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zoom RSS ウグイスカグラ(鶯神楽)

<<   作成日時 : 2007/03/24 22:38   >>

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落葉した枝に、春いち早く星型をした細長い桃色の花が釣り下がって咲くウグイスカグラ(鶯神楽)。
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茶花としてもよく使われているが、花は1〜2センチ位で近くに寄らないと目立たない花だ。
早春には黄色い花色が多くある中で、花色は明るく柔らかい桃色で、ちょっと意外な感じの色だ。花の形は5角形のしっかりした星型で、緑っぽい雌しべが長く飛び出し、5本の雄しべの黄色い葯が目立って、なお一層花の美しさを引き出して見せている。
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高さ1〜2メートルの落葉低木の潅木で、枝は随分分岐してブッシュ状になるが、我が家でも今年ひと鉢求めたものが、やっと2月ごろから咲いてきて、今葉も出ている。

今年は暖冬だった所為で、これも1月末の早くから咲いたと言う花の便りを知った。
花後暫くして、花の基部から5〜6枚纏まった小さな葉が出てくるが、葉の縁は紅紫色に色付いていてこれも花のような感じを与える。日が経つと、次第に葉も開いて大きくなって、1〜2センチになる。花も葉も随分こじんまりして侘びた感じだ。
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これは日本原産のもので、北海道南部から本州の低山によくあり、初夏にグミのような赤い実を吊り下げるようだ。実はグミのようで甘くて食べられるようだ。
若しかして小さい頃見たかも知れないが、残念ながら、まだ実際に自然の山野にある自生のものを見た覚えがない。
垣根や植え込みとしても使われているが、それは見た事がある。
ウグイスカグラ花と実(植物園へようこそさまHP)

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ウグイスカグラ(鶯神楽)と言う名前だが、昔はウグイスカズラとも呼ばれていたようだ。
スイカズラ科なので枝はカズラ(葛)のような巻きつく感じではなく、我が家の鉢で見ると真っ直ぐな枝だ。
本に載る自然の状態を見ると、枝がしなって繁っていて、花がスイカズラの花のように垂れ下がって咲いている。それで葛とも呼ばれたのだろうか?若しかしてカズラ(鬘)と言う髪飾りを意味したのかも知れない。

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「鶯のとびうつりゆく枝のなり」(横光利一)

またこれは、別名ウグイスノキ(鶯の木)とも呼ばれている。
名前の由来は、早春、ウグイスが鳴き始める頃に花をつけるところからとか、ウグイスの隠れ場所として丁度良かったとか、鶯がこの花や実をついばむ姿が神楽を踊っているように見えるためとか他、様々な解釈があるようだ。
因みに広辞苑では、古名ウグイスガクレの転訛とも書いてある。
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調べて見ると、スイカズラ科は世界に17属あるなかで日本には約8属90種あるそうだ。
代表のスイカズラはキンギンカ(金銀花)として知られるが、ヒョウタンボク、ウグイスカグラ、ツキヌキニンドウなどが知られる。
ウグイスカグラの仲間も、ミヤマウグイスカグラ(枝や葉に毛が密生)、コウグイスカグラ、クロミノウグイスカグラなどがあるようだ。

我が家にもツキヌキニンドウの園芸種、ロニセラ「ゴールド・フレーム」があるが、このウグイスカグラとは花の感じが違って華やかだ。

ロニセラ(ゴールド・フレーム)2006/05/16

以前出かけた神代植物園でも、このウグイスカグラの花の咲き具合を何度か見て来た。裸木に2月初めに花が咲いていて、3月4日には葉も出ていた。

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    <神代植物園2007/2/3撮影>  

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   <神代植物園2007/3/4撮影>


「うぐひすの次の声待つ吉祥天」(加藤知世子)

