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zoom RSS ツタンカーメンエンドウ

<<   作成日時 : 2007/03/15 18:43   >>

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古代エジプトのツタンカーメン王の墓の副葬品として知られているツタンカーメンエンドウ。

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このツタンカーメンエンドウのことは、かなり以前に新聞でも話題になったようで、小さい頃子供の科学雑誌の付録として付いてきて、子供も育てていたが育たなかった。

今育っているこの種は、友人から6年前に貰ったものだ。春に出来た実を毎年莢ごと幾つかほったらかしていて、秋になると思い出したようにその種を鉢に蒔いている。

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10月に蒔く時は乾燥しきった褐色の皺皺の豆だが、律儀にも毎年すぐ発芽してくれる。

地中海地方が原産なので、冬場に霜が当らないように軒下で管理している。日当たりの良い2階のベランダ下に置いたものが今年の暖冬で早々と花が咲いて、もう紫の実が出来つつある。
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ツタンカーメンエンドウ 2006/03/28

普通のエンドウマメ(グリンピース)やスナックエンドウの花は白い色を見るが、こちらはワインレッドの赤紫色が濃く、絹サヤエンドウもこの色に似るようだ。

花が咲き進んで萎えてくると紫一色になる。その後気にかけずにいたら、もう早々と中から小さな縁が紫がかったエンドウの莢が出来ていた。

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莢の成長をカメラ目線で見ると、中心の縁色が縁の紫色に次第に染まっている。
この発色は日光によるのだろうか?

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   <莢の出来初め:緑が次第に紫に>

このツタンカーメンエンドウの特徴は、他と比べて莢が紫色であることだ。鞘を剥くと中は普通のグリンピースと同じ緑色だが、莢の付け根が紫がかっている。

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          <莢色の変化>

エンドウは豆科の一年草だが、古代オリエント地方や地中海地方で麦作農耕の発祥とともに栽培化された豆のようだ。原種は近東地方に今日でも野生していると言う。
調べて見ると、古代エジプト人の食事の野菜はエンドウマメ類、モロヘイヤが主だった。
トルコ辺りでは今でも乾燥したエンドウマメ類をたくさんバザールで売っていると言う。


去年は収穫が多くなかったが、以前たくさん収穫してご飯に入れて焚いたら、空気に触れて発色してきた。
紫の色素としてはアントシアニンが入っており、古代米、赤紫蘇、紫芋、ブドウ、赤キャベツ、そしてマローブルーティーに使われるウスベニアオイの花などにも同じような色素が入っている。
この色素は酸性を加えることで、色が綺麗なピンクに発色して安定するようである。

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   <右:古代米。左:炊き上がったご飯。上:紫蘇ジューズ)

古代米といえば、このところ毎日白米に混ぜて食べている。また赤紫蘇に含まれるアントシアニン色素を煮出して酸で色止めした紫蘇ジュースも知られ、去年の夏に沢山作ってまだ保存してある。花粉症にも効果があるとかだが、さて効果の程は如何であろうか?

この頃ツタンカーメンエンドウのルーツは古代エジプトのものか定かではないとエジプト研究者に言われているようだが、この頃、紫エンドウとして種も売っているようだ。

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今年もまたその美しいエンドウの花を育み見つつ、膨らむ紫の種に古代のロマンと夢を馳せてみた。
花としては香りエンドウと呼ばれるスイトピーの花やカラスノエンドウにも似るようだが、属が夫々ハマエンドウ属とソラマメ属と違っている。

スーパーではスナックエンドウのハウスものはもう既に出回っているが、露地ものとしてのエンドウマメもそのうちに出回り、白いご飯の上の緑に炊き上がるグリンピースもまた甘く美味しく、これからの春の食材だ。

去年おと年と何かと忙しく、2鉢しか育てなくて、エンドウマメご飯として食べるまではいかなかったが、花の種としてまた来年用に繋げていきたいものだ。

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「追伸のうれしさに似てエンドウの新しき花今朝も咲きたり」(鳥海昭子)

「わがこころ闇に魅かるる春の夜を小間にともれる明かりに対ふ」(来嶋靖生)

