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zoom RSS カワラナデシコ(白)

<<   作成日時 : 2006/10/07 21:59   >>

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ナデシコは6月の初夏の頃に咲く花とばかり思っていたが、先日花屋で見かけたカワラナデシコ。調べて見ると、カワラナデシコの花期が7〜11月と書いてあって、やたら長いと思っていた。本によると、カワラナデシコは初夏と秋の2回開花すると記載してあり、万葉集でも山上憶良が「秋の七草」の中で詠っているが、恐らく秋に咲いたもの詠んだものであろうか?ここで詠われているナデシコはカワラナデシコの花だ。

「 萩の花尾花葛花なでしこの花をみなへしまた藤袴朝顔の花」(万葉巻八・1538)

「野辺見ればなでしこの花咲きにけり我が待つ秋は近づくらしも」(万葉巻十・1972)

今年5月、我が家で咲いた色の変わる「マジカルダイアン」は、やはり去年の10月末にも開花しており、年2回と四季咲きのものであってカワラナデシコを品種改良したものだそうだ。
他にもこの時期、秋に咲く品種として、四季咲きのトコナツ(常夏)などの矮性品種が出回っている。
マジカルダイアン
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3年前にカワラナデシコのピンクを求めて地植えしていたが、年々株が細って今年は僅か2本しか出てこなかった。河原撫子の河原の名が付くのを見ると、どうも肥料の効いた花壇ではあまり育ちが良くないようだ。本来河原だけでなく草原、海岸の草地、堤防の法面などに生育し、風通しがよく日当たりの良い所を好むもので、樹木が繁ってきた我が家の込み入った花壇では、宿根として生き延びるのが難しいらしい。
それに、この花は植えっぱなしではやはり株が細ってくるようで、毎年種を採取して撒いて更新したほうが良いようだ。残念ながら今年このピンクの花からは長雨の所為か種が出てこなかった。
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花屋で見かけた白のカワラナデシコ。蕾が沢山付いていたのを求め、鉢植えで育てて丁度花が開いてきた。初夏より幾分花期が短く感じられるが、長雨の所為だろうか?
花びらは切れ込みが入っており、今年夏育てた丸っぽいハマナデシコと違って、繊細で優雅なイメージで、この細い切れ込みは、サギソウの2枚の羽根ともよく似ている。カワラナデシコは別名大和撫子と言う名前があり、薄桃色の花には優しさと可憐さと慎ましやかな女性のイメージを感じて随分日本人受けしている花のようである。
この白のカワラナデシコには薄桃色の可憐、慎ましやか優しさに加えて清楚さと寂しさがあるようだ。
四季咲きナデシコで矮性種も出回っているが、やはりナデシコは秋の寂しげな野のイメージを持つ草丈が普通のものが好ましい。
ハマナデシコ(フジナデシコ) 2006/08/24
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以前のブログでも書いたが、ナデシコは、ユーラシア大陸に広く分布し、山野の日当たりのよい草原や、川原に生える多年草で、約百種類が知られているそうだ。日本では、ナデシコと言うと馴染が深いが、自生するのは、エゾカワラナデシコ、ハマナデシコ、シナノナデシコ、ヒメハマナデシコの四種のほか、カワラナデシコが自生すると言う。

そしてナデシコの花は万葉の昔から愛でられて25首もあり、また、枕草子の67段でも「草の花はなでしこ、唐のはさらなり、大和のもいとめでたし。」と清少納言が褒めている。ここで言う「唐のはさらなり」は唐撫子のセキチクのことを指し、当時は大和撫子より唐撫子が愛でられていたようだ。ヤマトナデシコは河原によく咲く事から現代ではカワラナデシコと呼ばれる事が多く、セキチクを唐撫子と呼んだので、それに対比させて大和撫子になったと言う。ナデシコ(撫子)の由来は可愛い子供を撫でるような花というが、ナデシコの学名には「Dianthus(ダイアンサス)」が付き、「dios」神、「anthos」花の二語からなり、美しい神聖な花という意味だそうだ。
日本女性の憧れとして使われる「大和撫子」はこんなところに由来するのだろうか。
そして、母の日に使われるカーネンーションは、このナデシコの仲間で八重咲き種と言うことになるが、美しい神聖な花と日本女性としての憧れの意味合いも含めているのかも知れない。