鶯は、春鳥、春告げ鳥、花見鳥、歌詠鳥、読経鳥などたくさんの別名をもっている鳥で、日本の有名な神社の「宇佐、熊野、伊勢、住吉」、の冒頭の「う、く、い、す」を繋ぎ合わせた神様の使いの鳥だとも書いてあった。

「ふゆごもり春さり来ればあしひきの山にも野にもうぐひす鳴くも」(万葉集巻十−1824)

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          <神代植物園2007/3/4撮影>

先日久々ウォーキングに出かけた折に、がさごそと藪に動く鳥がいて、暫くして澄んだ鶯の鳴き声が聞こえてきた。
昔、父が存命中に帰省した時、病気で弱っていた父と一緒に聞いた鶯の声。まるで神の使者みたいに清々しく穏やかで家の庭まで響いていた。きっと天国の父も、今ではこの神の使いの鶯となって、あちこちを飛び回り、囀っているかも知れない。

「なんとなき少しの不安やわらげるウグイスカグラほつほつ咲けり」(鳥海昭子)
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<ウグイスカグラ(鶯神楽)>
スイカズラ科スイカズラ属
学名:Lonicera gracilipes var. glabra
別名:ウグイスノキ(鶯の木)
花期:春(4月)、果期6月
自生地:北海道、本州、四国、九州(太平洋側に多い)






「春告ぐる鶯神楽桃色の花咲き満ちて彼岸も過ぎぬ」

「春疾風吹くたび枝に揺らめきて鶯神楽の桃色小花」

「退院となりて喜ぶ子の身体少し痩せつつ食欲のあり」

「鶯の声聞く度に癌病に弱りし父の姿を思う」

「藪中にがさごそ動き飛び立つもの程なく聞こゆる鶯の声」

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コメント(18件)

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 一花さん、ピンクの可憐なウグイスカグラは、ほんとせっかち?な花で、今年は暖冬のせいか、1月頃から咲き出しました。
 星型の花で、春を待ちわびた雑木林でひと足も二足も早く咲いてくれるので、うれしいものですね。
 うちにもいただいた古木の盆栽があり、花の見頃は過ぎましたが、まだ咲いています。

 武蔵野の雑木林でも割と沢山あり、まだ咲いていますね。花は見ましたが、今年はまだウグイスの初音を聞いていません。
 うちにも毎年ウグイスは遊びにくるもので、初音を聞くのが楽しみです。

 ウグイスカグラの紅い実は、ほんのり甘く、野趣があるものですね。
なおさん
2007/03/24 22:54
「国の父も、今ではこの神の使いの鶯となって、あちこちを飛び回り、囀っているかも知れない」「鶯の声聞く度に癌病に弱りし父の姿を思う」。亡くなった父親を思い出させてくださいましたよ。そして田舎に住む母親にも、電話してみたくなりました。いつも率直な鳥海さんの歌ですね。
「なんとなき少しの不安やわらげるウグイスカグラほつほつ咲けり」(鳥海昭子)
hanahhhana1952
2007/03/24 23:03
拡大画像で見るとポッチャリとした可愛い花ですね、この花と実は山で見たことがあると思いますが、その時は名前も何も分かりませんでした、今度山に登った時にこの実を見つけたらぜひ食べてみようと思います。
OSAMI
2007/03/24 23:29
なおさん、こんばんは。コメント有難うございます。
鶯神楽は早く咲いたとアップされてましたね。
これって古木の盆栽で育ててらっしゃるのですか?小さく育てても花付がいいのでしょうね。なおさんちにも鶯が鳴きに来ますか?良い環境ですね。初音の時、一緒に神楽踊りでも狂言でもなさって下さい〜。
小さいですが可愛い花ですね。今度神代の実をしっかりと見てみたいものです。
なおさんへ
2007/03/25 00:50
hanahhhana1952さん、こんばんは。コメント有難うございます。
父が亡くなったのは癌でしたが、体が弱っていて、大好きな花にかけるジョロもやっと持ち上げていました。市内の家でしたが、鶯の声が何時も聞こえて、父は田舎の事を懐かしんでいたのかも知れません。父が眠る田舎の墓所には何時も鶯が鳴いています。神様の使いですのできっと魂が宿っているかも知れませんね。hanahhhana1952さんのお父様も癌だったのでしょうね。独りのお母様も淋しいことでしょう。声を聞かせてあげるだけでも安心されますよ。家も今日母から電話がありましたが、声は昔のままですよね。
鳥海さんもすいぞう癌でしたので、花に囲まれて癒されてらっしゃったのでしょうね。随分素直な方ですよね。あの世でもきっと歌を囀ってらっしゃることでしょうね。
hanahhhana1952さんへ
2007/03/25 01:01
OSAMIさん、こんばんは。コメント有難うございます。
この花は何処にでも自然の山で咲いて見れるようですので、きっと何処かで見てらっしゃることでしょうね。小さなスイカズラのような目だたない桃色の花ですよ。
実が赤くグミのようで美味しいそうです〜。今度初夏の山で食べられたら良いですね。
OSAMI さんへ
2007/03/25 01:05
珍しい花を教えていただきました。今風のサイディングの壁をバックに写されたところがナウです。お茶席にも映えるでしょうね。
目黒のおじいちゃん
2007/03/25 05:36
初めてコメントさせていただきます。稲城市に住む里山とガーデニングを愛する主婦です。

