一花一葉

アクセスカウンタ

zoom RSS 北海道旅行P・2ー13(北大植物園3)

<<   作成日時 : 2006/11/03 21:14   >>

ナイス ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 14

画像
             <マルバノキ>
小雨の中の潅木園で見たマルバノキ。園内の木々には黄葉のものがあったが、此処ではこれだけが赤く紅葉が見られたようだ。別名ベニマンサクとも呼ばれ、普通のマンサクと違って紅葉が美しく、マルバ(丸葉)の名前の通り丸いハート型の葉だ。紅葉後10〜11月に赤いマンサクのような小さな花が見られるそうだが、若しかしたら花芽か蕾が出来ていたかも知れない。良く見なかった。紅葉の美しさと花の可愛らしさが好まれ庭木としてよく栽培されているそうだ。




同じ潅木園内を巡っていると、未だアジサイの残の花が見られている。これはノリウツギの仲間のミナズキであろうか、枝枝にアジサイの花が薄桃に色変わり、たくさんの花穂が垂れている。今でも充分見れるが、盛りの真っ白な花時はさぞかし見事な眺めだっただろう。アジサイの剪定は花後すぐと思っていたが、この種のアジサイは、まだこの儘で大丈夫なようだったが・・。
画像
         <アジサイ・ノリウツギ「ミナズキ」>


横広がりに繁った葉の中に、朱色の鮮やかな花が1輪目に飛び込んできた。良く見るとボケの花で、草丈の低く大株のボケの木に何故かこの時期花が咲いている。普通春咲くものと思っていたが、調べたら秋咲きのものもあるそうだ。実は春に出来るのだろうか。
画像
            <ボケ>
画像




大株の樹の中に紫の花が見られたがムクゲの花だ。我が家にもムクゲの白が植えてあり、細い枝々に花が咲いているが、此処のムクゲの木は樹とも呼んでもよい程の大株だ。ムクゲは韓国の国花だが、こんなに大樹ともなるのであろうか。樹姿は3〜4mと書いてあったのでこれが本来の姿なのかもしれない。アオイ科の一日花だが、1輪まだ咲き残って雨に濡れていたが、まだ蕾を持っていたのだろうか?若しかして最後の一花だったのかも知れない。
画像
              <ムクゲ>
画像




潅木園を出て北ローンへと入っていくと、そこでは懐かしい光景が現れて、見覚えのある同じ姿の木々に出会えた。
前回訪れた時はライラックが花盛りで、一般の人たちが芝生で写生をしており、芝生が青々と緑一色で、園内は明るく光が満ち溢れて緑葉も艶やかで輝いていたが、小雨ともなった秋の北ローン内は薄暗く、黄葉に紅葉した葉が芝生の上にふり落ちて、これから凋落の季節を迎えようと静まっていた。
画像
                 <北ローン園内>
画像

北海道旅行3、(北大植物園その2)2006/06/22


この北ローン内にあったムラサキセイヨウブナ。これは前回も書いたが、ドイツ、オーストリア、北欧に多く、ドイツでは「ブリューテプラウメン」と呼ばれているもので、幹にも葉にも紫の色素が現れており、ヨーロッパブナの変種又は品種として区別されて日本では分布していないし、またあまり知られていない珍しいブナの木であるそうだ
前回見た時は赤茶けた銅葉色の葉を呈していたが、今回これがどんな色に紅葉しているか見るのが楽しみであった。遠景として見ても前見たその葉の存在が見られず、おかしいな〜と思って近づくと、他の緑葉と一緒に溶け合っている。あの紫色が抜けたのか緑色になり、そして所々黄葉になっている。恐らく黄葉後落葉するのであろう。
このような銅葉色のモミジもあちこちでよく見かけるが、きっと同じような緑葉のモミジになり黄変するのかも知れない。自然界には色色な葉があり、季節ごとにその変異を見せてくれる。
画像
               <ムラサキセイヨウブナ>
画像

画像
        <ムラサキセイヨウブナ・葉色の変化 ↑秋↓春>
画像
  
 


