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zoom RSS ツワブキ(石蕗)

<<   作成日時 : 2006/11/15 18:25   >>

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元来、暖地の波しぶきのかかる海辺や海岸近くの林下や岩場に自生し、関東地方では房総半島、三浦半島、湘南のあたりの自生が多いと聞くツワブキ(石蕗)。
この時期、日向や日陰の公園・庭、など何処にでも植えられているのを見る。

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秋が愈々深まり、そろそろ木枯らしが吹く頃になる初冬の頃、金色に燃え立ち明るく暖かい黄色の花色は人目を惹く。
その花の形は菊のようで、日本的山野草のイメージを持ちながら背丈があり、ダイナミックな咲き方に圧倒される花だ。
花持ちも長く楽しめて、一度植えて置くと手間要らずで毎年咲いてくれる花であり、常緑多年草なので北側花壇のグランドカバープランツとしても植えられているのを見かける。

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日当たりの良い所では10月頃から咲いており、花期も早いようで、やはり花付きもよい。
我が家のものは、5年位前に田舎から2株貰ったものを金木犀の傍に植えていたが、年々木が大きく繁ってきて、今では随分と下陰になってしまっている。
2株のうち1株だけに10月末から蕾が出て膨らみ、11月初めには満開になっていて、おと年は花を見たが去年は何故か咲かなかったようだ。

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本来の草丈は30〜80センチと書いてあるが、我が家のものは1mにもなってしまって、陽を求めて随分と背伸びしてしまっているのだろうか。

花は直径8cm位で間延びして、日当たりに比べて余り花付きは良くないようだ。葉は巾30センチと大きなものもあり、とても艶々していて、「ツヤブキ(艶蕗)」が転じて「ツワブキ(石蕗)」になった謂れも納得できる。
また漢字でも「石蕗」と書かれるのは、蕗の葉の形に似ているが、其れよりも硬い石のような葉のイメージからか、石ころの多い海岸端に自生するからの由来だが、同じキク科でも、こちらはツワブキ属で蕗はフキ属と違う蕗だ。

九州では春先に葉が芽を出す頃にこの葉の柄を採り、蕗のように煮て食べるそうだが、我が家では蕗の方が土手にたくさんあって、そちらが柔らくて扱い易かったからであろうか、佃煮として食べた事がなかった。

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見るだけで硬そうな柄だが、海沿いの地方では、こちらの方がたくさん生えて好まれるのか「キャラブキ(伽羅蕗)」の佃煮としても郷土料理の本に紹介されている。キャラ(伽羅)とは香木、沈香の最上のものを指し、良いものを賞めていう語で、濃い茶色を伽羅色とも言い、醤油で色濃くした蕗のキャラの佃煮より、こちらの石蕗の佃煮が香が良く美味しい伽羅蕗と言うことになろうか?

この軟らかい葉柄の部分は、カリウムやカルシウムを多く含んでいるほか食物繊維が多く、便秘予防として最近は大腸ガン、成人病に効果があるとして注目されているようだ。
また、葉は腫れ物、湿疹などの民間薬として利用されてきた。

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これは観賞用としても江戸時代から広く栽培され、品種改良も進んだ古典園芸種でもあり、葉に黄斑や白斑が入る園芸種も良く見かけるが、、八重種の花も出回っていると言う。
沖縄には、葉身が扇形のリュウキュウツワブキ、屋久島、種子島にはハート形の葉身を持つカンツワブキと言うものもあるようだ。
また、九州に自生するものはオオツワブキと呼ばれていて、葉も30pもあり、草丈も1mある我が家のものは、このオオツワブキのようだが、寒さにやや弱いとある。


紅葉した木々が木枯らしに落ちゆく時、凋落の最後を飾るかのように黄金の耀きを放つツワブキの花。冬に向うものにとっては、明るく元気をくれる花である。
花後は柔らかい綿毛が出来、木枯らしに吹かれて気儘に飛んで、あちこちに種をばら撒いていく。

「静かなるものに午後の黄石蕗の花」(後藤比奈夫)

「石蕗咲いていよいよ海の紺たしか」(鈴木真砂女)
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ツワブキ(石蕗)
キク科ツワブキ属
原産地:日本
別名:ツワ、ツバ、ツヤ、ヤマフブキ、磯蕗、艶蕗、款冬
花期:10〜12月
性状:耐寒性耐陰性常緑多年草
ツワブキ・2005/12/02

「丈高き黄金の石蕗下陰に耀きの花眩くも咲く」

「艶々と大き石蕗葉を広げ黄の花明るむ枯葉散る中」

「亡き人の庭にも石蕗咲き継ぐや故郷遠くもの思うひと」

「ひととせの巡りの季(とき)の疾くも過ぐ石蕗黄の花庭に咲きたり」


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コメント(18件)