先日川崎市黒川の里山を歩いているときに、このウグイスカズラを見つけて写真に納めたのですが、そのときは名前がわからず...なんだろうと思っていたのです。
今日偶然この記事に遭遇し、名前が判明...とても嬉しくなり、コメント入れさせていただきました。

スイカズラ属ということは、箱根ウツギとも仲間ということでしょうか。葉や枝ぶり、花の作りも似ていますものね。

ありがとうございました。これからもときどき立ち寄らせていただきます。
(私のブログにもよかったらお越しくださいませ:http://blog.goo.ne.jp/takuetsu1958 こういうところでPRするのはルール違反なのでしょうか? まだブログ歴1週間なので、失礼があったらお許しくださいませ。) 
takuetsu
2007/03/25 15:49
目黒のおじいちゃんこんばんは。コメント有難うございます。
普通のスイカズラとは思えないような可愛い星型の小さな花です。
茶花として使われて映えますよね。
下のコメントの方によると、「川崎市黒川の里山を歩いているときに、このウグイスカズラを見つけて写真に納めた」
と書いてらっしゃいますよ。私は山では見た事がないのですが、植え込みで見ました。神代植物園の画像では冬場には枯れていますので、見難いかも知れませんね。何時か出会えると良いですね。
目黒のおじいちゃん へ
2007/03/25 18:49
takuetsuさん、こんばんは。初めまして。ようこそ拙いブログにコメント有難うございます。里山とガーデニングがお好きなんですか?私もガーデニングは大好きですが、里山が近くになくて残念です。
このウグイスカグラは里山でも見かけられるものなんですね。ウグイスカズラは古名で、今ではウグイスカグラ(鶯神楽)だそうです〜。
これってスイカズラ科のスイカズラ属ですが、花として見れば、タニウツギ属やツクバネウツギ属の花の形にそっくりですね。花の大きさはそれよりとても小さいのですよ。
タニウツギ属の中にハコネウツギがありますね。そしてツクバネウツギ属の中にあるハナゾノツクバネウツギと呼ばれる「アベリア」(こちらが良く知られています)の花の形やブッシュ状態が良く似ていますね。アベリアは常緑で花の付き方が多花性ですが、公園などの植え込みで見ますよね。
ご自分のブログをPRすされるのはルール違反では無いですよ。まだブログ歴1週間ですか?失礼どころか情報を教えて下さってかえって有難うございます。
こちらこそ色々また教えて下さいね。そしてそちらにも伺わせて戴きますね。
takuetsuさんへ
2007/03/25 19:09
またまた1周遅れのコメントになってしまいました。
初めて見る花でした。春先にピンクの花も良いですね。花もいいですが名前が良いですね。鶯神楽、多分忘れないで覚えられるでしょう。上のtakuetsuさんへのコメントにある様に、花の形はアベリアに似ているわけですね。香貫山では見た事が無いですが他で探す事とします。
デコウォーカ
2007/03/25 19:54
お返事ありがとうございます。