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<カワラナデシコ(河原撫子)>
ナデシコ科ナデシコ属
学名:Dianthus superbus L.var.longicalicinus 
別名:ナデシコ 、 ヤマトナデシコ(大和撫子)
原産地:日本(九州、四国、本州)
花期:7〜11月
性状:日当たりを好む、草丈30〜80cm
花色;桃、白 


「秋の野に可憐に優しく咲く花の河原撫子昔も今も」

「薄桃の色より白き花を愛ず河原撫子寂しく儚く」

「十六夜の月満ち今宵は野分去る陰りなき光闇夜明るむ」

「野分吹き其処此処散りたる濡れ落ち葉千千に乱れて追うも叶わず」
 


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コメント(12件)

内 容 ニックネーム/日時
今晩は。いつも思うことですが、こんなにいつも、お花のことをご存知なんだろうと。そして、お花にまつわる短歌も。系統的に学ばれたのかしらとも思います。なでしこ、秋の七草、万葉人も、秋を花とともに過ごされたのでしょうね。清楚な白のなでしこ、ちょっと違った印象の赤いなでしこ、過去の歌は、赤いなでしこなのか白いなでしこなのかしらね?きっと白?
hanahhhana1952
2006/10/07 22:23
カーネーションはナデシコの仲間ですか?ナデシコの八重咲きがカーネーションだったんだ。確かにナデシコの花びらが何枚もカーネーションには付いている。納得しました。
デコウォーカ
2006/10/07 23:50
白花のカワラナデシコがあるんですか。サギソウにも思える清楚な姿ですね。
サギソウが単機の飛行ならこちらは白鷺の大群が乱舞しているようです。
目黒のおじいちゃん
2006/10/08 06:03
私も、バッと見」ではサギソウかなと思いましたが
ピンクでなく、白のナデシコなんですね。
昨夜は重富から、右手に桜島を見て、正面に満月の月が昇りました。
薩摩節
2006/10/08 17:46
hanahhhana1952さん、こんばんは。夕べにコメント有難うございました。
花のことを記事に欠く為に、本やネットで調べて適当に書いておりますよ。
去年の7月からブログを始めましたが、今まで何時も花を枯らしておりましたので、育て方を調べてから育てるのとはちょっと違うかな〜と、期待しつつお花の事を調べております。万葉人もカワラナデシコが好みだったのでしょうね。白は若しかして後から出て来たのかも知れませんヨ。薄桃色に可愛らしさ、優しさがありますから〜。薄桃に飽きて白が出来たのかも?
hanahhhana1952さんへ
2006/10/08 18:49
デコウォーカさん、こんばんは。夕べ遅くコメント有難うございます。
ナデシコは優しいイメージで良いですよね。私も小さい頃はカーネーションはまるで薔薇見たいだな〜と思っていましたよ。でもガーデニングするようになって、葉と蕾がナデシコに似ているなーと思い始めて、去年ブログを書いて調べてナデシコの仲間だったと知りました。葉が似ていますよね。西洋八重咲きナデシコみたいですよね。この頃ガーデンカーネーションとかも出回っていますよ。母の日にはカーネーションの他に、この頃アジサイとかも売られておりまが、やはりカーネーションが似合って、学名のDianthus(ダイアンサス)」「dios」神と「anthos」花の、美しい神聖な花という意味が良いですよね。

