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zoom RSS ベニワビスケ(紅侘助)

<<   作成日時 : 2007/01/06 20:56   >>

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今年は暖冬なのか、庭のロウバイも早々と咲いたし、鉢植えの紅侘助も1輪だけだが暮れから咲いている。
数年前に侘助椿の小さな幼木苗を買ってきて、地植えにしていたら枯れてしまった。その後また去年の暮れに蕾付のベニワビスケ(紅侘助)を求めたものだ。
椿・侘助 2006/02/14

今度は枯らさないようにと、ある程度大きくなるまで鉢のままで育て、暑さと寒さ対策の為にハッポウスチロールの中に大切に置いていた。
小さな鉢植えのものだが、花後丈夫に育って今年もまた去年並みに蕾がたくさん付いてきた。
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そのうち一番下枝のものから蕾が膨らみ、赤く色付いてきたのが12月中旬だった。
ブログでも早々と椿の開花を知ったが、これが開花したのは12月27日だった。
外出の折にも、あちこちでオトメツバキや侘助系の太郎冠者の開花を目にしたので、我が家のものが咲いても不思議ではなかった。調べて見ると、侘助系の椿は早咲き種が多く、秋から咲くものもあるようだ。
12月27日に開花したものは、まだ花がそのまま長持ちしている。


ツバキは万葉集でもヤブツバキとして11首詠まれており、それ以前から日本に自生していたと言う。日本には多雪地帯に適したユキツバキや、山地や沿海地に多いヤブツバキが自生し、その椿油は実用とされて、また木炭としても利用されていたようだ。

「奥山の八つ峰(を)の椿つばらかに今日は暮らさね大夫(ますらほ)の伴(とも)」(万葉巻十九・4152・大伴家持)

侘助系はツバキの品種の一つで、ツバキと茶の木の雑種と言われ「太郎冠者(たろうかじゃ)」という品種から派生したとも書いてある。一般のツバキに比べて花は小型で開き切らずに筒状になり、葯が変形して子房に毛が密生するものが多く、不規則に裂けて受粉し難くて実が出来ないと本にある。

育てて見ると、他の椿には今年たくさん実が出来ていたが、これには一つも出来なかった。そして他の椿は未だ蕾が固い中、侘助は早々と開花してやはり花期が早く、小輪で幼木の割にたくさん蕾があり、花期も長くて未だに彩を添えてくれている。
オトメツバキも匂い椿も蕾が膨らみつつあるが、地に下ろしたヤブツバキ系の「玉の浦」の椿は、今年ひとつも蕾が出来ていない。

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侘助系の椿には、白侘助・胡蝶侘助(赤地に白斑入り)・数奇屋侘助・太郎冠者・西王母など実にたくさんあり、侘びと言う名を持ち、他の椿に比べて慎ましやかな咲き方で、茶人に好まれており、冬の茶花として最高のものであろうか?私の2代目のお茶の師も庭に「西王母」などを育てておられ、茶床にその花が慎ましやかに活けてあった。
師は書・俳句などに秀でたお方で教養深く、一生独り身で通されて茶懐石など色々と教えて下さった。

昨日アップしたサザンカ(山茶花)の花は、茶と花が重なるから茶花にはならないが、それだけでなく、葉の上にこれ見よがしに美しさを全開して主張して咲くさまが好まれないのかも知れない。この侘助は葉の中に隠れるようして、また花びらを全開せずに内なるものを潜めて慎ましやかに楚々として咲き、自己主張を見せない。その侘びたる姿がより茶人の好むところとなり、侘び茶の世界へと誘う花だ。
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さて以下は、参考までに去年のブログの侘助記事からの抜粋である。

侘助椿は、牧野富太郎が1916年に、古来からの栽培品種の中に、子房に微毛がある違った特徴を持った一群があることを見い出して発表。
この種のツバキ(胡蝶侘助、白侘助)が、ワビスケ系の品種と呼ばれるようになった。
この一群は、中国から渡来したか、中国と日本のツバキの雑間雑種と考えられている。
名前の由来は、庭師の名前、または、茶花として侘びを好むという意から「侘び好き」が転じたとも言われる、とある。
一般に侘助椿と呼ばれる品種は、中輪、極小輪、一重、半八重、縦絞りの品種など花の形、大きさ、色など巾が広い。
大徳寺総見院に残る、古木の胡蝶侘助(小蝶侘介)は秀吉遺愛の椿。
月真院の「太郎冠者(Uraku)は織田有楽斎が好んだそうだ。
茶花としては持て囃されるが、武家の家では首が落ちると言われて、床に活けるのを嫌っていたようである。

「花椿照葉のゆらぐ儚さに短くなりし髪を指梳く」(吉村三保子・花詫びより)

「髪みじかに切りて夕光のさむき庭ひしと椿の花は咲き充つ」(々)

「現し世におちて垣間の夕つ陽に向き合う椿の紅炎ゆるなり」(々)

「侘助の落ちて咲く辺に移りゆく心しずめつ冬の邃(ふか)きに」(々)

「夜となりて雨のたばしる背戸庭におちし椿の流るる音す」(々)


