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zoom RSS 北海道旅行P・2ー22(函館・元町界隈2)

<<   作成日時 : 2006/11/12 17:15   >>

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           <カトリック元町教会の屋根・風見鶏>

函館元町界隈にあるハリストス正教会の庭から眺めると、下の教会の赤い屋根と風見鶏が秋晴れの空に映えて美しく、此処の芝生の庭で写生をしている人たちも見かけた。


丁度昼の12時を刻む澄んだ教会の鐘の音が、「ガラン〜ガラン〜」と響き渡って、まるで異国にいるような感じさえ受けるが、函館の人達はその鐘の音から「ガンガン寺」と親しみをこめて呼んでいると言う。
ハリストス正教会の近くにはモダンな聖ヨハネ教会、そしてカトリック元町教会もあり、此処に教会群が集まっている。
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                  <ハリストス正教会庭より>

ハリストス正教会はギリシャ正教の教会だが、聖ヨハネ教会は英国プロテスタント教会、そしてカトリック元町教会はローマカトリックの教会である。教会の宗派も仏教同様に多く分かれていて、江戸末期の鎖国時代に開かれたここ函館に、各キリスト教の宗派が流布のために遥遥やってきていた。(勿論、此処から離れたトラピスチヌ修道院もトラピスト修道院もだが。)
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                    <カトリック元町教会>

カトリック元町教会は、ゴシック建築のローマカトリックの教会で、他の教会同様江戸時代末期に仮聖堂を建てられて、明治末期の大火で焼失し、大正末期に再建されたものだが、祭壇は、ローマ法王から贈られた日本唯一のものだと言う。
ゴシック建築様式の建物は、いかつくがっちりとしており教会塔が他のそれより幾分高いようだ。教会庭にはマイクロバスも停まっていて、幼稚園も運営されていた。
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      <カトリック元町教会>

カトリック元町教会の道路の外壁にはナツヅタが這わせてあり、訪れた10月18日の時点では未だ紅葉していなかったが、もう今頃はきっと真っ赤になっているかも知れない。
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                 <教会道路外壁のナツヅタ>



此処元町界隈の坂の上から街路樹の並木道を挟んで函館湾の方向が見下ろせるのだが、もうひとつ手前の坂が八幡坂として有名で、函館港が一望でき、景色的には有名な所だ。ここの街路樹の葉は、少し色付いているのもあるようだった。
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                <教会道路坂から港方向>

この坂の右側を何気なく見たら石碑があり、亀井勝一郎の生誕地だった。教会の多いこの地で生まれて、やはり小さい頃はキリスト教の影響を受けていた。
後にプロレタリア文学、あと転向して「日本浪曼派」となり、そののち「文学界」の同人となって、小林秀雄、中村光夫らと共に文芸評論家となっている。
『仏教との出会いにより開眼し、親鸞の教義を信仰して、宗教論、美術論、人生論、文明論、文学論など人間原理に根ざした著作を連載していた』とある。
彼の随筆は、高校の現代国語で度々見て悩まされたが、この地で生まれていたものだ、と改めて彼の人となりに興味を持った。
「亀井勝一郎生誕之地」と彫ってある碑は武者小路実篤の揮毫になり、脇には「私の家のすぐ隣りは、フランスの神父のいるローマカソリック教会堂である。その隣りはロシア系のハリスト正教会である・・・私の家は浄土真宗だが、菩提寺たる本願寺は、坂道を隔ててわが家の門前にある。」と書いてあった。
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                    <亀井勝一郎の生誕地>

墓は多磨霊園にあるようだが、彼の生誕地からは、東本願寺函館別院の黒い屋根がピカピカ光って見えており、日本初の総鉄筋コンクリートの伽藍として大正4年に建てられたそうだ。
亀井勝一郎
『一切衆生は悉く仏となる筈だが、しかし悉く仏となる時は来ない。人間の迷妄は無限、地獄は永遠である。しかもその故にこそ誓願は絶えず、菩薩の夢は永遠なのではないか。これが太子の追究された大乗の急所であったと僕は信じている。(大和古寺風物誌より)』
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           <亀井勝一郎の生誕地から見える東本願寺函館別院屋根>  



