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zoom RSS 庭のヤマモミジ&カエデ

<<   作成日時 : 2006/11/30 20:37   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 12

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           <左・山モミジ 右・カエデ>

庭の西端に2本のモミジが植えてあるが、秋の紅葉の色が赤と黄で別々であり何時も不思議だなあと思っていた。
思い出して見ると、小学校唱歌の「もみじの歌」で「秋の夕日に照る山紅葉・・・・・・赤や黄色の色様々に水の上にも織る錦」と歌った覚えがあったが、そこでも「赤や黄色に織る錦」と詠われていた。

「秋風のうち吹くからに山も野もなべて錦に織りかへすかな」(後撰集388)

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庭のモミジの真っ赤に紅葉するのは「山モミジ」で、もう1本の黄色になるのは「カエデ」の仲間だと夫から聞いた。

モミジとカエデは何処がどう違うのか?どちらも赤ちゃんの手に似た葉であるが、我が家の山モミジの葉は5枚、カエデは7枚ある。(本によると5〜7片と不揃)
木姿を見ると、山モミジの枝は長く流れるようでたおやかさがあり、自然の中の渓流の音さえ聞こえてくるようだ。一方カエデの方は、上へ上へと背が高くなり、がっちりとした木姿だ。
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         <左・カエデ 中・カエデ 右・山モミジ>

春の芽吹きの元気な時には、モミジ・カエデ夫々の特徴を特に感じさせてくれていた。
花は4月に小さくて可愛いものが咲き、後に独特の2枚のプロペラの付いた種が出来て、風に元気に飛んでいったようだ。(何故か家には出来ないが、お隣さんにはたくさんんの実生苗が生えている。)ある年一度剪定したら、翌年から枝が暴れてすごい格好で枝が乱れて蔓延ってきた。剪定しなかった方が良かったのだろうか?
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            <庭の山モミジ・2006/5/10撮影>

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             <山モミジ花・2006/4/19撮影>

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           <鉢のモミジ・2006/5/10撮影>


調べて見ると、モミジもカエデも同じカエデ科カエデ属であり、共通点は長い柄を持つ葉が総て対生であり、果実に2枚の翼があることだと本に記載してある。また「楓」の定義を「緑色の葉の状態はカエデで、秋に赤色に変わるとモミジと呼ばれる木」とも書いてあった。
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広辞苑によるとカエデの語源はかえるで(蛙手)で、葉の形が蛙の手に似てモミジの古名と書いてあり、モミジの別名カエルデとある。
万葉集では「わが屋戸に黄変(もみ)つ鶏冠木(かえるで)見るごとに妹を懸けつつ恋ひぬ日は無し」(巻八−1623・大伴田村大嬢)と詠われていて、「黄変(もみ)つ鶏冠木(かえるで)」とある。
ここで詠われているカエルデはイロハカエデで、葉が裂けているのをいろはにほへとと数えることからイロハカエデと呼ばれ、京都の高雄山に多いのでタカオモミジとも言われるそうだ。

また万葉集ではモミジの歌がたくさん出てくるが、モミジは上代にはモミチと静音であり、万葉集の巻十の作者の分からない季節の歌の中で、「黄葉(モミチ)を詠む」と何首も詠ってある。(例外もある)この万葉の時代には、秋に色づいたものを「もみじ」と呼び、特定の植物を指さずに色変わりした草紅葉、木の紅葉を黄葉(もみち)と呼んでいたと言う。
平安時代からはモミジに紅葉を当ててあるようで、古今集ではもう、紅葉の字で詠ってある。

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モミジは、黄葉や紅葉の漢字を当てるように、本来は秋に草木が黄色や赤色に変わることを意味する動詞の「もみづ」が名詞化したもので、それから転じて、特に目立って色を変えるカエデの仲間をモミジというようになったとも書いてある。
科学的には葉が赤くなるのは葉の中の緑色のクロロフィルが分解して赤いアントシアンが生成され、黄色の方は緑のクロロフィルが分解して黄色のカロチノイドが残るから黄色くなると言う。
また、イロハモミジ、ヤマモミジ、オオモミジなどモミジの名がつくものは、葉の鋭く深裂したものが多く見られ、イタヤカエデ、トウカエデ、ハウチワカエデ、ヒトツバカエデ、ウリハダカエデのようにカエデの名がつく種類には、分裂の浅いものや、楕円形のものが多いそうだ。