湿性植物園近くを巡っていると、枯れっぽい藪の中にツンツンとした緑竹の子供のようなトクサが直立していた。昔は池の周りなどでよく見られたが、今では日本庭園などでよく利用されるスギナの仲間だ。別名歯磨草の名があり、茎は中空で外皮には節がありギザギザしている。茎で物を砥いだり磨いだりする研磨剤として使われたそうで、砥草の名があるそうだ。耐寒性多年草だが、北海道の冬の雪中に埋もれても青々としているのであろうか?
画像
                <トクサ>



前回6月2日に橋の上から見た湿性植物園。大きな水芭蕉が何本も見られ、緑が鬱蒼と深く、まるで緑の館を思わせていたのに、今回水芭蕉がすっかり枯れて消えてしまっている。湖水も水位調整の為か一滴もなくなって、湖底の土が泥田のように黒々と見えていた。ショウブの葉だけが青々としているが、何れこれも枯れてしまうのであろう。
画像
          <幽庭湖、秋と春>





今回秋に訪れて、この園内の至る所で出会ったのがトリカブトの青紫の花であった。この植物園の草本分科園にはトリカブトが系統保存されており、故杉野目元学長はトリカブトの毒の成分アコニチンの化学構造式を解明したとあり、園内あちこちでトリカブトが目につくのは、そのコレクションが元になっているそうだ。 
画像
              <オクトリカブト樹林内>
トリカブトと聞くと、あの根が猛毒でよく知られて殺人事件まで起ったので人に恐れられている植物だ。キンポウゲ科トリカブト属で、花は独特の形で、雅楽を奏する伶人のかぶる鳳凰の頭をかたどった冠に似ているからトリカブト(鳥兜)の謂れがあるそうだが、良く見るとキンポウゲ科特有の美しい花で、植物好きは育てて見たくなる花だ。この花弁と見えるのは萼片で、本当の花弁は2枚あり、頂萼片の内側に隠れている。

『母根を漢名で「烏頭(うず)」(乾燥させるとカラスの頭のように見える)、子根をブシまたはブス(附子、母に付く子の意から)と呼び、重要な薬用植物だ。』と資料に書いてある。
根を悪用すると毒だが、逆にその毒を多くの民族は矢毒に使い、アイヌの人たちもまたクマやクジラをとるのに矢毒として使ってきて、生きる生活の知恵・手段として植物を有効利用してきたものだ。
画像

普通これは花屋さんでも苗が園芸的に見かけ、ハナトリカブトの名前で出回っており、我が家でも3箇所に分けて育てているが、今年は何故か不調で開花が見られないようだ。
こちらの山々で見かけるのはヤマトリカブトのものが多いそうだが、トリカブト属は約300種あり、変異が強くて種の境界が明らかではないため、分類学者泣かせの属だという。北海道には約10種あり、特にエゾトリカブト、オクトリカブトなどが道内の山林で普通に見られ、ここの園内でもこの2種が植えられていた。画像に色々撮ったが、どっちがどっちだか見分けがつかない。
画像

根に猛毒を持つとは思えない程美しいトリカブト。己の身を守る為の自衛手段の毒で、またその毒を有効利用することで、人と植物が相共存して生き抜いてきた。流石に花屋の切花では見た事がないが、花や葉には毒がないので、山で見かけても恐れることはなく、美しい花を美しいとただ愛でればよい。
画像
             
画像
               <オクトリカブト・草本分科園>
ハナトリカブト2005/11/12


「美しいとただ愛でるのみトリカブト青紫の花園に見る」

「若葉萌えし時過ぎ今は秋深く黄葉にもみじ葉彩る園内」

「再び訪う植物園内静かなり花の盛りも過ぎ行きのとき」

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
ナイス

コメント(14件)

内 容 ニックネーム/日時
 一花さん、今日も盛りだくさんで、さすがです。ずいぶんいろいろ撮影されたのですね。
僕など撮影したはいいが、何処で撮ったのか、覚えているのが大変です。やはり、その場でメモなどされるのでしょうか?