ぶらぶらと10月中旬、この界隈を歩くと道路端で目につく植物。小さな葉が枝垂れて真っ赤な実がたくさん付いているが、地元の方にベニシタンと教えてもらった。トラピヌチヌ修道院の洞窟でも見たが、バラ科でコトネアスターの仲間では最も寒さに強いので、ここでも植えられていると知った。中国原産の半常緑小低木だ。随分と実が実って、赤実が美しく目立っている。
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            <ベニシタン>

葉が南天似で白い花が咲いていたが、地元の方がナナカマドの一種だと教えて下さった。街路樹に植えられているナナカマドと違い、小ぶりで庭木にもなっているニワナナカマド(庭七竈)で、別名がチンシバイ (珍至梅)だと言う。バラ科の落葉低木で、花期が6〜8月だが、やはり北海道では花期が遅れている。
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                    <ニワナナカマド>


今回、道端のあちこちで見かけたオイランソウ。関東地方では、真夏の暑いときは少し休むようだが、冷涼な北海道では盆花になるということで、やはり花期が長く咲いているようだ。
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                  <オイランソウ>
 
元町界隈の道端で見かけたシオン。教会の塔が少し入っているが、2枚目を撮ろうとしていたら、丁度蜂かアブが飛んできた。北大で見たシオンも色が深く鮮やかだったが、こちらのシオンもやはり色深くシオンの花とは思えないようだ。         <シオン>
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「元町の教会庭にがらんがらんと鐘の音響く秋空のもと」

「教会と仏教寺院に挟まれて元町の坂港を見下ろす」

「丈高き紫苑のむらさき花色の鮮やかに咲く北の道辺に」

「キリストの宗派それぞれ教会の建物自ずとその態を見す」

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コメント(12件)

内 容 ニックネーム/日時
「元町の教会庭にがらんがらんと鐘の音響く秋空のもと」が、好きかな。こういう音を表す言葉も直接的な感じでいいなあと思います。旅をし、植物を見て、美味しいものを食べて、・・・・、歌に表すのも、一花さんには、日常あんでしょうね。なんとなく表現したいということを感じます。私もそうかな?
hanahhana1952
2006/11/12 18:48
 一花さん、函館の街は本当に異国情緒溢れるところですね。晴れた空に教会建築が映えて、実にいい感じですよね。