<ベニワビスケ(紅侘助)>
ツバキ科ツバキ属
学名:Camellia reticulata campanulata
原産地:日本
花期:秋〜冬
特性: 常緑低木、葉は長楕円形
花は薄紅桃色、4〜5弁、一重咲、筒型に開く


「鉢植えの侘助幼木照る厚葉暮れに一輪紅の花」

「一千種数多取り取り椿あり我また求めし侘助の紅」

「瓶に挿す侘助一輪床にあり薄暗がりの部屋の冷たき」

「どの花を見ても惹かるる今日この頃昨日は山茶花今日は侘助」

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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
 今日は、一花さんちは、育て主に似て?つつましやかな花で良いものですね。あまり派手派手しくない侘びの趣の花は、風情があるものですね。
 もう少し育てて、木に力がついてきたら、庭に下ろすと大きく育って花がたくさん咲くようになるでしょうね。楽しみなことですね。

 うちの数奇屋侘助もずいぶんと咲いてきました。
なおさん
2007/01/06 21:05
椿のbん今日に来ました(笑)今年はやっぱり暖冬ですよね。なんかみんな花が咲き続けたり、芽がでたりと。私がどの歌が気になるかきっと一花さんはお見通しかな?今日は、「どの花を見ても惹かるる今日この頃昨日は山茶花今日は侘助」ですよ。
hanahhana
2007/01/06 23:11
なおさん、こんばんは。早々にコメント有難うございます。
育て主に似るか似ないかは、さてどうでしょうね〜。なおさんこそ、慎ましやかな?お方ですよね〜。枯山水とか盆栽や芒など侘びたものや、何故かお着物もお好きそうですよね?(推測ですが、誰か傍にそんな方がいらしたのでしょうか・・?)侘助はやはりハデハデでなく、その侘びた咲き様が好まれて、名前の通りなのでしょうか?
今は幼木ですが、これに力が出たら庭に下ろすと良いのですが、もう庭は一杯で、他の木(柿、桜、蜜柑など)が大きくなって困りものです。
他に玉の浦、春の台(うたげ)、匂い椿(これは地植え)、乙女ツバキ(地植え)があり、鉢で順番待ちなんです・・。他にも西王母は欲しいし・・狭い庭なので困りますよね。
なおさんちの数奇屋侘助は薄桃でしたね。たくさん咲いて良いですね。白侘助も欲しいです〜ね。
なおさんへ
2007/01/06 23:25
hanahhanaさん、こんばんは。コメント有難うございます。
今日はお名前の下に1952が付いていませんよ。番地か生まれた年なのか(^_-)-☆どこかで落ちたみたいですね?
お宅も今日はツバキの蕾でしたね。以前早々と咲いていましたが、あれは侘助だったのでしょうね?hanahhanaさんの記事が余りにも多くて、花色形の記憶が飛んでいます〜。
どの歌がお好きって、分ってますヨ。ほらね、一番最後の気まぐれの心変わりの歌でしたよね。ホント見るとどの花も好きなんですよね。確たる信念がない者みたいですよね。名前が一花なんて書きながら、多花ですもんね。花に「バ」が付かなくて良かった〜です。(T_T)/~~
~hanahhanaさんも、名前のように、どのお花もお好きそうですよね。
hanahhanaさんへ
2007/01/06 23:34
一花さん、椿ですね。私の家の庭の椿の木昨年春にバッサリと切ってしまったので、寂しい限りです。 ベニワビスケ(紅侘助)って粋な名前が付いてるんですね。
彦左
2007/01/07 16:50
ツバキにも色々の種類が有るんですね?ツバキとヤブツバキと何が違うのか調べたら普通に見るツバキは正式にはヤブツバキだと今日、知りました。ツバキは椿属の総称だとも知りました。
サビの茶の世界では侘助が持て囃されて、ヤボなヤブツバキはあまり好かれない。けれどサンザンな目に会っているサザンカよりは未だ良いのかな?
デコウォーカ
2007/01/07 18:07
彦左さん、こんばんは。コメント有難うございます。
彦左さんのブログで、他所のお宅の侘助椿だったと思うのですが、見せていただきましたよね。とても花付がよかったですよね。
彦左さん宅のものは、バッサリでしたか?残念でしたね。柿の木もでしたし、勇気がいりますよね。でも庭が明るくなり、お孫さん達の遊び場が増えて良いことかもしれませんよね。花は綺麗ですが、木は年々大きくなって管理が大変と、年取った田舎の母も色々伐ってもらっているようです。去年帰ったら、果樹が殆ど無くなってました。これは侘助の粋な名前が茶人に好まれているようですよ。
彦左 さんへ
2007/01/07 18:33
デコウォーカ さん、こんばんは。ツバキは園芸種がすごくたくさんあるそうですね。我が家でも何種類かありますが、匂いのあるもの、侘助、ヤブツバキ系などそして地方によっても名前が付いたものとか。花屋さんでも花色、形、様々ですよね。古来から日本に自生しているのは、ヤブツバキだそうで、何故かヤブは茶花に向かなくて、侘助が好まれるようです。
ホント、サザンカは綺麗なのに、サンザン散ってしまうだけなんですよね〜。デコさんのお山にもヤブがたくさんありそうですよね。どんなヤブの花か春が楽しみです〜。
デコウォーカ さんへ
2007/01/07 18:43
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