一花一葉

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zoom RSS オオシマカンスゲ

<<   作成日時 : 2007/02/24 18:35   >>

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         <オオシマカンスゲ・2007/2/24撮影>

「風になびく冬草誰となく待てば」(清水径子)

数年前、斑入り葉のセキショウ(石菖)と思って一株求めて玄関脇の半日陰に植えていたら、そのうちに大株となってきた。邪魔になると言うことで掘られて捨てられるところだった。だが、ブロック塀際の半日陰に植えていたら、そこでもすっかり大株となり、冬場も斑入り葉が青々としてきて今花穂が出てきた。

これは本で調べて見るとオオシマカンスゲで、カレックス・オシメンシス・「エバーゴールド」、別名ペアグラスとあるが、日本原産のものだ。
伊豆大島(オオシマ)に生えるカンスゲの近似種という意味で、大島寒菅と言うのもあるが、こちらものは縞の入る品種のようだ。

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            <蕾状態>

カンスゲは、冬場も常緑なので葉を楽しむカラーリーフとしてしなやかな感じで、和ものの根しめ等として植えられるようだ。うちのものは葉は少し固く、細い緑の葉の中央はクリーム色となっており、縁に緑のラインが入ってざらついていてボリュームがあり、この一株だけで充分存在感がある。

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1週間前くらいから、先が黒く心棒のようなものが何本か立ち上がってきて、今その先に箒のようなものが開いてきたが、これが花穂である。
良く見ると、上部にある花穂の下に小さな花穂がくっ付いていて、この上部の花穂が雄花で、下の小さな花穂が2〜3個くっ付いているのが雌花の小穂(しょうすい)と呼ばれるものだ。

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      <花穂の様子、上が雄花。下が雌花の小穂>

セキショウ(石菖)は先が尖ってツンツンと立っていて湿地を好むサトイモ科だが、カンスゲは日本原産でカヤツリグサ科スゲ属の多年草で林床に自生し、大株となり葉の幅が比較的広く、山歩きをするとあちこちで見られるようだ。万葉の頃からも知られて歌に44首詠まれている。
セキショウ(植物園へようこそさまHP)

「かきつはた佐紀沼(さきぬ)のすげを笠に縫ひ着む日を待つに年そ経にける」(万葉集、巻十一・2818)

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  <神代植物園にてカンスゲ・2007/2/11撮影>↑雄花
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スゲ属には落葉のもので高層湿原に群生するワタスゲが有名だが、常緑のものとしては代表としてカンスゲがあり、どちらも早春に開花する。
またこの時期春の山に行くと、カンスゲの仲間で、ミヤマカンスゲ、ヒメカンスゲと言うのもあり、どちらも雑木林の林床に生えて、半日陰に育つ丈夫なものだ。
ヒメカンスゲ(石川の植物さまHP

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     <カンスゲ・神代植物園にて2007/2/11/撮影>

先日、神代植物園の山野草コーナーの落葉樹の元に、未だ枯れ野となっているこの時期に、青々として大株の何本ものカンスゲが花穂を付けて目立っていた。

我が家の冬の枯れ庭に青々としている葉ものに、アオキ、ハラン、カヤツリグサなどが他にあるが、和ものも植物としては捨てがたいものがある。

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    <カンスゲ・神代植物園2007/2/11撮影>

「冬草に座りぬ話すこし長く」(松本つや女)

<オオシマカンスゲ(カレックス・オシメンシス「エバーゴールド」)>
カヤツリグサ科スゲ属
学名:Carex oshimensis ' Evergold'
英名: ベアーグラス
原産地:日本
性状:常緑多年草半日陰、
花期:3〜4月
※日本原産のオオシマカンスゲの斑入り園芸種。

「捨てられず庭隅にあり寒菅の葉の青々とし花芽立ちくる」

「撓いたる寒菅の葉の風を呼び冬より春へと季の巡り来」

「庭隅に寒菅の葉の青々し靡きて四季の風を運び来」

※都合により、明日から3日間ブログをお休みします。

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コメント(14件)

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草の上に座ってなんかもうはるか昔のこと、でも草を通じて感じる大地はいつも優しい感じが子供の頃の思い出。そんなこと思い出させます〜「冬草に座りぬ話すこし長く」(松本つや女)めくりめく春を感じるものは、色々ですね。「撓いたる寒菅の葉の風を呼び冬より春へと季の巡り来」
hanahhana1952
2007/02/24 20:08
 一花さんちは、今日は渋いオオシマカンスゲですか。僕も以前、シマカンスゲを出しましたが、一花さんちの方が親分?の貫禄ですね。緑葉のものも良いですが、白い縞斑が入るとおしゃれな雰囲気ともなり、洋風の庭にも合いそうですよね。
 神代では、山野草園の近くで株になってあり、常緑のベニシダなどと冬でも目立つものですね。