「たとふれば葉裏の間にひそみゐるわがつつしみて覚るべき真(しん)」(々)


<ツタンカーメンエンドウ(紫エンドウ)>
マメ科エンドウ属
原産地:地中海
花期:春
植え時:秋(10月頃)
性状;1年草

「豌豆の細き蔓枝何かにとしかと巻き付き花を開かす」

「皺みたる豌豆の種六代目短き花の盛り過ぎ行く」

「咲き継ぎしツタンカーメンエンドウの莢の紫日毎膨らむ」

「大いなるパソコン誤算の桜開花予想に慌てて冬コート着る」

「仄かにも甘き香のある豌豆のご飯に想う遠き里庭」

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コメント(22件)

内 容 ニックネーム/日時
なんともいい始まりの歌ですねえ鳥海さんの歌。こういう発想が素敵だなあ〜「追伸のうれしさに似てエンドウの新しき花今朝も咲きたり」(鳥海昭子)一花さんの歌は、きっと子供の頃をおもったのでしょうか?「仄かにも甘き香のある豌豆のご飯に想う遠き里庭」子供のときまめご飯だいすきでした。今もそうですが。
hanahhana1952
2007/03/15 20:40
ツタンカーメンエンドウは初めて知りました。ツタンカーメンの棺から出てきたんですか。黄金のマスクは良く知っていましたがエンドウの種が出てきたとは知りませんでした。莢も紫でやはり普通のエンドウとは一味異なるのですね。
デコウォーカ
2007/03/15 21:24
hanahhana1952さん、こんばんは。コメント有難うございます。
鳥海さんの歌、初句の出だしが若々しいですよね。エンドウの花がまた新しく咲いてくれたという喜びを、「追伸のうれしさ」とした表現が独特ですよね。詩的感性が豊かですよね〜。どうやったらそんな感性が出るのでしょうね?
私の小さい頃、田舎の庭にエンドウが植えてありましたが、鞘を剥いてご飯に入れてあったエンドウご飯を思いだします。私の歌は情景がまだ出ないようです〜。古代米はもう飽きてきましたけど、普通のエンドウご飯は春の香りがあって好きです。
hanahhana1952さんへ
2007/03/15 22:38
デコウォーカ さん、こんばんは。コメント有難うございます。
ツタンカーメンエンドウは初めてでしたか?黄金のマスクは良く聞きますが、小さな豆の話ですので、ガーデニング好きで無いとご存知無いかも知れませんね。
莢は最初から紫だと思ってましたが、端だけが紫で、次第に全体に紫に染まっていきました。今迄何年も育てながら、今回画像をしっかり撮って見て、初めて確認した状態です。
何故お墓から出て来たのでしょうねと思って調べたのですが、『有名なピュタゴラスはそら豆の中空の茎が冥界(ハデス)と地上を結んでおり、豆には死者の魂が入っているかも知れないと考えた。現代ギリシアでは「fava」はそら豆でなくえんどう豆を意味する。古代ローマ人もそら豆を葬儀に用いたが、そら豆を食べることは厭わず、葬儀の際の食事に供することもした。イタリアでは、現在にいたるまで「甘いそら豆」や「死者のそら豆」と言う細かく刻んだアーモンド、卵白、砂糖で作ったそら豆形の菓子を死者の日に作って食べる習慣がある』とネットよりでした。
デコウォーカ さんへ
2007/03/15 22:48
 一花さんちは、今日はエンドウの花ですか。ツタンカーメンの墓に副葬されていたのを疑問視する向きもあるようですが、話題としては楽しいもものですよね。
 何年かまえ、うちでも種子をいただいて、育てたことがあります。ご飯に炊き込んで食べるほど実が出来ませんでしたので、えんどう豆ご飯は食べずじまいで残念でした。一晩置くと赤飯のようになり、楽しいものですね。
 