この時期、赤くモミジするメグスリノキ、チドリノキ(ヤマシバカエデ)もカエデの仲間であり、日本には約30種近くが自生し、わが国はカエデ科の植物が多く、見分けるのが困難だ。
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下の画像は、数年前に小さい鉢で2つ求めた「カエデ」の仲間で名前は分からない。ひとつは地植えしたら、とんでもなく大きくなってしまってバッサリと伐ってしまった。もう1鉢は、お隣の塀の傍に其の儘置いていたら、鉢底から根が出て動かせないくらいになっている。小さく剪定はするが、その枝枝が元気で、またこれからの紅葉も美しいので考慮中だ。カエデは大木になって困るので、捨てたらなんて何時も言われているが、実が生らないで日陰を作っている果樹よりましだとも思うのだが・・。
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             <鉢で置いたままのカエデ>

カエデは英語でメープルとも呼ばれ、カナダの国旗にも使われており、自然が美しいカナダ東海岸は、紅葉が最も美しいと言われるメープル街道としてその名を知られている。
カナダの寒い雪に覆われた深森の中に自生しているカエデの木に穴をあけてバケツをつるしておいて集め、この樹液を40分の1になるまでグツグツと煮つめ、琥珀色になってきたものをメープルシロップと言う。この大自然の恵みのシロップは昔々原住民が見つけだしたもので、貴重な糖分やミネラルなどの栄養分となっていたそうで、今ではカナダの土産品ともなっているが、日本でも売っているものの、ピュアなものは高いようだ。
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          <カナダ産・メープルシロップ>

我が庭に植えたモミジで、カエデの方はこれから色付くが、山モミジはすっかり紅葉してその色変わりのさまを毎日眺めては、古人と同じようにこの錦秋を美しいとひとり愛で暮らしている。今日はもう霜月の尽日で、明日からは暦では師走となり、季節は確実に冬となる。これから木枯らしの吹くたびに落ち葉があちこちに散って塀を乗り越えて行ってしまい、追いかけることさえ出来ない。月日も同じように留める事は出来ないが、ただ追いかけてゆっくり進むのみだ。
                 

「恋しくは見てもしのばむもみぢ葉を吹きな散らしそ山おろしの風」(古今集285)

「秋風にあへず散りぬるもみぢ葉のゆくへさだめぬ我ぞかなしき」(々286 )

「秋は来ぬ紅葉は宿に降りしきぬ道踏みわけてとふ人はなし」(々287)

「踏みわけてさらにやとはむもみぢ葉の降り隠してし道と見ながら」(々 288)

「吹く風の色のちぐさに見えつるは秋の木の葉の散ればなりけり」(々 290)
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<ヤマモミジ>
カエデ科カエデ属
別名:カエルデ、モミジ
花期:4月
庭のモミジ3題・2005/12/10


「我が庭に紅葉する葉の耀きの一葉一葉に色変わり見る」

「憂いつつ庭の紅葉を見上ぐれば秋天に映え錦となりて」

「錦秋の名残となりて我が庭の紅葉燃え立つ霜月の尽」

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コメント(12件)

内 容 ニックネーム/日時
家で紅葉狩りが出来るとはうらやましてところです、散歩をしながら人様の家の紅葉を楽しませていただいていますが、私の付近の住宅ではカエデ科のイロハモミジは数が少ないように感じます。
OSAMI
2006/11/30 21:01
今晩は♪色々と調べましたねー、感心します。我が家にも何本かありますが、樹齢40〜50年のシダレ系のモミジは見応えがあります。剪定は難しいですよね。なかなか流れるような自然風にはなりません。太い枝を切ると不自然になるし、暴れるし、モミジはハサミを使うより手でバキバキと折る方が良いらしいですけど。時々知らない間に実生苗が生えています。
晴耕雨P
2006/11/30 21:20
日本語はとても美しいと一花さんの文章を読んでいるといつも感じます。日本語の表現力の深さを私もそうですが、知らないなあとおもいます。「月日も同じように留める事は出来ないが、ただ追いかけてゆっくり進むのみだ。」変わり行くから美しいのかも知れないですね。木々もまた変わり行くから美しい
hanahhana1952
2006/11/30 21:28
 一花さんちでも紅葉狩が出来るとは風流ですねえ。うちでも昔はカエデが庭に植えてありましたが、今はなく、盆栽のヤマモミジでガマンです。でも鉢でも見事に紅葉しますし、種子を拾ってきて播いても、可愛らしい苗が出来るので楽しいですね。

