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zoom RSS フユノハナワラビ(冬の花蕨)

<<   作成日時 : 2007/01/23 19:27   >>

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ワラビ(蕨)と言うと春に出てくるシダ植物で、日当たりの良い谷地・山地の草地などに群生しており、山菜のひとつでワラビ科ワラビ属だ。

同じシダ植物でワラビと名前が付くが、盆栽や茶花として、主に観賞用に愛でられるフユノハナワラビ(冬の花蕨)と言うのがある。

これは原始的なシダ植物で、ワラビ科でなくハナヤスリ科であり、夏場は休眠しており、涼しくなった秋頃から地に低く鳥の羽状の葉が出て来、秋から胞子嚢の葉を付けた茎が伸びて穂状になる。
この胞子嚢を付けた葉は、繁殖のための胞子を持つ葉なので「胞子葉」と呼ばれる。
最初は淡緑色しているが、次第に黄褐色になり、寒くなると胞子嚢が破れて胞子を飛ばす。 この穂状になったものが陽に当たると黄金色となり、花と見立ててフユノハナワラビと呼ばれる。
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この生育地は、林や山間で見かけるゼンマイやワラビとは違って野辺の草地で、時折草が刈られ人が余り踏みつけないようなヒガンバナと同じような人里に育つ植物だそうだ。自生地は本州から九州まで分布すると言う。

この時期、花が少ないので、観賞用に庭に植えられることもあるようだが、盆栽や茶花としても床の間を飾る植物となり、古くから親しまれているようで、カンワラビ(寒蕨)の別名もある。暮れから花屋で出回っているが、地味な割に普通の草花より少し高めだ。

フユノハナワラビは、野辺の草地に生える人里植物で、草丈が10〜20pと小型だが、雑木林のへりや林の中の林床で生えるオオハナワラビと言うのもあり、こちらは草丈が20〜30pなので、より茶花として持て囃される。
フユノハナワラビとオオハナワラビの違いは、生育地の違いだけでなく、葉の形状も違っており、オオハナワラビの葉の先は尖って鋭い鋸のような歯があるので区別がつくそうだ。
オオハナワラビとフユノハナワラビ(たこさんの秋吉台日記様HPより)


1月14日の城址公園の落葉樹の中で、少し湿り気のある場所にフユノハナワラビが群生していた。此処は春に山野草のバイモ、イチリンソウなどが生えてくる所だ。
場所的に山地の林床なので、若しかしてオオハナワラビなのであろうかと思うが、葉の感じはフユノハナワラビのようだ。


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      <城址公園落葉樹の下にて・2007/1/14撮影>

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また別の日に出かけた林の中で、偶然1本だけ見かけて写真を撮ったが、これは林床で見かけたのでオオハナワラビと思っていたが、やはりこちらもフユノハナワラビのようだ。若しかしてもうこれは誰かに見つかって盗掘されたかもしれない。今年の秋にも生えてきて欲しいものだ。
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我が家のものは、白実のカラタチバナの売っていた花屋で鉢として求めたものだが、直射日光が当たった場所に置いてあった。水枯れすると赤褐色に変わり半日陰の栽培が良いが、もう水分が足りなくなったのか胞子葉は赤褐色になって胞子を飛ばしたようだ。葉はまだ元気で有り難い。これは秋に咲いて冬を越す多年草なので、これから地植えすると春から葉が枯れて夏場に休眠し、上手くいくと涼しくなってから栄養葉と呼ばれるものが出て花が秋から出てくるものだが、我が家の庭に馴染んでくれると有り難い。
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                <我が家の鉢の胞子葉>



先日、1月21日の日曜日に出かけた神代植物園の「流れの広場」の落葉樹の根元にも何本かフユノハナワラビの葉が出ていたが、場所的に踏まれたようで、たった1本だけ胞子葉が残っていた。
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 <神代植物園にて・フユノハナワラビ・2007/1/21撮影>