 マルバノキは、京都府立植物園でも、気の早いのは紅葉していましたが、さすが北国は、紅葉も見事ですね。武蔵丘陵森林公園にもあるのですが、今日行きましたが、見損なってしまいました。

 その下のノリウツギもいいですね。こちらも武蔵丘陵森林公園で見ましたが、ミナヅキという銘のものは、花後にこんな風に見事に紅く色がつくようです。

 今回は、オクトリカブトを沢山見てこられたのですね。青紫の妖艶な花ですね。やはり、アイヌが矢毒に用いたのでしょうか?
 図鑑を見ましたら、知られている限り、世界で一番強い毒のトリカブトは、やはり北海道に生えるエゾトリカブトで、二番目はこのオクトリカブトだそうですね。
なおさん
2006/11/03 22:33
なおさん、こんばんは。コメント有難うございます。画像を早く処理したくて、盛りだくさんになってしまってます。自分の勉強の積もりで書いていますので、読んで下さる方にはだらだらと長くて悪いですよね。
画像はこれでも選んで載せてます。手帳に書いたカタカナ名は、どれがどれだったか、自分でも分らなくなってしまっています。今回は、以前と違って花が少なかったですよ。マルバノキって、調べて初めて知りました。マンサクのような赤い花が、紅葉後見られるのですね。綺麗ですよね。ノリウツギの記事を書くまでは、確かミナズキと思ってましたが、やはりそうでしたね。うちのカシワバアジサイもこんなになって綺麗でしたが、もう伐ってしましました。葉も今勿論紅葉が綺麗です。花の剪定は確かゆっくりで良かったのですよね。オクトリカブトは花が大きく花付きも見事で綺麗でしたよ。アイヌが矢毒に用いたと書いてありました。エゾトリカブトもあったようですけど、見分けがつきませんでした。この植物園は、今日からもう温室のみの公開でそうで、また来春、4月29日から公開だそうです。
なおさんへ
2006/11/04 00:10
昨年の6月末にイギリスで見た紫の葉は、ムラサキセイヨウブナに間違いありません。一花さんが今年の6月に撮った写真の通りでした。この木を今、この時期に見ると黄色に紅葉しています。そして大分、葉が落ち始めています。紫ー>緑ー>黄と変わるものは他には無いのでは?と思います。
デコウォーカ
2006/11/04 01:54
今はもう冬、あっというまに北海道の秋は通り過ぎたというのに、秋の花々がたくさん見られたのはラッキーでしたね。この時期は観光客も少なくなり十分観察パートもみられたと思います。毎回内容豊かなレポートにまとめられてますので、続報を楽しみにしていますよ。道地のトリカブトは実際にはもっと紫が強く刺激的な美しさなんでしょうね。
目黒のおじいちゃん
2006/11/04 04:57
ごぶさたしています。
今年二度目の北海道行き、お羨ましい。わたしがそのように旅行できるのはいつの日か……。
ムラサキセイヨウブナの様子、興味ぶかく拝見しました。自然は奥深い。
……そして一花さんの変わらぬ精力的なブログの作成……頭が下がります。
kogatak
2006/11/04 07:24
「再び訪う植物園内静かなり花の盛りも過ぎ行きのとき」花は、咲いたときも、終えたときもその花、その両方を眺めうる一花さんが浮かぶようです。そうそうLinkに入れたく思います。末永くよろしくね。お友達しましょう(笑)
hanahhana1952
2006/11/04 10:15
トリカブトの紫の花の美しいこと、初めてよく見ました。この花の根に猛毒があるのですね。神秘的です。
未来
2006/11/04 12:22
デコウォーカさん、こんばんは。コメント有難うございます。
デコウォーカ さんは去年の6月末にもイギリスにお出かけだったのですね。そちらでも、ムラサキセイヨウブナがあちこちに植えてあって見られるのですね。私が前回この写真も写したのは6月2日ですので、同じ葉色だったのですね。ムラサキ色が緑になって、そして黄葉になって落葉なんですよね。面白い葉色で、他にはそんな植物は見ないでしょうか?もみじで紫っぽいものがありますが、赤茶っぽいようですよね。また、よく調べてみます。
デコウォーカ さんへ
2006/11/04 21:50