 黄色い穂もなかなか可愛らしいものですよね。
なおさん
2007/02/24 21:26
ヒメカンスゲの記事をジックリ読みました。雌雄異株でそれぞれ面白い花ですね。綺麗な花ではないけれど花の仕組みが解ると面白く又お馴染みさんになりますね。オオシマカンスゲの花もヒメカンスゲと同様の仕組み(構造)なのですね。香貫山にもカンスゲみたいな葉の株があるので、今度良く確認してみようと思います。
デコウォーカ
2007/02/24 21:43
オオシマカンスゲの葉はススキ或はオリヅルランに似ている処がありますね、花穂は拡大画像でも見るとブラッシとそっくりな感じで面白い花だと思います。
スゲというと蓑や菅笠が思い出されますが、この時のスゲはどんな草だったのか思い出せません、岡山大学の星野研究室で見たらスゲ属は209種もあるとありびっくりしてしまいました。
OSAMI
2007/02/24 21:58
hanahhana1952さん、こんばんは。コメント有難うございます。
「冬草に座りぬ話すこし長く」は、ほのぼのとした田舎の土の匂いを感じさせますよね。
冬陽の中に座り込んで、長々とお喋り、良いですよね。花談議もなかなか尽きませんよね。
歌、「撓いたる寒菅の葉の風を呼び冬より春へと季の巡り来」まだ少し説明的かも知れません。「庭隅に寒菅の葉の青々し靡きて四季の風を運び来」も考えてみました。自然の風を運んでくる葉の優しさを出したかったのですが・・。時間切れでした。
hanahhana1952さんへ
2007/02/24 22:54
なおさん、こんばんは。コメント有難うございます。
以前シマカンスゲをアップしてらっしゃいましたが、うちも花が咲いてきました。先日神代でも見て、結構大きな花穂がたくさん出て目だっていました。田舎の山でも ミヤマカンスゲ、ヒメカンスゲを見た事がありましたよ。これはなおさんちより親分の貫禄でしたか?花穂の雄花と雌花の咲き方が面白いですよね。
園芸種で、洋風にも合うようですね。なおさんちの花は如何でしょうね?
明日は世界蘭展ですか?混みそうですね。私はゆっくりと平日の予定です。期間が、たった1週間ですよね。
なおさん へ
2007/02/24 23:00
デコウォーカさん、こんばんは。コメント有難うございます。
今迄これは邪魔っぽいでしたが、庭隅に植えたら箒の先のようなものが咲いていましたが、これが花だったとはこの頃知りました。花らしくなく地味ですから。写真を撮ってアップしたら意外と綺麗でした。そして同じ花茎から先の穂が雄花で、下に2〜3本一緒に小さい雌花がくっ付いていました。小穂(しょうすい)と言うのだそうで、画像4枚目です。植物園でも何株も植えられて居ましたよ。
これは田舎の山でもこの時期見れましたので、きっとデコウォーカーさんの山でも見れると思いますヨ。探してくださいませ。
デコウォーカ さんへ
2007/02/24 23:07
OSAMIさん、こんばんは。コメント有難うございます。
そうそう、これは家に今あるオリヅルランの葉に似ていますが、それより細く葉の縁がギザギザしてカヤっぽいですよ。まるで屋久島ススキ似です。 花穂がブラシのようで、カメラアップなので面白く見えますよね。蓑とか菅笠はどんな植物で作っていたのでしょうね?カンスゲは短い感じがしますが・・。調べると日本の植物も生活との繋がりが深かったようですね。日本にもスゲ属がたくさんあり、野山にはまだまだ見知っていて、見落としているものがあるようですよね。でも和風の庭にこの頃アオキとかハラン、セキショウなど葉ものが使われていますね。
OSAMI さんへ
2007/02/24 23:16
寒菅は疎開?させられても、元気です、枯れてたまるか!と言っているようですね。
ブログ再開を待っています。
kazu-o
2007/02/25 20:43
 きのう牧野記念庭園でオオシマカンスゲを見てきました。地味な植物ですがなんとなく存在感がありますね。
かおたい
2007/02/27 11:49
一花さん、オオシマカンスケ・・粋な名前が付いてるんですね。
葉っぱが綺麗です。初めて見せて頂きました。名前が変わってるのでよく覚えられると思います。
彦左
2007/02/27 19:41
kazu-o さん、こんばんは。お久しぶりです。コメント有難うございます。お返事遅くなりました。
この寒菅は暑さ寒さにも丈夫なんでしょうね?
仰るように、疎開してもますます元気で、枯れずに存在を主張しています。でも歌がまるで駄目で、頭を抱えてシュンとして負けております。
kazu-o さんへ
2007/02/28 20:33
かおたい さん、こんばんは。お久しぶりです。コメント有難うございます。お返事遅くなりました。牧野記念庭園と言う所があるのですね。お出かけなさって、この植物をご覧になられたのですね。
寒菅は半日陰の中にあり、地味で気をつけなければ見落としてしまう植物ですよね。またこの時期にこんな地味な花ですので、花として忘れられる植物でしょうか?でも冬場青々として存在感があるようで、移植しても丈夫で逞しく、暑さ寒さに強いですよ。
かおたいさんへ
2007/02/28 20:44
彦左 さん、こんばんは。コメント有難うございます。お返事遅くなりました。オオシマカンスゲって漢字で、大島寒菅か大縞寒菅かどちらか分からないのですよ。日本原産のオオシマカンスゲの斑入り園芸種ですので、縞が入っている大島寒菅なんでしょうか?また調べておきますね。
葉が綺麗で、ススキみたいですよね。山には似たような小さな菅がたくさん生えていますよね。
彦左 さんへ
2007/02/28 20:49
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