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ナツノハナワラビと言うのもあり、初夏に林床で見られ胞子葉が出てくるそうだが未だ見た事がない。
ナツノハナワラビ(植物園へようこそ様HPより

「ある曉(あけ)に胸の玻璃戸のひびわれて少しよごれし塩こぼれきぬ」(富小路禎子)

「自動エレベーターのボタン押す手がふと迷う真実ゆきたき階などあらず」(々)

「今日の日に見しことききしことあますなく夕焼け空につつまれてゆく」(長沢美津)

「のぼる日を仰ぐは稀にておほよそに入り日の空のくまどりをみる」(々)

<フユノハナワラビ(冬の花蕨)>
ハナヤスリ科ハナワラビ属
学名:Sceptridium ternatum
花期:9〜3月
性状:多年草、夏場に枯れる。人里植物で草地に生える。
オオハナワラビ:林、雑木林に自生。葉の周りは鋸葉

「冬枯れの野の隅一本寒蕨黄金色して花とし愛ずる」

「木漏れ日の林床に群れ寒蕨胞子抱きて黄金色なす」

「求めたる一鉢冬の花蕨胞子葉枯るたる褐色のさま」

「冬陽射す林の中に踏まれしか一本倒れて寒蕨あり」      

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コメント(13件)

内 容 ニックネーム/日時
フユノハナワラビの事勉強させて頂きました、私もどこかで見たことがあると思い、過去の写真をスライドして流してみると10月16日にいつもの小さな植物園で写していましたが、この時は未だ沢山画像がありましたからこの画像はお蔵入りになっていました。
写した写真で見ると黄金色でなかなかきれいですね。
OSAMI
2007/01/23 21:31
一花さん、春のワラビ取りはよくやりましたよ。今でもゴルフの傍らワラビを取る人がいますね。この観賞用のワラビ「フユノハナワラビ(冬の花蕨) 」も同じシダ科ですか?。シダといえばニュージーランドを思い出すのです。私のホームコースもシダがすごくあるのです。
彦左
2007/01/23 21:48
 今日の一花さんちは、4V冬の花蕨ですか。気にかけていると、あちこちで出会うのですが、この時期は葉も柿色に近いような色あいに色付いて、余計に渋さが増しますね。
 草物盆栽としても人気で、鉢植えのものはずいぶんいい値段ですよね。
 僕も武蔵丘陵森林公園へ出かけて、何箇所かで見ました。