 日本はカエデ王国ですが、日本が一番紅葉の彩りがさまざまで美しい国と言われているようですね。
なおさん
2006/11/30 22:07
OSAMIさん、こんばんは。コメント有難うございます。 何故かモミジとカエデが植えてあって、剪定したらとんでもなく暴れて困っています。小さい頃、田舎にも大木のモミジがありましたが、こんなに暴れなかったようです。この山モミジは枝が長く流れるようです自然な感じです。他所でもモミジを見ますが、何のモミジかさっぱりです。木の本で見比べても、似たような葉ですし樹木名は難しいです。カエデとモミジの違いを調べて少し分かったところで、イロハモミジの由来もやっと分かりました。
OSAMI さんへ
2006/11/30 23:14
晴耕雨Pさん、こんばんは。コメント有難うございます。お宅は何時も感心するくらい何でも植えてありますよね。モミジは樹齢40〜50年のシダレ系のモミジで、さぞかし見応えがあるでしょうね?
うちは?年です〜。夫が山モミジが自然な感じだと求めて、園芸屋さんに植えてもらいました〜。でも剪定したら、とんでもなく暴れるのですね?桜も同じですよね。伐ったら倍も枝が出て〜困ります。去年春に10日間、家を空けて帰ってきて、ビックリ〜でしたよ。私が即切って切りまくりました。そしてらまた今年、凄いでした。ああ〜、と頭を抱えてます。枝ごと折ればいいですか?実生苗はお隣さんにたくさん出てます〜。何時もすみません〜と平身低頭です・・。
晴耕雨P さんへ
2006/11/30 23:23
hanahhana1952さん、こんばんは。夕べお疲れのところ、こちらにもコメント有難うございます。日本語は美しいですね?いつも、こころの儘を書いて綴ってらっしゃるhanahhana1952さんの詩も美しいですね〜。
日本語は5音・7音が多く、いつもリズムで詩形が出来るようになっているようですね。四季折々見せる自然の美しさを持つ国で、情緒豊かで感性を研ぎ澄まされた国民性だから、日本語も古語も美しいかな〜なんて考えても居ますよ。汚い言葉を使うと心まで卑しい感じですよね。日本人は心細やかな国民性ですので、日本の美術品も美しいし、ことの葉もまた同じような芸術かもしれまんね。言葉には言霊がありますし。言葉に魂が宿っておりますね。明日から12月で、師走ですね。師走なんて日本語的に意味があり良いですね。
hanahhana1952さんへ
2006/11/30 23:33
なおさん 、こんばんは。コメント有難うございます。なおさんちも紅葉狩りでしたね?今日はヤマモミジのアップアップで、アガペーでなくアがマ〜でした〜。何回もカエルデと〜\(◎o◎)/!何時もO型には口も開きますね?ミカエルさまも呆れますね?またこれからもよろしくネ?
なおさんちはモミジが今は鉢でですか?うちのモミジは暴れて困り者ですヨ。
今年はカエデの紅葉が遅れているようです。結構モミジは、お料理の時もナンテン同様、飾り葉として色々使えて良いですよ。日本の紅葉は美しいのでしょうか?外国に行ったことがないので、モミジバフウも赤くて綺麗だと思ったのですが、たおやかに流れるような感じと柔らかさがないですね。

なおさん へ
2006/11/30 23:43
一読してモミジとカエデの違いが解った気がしましたが、今思い返すと、?
またこんがらがっています(大笑)。イギリスに来てやはり赤く紅葉するモミジやカエデやハゼノキが懐かしくなります。(黄色の紅葉も捨てたものではないですが。)
デコウォーカ
2006/12/01 07:21
デコウォーカ さん、こんばんは。コメント有難うございます。
モミジとカエデの違い、葉の切れ込みのようで、またどちらも同じカエデ科カエデ属だそうです。蛙の手に似るのでカエルデが別名。そして赤く色付くものを紅葉とも言うとか、万葉の昔は草や木が色付くのを黄葉となり、その後の時代には紅葉(こうよう)となったそうです。モミジの字が紅葉になったようですね。何せごちゃごちゃ書いてありましたので、すみません〜。(T_T)/~~~暇なとき、また整理します〜〜。
デコウォーカ さんへ
2006/12/01 19:06
一花さん、「もみじ」と「かえで」赤くなるのと黄色い葉、よく教えて頂きました。モミジの歌懐かしいですね。
彦左
2006/12/02 20:19
彦左さん、こんばんは。こちらにもコメント有難うございます。
モミジとカエデはなかなか判別が出来ないのですが、葉の切れ込み具合が深いものと、色が赤くなるのがモミジのようですよね。赤くも黄葉になるのも紅葉(こうよう)といいますが、こんがらがってしまいますよね。こうようともみじが同じ字ですので・・
彦左さんへ
2006/12/02 22:52
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