でも富士山には山野草がなく、登りながら岩が転げてきたりして危ないようですよね。山野草が咲いている山に登るのなら楽しめて良いですよね。毎日近くのお山に登ってらっしゃるので、富士も見るだけでもう満足ですよね。私は登りたいとも思わないのですが・・子供は何度も何故登るのか不思議です〜。コメント通知、件数が選べるようで7件とか設定しましたが、うちでは何故か5件しかアップされませんヨ。
デコウォーカさんへ
2006/10/01 19:47
一花さん、富士浅間神社は山頂にあるだけに静閑で勇壮な景色ですね。
私はまだ一度も行ったことがありません。第4神木「富士夫婦桧」見事です。
彦左
2006/10/03 10:42
彦左さん、こんばんは。コメント有難うごじざいます。
今回訪れました浅間神社は街中の神社と違いまして、鬱蒼とした森の中にあり深閑としておりましたよ。そうそう、彦左さんのご紹介されている神社よりやはり人が少ない感じでした〜。この富士山の近くにはあと他に4箇所も浅間神社がありますので、分散するのでしょうね。こちらは東京方面の方が登山の為にお参りされるそうですよ。
ご神木は高くとても立派でした。
彦左さんへ
2006/10/03 20:37
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