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zoom RSS 北海道旅行P・2ー14(北大植物園4)

<<   作成日時 : 2006/11/04 21:20   >>

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             <シオン>

小さい頃、秋の野原や庭植えでよくこの背の高いシオンの花を見た。草丈が180pもあり茎にちょっと毛があったようでざらつき、まるで雑草のように思っていた。背の高く群れ咲く紫花は、別名十五夜草だとこの頃知ったが、あの独特の田舎の秋の野の風情は今では懐かしく、思い出の花だ。都会の狭い庭では敬遠されるのか、花屋ではあまり見ないようだ。これは源氏物語や今昔物語にも登場し、墓にも植えられたようで、古くから日本にあるノギクのシオン属の代表の花だ。シオン属も今では宿根アスターの仲間とも言われる。今回、函館でも道路際に植えてあるものが見られたが、寒いところでも充分育つものだ。此処の園のものは、花色が深く冴え冴えとして綺麗だが、雨後の所為だろうか。漢字で書く「紫苑」の字も良い。
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                   <シオン>




滝野すずらん丘陵公園でも見たエゾノソナレギク。北海道の日本海岸沿いに自生して、ピレオギク・イワギクの別名があるようだが、随分とこちらでも元気で蔓延っている。太平洋岸に自生するコハマギクが多く咲いているかと思ったら、何故かエゾノソナレギクの方がこちらの気候にあうのだろうか?花色もピンクがかっているものもある。前も書いたが、葉の切れ込みの違いで、エゾノソナレギクとコハマギクは見分ける。こちらの葉は春菊のような深い切れ込みを持つ。
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             <エゾノソナレギク(別名ピレオギク・イワギク)>
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ノギク類はこの時期、札幌郊外でもこの園内でも色々と見られたが、こちらのものは随分と元気がよく花付きもよく、植物園で育つと野菊の感じがないが、恐らくノコンギクの花であろうか?こちら特有のエゾが付くエゾノコンギクのようだ。
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                <エゾノコンギク?>




白い花ばかり目についた園内を巡っていると、1輪だけ咲いていた桃色の端正な花。ブルーハイビスカスのようだと思ったが花の中心と葉が違う。アオイ科の花のようでもあるが名前が分らない。雨に濡れて俯いて咲く花は妖艶な感じさえする。
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学名で書いてあるが、ワレモコウの葉にそっくりのピンクの穂の花。雨に濡れて穂がしな垂れているカライトソウだ。オシベがカライト(唐糸)の絹糸のようなので名前の由来があり、北陸地方の高山植物だが、いつのまにかキンロバイ等と共に平地に順応してしまって良く植えられ、切花としても売られていると言う。茶花としても利用されるが、他にイト(糸)が付き似たような花穂の白い花に、太い木綿糸のような感じのシライトソウの名前の花もある。シライトソウは、ユリ科で暖かい所でも育ち湿気を好む。ピンクの絹糸と白い木綿糸の違いのようなカライトソウとシライトソウは見るとすぐ分るが、ピンクの絹の花が上物と見てしまう。
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                  <カライトソウ>



バラ園の近くで見た真っ赤な苺のような花。以前育てたゲウム(ベニバナダイコンソウ)のようだ。バラ科ダイコンソウ属で、葉が大根に似ているので、別名ダイコンソウ(大根草) とも呼ばれ、我が家では春に咲いていたが、こちらではこの時期まで咲いているが、花期が5〜8月とあり冷涼な気候の為、北海道では普通表示してある花期より長く考えたらいいのであろうか。黄色い花色もあるが、植物園だからこんな花も植えられるのであろうか。
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               <ゲウム(ベニバナダイコンソウ)>




バラ園の近くで見た鮮やかなスカーレットの花。ラベルが付いてないがペンステモンだ。この花の名前は良く聞き何種類か庭で育てたが、長雨でなかなか上手く育たなかった。北アメリカ原産なのでやはり蒸し暑さに弱く、北海道と東北北部で栽培が可能と書いてあるが、この頃園芸種が色々出回っているのを見る。先日、銅葉色の苗を求めてまた植えたが、暑さ寒さに強い宿根草ですと書いてあり、春の開花はどうなるであろうか?日本では、この仲間のイワブクロ(タルマエソウ)のみが自生すると言う。
                      <ペンステモン>
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バラ科バラ属でたくさんの棘を持つハマナスを今回至る所で見かけ、滝野すずらん丘陵公園の最後の記事でも書いて遠景画像を貼った。ヨーロッパでも庭木や公園でも植えられているそうだが、花後の果実が梨のような形なのでハマナシとも呼ばれている。此処のものは、艶やかにしっかりと果実が熟し、ジャムにも出来そうで美味しく見えた。前回訪れた時は、この園内で烏の声を聞かなかったが、今回結構うるさく鳴いていたが、この園の果実は鳥たちの餌になるのかも知れない。
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           <ハマナスの実>




滝野すすらん丘陵公園でも、この前日たくさんのデルフィニュームの花を見てきて、この時期に咲いているコバルトブルーの花に感激したのだが、やはりこの草木分科園でも1本咲いていた。夏場冷涼な北海道だからこそ、この花が咲くのであるが、地球温暖化が進んできたイギリスでは、この花が育ち難くくなったとNHKの海外レポートで報じていた。まだ此処では花が見られて良いが、そのうち此方まで温暖化が進むと人のみならず植物たちも安穏としてはいられないだろう。
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        <デルフィニューム>




バラ園の横にある、囲いの中を見ると、地面がピンクの絨毯を敷いたように見える。入園した時も見て、サフランと思っていたクロッカスの大群だ。此処は苗畑で、植物を育成している場所のようだ。20年前からここに植えられていて、苗を園内に移植するたびに根に一緒に付着して運ばれ、そこで蔓延っていくと園の方が話しておられた。このバラ園の其処此処にもあちこちに群れて咲いている。やはりサフラン独特の赤く長い雌しべが無いので、クロッカスのようだ。球根植物なので、分球して増えるのかと思っていたら、殖え方が種が飛んで増えるような感じで、調べたら、種からでも増えるという。残念ながら、我が家のクロッカスの種が出来るのを見た事がない。
『芝生の刈り込みを、クロッカスの種子が実る6月中旬まで我慢すると、やがてどんどんと増えて広がってゆく。。白や紫のクロッカスは種を飛ばして広がってゆくのに、黄色のマンモスイエローは交雑種で染色体が3倍体となっているため種子が出来ず、回りに広がることなく花がおしくらまんじゅうのようにびっしりと咲いてくる。』の記述があった。
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               <クロッカスの群生>






この植物園内にもバラ園があるが、神代植物園のように、広くもなく種類もたくさんある訳ではない。それでも何種類かのバラが見られて長いアーチトンネルまである。この時期、もう花も開ききっているものが多かったが、雨の上がった花園では、雨滴を帯びて憂いを残して咲いている風にも見えた。此処も冬場はすっぽりと深い雪の中に埋もれて、長い眠りに就くことになる。今年この植物園を彩る最後の華やかな花であっただろう。もう此処の植物園の一般公開は、11月4日から温室のみとなってしまった。来年4月29日から開園だそうだ。
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バラ・ 2006/05/19


「雨雫ひたたる薔薇の項垂れて花びらすぼめて寄り添い開く」

「秋深む薔薇の花園とりどりの色香の花の終焉のとき」

「草丈の高き紫苑の花仰ぐ里に咲きいし遠き日思う」

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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
 一花さん、今晩もいろいろ沢山の花が見られて嬉しいです。

この紫苑、ずいぶん紫が濃いですね。やはり北国ですと色も良いのでしょうか?この辺の花壇などで見るのは色が淡いですよね。
 心に思うことを忘れないための草ということですが、十五夜草とは雅びな別名を貰えて、得をしている花ですね。

 ピレオギク、エゾノコンギクなどの野菊も群れ咲いていて、なかなか見事なものです。秋の風情ですね。

 カライトソウは、サングイソルバ・ハクサネンシスと言う名がありますが、花壇でも見かけるもので、モールような花が面白いですよね。

 秋咲きクロッカスも見事ですし、紅白のバラのさまも優雅なサマで良いですね。
なおさん
2006/11/04 21:47
子供の頃見たものは、何故か、時を経た今でも、記憶に残っているものですね。ふと何かの刺激を受けると、あーああれだと改めて、知るようなことが。紫苑は、確かにそうかもしれない感じがします。でも花の名前を覚市ってはいませんでしたから。今になってみるとですね。「草丈の高き紫苑の花仰ぐ里に咲きいし遠き日思う」 かな。今日の好きなのは・・・
hanahhana1952
2006/11/04 22:04
ハマナスの実は我が家のシマリスの大好物です。
カライトソウの葉はワレモコウの葉に似ているのですね。
ゆう
2006/11/04 22:53
なおさん、こんばんは。コメント有難うございます。今日もまた花たくさんアップでヒーヒーヤレヤレです〜。知っている花ばかりで面白くないですが、北国ではやはり涼しい気候に、植物は何でもよく育つものですね。デルフィニュームもゲウムもペンステモンも生き生きでビックリでしたよね。こちらの植物園では全部学名で書いてあって、流通名探しで大変でした。前回ロックガーデンで見た花も園に問い合わせたら、学名で教えて下ってました。カライトソウなら聞き覚えがありますよね。こちらの気候にあうのか、ピレオギク、エゾノコンギクは見事でしたが、コハマギクはそんなに群れ咲いていませんでた。クロッカスって種が出来たことがなく、種類があるのでしょうね、きっと此処のものは種で殖えているのでしょうね?と推測しましたが・・・薔薇、神代植物園の方がすごいですね。此処は大学の研究機関みたいなところですから・
なおさんへ
2006/11/04 23:54
hanahhana1952さん、こんばんは。コメント有難うございます。小さい頃お花に囲まれて育った方は、大人になってもその記憶が何処かにあるのでしょうか、花好きになってしまって、自然とまた育ててますよね。名前は知らなかったですが、今になって思えば、ああーこれは記憶の中のアレだ〜とか、頭に画像が浮かぶのですよ。今ではもう聞いて覚えたものが抜けて〜〜。一体どうしたのでしょうってな具合です。(hanahhana1952さんはそんな事は一切まだないことでしょうが・・)記憶の中の花は永遠ですよね。
紫苑は草丈が高く、自宅近くの野原で秋風に吹かれてましたよ。十五夜草のイメージでしたが、悲しい花物語があって思い草とも呼ばれてましたよ。ナンバンギセルもでしたが・
hanahhana1952さんへ
2006/11/05 00:02
ゆうさん、こんばんは。お久しぶりです〜。ハマナスの実、お宅のシマリスちゃんが食べるのですか?
ハマナスを育ててらっしゃるのですか?うちではもうないのですが、実を試食してみたいほど此処のものは艶やかでしたよ。ジャムになるって、売っていれば求めて食べてみたいです〜。シマリスちゃん、今度アップしてくださいね。うちのプレコ、チョコ、アイス、バナナ、葡萄、そして芋チップともう甘党。虫歯にならないかと親ばかです。しっかり壁は齧って〜〜。こらーー!!駄目〜〜!!って追いかけっこの日々です。
ゆうさんへ
2006/11/05 00:08
ハマナスの実がイギリスと同じですね。昔、北海道でハマナスの花は見た事が有るのですが、実を見たのはこちら、イギリスでした。何とも懐かしい気分でした。
デコウォーカ
2006/11/05 06:32
一花さん、花展覧会の様です。
シオンってこちらでも見るあの雑草のような花でしょうか?
ハマナスの実、真っ赤で透き通った様な色ですね。
私など知らない花ばかりで何回も見直しました。
彦左
2006/11/05 11:41
デコウォーカさん、こんばんは。コメント有難うございます。以前アップさなってらしたハマナスの実、やはり同じでしたね。私が訪れた前回はハナナスの花は見れずに、今回初めて実を見ました。ハマナシの別名があり、梨の形をしているとか書いてありましたが、梨の形には見えないでしたけど・・。
花はこちらより暖かい函館で見れました。東京でも昔花は見た事が有りましたが、北海道の方が、よりブッシュになって庭木として植えられておりました。薔薇よりすごい棘ですよね。イギリス人は、これをジャムにするのでしょうかね?
デコウォーカさんへ
2006/11/05 21:29
彦左さん、こんばんは。コメント有難うございます。
シオンって、あの背の高い雑草のような花ですよ。此処の花はとても色が綺麗でシオンとは思えませんよね。私も画像を見て、そう思ってしまいました。
ハマナスの実って初めてご覧になられましたか?私も、今回初めて見ましたが、梨の形はしておらず丸いようでした。ジャムとかにもなるようですけど、花は一重の牡丹みたい綺麗ですが、棘が凄いですよ。やはり北国の植物園ですので、ご存知ない花が多いかも知れませんね。でも此方で春しか咲かないものが、北海道では秋まで咲いていて驚きでした。
彦左さんへ
2006/11/05 21:34
北海道旅行P・2ー14(北大植物園4) 一花一葉/BIGLOBEウェブリブログ
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