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zoom RSS スミレ・その4(ヒゴスミレ、べニバナナンザンスミレ他)

<<   作成日時 : 2007/03/22 20:54   >>

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大鉢の中から、白い花で葉の切れ込みが深く繊細な形のヒゴスミレ(肥後菫)が咲いている。
以前植えっぱなしにしているのをすっかり忘れていて、去年鉢の中に咲いている白い花の匂いを嗅いで見たら、とても良い匂いがして、ヒゴスミレだと確認したものだ。

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花後、其の儘ほったらかしだったが、去年は閉鎖花が出来たのだろうか?それでも同じ大鉢内に大小6株殖えている。大鉢は冬場軒下に置いて寒さ避けしていたものだが、この菫は我が家の地面では殖えていないようだ。

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他の鉢中にも種が運ばれたようで、暖かくなって寄せ植えして花盛りの小さな鉢中からも、一株に何輪か花が咲いてきた。

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このヒゴスミレは、たった一輪でも匂いが強く、甘くて優美な香に酔いしれるようだ。
庭に地植えしてある紫のニオイ菫と比較すると、こちらのヒゴスミレがより甘く強い感じだ。
白色なので、贔屓目に感じるのかも知れない。
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大鉢にはカルミアが植えてあるが、去年花付がとても良かったものの、今年はまるで蕾が少ない。
植え替えをしていない所為かも知れないが、一緒に植えてあるので花後の植え替えでこのヒゴスミレが消えてしまいそうで心配だ。
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匂いのするスミレとして、他にウスベニヒゴ、エイザンスミレ、ベニツル、ニオイタチツボスミレ、ニオイスミレなどがある。
スミレ・2 (ヒゴスミレ・ニオイスミレ)2006/03/25 23





「菫濃き岨(そば)にし隠れ切支丹」(下村ひろし)

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ベニバナナンザンスミレも昔求めて植えていたものがあちこちで殖えて、去年も11月から閉鎖花で鉢の中で咲いていた。流石に真冬には花も咲かなかったが、本格的な春となって、去年の種から思いがけないところの鉢やプランターで花を咲かせている。

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         <2006/11/15撮影:蘭鉢の中>

地ではこの菫は見ないが、遠く離れた鉢の中にまで咲いていて、その種がどうやって運ばれたかと思ってしまう。随分逞しい花だ。

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本で読むと、スミレ類の種子の外りは発芽を抑える物質を含んだ糖質で包まれて、その甘い種子を蟻がくわえて遠くまで運び、糖分をなめられ終えて、そこで種子が落とされる仕組みになっているということだ。春の植物の中ではカタクリ・シクラメンなどこんな知恵ものが多い。

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     <プランターの中に>

名前にベニバナと付くが、花色は薄紅紫色で、普通のスミレの花よりも大きい。葉には切れ込みがあり一見してエイザンスミレかと思うが芳香が無い。
これは園芸品種として出回っていて葉幅があり、普通のスミレのような可憐さに欠けるようだ。
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「すみれ踏みすなやかに行く牛の足」(秋元不死男)

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       <2006/11/22撮影:ある鉢の中より>

良く見かける薄紫色のスミレで、タチツボスミレ「立坪(壺)菫」がある。ベランダに置いたある植物の鉢植えの中では、真冬を除いてずっと咲きっぱなしだった。名前の由来は身近な所の道端や庭の意味のある坪で見られ、花の盛りを過ぎると茎がしだいに立ち上がってくるところから立坪菫だそうだ。
今鉢にある花後を見ると、茎が伸びだして雑草みたいで逞しいが、このスミレは茎を出してその先に花を付ける有茎種タイプだ。

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       <2007/3/22撮影>

何処にでもありふれているタチツボスミレは、鉢や庭の地面や砂利の中からも出て来て、今家のあちこちで開花している。暑さ寒さにも強くて逞しく、日本の菫の代表のような花だ。

タチツボスミレは種類が多いようで、共通する特徴は托葉が櫛の歯状に裂けていることだそうだ。これには匂いがなく、匂いのあるニオイタチツボスミレと言うのがある。
アップで見ると蕊が真っ直ぐで無毛だ。普通のニオイスミレを以前アップしたが、画像比較してみた。

