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zoom RSS 神代植物公園ー3(椿ー2)

<<   作成日時 : 2007/01/26 16:37   >>

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            <覆輪秋の山>
 
1月21日に訪れた神代植物公園内の椿園。
侘助系の椿はもう早々と咲いており、去年の暮れから咲いている早咲き種のものが見られた。普通の椿も暖冬で少し咲いているものがあった。

「奥山の八つ峰の椿つばらかに今日は暮らさね大夫(ますらを)の伴」(万葉集巻十九・4152・大伴家持)

「覆輪秋の山」は、地が桃色で少し紅の縦絞りが入り白い覆輪があるが、画像では出ていないようだ。これから花びらが全開するが、今丁度七分咲きで、この状態が一番見頃で好ましい感じだ。 白地の「秋の山」と言う品種もあり、それの枝変り種だそうだ。
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            <フクリンアキノヤマ(覆輪秋の山)>


「朴半(卜伴とも書かれる)」と呼ばれ、ヤブツバキ系統で花芯が白く盛り上がっており、これは雄しべや葯が花弁に変化したもので唐子咲きと呼ばれる。紅白夫々が引き合って目立つ花だ。開花期は3〜4月だが、少し早めに咲いていた。1719年の「広益地錦抄」に載ると書いてあったので、江戸時代の頃から愛でられて人気だ。
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              <ボクハン(朴半)> 
  

「朴半錦」は、朴半の中心部が赤いのでそんな名前がついた。朴半も朴半錦ももったりとした重たい感じの花だ。
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            <ボクハンニシキ(朴半錦)>



「赤腰蓑」と呼ばれ、前の「朴半錦」と間違いそうで同じ唐子咲きだ。これも昔からある種だそうで、花期が12月からと早咲きだ。
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            <アカコシミノ(赤腰蓑)>

「神楽獅子」と格調の高い銘が付いているが、桃地に少数の紅絞りが入り、花期が4月頃と書いてあったが、これも早めに咲いているものがあった。花芯が牡丹か獅子咲きだが、これも古くからあるようだ。
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              <カグラジシ(神楽獅子)>


「菊更紗」などと銘は和名の素敵な感じだが、花は随分賑やかな感じだ。更紗とは、花などの模様を撒布する意があるが、結構栽培も容易いようで、1739年の書物に載るとあり、江戸時代から庭木として愛好されているそうだ。淡桃色地に紫紅の縦絞りや小絞りが入り、枝変りとして、白や紅の単色花もあるそうだ。これは千重咲きと呼ばれ、これからまだ花びらが開いて幾重にも重なって重たい感じとなる。全部開き切ってしまうより、今のこの時期の咲き頃も好ましい。
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               <キクサラサ(菊更紗)>



「通鳥」と風雅な銘をもっているが、薄桃地に太い紅の縦絞りが入り、鮮やかで目を惹くが、鳥も通って来るほど美しいようだ。
八重種で、咲き始めの花芯が尖っており宝珠(咲き)と呼ばれ薔薇のように美しい。
宝珠は欄干の柱頭などに付ける宝珠の飾りで、葱の花、ギボウシの蕾に似る。
(同じような咲き方に乙女椿がある。)これは1月開花で冬咲きで早い。
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           <カヨイドリ(通鳥)>

「渓流のたぎちに低く迫り咲く赤き椿は水に散るべし」(初井しづ枝)

「紅妙蓮寺」は、花期は11月から咲き、紅の一重で今までの盛ったりとしたと違って、随分花びらがすっきりとしている。花の形が幾分楕円形のような感じだが、花芯が丸く特徴があり輪芯と言うそうだ。
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           <ベニミョウレンジ(紅妙蓮寺)>

「それとなく優しく人をひきとめて南斜面の真紅のツバキ」(鳥海昭子)