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 一花さんちは、今日はツワブキですね。海辺の花ですが、半日陰でも育ちますし、花の少なくなった庭を明るい黄色で彩りを添えてくれますので、日本庭園でも多く植えられていますね。
 12日に行きました、後楽園の日本庭園でもあちこちで花盛りでした。
花のない時期でも、観葉種としても見事ですし、さまざまな斑入りがあるので、楽しいものですね。

 僕はこの茎の佃煮は食べたことがないのですが、なかなか美味しいらしいですね。(フキの方はあります。)

 うちでも庭で今見頃ですし、鉢植えで小さく育てていますが、何花か咲きました。草物盆栽としても昔から栽培されているものですね。
なおさん
2006/11/15 22:34
これは間違いなく私にとっては食料です。
昨年は大阪の方が干したツワブキ送ってくださって
これが又甘いのナンノって・・美味しいのですよ。
これなら1年中食べられますよね。
子供の頃は嫌いな食べ物だったのですがね。
ゆう
2006/11/15 22:50
花の少ない時期に、鮮やかな黄色い花・目立ちますよね。
鹿児島の合併前では、町や市の花としての指定がいくつもありました。
春先に新芽を摘んで茹でて食べる習慣が今もどこでも残っています。
その代わり、蕗は食べないのです。最近は他の所からの転勤組もいて
蕗が食べられると知ったようです。
逆に、関東アタリでは、これが食べられると思いませんよね。
我が町のツワブキの佃煮は特産品です。
自然の中の路地の花ですが、
斑入りの葉もあり、観賞用にも有名になりつつありますね。
薩摩節
2006/11/15 22:58
なおさん、こんばんは。コメント有難うございます。
このツワブキって、公園や野原、家々でも育ててあって、海辺の花って思えませんよね。黄金色して大型の花はとても明るく、この時期庭を明るくしてくれています。これは田舎のものですから、こちらのものと比べると大型ですので、オオツワブキかと思います。日本庭園でも植えられていますか?
この斑入りの葉をグランドカバーとして花壇に使ってある所を見かけます。
草物盆栽としても使われ、鉢で小さく育てることも出来るのですか?
食いしん坊には、ツワブキのキャラブキとして佃煮のイメージがありますが、食べられて可愛そうですね。キャラブキって、真っ黒な蕗の佃煮で、買って食べましたが、苦味があり美味しいですよ。、普通の蕗の佃煮は良く作りますが、こちらの石蕗では家では作った事がないのですよ。
なおさんへ
2006/11/15 22:59
ゆうさん、こんばんは。このツワブキ、海岸端に自生するので、指宿とか加世田辺りにはたくさんあったのでしょうね。
郷土料理の本を持っていますが、加世田のところに出ていました。
一見太くて硬い感じすが、柔らかいのだそうですね。皮ごと使って佃煮にするようで、苦味が何ともいえない美味しさで、酒肴にもなるとかです。
うちの方では、蕗が多かったので、蕗の佃煮はたべましたが、こちらのツワは余り無かったようで、母は作ってくれませんでした。干したのも保存が効き、一年中食べれて良いですね?ゆうさんの手に掛かれば、なんでも美味しそうですね?
ゆうさんへ
2006/11/15 23:08
薩摩節さん、こんばんは。やはり、ツワは、そちらでは良く食べてらしたのですね?こちらの方は食べた事がないと仰って、お花は観賞として見てらっしゃるようです。やはりそちらは海岸端ですから、あっちこっちで、どっさり〜生えていて食料として採ってもまた生えて来るからでしょうね。
こちらでは、玄関先や公園などで植えてあり、斑入りのものなど、盆栽としても売ってます。うちのものは、そちらから送ってもらったもので、此方のものと比べて葉も丈も大きくオオツワブキのようです。普通の蕗は春に山菜として売っていて、皆さん食べられますね。
そちらの町や市の花にもなっているのですね。特産品でしたか?今度帰った時、探して買いますね。苦味が美味しく、身体に良いそうですね。葉が艶々していて、海風とか南国の日光に強いのでしょうね。
薩摩節さんへ
2006/11/15 23:19
「亡き人の庭にも咲くや石蕗よ故郷遠くもの思うひと」花と思い出の人。そんなことを花で思い出す、これも花に感謝すべきことかもしれませんね。
hanahhana1952
2006/11/15 23:31
ツワブキが、暖地の波しぶきのかかる海辺や海岸近くの林下や岩場に自生、とは知りませんでした。香貫山の登山道や庭園に沢山生えているので私はすっかり山や野の草の代表選手かと思っていました。又、キャラブキがこのツワブキで作られる事も始めて知りました。
デコウォーカ
2006/11/16 06:24
ツワブキのこといろいろと細かく教えて頂きました、ツワブキはあまり食べ物という感じはしなくてやはり少し日陰の下草的存在かなとおもいます。
OSAMI
2006/11/16 12:21