 一花さんちは、今のところ鉢植えのようですが、夏に枯れるので、水遣りを忘れやすいので、落葉樹の下に地植えすると、手間いらずですね。
なおさん
2007/01/23 22:00
OSAMIさん、こんばんは。コメント有難うございます。これは10月頃からも花期として咲くようですよね。
良く見ると、結構あちこちで見かけるもののようですよ。やはり何時もの植物園に植えてあったのですね。渋いので皆さんが敬遠されるのですが、盆栽、茶花として、冬場お花の無い時期に珍重されるようです。出回っているのも、園芸の花より少し高めですよね。でもこんなにあちこちでヤブに落ちていて、ガッカリ〜でしたが。うちのは枯れた状態ですが、自然のの胞子葉は綺麗ですよ。
OSAMIさんへ
2007/01/23 22:17
彦左さん、こんばんは。コメント有難うございます。(何時もと違うお時間ですが?大丈夫でらっしゃいますか?)
田舎で小さい頃のワラビ採りは楽しいでしたよね。山によって、生えてきる所と無い山があり、土質が影響なんですってね。
これはその胞子で殖えるシダの仲間ですが、ワラビの名前を持ちながら、科と属が違うのですよ。先日のギョリュウバイの記事のコメントに、「ニュージーランドといえば「シダ」を思い出します。「シダ」をとても大切にします。マオリ族の儀式にも私が使いました。」でしたね。
調べてみると、シダはこのマリオ属の食料として貴重で、『ニュージーランドではマオリ族の食糧だった。1769年から70年にかけて、クック船長の率いるエンデヴァー号でこの地を訪れたジョセフ・バンクスも、アルエ(aruhe)と呼ばれるワラビの根茎料理を食べた。彼は「少し甘みのあるねばねばしたそれは、決して美味しいものではないが、まあまあ食べられれた。
彦左さんへ
2007/01/23 22:31
しかし、硬い繊維が大部分という感じで、マオリの人たちは足元の籠に噛みかすを吐き出していた」と記している。マオリの人たちのワラビ調理法はいろいろあるようだが、ふつうは、先ず干して、それをよく茹でてからもう一度干し、これを残り火の中で焼いて、根茎の中心部を貝殻などでこそぎとり、平たい石の上で骨や木製の棍棒でたたいて潰して、これを皿に盛るそうだ。バンクスの試食したアルエもこれだったのだろうか』でしたよ。お暇な時に、「街角の花園」のリコリスさんの「シダの民族植物誌」が勉強になりますよ。ここにマリオ族のことが載ってました。
http://www5e.biglobe.ne.jp/~lycoris/ferns-zokushin.densetu.html
彦左さんへ2
2007/01/23 22:31
「自動エレベーターのボタン押す手がふと迷う真実ゆきたき階などあらず」(々)はどんな気持ちかなあ?家に帰りたくも無く、オフィスにも帰りたくなく、ふと戸惑う自分、うんありそう。「冬枯れの野の隅一本寒蕨黄金色して花とし愛でる」花枯れの季節に花にみたてた感じうんうんです。(笑)
hanahhana
2007/01/23 22:37
なおさん、こんばんは。コメント有難うございます。この冬の花蕨は、盆栽鉢で植えられると、感じが違ってくるのですね。鉢の所為か、何故でしょうね。この時期、出かけた先々で見かけるものなんですね。若しかして田舎の山でも見ていたかも知れませんが、人里植物なんですね。蕨は毛が生えているようですが、これは生えてなくて、シダの仲間も科と属がたくさんあって、何処でどう区別するのでしょうか。葉が全部似ていますね。少し暖かくなったら、地植えしてみますが、殖えたら嬉しいですが。さて、土質がどうでしょうか。
なおさんへ
2007/01/23 22:51
hanahhanaさん、こんばんは。コメント有難うございます。富小路禎子さんは、富小路子爵家のニ女として東京に生まれられ、独身で通されて仕事にずっと就かれてご両親の面倒をみてらっしゃったようです。「女にて生まざることも罪の如し秘かにものの種乾く季(とき)」
エレバーターの歌は、そんな家にもオフィスにも帰りたくない戸惑う自分でしょうか?自己の居場所が無かったのでしょうね。何のために生まれて、と空白の時なんでしょうか?「自動エレバーター」なんて当時は自動を付けていたのですね。H14年に亡くなっておられます。
冬枯れの野の隅に、あった冬の花蕨はまるで花のようでした。たまには地味なものもと、昨日の派手なボタンの後でしたので。。
hanahhanaさんへ
2007/01/23 23:03
一日遅れのコメントで失礼します。
初めて見ました。面白い植物ですね。香貫山でも注意して探してみます。シダ類は色々有るのですが、つまらない植物として余り注目していない罰が出たようです。
デコウォーカ
2007/01/24 18:20
デコウォーカ さん、こんばんは。こちらにもコメント有難うございます。蕨は良く見ますが、これはシダ植物の中でも、胞子を入れる袋「胞子のう」が独立しているそうです。盆栽・茶花として使われますが、結構あちこちで見かけましたよ。きっとそちらのお山でも沢山見つけられると思いますよ。こんな地味なのが、花屋では普通のお花より何故か高めです〜。そちらは樹木がたくさんありますから、まだシダまでは手が回らないのでしょうか?何故か山から次々と木が登場で楽しみですよね。
デコウォーカ さんへ
2007/01/24 22:40
Wow!!! Your site is beautiful!! I love the artwork.
Bryant
2007/06/08 12:51
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Bryant
2007/06/08 12:52
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