「出羽大輪」と呼ばれ、花が大きく一重で、約9,5cmもある。花が大きいので、花芯もぱっちりと目だっている。これも早咲き系だ。
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             <デワタイリン(出羽大輪)>

「白ひとつ弾みておちし花椿池に金魚をさと散らしたり」(吉村三枝子)

「絞初嵐」は花期も早く、10月から咲くようで、白地に紅の吹き掛けの絞りがあり、これは古くから愛好された古典椿と言う。
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          <シボリハツアラシ(絞初嵐)>

まだ、他にも早咲き種のものを写したが、ボケてしまっているものがあった。この植物園内には、268種650本が植えられているそうだが、まだ開花していない遅咲き種のものもたくさんある。
こうして園内の椿を見てみると、鮮やかで人目を惹く変り咲き種のものが多かった。

これ等は侘助椿に比べると随分華やかで、まるで成熟した大人の色香を感じさせる魔性の椿のようでもある。銘も誰が考えたのか、その椿の特性を生かしてある。

椿は自身でも変種が出来易く、また普通の赤と白の一色夫々のヤブツバキ(藪椿)に飽き足らずに、次々と新品種が作出されていくようだ。

我が家の椿は、まだ蕾状態だが、これから2月に入ってからであろうか?
木偏に春の椿。春はもう其処まで来ているようだが・・。


「ハンガーの服を選んで見る如く数多の椿を巡る冬暮れ」

「地に散りて幾日過ぎんか落ち椿花びら裂けて枯れ色進む」

「花色も鮮やか厚葉も艶めけど曇り日寂し椿の園に」

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コメント(12件)