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   <上↑:タチツボスミレ&下↓ニオイスミレ>
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今年は暖冬だったので、舗装路の間からも暮れに咲いているのを見かけた。雑草並に生えるので、ゆかしとは言えない程に随分逞しいスミレだ。
スミレ・1(明神スミレ、ベニバナナンザンスミレ、タチツボスミレ)2006/03/20

以前も書いたが、日本の春の野山に自生しているスミレの種類は50〜60種類と言うことで、何れの種類にも名前が付けられており、専門的知識があると見分けが容易らしい。
花色は、紫、白、ピンク、青系が多く、葉も、丸葉、切れ込み葉、ハート型が見られる。
多年草だが、花は短命であり、種で容易に殖える。
開花後に花茎を伸ばした蕾が、開花することなく自家受粉して種を作る「閉鎖花」という独特の方法で繁殖していく。
スミレの花の5弁は、2枚の上弁、横2枚の側弁、下の目立つ唇弁がある。

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       <庭のソメイヨシノとスミレ3種>

パンジーやビオラには虫が付かないが、夏場には、この菫の葉に何故か毛虫が多く、蛾か蝶の幼虫のようだった。
キンセンカやプリムラ同様、花は食用になるそうで、うちのペットのプレーリードッグが食べていた。


「春の野にすみれ摘みにと来し我れぞ野を懐かしみ一夜寝にける」(万葉集巻八・1424)

久々ウォーキングに出かけた野原でも、このタチツボスミレがあちこちで咲いていた。

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「鉢中に幾株も増え肥後菫ま白き花のこぼす甘き香」

「春の野に出でて歩めば若葉萌え足元に見る立坪菫」

「小さなる藤色菫春の野に幾輪も立ち温き陽のなか」

「屈み見る立坪菫の花の蕊カメラ画像のズームに顕し」

「見上げたる青空を背に薄桃の桜五輪が枝先に咲く」

「夕暮るる重き空より雨粒のぱらぱら落ちて花冷えのころ」


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コメント(14件)