デコウォーカ さんへ
2006/10/08 18:57
目黒のおじいちゃん、こんばんは。コメント有難うございます。
カワラナデシコは優しい大和撫子のイメージですから、きっと皆さん薄桃色を想像されてらっしゃるかも知れませんよね。昔から白があったのか、後に園芸的に白が出来たのかよく判らないのですよ。カメラ目線で見たら、サギソウの2枚の羽根にそっくりで、びっくりしました。良く似ておりますね。サギソウは、これに首と胴体が付いているようで、あちらは自然の造形美ですよね。花びらの繊細な切れ込みがとても目を惹き、可憐で優美ですよね。
目黒のおじいちゃんへ
2006/10/08 19:04
薩摩節さん、こんばんは。コメント有難うございます。
薄桃色だとサギソウのイメージはないのですが、白だとカメラで撮ったら、サギソウの羽根の2枚の花びらに似ていました〜。細かい繊細な切れ込みで、これが優しさと可憐さがあってカワラナデシコの人気の秘密でしょうか?
6日は十五夜の名月で、実際は満月ではなかったそうですね。十六夜の7日が満月だったと知りました。昨日はばっちり見れましたよ。カメラで撮ったら、黒の中に黄色い丸がポツンと映っていて面白くないでした。雲が出ていれば少しは良かったかも知れませんが、何せボロカメラですから〜。
7日も重富までお出かけでしたか?右手に桜島で真ん中に満月で素敵でしょうね。薩摩節さんは他のブログも作ってらっしゃいますね。昨日寝る前チョット見せて頂きましたが、また後で見せて戴きますね。
薩摩節さんへ
2006/10/08 19:16
 一花さん、コメントが遅くなってしまい、オソレいります。カワラナデシコの白は清楚な色あいで、白鷺撫子などと呼ぶひともいますが、いいものですよね。一花さんのような大和撫子の方には、シャカに説法でしょうが、か弱そうでいても芯の強い花で、ただ可憐なだけでもなく、凛としたところもあるものですよね。
 うちでも白も桃色も育てていますが、種子を播いて更新していかないと、株は何年も持たないようです。日当たりの良いところの方が好きなようですね。

 大伴家持も撫子を好んだ歌人ですが、自宅に種子を播いて育てていたようで、いとしいひとの面影を花に見ていたようですね。
なおさん
2006/10/09 12:41
なおさん、こんにちは。夜行バス強行軍でお疲れもう大丈夫でしょうか?お若い?ので、疲労回復も一夜で解消なんですね?
カワラナデシコの白と薄桃が出回っていて、白は1株しかなくて即求めたのですよ。カメラ目線で見ると、白鷺が飛翔しているようでしたが、やはり白鷺撫子なんて呼ぶ方がいらしたのですか?(それってホントのような嘘のような?)
撫子は日本人に好まれて、大和撫子と呼ばれて、男性好みなんでしょうね?
でもうちで育ててみると芯が強いどころか、可憐でか弱くて庇ってあげたくなるようなイメージの花ですよ。毎年したたかに出てくる花と違って、繊細で毎年種で更新して手を掛けてあげないと一人では自立出来ない花なのかも知れませんよ。家持も撫子が好きだったようで、万葉にも沢山詠ってますね。なおさんちも白と桃を2種類も育ててらっしゃいましたよね。他にもタカネとか・・。
今年は鉢で育てて、種を採取して頑張って育てて見たいです。
なおさんへ
2006/10/09 15:47
一花さん、サギソウに似た花で綺麗な真っ白いいですね。
カワラナデシコ(白)サギソウと違って首がないですね(^_^)。
彦左
2006/10/11 15:15
彦左さん、こんばんは。こちらにもコメント有難うございます。
一般にカワナナデシコと言うと薄桃色ですが、白も見かけたのですが、これはもしかしたら品種改良されたものかも知れません。サギソウが飛んでいるような花だと思いましたら、別名で白鷺撫子と呼ぶ方もいらしゃるとかでしたよ。彦左さんも鷺草に似ると思われましたか?でも首と同体がない羽根だけの白鷺撫子でトンでもなく飛べないサギ?(詐欺)みたいな撫子の花でしたね?(^_-)-☆
彦左さんへ
2006/10/11 20:09
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