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zoom RSS マツリカ(アラビアンジャスミン)

<<   作成日時 : 2006/09/07 19:51   >>

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曇り日の関東地方、気温は高くないのだが、何故か湿度が高く蒸し暑い。
そんな中、鉢で求めて育てているマツリカ。真っ白な花が甘く爽やかな香を漂わせている。

今まで色々育ててみた植物の中で、白い花には何故か香りのあるものが多いような気がする。
テッポウユリ、カサブランカ、ハゴロモジャスミン、日本水仙、モッコウバラの白、ジンジャー、夕顔、アマゾンリリー、奄美フウラン、月下美人、エンジェルストランペット、そして今日のマツリカと、何れも芳香を放っている。
無彩色の白は、華やかでないので香りで虫を呼び込もうとしているのであろうか?
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マツリカは漢字で「茉莉花」と書くが、流通名はアラビアンジャスミンである。
我が家の花は半八重種で、昨日蕾だったものは夕方から開いて午後には散るようで、どうも夜咲きの1夜花のようである。その芳香はたった一輪でも香が強く、よく香水やジャスミンティーとしても使われるそうだ。儚くも散ったこの花を幾つかコップの中に入れてお湯を注いで飲んで見たら、とても甘い香りが立っている。
今日みたいな湿度が高く鬱陶しい日には気分が爽やかになりさっぱりとする。
確か、鎮静効果や抗うつ作用があり、また婦人病などのホルモンバランスを回復する働きもあると書かれていた。

ジャスミンと言えば、普通ハゴロモジャスミンと言う白い花のものを指すようだが、去年痛んでいた鉢が今年復帰して少し花が咲いてくれて、今元気にまた鉢一杯蔓を伸ばしている。
このハゴロモジャスミンはモクセイ科ジャスミナム属で素馨(ソケイ)と呼ばれて花期が4〜6月だった。これもジャスミンティーとしても利用されるもので、科と属が同じようであるが、葉と花が違うようだ。
ハゴロモジャスミン2006/05/28

そしてマツリカと言うと、ニオイバンマツリと言う似たような名前のものがあるが、こちらはナス科ブルンフェルシア属である。そして花期が4〜6月で、花色が紫〜淡紫〜白色に変化していき、ジャスミンに似た芳香を持つところから、このニオイバンマツリと言う名前が付いている。花屋では単にマツリカ(茉莉花)とラベルに書いてあって売っているのも見かけたが、間違いで本来のマツリカはこの、アラビアンジャスミンの事を指す。
ニオイバンマツリ
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何故今頃このマツリカを我が家で育てているのかと言うと、今から18年前に師が出された合同歌集の中に、この「茉莉花」のタイトルのものがあって、それで惹かれて育てている訳である。
歌集を開くと丁度この半八重の1輪咲いた白い花が印刷されている。

歌集の序文には師が凡そ次のような内容を書いておられた。
『「茉莉花」はマツリカ或いはモウリンカと呼ばれ、梵語ではミルリカと言われることを知るに至る。アラビア及びインド原産。1614年に渡来したと言う。観賞用の常緑低木で高さ1・5〜3m四稜。葉は対生で有柄し、長さ4〜8p。無毛で光沢あり。花は6〜10月の間に咲く。集散花序で花冠は普通、六裂し径2〜3・5p。芳香あり八重咲きもある。中国では茶に入れる。
中略。
花とはまことに美しいものだが、例えてみれば人の心の花。香りもまたそうようなものであろう。人間とは言葉があって、様々な歌の咲かせようを示すのに、花はことばがなく色とかたち、香りをことばの代わりとする。特に香りにおいてその感が強いといえよう。香りを声としているのである。「馨声」と言う語は辞書にもないが、声と香りを一つにして「馨」と言う字のあるところを見ると香りは声なのである。香りを聞くと言う言葉もあるので、いよいよ香りは声なのである。・後略』(昭63・7片山恵美子)

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「愛と死は涙の極み哀しみの極みをいでずわれの戦後に」(片山恵美子)

「ここよりか蒼き地球を見るごとく月を仰ぐも時至らずて」(々)

「さりさがら一夜がほどのいのちなれ明日の朝まで保つか花は」(々)

「むらぎもは激しくあれば再びの転居眠らぬひと夜のうちに」(々)

「印象に残れる色は塀ぬちの紫式部 風致のえがく」(々)

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<マツリカ(茉莉花) アラビアン・ジャスミン>
モクセイ科ソケイ属(ヤスミヌム属)
学名:Jasminum sambac
英名: Arabian jasmine
原産地:インド、アラビア
別名:サンバク,ジャスミン、アラビアンジャスミン
和名:マツリカ(茉莉花)
開花期:6〜10月
性状:常緑半蔓性低木、日当たりを好む、越冬温度5℃以上
花は八重、半八重。白色。夜咲きの一日花。香りが強く、香水、ジャスミンティーとして利用。

※ 沖縄の「サンピン茶」のこれもジャスミンティーで、ウーロン茶にジャスミンの花が混ぜられている物。こちらに使われるのはハゴロモジャスミンではなくアラビアンジャスミンの「マツリカ」だそうだ。

※ジャスミンと名前がつくものに、カロライナジャスミン(フジウツギ科 ゲルセミウム属 、米カロライナ州原産の黄色い花でジャスミン似の香り)、そしてマダガスカルジャスミン(ガガイモ科ステファノチス属、原産地はマダガスカルで白い花はジャスミンの香り)が良く知られる。

「夜を籠めて甘き香の立つ茉莉花なり何をか聞かん真白の花に」

「声と香を併せ持つらし馨なり一夜限りの茉莉花のはな」

「香りもつ白き花々わが庭に咲きては散りぬる思いを封じて」

「一杯のコップの湯の中茉莉花の花びら数枚ふかふかと浮く」

「伝えんと言葉に文字に表わせど思いの届かず花の香を聞く」

「夕暮れに蕾解れて茉莉花の2輪の花びら白の浮き立つ」

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コメント(11件)

内 容 ニックネーム/日時
■一花さんへ
 こんばんわ。お返事の書き込みもしないでこちらにお邪魔してしまいました。読書の秋です。というわけで埃の中から本を探してみました。いまや「○○名山」がアチコチはやっていますが、今のブームの走りというか山の百名山といえば、男性では深田久弥でしょうか。女性では田中澄江でしょか。独断ですが!
 そこで、田中澄江の”花の百名山”という本をこの秋読み返してみようと机の上に持ってきました田中澄江が始めて山に登ったのは「高尾山」なのですよ。全国くまなく有名、無名、山という山は走破したのですね。そのなかから百名山の植物との出会いふれあいを書いたものです。書店にはないでしょうが、一花さんのまちの図書館であれば、必ずあるはずですよ。読売文学賞の受賞作ですので!
 ここまで書いて、マツリカのことかいていませんね。ソケイの仲間も種類がありますね。鉢植えの白いマツリカを、職場の近くのお家の方が庭に出しているのでこのところ見ていましたよ。
 最後に、いつもありがとう。週末から火曜日まで所要でPCの前に座れません。また、そのうちお邪魔しますね。
ヤス
2006/09/07 20:39
 一花さんちは、今日は茉莉花祭り?ですね。清楚な白い花なのに、香りはずいぶんと濃厚で、魅惑の芳香ですね。やはり夜蛾を誘惑するために色を白く、香りをつけたのでしょうか。夏は夜咲きの白い花が多くて、香りが良いものが多いですね。タマノカンザシなどもまさにそうですね。
 ジャスミン茶も香りが良いですね。ごくたまに飲むくらいですが。やはり、自分で花を摘んでお茶に入れるとまた違う味わいで良いのでしょうね。