一花さん、ツワブキは花が終わる頃には汚くなりますが、咲き誇ってる時期は黄色が生えて非常に庭をにぎわしてくれます。皆さん食べた記憶がありますか
???
彦左
2006/11/16 15:10
hanahhana1952さん、こんばんは。夕べ遅くコメント有難うございます。
去年ブログアップしたツワブキは、夫の実家の誰も住まない家の庭に咲いていたもので、今年も咲いているのかな?なんてふと思ったものです。(姑は去年他界しました。舅は33年前で、会った事がなく知りませんでした。
色の花は鮮やかで、じめじめしたイメージがないですね。黄色は元気をくれる花ですね。
hanahhana1952さんへ
2006/11/16 18:14
デコウォーカさん、こんばんは。コメント有難うございます。
ツワブキは、お山でも見かけてらっしゃいましたか?これは本来は海岸端に自生するって、去年アップした時に初めて知りました。何処にもあり、よく見かけますますので、そう思えませんよね。
伽羅とは良いものを賞めていう語で、伽羅色っていうのは濃い茶色です。蕗の佃煮で醤油で茶色になったものをキャラブキと言いますが、蕗でもツワブキでも同じ醤油で茶色になった佃煮をキャラブキと言い、どちらが美味しいかと言うと、ツワブキの方が優れて美味しいです。関東地方でキャラブキとして売っているものは、蕗の佃煮で、九州のものはツワブキのようです。すみません〜、文章がいい加減で誤解をお招きしてしまいました。
デコウォーカさんへ
2006/11/16 18:24
OSAMIさん、こんばんは。コメント有難うございます。
公園に、たくさん咲くツワブキを先日アップされてらっしゃいましたが、随分と見事で黄色が黄金色に耀いて綺麗でしたね。うちはたった1本ですが、それでも黄色は目立つ花で、木下陰が明るくなってます。
常緑で冬でも青々としていますので、こちらでも日陰の下草的存在として植えてありますよ。やはり関東地方の方は召し上がられたことはないのですね。
花として綺麗ですし、茎がごついですし、そんなにたくさん野草みたいに増えませんし、観賞価値の方に重きがかかりますよね。
OSAMI さんへ
2006/11/16 18:30
彦左さん、こんばんは。コメント有難うございます。
彦左さん宅も、何本も黄色が目だってツワブキが咲いて綺麗でしたね。
黄色が目立っていた分、花後はやはり汚くなりますよね。綿毛が出来て飛んでいくようですが。
こちらの関東地方の方は、やはり誰も佃煮として召し上がったことは無いそうです。鹿児島の指宿は海が近いのでたくさん生えるのでしょうね、特産の土産ともなっているそうです。普通の蕗のキャラの佃煮よりツワブキのほうが香があって、より美味しいキャラブキ佃煮のようで、苦味も少しあり野草っぽい感じが残っているようです。
彦左 さんへ
2006/11/16 18:37
 これは散歩の途中の民家の庭などでよく見かけましたが、名前が分かりませんでした。割と大胆に黄色く咲いていたような印象があります。
 ツワブキは食したことがありますが、こんな綺麗な花がさく植物だとは思ってもいませんでした。
ゆうくらふと
2006/11/16 22:33
ゆうくらふとさん、こんばんは。こちらにもコメント有難うございます。
この花は、今盛りであちこちで咲いていると思います。菊のようですが、葉が蕗に似てますが、艶々です。草丈が高くて大胆で、すぐ目立ちますね。
ツワブキはキャラブキとして売ってますが、こんな花だとは思われませんよね。九州ではツワブキは食べますが、関東では食べないそうですよ。
ゆうくらふとさんへ
2006/11/16 23:04
我が家のツワブキ今年は花つきが悪く花数が少ないです。変わりにこのページで楽しませていただきました。
それにしても毎日良く調べ詳しく書かれています。ブログに随分エネルギーを使っている事と思います。勉強になります。
ミニミニ放送局
2006/11/20 21:19
ミニミニ放送局 さん、こんにちは。こちらにコメント有難うございます。
ツワブキは、毎年花が咲くものかと思っていましたが、我が家は何故か去年は咲かなかったようです。今年は2株のうち1株が咲いてくれました。やはりある程度の日当たりに置く方が、お花として咲き、観賞価値があるようです。日陰の葉を楽しむだけなら良いですが、この時期花が咲いてくれると嬉しいですよね。
ブログは、もう2年目で、同じ花を同じようにアップしても面白くなく、自分の勉強の為とも思ってます。お花を良く枯らしますので、何故?と思い、エネルギー?を使い、ボケ寸前の能無し頭を叩いて刺激しております〜。読んで下さる方には、随分駄文で字が多くうんざりなさるかもしれませんが、自分としては、より深くお花への思いが深まりつつあります〜。結果として鉢が増えて??です。
ミニミニ放送局 さんへ
2006/11/21 13:23
ツワブキ(石蕗) 一花一葉/BIGLOBEウェブリブログ
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