 もう、大昔の話ですが、ただ近いだけということで、僕の通っていた幼稚園もカトリック系の幼稚園でした。

 ベニシタンの下の白いのは、ニワナナカマドというのかも知れませんね。

 紫苑が澄んだ秋空に映えて、じつにいいですね。教会の尖塔と背比べしているさまも絵になる風景ですね。
なおさん
2006/11/12 18:59
hanahhana1952さん、こんばんは。コメント有難うございます。今日は寒いでしたね。植物たちも愈々冬支度ですネ。
教会の庭にふいに、がらんがらんと鐘の音が聞こえて来たのですよ。
>がらんがらん、この音、静かな旅先の澄んだ青空にも高く響く感じだったのですよ。擬音語で「オノマトペ」といいますね。
歌が生きてくる場合もありますし、使い古された言葉では失敗することもあります。(ザーザーとかパラパラとか。)
旅をしっぱなしでなく其れを後で書いて、また下手な歌にして残して置くのもいいかな〜なんて考えてます。
「歌に表わす」って、毎日その時の気持ちを書くことで自分の歌詠みの練習としておりまして、即詠で申し訳ないですが、読んで下さる方には大変失礼しております〜。hanahhana1952さんも毎日ポエムを書いてらっしゃって、同じ気持ちですよね〜。お互いに見たり感じたりしたことを、書かざるを得ない気持ちですものネ。
hanahhana1952さんへ
2006/11/12 21:32
カトリック元町教会の塔も昨日のハリストス正教会の塔と同じ様に前後左右同じ様な形に作られているようですが、塔はもともと対称的に作られるものかもしれませんね、それからこれ等の塔はいずれも青空によく似合っていると感心しながら拝見しました。
OSAMI
2006/11/12 21:43
なおさん、こんばんは。コメント有難うございます。
函館の街でも、ここ元町地区は外人居留区で、教会が多く異国情緒たっぷりのところでした。
なおさんも、カトリック系の幼稚園でしたか?カトリック系の幼稚園は全国的に多いですよね。次男も出ましたが、クリスマス会などキリストの行事がよくあり、父母会も盛んで、お友達との交流も賑やかでしたよ。(ミカエルさまの行事はなかったようですが・・)
ニワナナカマド、確認できました。有難うございました。ナナカマドの種類までは覚えていたのですが、すっかりニワを忘れてしまってました。
漢字で庭だったのですね。有難うございました。
此処の紫苑も深い色で青空に映えて綺麗でしたが、丁度、蜜蜂マーヤが飛んできていました。
なおさんへ
2006/11/12 21:44
ニワナナカマド咲いていましたか。
この辺りも咲いています。
北海道はお寺より教会が多いですよね。
チャミーグリンのコマーシャルだったか
老夫婦が坂道で手を繋いでいる坂も
函館元町だったと思うのですが?違ったかな?
ゆう
2006/11/12 21:55
OSAMIさん、こんばんは。コメント有難うございます。
こうして写真で見ると、教会の塔は、四方から眺められるように出来ているのですね〜。私も今回写真を貼り付けて見て、気がつきました。
こちらの、カトリック元町教会の裏側はどうなっているかそれが気になっていますが、きっと同じなのでしょか?
それと、聖ヨハネ教会と言うのもあったのですが、此処にアップしてないですが、これも前後左右対称的に出来ていました。教会の入り口って、きっと四方から見て美しく出来ているのでしょうね。日本の建物とはちょっと違うのですね。
この塔も写真で撮ってみると、青空に映えていました。
OSAMI さんへ
2006/11/12 21:56
ゆうさん、こんばんは。コメント有難うございます〜。
此処の白い花、ニワナナカマドって知らなかったのですよ。
やっぱり、物知りゆうさん、ご存知でしたネ。私、見た事がないのですよ。樹木、全部同じみたいに見えて、チンプンカン。そちらでも生えているのですね。そうそう、北海道は、お寺が少ない感じでしたね。やはり、蝦夷開拓の歴史で新しいからでしょうね。江戸末期の函館開港で、各宗派がこぞってやって来て、キリスト教ラッシュだったのでしょうね。
>チャミーグリン?って、ネットで確認しました。洗剤なんですね。
此処の元町地区の八幡坂って有名ですが、此処でしょうかね?TV、余り見ないので、今度機会があったら見てみますね。
ゆうさんへ
2006/11/12 22:07
教会の鐘の音が、「ガラン〜ガラン〜」と響き渡って、まるで異国にいるような感じさえ受ける、の雰囲気は教会の多い写真を見ていると良く理解できます。函館のナツツタは多分今頃、紅葉していると思います。ベニシタンは函館でも見れましたか。北海道の植物はかなりイギリスと似ていますね。
デコウォーカ
2006/11/13 07:35
デコウォーカさん、こんばんは。コメント有難うございます。
ここ、元町界隈には、教会が建ち並び鐘の音が異国を思わせていましたが、そちらのイギリスで聞かれる鐘の音は、どんな風に聞こえるのでしょうね?
そちらでは、お近くに教会があるのでしょうか?興味があります。日曜学校とか、どうなんでしょうね? 
もうこちらのナツヅタは、すっかり紅葉して、そろそろ散れているでしょうか?札幌は雪も降りましたので・・。
やはりイギリスの植物生態系に似るのでしょうね。ベニシタンは、先日こちらでも見れましたよ。
デコウォーカ さんへ
2006/11/13 18:49
一花さん、北海道のい旅まだまだ続きそうですね。
本当に永いいろんな景色を堪能させていただきました。
オイランソウきれいです。シオンに何か飛んでるのはミツバチでしょうか?
彦左
2006/11/15 16:52
彦左さん、こんばんは。こちらにもコメント有難うございます。
北海道の旅、23回までで、すみません〜あと1回です〜。画像がたくさんあったので、回が続いてしまいました。此処は特にいろいろ見所の建物があり、楽しい所でした。
オイランソウ、こちらでも見かけますけど、花期が北海道は、やはり長いでした。北国のシオンはとても色が深く綺麗ですよね。飛んでいるのは蜜蜂のようです。
彦左さんへ
2006/11/15 19:28
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