目黒のおじいちゃん 、こんばんは。早朝のコメント有難うございます。画像がたくさんあって早く終わりたくて、一度にたくさんアップしておりますが、お疲れなさるしょうがすみませんね。 此処でアップしている花はもう終わって居る事と思います。現に植物園は11月4日から温室のみの公開で、また4月29日から外も一般公開と書いてありました。北国の冬は早く長くお気の毒ですね。雪の下でじっと春を待って耐えて、また春にはこちらで見れない素晴らしい花が色々咲いてくれますので、期待もあって良いですよね。トリカブトは嫌われる花ですが、キンポウゲ科特有の美しい花で、薄暗がりの雨の中では、青紫が冴え冴えと美しいでしたよ。
目黒のおじいちゃん へ
2006/11/04 22:04
kogatakさん、こんばんは。こちらこそご無沙汰しております。
北海道は今年2回目ですが、今まで病気したり、子供が小さくてなかなか思うように出かけられませんでした。kogatak さんも退職なられば、いくらでもお出かけできますので、その時、ごゆっくりと北海道のご旅行堪能出来る事と思いますよ。早く行っても遅く出ても自然派逃げませんので、同じ眺めだと思います。受け入れるこちら側の心の問題もあるでしょうが、でも自然ってリラックスさせて心も素直になり、癒されてまた生きる力を与えてくれますね。身近でなくても公園とか、またベランダで花を育てて其れを見るだけでも癒されるものですね。緑って大事ですね。お育てなった菊の花は咲いているでしょうか?うちも咲いてますよ。ブログ、画像を貼るだけではつまらなく思えて、長々と書いてはアップしておりますが・・この頃集中力も減退し、疲れやすく止め様かなと思う日も多いですよ。暇つぶしとボケ防止の筈が、ボケが進んでいるようです〜。kogatak さんみたいに素敵なエッセーが書けたらいいのですが、なかなか上達しませんよ。
kogatak さんへ
2006/11/04 22:17
hanahhana1952さん、こんばんは。コメント有難うございます。今日はお休みでごゆっくりのお時間ですね。歌、またまた下手でいい加減なものを、何時も読んで下さって大変申し訳なく思っております。hanahhana1952さんこそ、種から芽を見て花を見、そして終わりの時を看取ってやる花の一生をしっかりと面倒見てらっしゃって素晴らしいですね。
>末永くよろしくね。お友達しましょう(笑)
お花は私にとって色々学び、心癒され大事なものですヨ。お名前hanahhanaと二つもお花を持ってらっしゃって、名にし負う素晴らしいお方だと想像しております。こちらこそ長々しい記事アップで、何時もご迷惑おかけしております。お花好きな方は皆さん心通って、誰とでもすぐお友達になれるものですね。色々教えて戴いて有り難く、こちらこそよろしくお願いしますね。
あまりご期待、ご無理なさらないように〜。
hanahhana1952さんへ
2006/11/04 22:30
未来さん、こんばんは。コメント有難うございます。
トリカブトって例の殺人事件で騒がれたものですよね。この花には罪がなく、根を悪用する人間の醜い心がいけないのですよね。でも人を殺したくなるほど怨むって、怖いことですね。そんな憎む恐ろしい心になる前に、心を癒し無垢の心でいたいですね。美しい花を見て、育てる余裕が出来、ガーデング出来て今幸せですよね。紫の美しい花は、そんな事を教えてくれるようです〜。初めてごらんになりましたか?富士山の近くの山中湖でもヤマトリカブトを見ましたが、自然で見られますね。
未来 さんへ
2006/11/04 23:04
一花さん、マルバノキの紅葉初めて見ました。
猛毒で知られるトリカブトもこんな素晴らしい花を咲かせるんですね。これも初めて見ました。毒のある花、マンダラゲ・キョウチクトウ・なども花は綺麗ですからね。
彦左
2006/11/05 11:35
彦左さん、こんばんは。此方にもコメント有難うございます。
マルバノキって、私もこちらで初めて見ましたが、葉が紅葉してのちに赤いマンサクのような花が咲くのだそうで、実際に見て見たいですね。
トリカブトは、自然界では河豚毒に次いで2番目の猛毒で知られていますが、こんなに花が綺麗で、花好きは山野草として育てておりますよ。ハナトリカブトが出回っております。根が猛毒ですから、葉と花は大丈夫ですよ。
マンダラゲも夾竹桃も全草毒だったですよね。すずらんとかも、結構毒があるようですけど、それより猛毒ですから、悪用されると怖いですよね。
やはり綺麗な花には毒が多いですね。小さいお孫さんがいらっしゃると、植物にも気を使いますね。
彦左さんへ
2006/11/05 22:52
北海道旅行P・2ー13(北大植物園3)  一花一葉/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる