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zoom RSS 北海道旅行P・2ー15(北大植物園5)

<<   作成日時 : 2006/11/05 21:22   >>

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            <自然林・2006/10/17撮影>

バラ園を通って自然林に入ると、白樺の木肌が白く浮き立ち、もみじした黄葉がレンガ色の道と緑の芝生の上に音なく降り落ちてきて、先を行く女性も思わずこの光景に心浸っているようである。

南ローン前の重要文化財群へと入るこの場所は、大都会の中にある植物園の中に居ることを忘れさせてくれ、この上ない心休まる場所のようだ。博物館前は年輪を感じさせるような大樹となったエゾマツかアカエゾマツが枝を地に低く垂れ、10センチはある円筒形のマツボックリが幾つも出来て下に2〜3個落ちていた。前回も見たが、こんな長いマツボックリは関東地方では見かけない。この中に卵形の翼のついた種子が入ってヘリコプターのように飛んでいくようだ。
此処北海道ではアカエゾマツ、エゾマツ(クロエゾマツ)、トドマツの3種類がよく見られ、エゾマツにはカサアブラムシという虫コブを作るアブラムシが必ずといっていいほど付いてしまい、うまく育ってくれないと書いてあったが、此処のものは若しかしてアカエゾマツであろうか?アカエゾマツは緻密で美しいことから建築材やピアノ、バイオリンの響板に用いられ高い評価を受けていると言う。
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                <アカエゾマツ・マツボックリ↓>
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南ローンの北側にある重要文化財群の中の博物館。前回訪れた時には真正面から建物を写したが、今回は側面から撮ってみた。木造の建物なので地面近くのペンキが剥落していたりで維持管理が大変のようだ。これから雪が積もって埋もれることになる。
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                   <重要文化財・博物館>
北海道旅行7(北大植物園その6・博物館)

博物館内には、南極物語でも有名になった樺太犬タロの剥製がある。この犬に会いたくて今朝一番に訪れていたツアー客の若い女性は既に居なかったが、涙して見えたのだろうか?
がっちりとした体系の黒い毛並みを持ち、円らな目は賢そうで忠実な面差しを見せている。生まれ故郷の北の大地に戻って来、より多くの人の愛犬としてガラスケースの中に永遠に生きているようだ。きっと今頃あの世で、ジロと一緒に広大な原野を駆けずり回っているだろう。

『S33年の第2次南極観測隊は、第1次隊が越冬した後交代をして越冬する予定だったが、南極の気候は厳しく、当時の観測船「宗谷」や搭載航空機の機動性は良くなく充分な物資の輸送ができず越冬を断念し、1次隊のつれてきた犬達は、置き去りにされた。1年後のS34年の第3次越冬隊が昭和基地の上空から見たのが樺太犬タロとジロだった。北国に生まれた彼等は1年の間、ペンギンを襲ったりして飢えをしのいで生きていたようだ。
極寒の南極で奇跡的な生還を果たした「タロ」と「ジロ」は、そのまま第3次越冬隊とともに再度任務についていたが、S35年7月にジロが南極で死亡、翌36年に帰国したタロは同45年8月に北海道大学付属植物園で死亡しており、ジロは国立科学博物館に展示されている』との記述だ。

此処には他に北海道に棲息するエゾシカ、キタリス、エゾオオカミ、ミサゴ、トドなどの剥製がまるで生きているように陳列されていたが、この野性の動物たちは、もうこの札幌市界隈では見かけないだろう。自然開発が進む度に、少しずつ奥地へと移動していくのであろうか。
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                <樺太犬タロ剥製>
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             <エゾシカ剥製>
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                 <キタリス(エゾリス)剥製・他>
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                 <エゾオオカミ剥製>
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                <ミサゴ剥製>



重要文化財群にある博物館を出て、青々とした南ローンの芝生内を眺めると、其処はまるで北欧か異国を思わせるかのような針葉樹等の大木が鬱蒼と繁っている。木々は大樹となって、この植物園の歴史を物語っているようだ。アカマツの品種のタギョウマツ(多行松)であろうか、樹肌が赤く枝振りが面白い。
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               <南ローンにて>
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南ローンを出ると、景色がガラっと変わってロックガーデンが広がってくる。前回訪れた時は高山の花々がとりどり咲き乱れていたが、もう黄葉のもみじも見られ、ごつごつした岩肌が露に目立っていた。ヒダカミセバヤの葉がもみじして花と葉の薄桃色が見られ、また白いエゾノソナレギクなども少し咲いていた。砂利の敷かれて、比較的新しく出来たカナディアンロックガーデンにも何種類かしか花が見られなかった。
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           <ロックガーデン・2006/10/17撮影>
北海道旅行8(北大植物園その7・ロックガーデン)2006/06/27

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          <アメリカコマクサ(ハナケマンソウ)・ピンク種>
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この時期、赤紫のエンドウの花が咲いていてスイトピーかと思ったが、ペレニアル・ピーバインと書いてあった。この名前で調べて見るが良く判らなくて、ペレニアルピーと言う宿根スイトピーがあって、この宿根タイプのスイトピーのようだ。
『これまで、原種のオドラトゥスから改良された、花の美しい一年草種が一般的であった。しかし、最近は、別の原種であるラティフォリウスから改良された、多年草種のスイートピーも見かけるようになった。多年草種は、花の豪華さ・花色の豊富さでは、一年草種に及ばないものの、とても丈夫で育てやすく、花期も長い。耐寒性が強く、寒地でも地植えできる。 』の記事を見つけた。恐らく寒地でも栽培されるこの宿根スイトピーであろうか、宿根タイプの花期は、6〜10月と言うことで、関東地方でも見かけるようだ。
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           <ペレニアル・ピーバイン(宿根スイトピー)>



ロックガーデンを見終わって温室の方に行く前に、バラ園で見かけた白い実がなっていた潅木が気になってアップしてみた。
画像を見ると、滝野すずらん丘陵公園の薄暗い林の中で見た木の葉が殆ど落ちていて、白い実のなる木と同じもののようだ。こちらの北大植物園では、日当たりの良い場所に植えられているのを3箇所で見たが、何れも葉がよく繁り株立ちも良く実の付きも良い。可愛い薄桃の花も残っていて、花後に白い実が出来るようで、実は固まって幾つも出来ていた。初めて見るもので、スイカズラ科で「ガーデン・スノー・コモンベリー」と書いてあり、調べたが和名が分らなかった。
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        <ガーデン・スノー・コモンベリー↑北大植物園・↓滝野すずらん丘陵公園>
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「北大の植物園の博物館樺太犬のタロに見ゆる」

「北国のガラスケースに一匹の南極犬タロ剥製となり」

「円らなるタロの瞳は耀きて夢路にジロと共に遊ばむ」

「岩肌の露となりて高山の花々の終ゆ晩秋の園」

「鬱蒼と赤蝦夷松の地に低く垂れ込め数多の松ぼっくり生る」

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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
 一花さん、まだまだ沢山の見どころがあるのですね。さすが、北大の植物園です。博物館も併設してあるのですね。いろいろな剥製もあるのですか。
 南ローンの枝振りの面白いマツは、楽しい形ですね。
 樹の種類は違うのでしょうが、東京・新宿御苑の日本庭園にある、多行松(タギョウショウ)も、ちょうどこんな枝ぶりです。

 アメリカコマクサも、ガーデン・スノー・コモンベリーも可愛らしい姿ですね。
なおさん
2006/11/05 22:02
なおさん、こんばんは。まだまだ北大植物園からで、もう見飽きた感じですよね。早く次に行きたいのに〜。明日から温室です。二度も訪れてブログアップしてあり、もうこの植物園から宣伝の感謝状でも?届くかしらね?(きっと間違ってますよ〜困ります〜なんて苦情かも?ね。)
博物園は、タロ目当てのお客が多いようですよ。博物館は小石川には無かったようですよね。それに小石川の温室公開日は曜日が決まってましたね。南ローンの松、多行末ですか?若しかしてそうかも知れませんし、調べて見ますね。情報有難うございます。
ガーデン・スノー・コモンベリーって学名ですが、和名、流通名が分ると良いのですが、白い実が出来ていて、こんなのは初めてです。なおさんもご存知ないみたいですね。
なおさんへ
2006/11/05 23:25
南極越冬隊の樺太犬タロとジロの話を思い出しました。タロの剥製が北大の博物館に収納されていたんですか。初めて知りました。懐かしい話ですね。
デコウォーカ
2006/11/05 23:45
北海道は植物園の旅なんですね。こういう旅をいつの日かしてみたいなと思います。若い頃の旅は、急ぎ足、今は、ゆっくり、自然に触れたたびをのんびりしたい気分です。こうして旅を語る一花さんは、本当、どんな方かなと想像しています。
hanahhana1952
2006/11/06 03:58
デコウォーカさん、こんにちは。コメント有難うございます。
樺太犬なので、此処の博物館にタロの剥製が置いてあったのだと思いますが、ジロの剥製は、国立博物館に置いてあるそうで、兄弟引き離されて可愛そうと思ってしまいますよね。こちらに一緒に置かれたら良いのにと考えるのですが。色々事情があるのでしょうね。ここの植物見学でなく、わざわざこのタロを見にこられる方もいらして、タロも幸せですよね。忠犬ハチ公もですが、犬は賢いし忠実でいいですよね。うちのプレコは食べてばかりですが・・
デコウォーカ さんへ
2006/11/06 12:46
hanahhana1952さん、こんにちは。お早いお時間にコメント有難うございます。
北海道は食いしん坊?旅が主で、植物巡りは序?みたいなものです〜。(ホントは、花より団子ですから)
旅は、食べ物、温泉、景色、宿、これらが揃えば言う事なしですよね。(旅費の安さもですが・・)若い頃は、お花なんて興味もなかったので、旅して食べて遊んで、わいわい楽しかった事だけしか覚えていないようです。家族旅行も楽しかったですが、夫子に気疲れしました。
今のんびりと旅すると、植物を育てているので自然に目がいって、気候風土の影響とかを比較したり、違った目で客観的に植物を見れてまた発見があって、植物巡りも面白いと思ってます。お散歩しても、目は植物ばかりですよね。
このところ毎日、旅行記ばかりで庭の花をアップしようかと思っていたのが、もう花期が終わり、季節はどんどん過ぎていってしまいます。今朝、外の観葉植物類を家に取り込んだり春物球根を植えたり剪定したりで、この時期結構ガーデニングも楽しく、また忙しい日々です〜。
hanahhana1952さんへ
2006/11/06 13:02
一花さん、北大植物園から博物館そして珍しい写真ばかり見せて頂きました。
欲をいえばもう少し大きな写真見たいです。折角素晴らしい写真が小さいので私のように目が悪いと大変です。
彦左
2006/11/06 18:40
彦左さん、こんばんは。コメント有難うございます。
こちらの植物園には博物館もあり、そんなに沢山のものはありませんでしたが、剥製など見られました。
写真ですが、何せ記事1件に対して、枚数をたくさん貼り付けておりますので、使用容量が多くなって、結構重たくなってきております。それで、1枚当たり50KB前後にリサイズして軽く貼り付けておりますので、見難いようですね。特に今日の画像は、あまり良くなかったですね。すみません。自宅で花を撮る時は、アップのもの、全体像、中くらいのもの、上、下からと枚数を出しておりますが、他所で撮ったものは思うようにいかず、ボケてしまって使えないものが出ています。
私のブログトップページに画像を貼り付けようとしても、画像リストを開けるには、1000ページ以上も開けなければならず、時間がかかってとても開けられない状態で、画像なしです。
彦左さんみたいに、他のソフトを使って画像アップできればいいのですが・・他所で撮った写真は、こんな感じですので、すみませんね。いくつか上手くいっているのもあるのですが。
彦左さんへ
2006/11/06 20:40
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