 ツタンカーメンの呪いなど、子どもの時の本で読んだような気もしますが、古代のロマンですね。
なおさん
2007/03/15 22:58
凄い名前が付いているのですね。
エジプトの謎は、学生時代から好きで、
若くして死んだツタンカーメンやその王妃についても、
本をよく読みました。TVも気になるのですが、
憶測だけで、なかなか真実の扉は重い様で、
核心に近づいたのか、憶測の域を出ないのか
毎回同じ疑問符で終わるのが、残念でなりません。
でも、そんな私の好きな王の名前が付く、このお花は、
紛れもなく可愛いですけどね。
chiemi
2007/03/15 23:16
花はサヤエンドウと同じ様ですが、莢の出来始めの画像で莢の先から黄色の尻尾のようなものが出ていますが、これは普通のサヤエンドウにもあるのでしょうかね?、緑が次第に紫に変るところと花の残骸のような青と尻尾の黄色がとても印象に残るところです。
OSAMI
2007/03/15 23:43
一花さん、そうでしたねこの豆さんの名前、うっかり忘れていました。
先日私も撮りました。ご近所に沢山あるのです。豆を頂いて豆ご飯にすると赤飯のように色づきますね。
彦左
2007/03/16 10:11
古いエジプトの人は♪紫が好きなーの・・♪
紫は渋いところもあり、日本でも格が高い色とか・
暖冬の異変はこれにも及んでいるのですね。
そう言えば、イスラエルの枯れた地に、雑草に豆類があった・
薩摩節
2007/03/16 11:30
なおさん、こんばんは。夕べ遅くコメント有難うございます。
ツタンカーメンエンドウとして随分騒がれていましたが、本当か疑問視されてもいるのですね。
莢の紫色が珍しいですね。遠い昔に思いを馳せつつ育てるのも、ロマンと夢がありますよ。色々思いが深くなると、花色も深いようです。
また今年も種が出来たら、来年に繋げる積もりです。友達も、あげ甲斐があったと言って喜んで下さってます。
なおさんへ
2007/03/16 22:45
chiemiさん、こんばんは。コメント有難うございます。
エジプトとピラミッドの謎は、色々TV映画でも放映していて昔見ましたよ。本までは興味がいかなかったです〜。
また吉村教授の発掘もご熱心で、以前はTVでも騒がれてご活躍でしたね。
これは莢が紫色で不思議な感じですよ。育てて見ると丈夫なんですが、時空を越えた古代のロマンと夢と、そして秘密っぽさがあり、その花色が、益々不可思議の色に見えてしまいます。
チエミさんは何でもお勉強家で、漢文もですが古代史もお好きそうでうね。
chiemiさんへ
2007/03/16 22:56
OSAMIさん、こんばんは。夕べ遅くコメント有難うございます。
莢の画像の件ですが、普通のサヤインゲンにもあるのですよ。八百屋で出回っているのも付いていますよ。調理方によっては、洋風ではここを取ったり、また和では残したりしているようですよ。(何時も画像を良く見て観察してらっしゃって、感心しております。)
去年は花の残骸と莢の出来方は写真を撮らなかったのですが、今年撮って見て色々な事が分かりました。細部まで観察できて、デジカメの御蔭さまですね。
OSAMI さんへ
2007/03/16 23:04
彦左さん、こんばんは。お近くでも植えてらっしゃるのですか?
そんなお話を伺えて嬉しいです〜。たくさん豆ご飯が出来る程収穫できて良いですね。うちはお花として見るだけで、去年・今年はご飯までは焚けません。彦左さんも花を撮ってらっしゃるのですね。
どんなPC技法で出てくるか楽しみにしております〜。
彦左さんへ
2007/03/16 23:08
薩摩節さん。こんばんは。コメント有難うございます。
古いエジプトの人は♪紫が好きなーの・・♪〜〜でしたか?
誰かの演歌で、♪紫の色〜♪とか、なかったですかね〜〜?