内 容 ニックネーム/日時
沢山のスミレ楽しませて戴きました、マンションの上の方では無理かも知れませんが、蟻さんが種を運んでくれるという話は何だかとてもロマンが有って良いなと思います。
OSAMI
2007/03/22 21:35
 一花さんちはスミレ御殿でもあるのですね。育て主に似て、清楚で気品のあるヒゴスミレは、うちでもあちこちで咲いています。大株になるとずいぶんと香るもので、素晴らしい芳香ですね。
 うちでは、コスミレ、ヒメスミレ、2色アツバスミレなどが咲いて、タチツボスミレ、アリアケスミレ、ヴィオラ・ソロリアなどの蕾が出ています。これからは、すみれのは〜な〜咲く頃〜♪ということで良いですね。
なおさん
2007/03/22 22:53
一花さんのお庭はきっと木陰もあり枯葉の敷く小道もある趣のあるお庭なのでしょうね。スミレって、昔からロマンティックな花だなと思っていましたが、我が家にはとても植えるゆとりはありませんので、こちらで楽しませていただきました。クリスマスローズと同様、すみれも奥が深いですね。
匂いのあるお花は好きです。
未来
2007/03/23 10:47
春のの山と言えば、スミレ。スミレは種類が多いですね。3〜4種類ぐらいしか分かりませんがスミレの可憐さ、綺麗さは分かります。
もうすこししたらスミレ探しに行ってみようと思います。
ミニミニ放送局
2007/03/23 11:44
こんばんは一花さん。テンプレートも変わり、春ですね。菫の区別方法勉強したいなあ!(笑)いつもぼっとしていてよくわかりません。この歌の感覚良くわかります。ふと気づく花・・・「春の野に出でて歩めば若葉萌え足元に見る立坪菫」
hanahhana1952
2007/03/23 19:02
タチツボスミレとニオイスミレの違いが両方の画像を見比べて良く解りました。この2枚の画像は貴重です。なかなかこのようには撮れませんから。
最後の画像「庭のソメイヨシノとスミレ3種」はイイですね。輪島塗の漆器に見えますね。プラスアルファとして3種の花や葉の比較が解りやすいですね。
一花庭園のソメイヨシノはもう開花したのですね?香貫山はマダマダです。
デコウォーカ
2007/03/23 19:10
一花さん、スミレも見事です。
いろんな色のスミレがあって庭が所狭しと花盛りですね。
いろいろと名前を教えて頂いていますが、一向に覚えられないので
情けないです。
彦左
2007/03/23 19:42
OSAMIさん、こんばんは。夕べ こちらにもコメント有難うございました。お返事遅くなりました。
ここの菫3種は何れも丈夫で、殖えてくれています。育てやすいですよ。
特にヒゴスミレは匂いが良くて綺麗です。蟻がこの甘い種を運んでくれて、思わぬ所から出ています。、植物の知恵でしょうね。マンションでも大丈夫かも知れませんよ。先日花屋でも小さなポット苗の安いものが出回ってましたよ。
OSAMI さんへ
2007/03/23 22:55
なおさんこんばんは、夕べこちらにもコメント有難うございました。お返事遅くなりました。なおさんちにも、肥後さんが庇護してありましたか?やはり育て主に似るのですかネ、お互い菫御殿で、菫さんで賑わっていますよね。地味ですが、可愛いはなですね。今日見たら、去年のものが出ていました。二色アツバはちょっと消えかかっていました。他丈夫でないものもあるようですね。肥後さんと、このベニバナナンザンが一番丈夫ですね。なおさんも菫さんに囲まれて幸せですね。
なおさんへ
2007/03/23 23:01
未来さんこんばんは。こちらにもコメント有難うございます。
うちの庭には木が色々植えてありますが、大きくなって木陰が増えています。日当たりを好む花には条件が悪くなってきています。年々木は大きくなってきて困りますよね。剪定しないといけないし。。
すみれは、鉢の横にでも植えていればあちこち増えますよ。ヒゴ菫は匂いが良くて、オススメですが。。可憐でいいですけど、ものによっては元気過ぎて困る種もあるようです。パンジービオラと違って派手さはなく可憐で可愛いですし、植え替える必要がないですね。
未来さんへ
2007/03/23 23:19
ミニミニ放送局 さん、こんばんは。コメント有難うございます。
そろそろ春の山が恋しい頃ではありませんか?
菫も山野草など色々咲いて春の野山は楽しいですよね。
高尾山には高尾菫とかあるんですってね。黄色いスミレってあるようですが、見た事がないのですよ。
可憐なスミレ探しされて、アップして下さいね。ミニミニさんの画像、楽しみにしております〜。
ミニミニ放送局 さんへ
2007/03/23 23:29
hanahhana1952さん、こんばんは。コメント有難うございます。
もう春のお彼岸も過ぎ、桜開花宣言もあったことだし、うちの桜さんも咲いて来てテンプレートを春らしく変えました。
スミレは似ていて、ちっとも分かりません。今日の3種はしっかり覚えましたか?あとは私もさっぱり〜です。
歌、この頃発想が乏しくて、似たような替え歌になって、どうしようもありません。感性が鈍って下手で〜すみませんネ。
hanahhana1952さんへ
2007/03/23 23:33
デコウォーカ さん、こんばんは。コメント有難うございます。
タチツボと匂いスミレの画像ですが、運良く綺麗に撮れました。匂いタチツボと言うのがあれば良いのですが、ただの匂いスミレでした。
匂いがあるだけで、毛があったり曲がったりと違いがあるのですね。
下の画像、ちょっと花の色が出ていないようですみません。葉だけは比較出来ますよね。畳の上に置いてますが、漆器で茶道具のものですが、艶で反射していますね。
うちの桜は今日6輪開花でした。そちらの山は開花が遅れていますが、他のものが早々と咲いていますね。
デコウォーカ さんへ
2007/03/23 23:44
彦左さん。こんばんは。こちらもコメント有難うございます。
彦左さん宅のお庭は広くて双子ちゃんの遊び場として良いですね。
うちは花や木の植物だけと通路だけで、遊び場がないのですよ。以前芝生にしていましたが、潰して花壇に変えました。
すみれは鉢の中に植えていれば、翌年からどんどん出てきますよ。でも芝の上に蔓延っても困りますよね。ヒゴすみれは白で匂いがあって丈夫で良いですよ、パンジー・ビオラのように安いものですが、ちょっとお孫さんには地味で好かれませんかもしれませんね。
植物の名前は、自分で育てないと、これだけは聞いてもサッパリですヨ。
彦左さんへ
2007/03/23 23:50
スミレ・その4(ヒゴスミレ、べニバナナンザンスミレ他) 一花一葉/BIGLOBEウェブリブログ
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