 うちでは、ハゴロモジャスミンならあるのですが、こちらも花盛りの頃は、部屋中香りがたちこめて、息苦しくなるくらい香りが強いですね。

 さて、ヤスさんおすすめの「花の百名山」は僕も文庫本で持っていますが、山好き、花好きの人には良いですね。
なおさん
2006/09/07 22:00
ヤスさん、こんばんは。お疲れのところこちらにコメント有難うございます。
>週末から火曜日まで所要でPCの前に座れません。
ヤスさんもご多忙でいらっしゃるのですね。そんな中、お気を遣って色々教えて下さって恐れいります。
読書の秋ですけど、本は積読ですごい量です〜。あれも読みかけ、これもと読んでいるうちに、うとうとで、眠り薬の作用ばかりです。「花の百名山」田中澄江さんのもの読んだのですよ。それにビデオもも全巻見ましたよ。其れを見ながら山に憧れたのですけど・・本当の山には登れませんでした。先日思い出して本棚を探したのですが、段ボールの中に入れて何箱か押し入れに在るかも知れません。この頃頂く歌集やら、色々本も増えて来ています。また、私も読み返して見ますね。マツリカ、あちこちで育ててらっしゃるのですね。我が家のもの、今リビングで甘い香が匂っておりますよ。
ヤスさんへ
2006/09/07 23:29
なおさん、こんばんは。お疲れのところコメント有難うございます。
なおさんち、先日が「玉の簪」で夜素敵な香を堪能されたことでしょうね〜。今日も匂っていることでしょうね。あれも1夜花でしたね。何故か匂いのするもの白で儚い命のものが多いですね。ハゴロモジャスミンもいい匂いですが、ちょっと濃厚で、こちらの方が甘く清々しいロマンチックな香りがしていますよ。(身贔屓かも知れませんが。)「花の百名山」有名でしたね。花好きな方には必見書かもしれませんよね。
なおさんへ
2006/09/07 23:46
さて、白い花のことに付いてですが、
私も夜蛾を誘惑するために花の色は白く咲くと思ってましたが、虫にとって白は『白い―と人間には見える―花に共通することは、その花弁がアントシアニンやカロチノイド系の色素を欠き、かつ細胞と細胞との間隙に空気を満たしていて自然光を乱反射することである。しかし波長が400ナノメーター以下の紫外線部は吸収されて反射されない。また、その表面の細胞の一つ一つが凸レンズ状に盛りあがっているものが多い。 こうした特長は夜行性の蛾や甲虫類を花へ呼び寄せることに役立っているのであろう。もちろん強い香りも蜜が目当ての花粉媒介者を誘引するに違いない。ではミツバチやモンシロチョウなどの昆虫にとってはどうか。 これら昼行性の昆虫には、紫外線を反射していない人間にとっての白い花は、紫外線の補色の黄緑色をしたものとして認識されていると考えられている。』でした〜。(以前お節介でなおさんの所に貼り付けましたが、またまた自分のために確認の意味で貼り付けてみました。)虫には白に見えないのですって、面白いですよね。

なおさんへ
2006/09/07 23:48
香が届かないのが残念ですが、綺麗で清楚なマツリカ楽しませていただきました、私もニオイバンマツリを育てていましたが今年の冬はベランダの寒さが強かったようで枯れてしまいました、街では地植えのものが咲いていますから鉢は要注意だと理解したところです。
OSAMI
2006/09/08 06:57
難しいことはわかりませんが、香りのいい白い花は清楚でいて妖艶で、なんともいえませんね。
私はクチナシが好きです。日本水仙も。
なんだか内に秘めた情熱のようなものを感じます。
未来
2006/09/08 09:17
OSAMIさん、こんばんは。コメント有難うございます。ほんとうに、このマツリカはジャスミン同様良い香がしております。匂いが届かないのが残念ですヨ。ニオイバンマツリは花色が変わっていき面白い花で結構人気ですよね。やはり育てられましたか?今年の冬の寒さは異常だったようですね。うちだけでなく、皆さん色々枯らされたようです〜。地植えの方の地中温度が温かいのでしょうかね?雪が降ったりするのに不思議ですよね。コンクリートが冷えるのでしょうか、鉢は要注意でしょうか?今年しっかりと管理してみなくてはいけませんね。
OSAMI さんへ
2006/09/08 21:09
未来さん、こんばんは。コメント有難うございます。
白い花はそう言われれば 清楚だけでなく妖艶な感じもしますね〜。花嫁衣裳も純白ですから、華やかさもあるようです。そして成熟した女性が着ればそんなイメージがありますよね。
そうそう、クチナシも白で、素晴らしい芳香がありましたね。うちも鉢と地植えで育てていたのですが、鉢が消えて地植えも花も咲きませんでした。結構匂いに虫が付くのか判りませんが、虫に好かれるようです。日本水仙もすっきりとした匂いが良いですが、花として見れば、中の黄色が燃え立つ情熱を感じさせるのでしょうね。
未来 さんへ
2006/09/08 21:33
一花さん、マツリカ(アラビアンジャスミン) これこそジャスミンなんですね
割合小さな木なのですね。匂いはするのでしょうか?。こんな美しい花が一夜花では寂しいですね。長く咲いて欲しい。
彦左
2006/09/09 10:01
彦左さん、こんばんは。こちらにもコメント有難うございます。
そうなんですよ。これがジャスミンの一種でアラビアンジャスミンなんです〜。そして普通ジャスミンと言えば、ハゴロモジャスミンのことを指すのですよね。彦左さんが何時もジャスミンとあちらで仰ってらっしゃるのは、ジンジャー、またはシュクシャ等とも呼ばれておりますね。葉がショウガのジンジャーに似てますし、確かショウガ科でしたね。これは一夜花で匂いがとても良いのですよ。長く咲いて欲しいですが、美人薄命でしょうか?ジンジャーもとてもよい香がしますね。
彦左さんへ
2006/09/10 00:02
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