>紫は渋いところもあり、日本でも格が高い色とか・
絵の具の紫はどぎつい色ですが、お花の紫とかはキツくないですよね。光が加わるからでしょうか?柔らかい色ですよね。スミレのバイオレット色も良いですよ〜。薄紫とかも好きです〜。紫式部もいますし、高僧の着物は紫ですし、あの西の世にも紫の雲が?
イスラエルの枯れ地にも撮影隊でお出かけでしたか?雑草の豆を撮ってらっしゃったのでなく??まめまめしき撮影の後は、豆類も食べられませんでした?トルコ料理の本では豆ばかり出てきますよ。バザールの土産としては、豆類と大きなものの何とかでしたよ。
薩摩節さんへ
2007/03/16 23:19
わ〜!これもまた初めて拝見しました〜!
すごく神秘的な感じがして、紫の莢を目にしたときはトリハダが立ちました。植物の持つ生命力って、すごいですね。古代はすを思い出しました。
未来
2007/03/17 11:35
はじめまして。ひめだかと申します。自分の庭に訪れる花や生き物のことを、私もブログに綴っていますが、こちらの情報量の豊富さに圧倒され、(理系の面も文系の面も)最近覗かせていただいております。山間部ゆえ、標準的な手入れでは寒さにやられてしまいます。苗を選ぶ際には冬越しできるか否かがポイント。ツタンカーメンのエンドウも何時たねまきするかを毎年悩みながら、長年持ち越してしまっています。今年これから蒔いてみても育ってくれるでしょうか。
ところで、食用の鞘を食べる幅広のインゲンにも紫色、もしくはまだらになるものがあるのをご存知ですか。残念ながら火にかけるとほとんど緑になってしまいますが、ゆでるだけで柔らかくとてもおいしくいただけるインゲンです。たぶん豆も育てば色づくのだと思います。
ひめだか
2007/03/17 20:06
未来さん、こんばんは。コメント有難うございます。
これは初めてでしたか?未来さん宅では綺麗なスイートピーがたくさんアップされて柔らかい花が春の女神のようで綺麗でしたね。
これは、その古代のツタンカーメン王の墓から出てきたと言う、ロマンを秘めて咲いているようで、神秘的かも知れませんね。
莢が紫は初めてですが、他にもあるそうですね。
植物の種として、古代蓮もそうで、悠久の時と生命を感じますよね。
未来さんへ
2007/03/18 00:05
ひめだかさん、こんばんは。こちらに初めまして。コメント有難うございます。コメントの件ですが、この頃時々二度出ることもあるようですので、お気になさらずに下さいね。こちらで削除しますので、今日はまたコメント書いて下さってお手数おかけしましたね。
ひめだかさんは、最近この拙いブログを見て下さってらっしゃるとの事。有難うございます。私はボケ防止の為に始めたものですが、益々ボケが進んでまして、随分ミスが多いようでいい加減な内容ですヨ。
記事は、ネットや本で調べて貼ったものが多くありますが、色々間違いもあるようですので遠慮なく教えて下さいね。
今日は紫の食用インゲンの情報有難うございます。知らなかったです〜。スナックエンドウは緑ですが、サヤを食べる広幅のインゲンもありますか?全部緑とばかり思ってました。スーパーでもこれから出回るのでしょうか?気にして見ますね。
ツタンカーメンエンドウの春蒔きはどうなんでしょうね?寒い地方だったらこれからでも良いのでしょうか?私は10月蒔きましたヨ。色々試されるのも面白い事ですよね。
ひめだかさんへ
2007/03/18 00:20
ツタンカーメンエンドウですか?
ほんと知らないことばかりでして、勉強になります。
ん?勉強だと覚えるってことだから参考になる・・この方が正しいのか?はは。
あっ、またまた大変ご無沙汰でした〜。
環ちゃん
2007/03/18 21:26
環ちゃん、こんばんは。コメント有難うさんです〜。お互い随分ご無沙汰だよね〜〜〜。♪春うらら〜〜♪なのに、この頃ちょっと忙しくてネ。
ツタンカーメンエンドウって、知らなかったの?
勉強まではオーバーで、参考にしなくても、こんな変った紫の豆もあるものよ!!!とハハ〜〜の軽い感じで見てチョウ〜ネ。
環ちゃんへ
2007/03/18 23:53
You have a very nice site and good guestbook, thank you.
Mason
2007/06/08 11:46
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Mason
2007/06/08 11:47
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