内 容 ニックネーム/日時
先日は侘助の整理をして戴き恐縮しています。良く分りました。
今日はツバキの早咲き種なのですね。それにしても色々と沢山の美人が出てきますね。この他に遅咲き種が有る訳ですね。ツバキもそんなに奥が深いんですか。ヤブツバキ一本の人間にとってはビックリでした。
デコウォーカ
2007/01/26 19:25
>一花さんへ
ごめんなさい。コメントないです。「楓」のこと
書いておきました。のちほどどうぞ!
ヤス
2007/01/26 19:36
こんどの日曜に神代に行ってみようかと思います。いろいろなツバキに会うのも楽しみですが、花よりお蕎麦の私ですからどのくらい見て歩けるか?お天気も下り坂とか・・・。
かおたい
2007/01/26 21:17
デコウォーカ さん、こんばんは。この時期、侘助と早咲き種の椿が咲いており、普通の椿もちらほらでしたよ。
先日は、侘助椿の記載内容が多くて、読む方にも失礼したしました。
江戸時代に将軍秀忠が椿が好きだったようで、江戸と茶道の盛んな京都、名古屋、金沢、松江、熊本などで栽培・品種改良が行われたようです。「百椿集」という本も出版されていて、今でも存在する品種だけでなく、「青い椿」が描かれているとか書いてありましたよ?青い椿って、嘘みたいな花シですね〜〜。青い薔薇も憧れですが、青い椿が出来ていたのでしょうか?黒い椿もありますが、赤黒い血のような色でしたよ。
美人さん、よりどりミドリ〜で、ちょっとボケ気味でしたが。。。お好きな方は、やはり真っ赤な藪さんでした?藪って、ヤブ医者とか、ヤブから棒とか??やぶにらみとか、蕎麦屋の一系統も、藪蕎麦の略ともです。藪ヘビでした・・
デコウォーカ さんへ
2007/01/26 21:31
ヤスさん、こんばんは。お疲れで忙しいのに、あちらに写真を貼り付けて教えて下さって有難うございました。
見せて頂きましたよ〜。
ヤスさんへ
2007/01/26 21:34
いろいろのツバキ楽しく見させて戴きました、特にボクハンとか腰蓑など見たことの無い花で、ツバキも色だけではないなどとたいへん勉強になりました。
OSAMI
2007/01/26 21:35
 一花さんちは、今日も可憐な椿のいろいろですね。江戸時代には将軍様も花好きな方が多かったようで、日本各地の殿様もいろいろな変わり椿をそだてて、自慢したり、献上したりして、広まったのでしょうね。
 僕個人としては、八重や朴半のような変わり咲きより、一重のヤブツバキ系のものが好みです。白も淡い桃色も良いですが、やはりツバキは紅のヤブツバキですかね。ありふれているものでも、だからこその良さがありますね。
なおさん
2007/01/26 21:44
かおたいさん、こんばんば。椿がお好きなんですね。神代植物園はいいですけど、今少し待たれて2月に入られてからでも椿は花期が長いですから大丈夫だと思いますけど、ご都合があおりかも知れませんね。
私が出かけた時は、牡丹展も盆栽展もしていましたが、今は終わってます。イベントとして、1月23日から28日までは、梅と福寿草展がありますよね。・。園内の実際の福寿草は、まだ少ないかも知れませんね。
蝋梅は見頃ですし、マンサクもあと少しと言うところでしょうか?梅もチラホラでしたから。2月に入ると、クリスマスローズやら、水仙も見られますよ。温室も勿論いいですし。黄色い椿もありますよ。あさっては少し下り坂ですから・・。深大寺のお蕎麦も美味しいですよね。
かおたい さんへ、
2007/01/26 21:45
「ハンガーの服を選んで見る如く数多の椿を巡る冬暮れ」すごーく好きな感じ。うんそのわけは、違うもの二つがまるで同じように感じるからかな?女性らしいお歌ででした。ご馳走様でした。これは変な言い方?
hanahhana1952
2007/01/26 22:14
OSAMI さん、こんばんは。コメント有難うございます。
椿は現在、日本では約3000種類を超える品種が栽培されて、欧米でも洋種椿が作られ、容易に違う花色が出来るようですね。どんどん銘が付いていき、今回もネットで調べても出てこない品種がいくつかありましたので情報がなく、アップは止めてあります。
朴半と腰蓑は初めてだったのですね。他はご存知で、さすがですね。
私は朴半と腰蓑は見た事がありましたが、他はまるで?でした。育てていても先祖返りするようで、色が出ない時があるようです。亡くなられた安達瞳子さん宅は、350品種5000本植えられていた、と本に書いてありましたが、この植物園どころではないですね。
OSAMI さんへ
2007/01/26 22:28
なおさん、こんばんは。コメント有難うございます。
植物園には様々な品種があって、見ると、あれもこれも好きになりますね。これぞ色々〜なんですね。人も色々、生き様も色々、花色も色々。この色香に惑わされて将軍様たちも愛でて、よりどりみどりだったのでしょうね。椿は魔性の花ですね。なおさんも去年もでしたが、やはり藪一途で頑固一徹ですね〜。一重でシンプルで原種で古来からですから、自然に帰する花なんでしょうね。ありふれの良さですか?陳腐の椿夫なんですね?
私は、なんでも気分で好き好きなんです・・。一貫性がないですよ。朝・昼・夜と気分が変わって、聞く音楽もとりどりです。
なおさんへ
2007/01/26 22:42
hanahhana1952さん、こんばんは。コメント有難うございます。歌、ハンガーの服を選んで今日どれにしようかな?なんて迷っている自分。気分に合わせてコレにしようと言う感じ。余りにもたくさん素敵な花色で戸惑っている心持なんですが。上の句と下の句を別々の事を言っているようで、実はハンガーの服は椿と言うことになるのですが。普通自然詠だと、そこに読者が想像する余地があって、広がりがあるのですよね。説明で言い切ってしまうと、読み手が心を入れるところがなくなるのですよね。
歌は理屈で分かっていても、イザ作るとなるとなかなかです。ハンガーのまでは良いのですが。まだぎこちないようです〜〜。。
hanahhana1952さんへ
2007/01/26 22:52
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