Not ウグイスカズラ but ウグイスカグラでしたね。わざわざ漢字で鶯神楽と書いてくださっていたのに、私ったら...いきなり醜態をさらし、お恥ずかしい限りです。でも、訂正してくだったお蔭で、私の記憶の中にしっかりと定着してくれそうです。ありがとうございます。

それに、ご丁寧な説明、ありがとうございます。私、園芸種は結構知っていると思うのですが、野草、木になると知らないのです。とても勉強になります。

ハナゾノツクバネウツギという呼び名も初めて聞きました。ハナツクバネウツギの名で覚えていました。今花辞典を見てみたら、アベリアと併せて3種類の名が載っていました。

これからもこのサイトでいろいろなことを学べそうです。どうぞよろしくお願いします。

私のサイトはガーデニングトピックだけではありませんし、こんなに詳しい解説もできませんので、つまらないかもしれませんが、一度いらしてみてください。お待ちしております。
takuetsu
2007/03/25 20:36
デコウォーカ さん、こんばんは。こちらにもコメント有難うございます。
春先に可愛い花で色も明るいですよ。鶯と神楽に名前の由来が色々あってどれが本当なのか今もって論議中のような感じです〜。狩場だったとか。
花はアベリア似なんですよ。デコさんの山には無かったのですね。何処か近くにあるかも知れませんね。
デコウォーカ さんへ
2007/03/25 23:03
takuetsuさん、またこちらにコメント有難うございます。
名前の件、こちらこそすみませんね。古名はカズラだったそうで間違いはないのです〜。
お花のことは私は趣味として、本やネットで調べてブログ記事を書いているだけで、本格的な知識はないのですよ。ただ園芸種は好きで色々求めて買ってきていて、調べてブログアップしているだけで、間違いもあると思いますよ。
山野草も好きなんですが、庭は育たないので残念なんです。こちらこそよろしく〜。
takuetsuさんへ
2007/03/25 23:18
昔、仕事の関係で植物図鑑を4冊リュックに入れて街の中の緑地帯・公園の植物調査をした時のことを思い出しました。
ウグイスカグラもありました、でももう特長を思い出せません。
調査時期が秋から冬だったもので、枯れ果てて枝・幹しかないものは分からない物も多くカメラで接近写真(接写ではなく)幹表面・枝振り・樹形を撮影。
後日、自然史博物館に持ち込み名前の確認作業。
それでも分からぬ物は、関連会社の植物の専門家「植木職人」を同行して行くのですが、植木屋さん達の通称が出てきてそれの正式名称を探す方が大変でした。
 ここ数日、庭先にウグイスが来てモーニングコールしてくれます。
でももう歌が上手くなったのでそろそろ山に帰る頃でしょう。
 また、来年を楽しみに待ちましょう。
ひこうちゅうねん
2007/03/28 11:57
一花さん、ウグイスカグラ(鶯神楽) これはすごく綺麗な花ですね。
そして色がいいです。何でも花の床が詳しいのでここへ来ると勉強になります。草花でなくて木のようですね。初めて見せて頂きました。
彦左
2007/03/28 19:20
ひこうちゅうねん 、こんばんは。初めまして。コメント有難うございます。都合でお返事遅れました。
ひこうちゅうねんさんは、飛行中年さんで、植物関係のお仕事では無いのでしょうか?でも仕事の関係で植物図鑑を4冊リュックとあり、植物にお詳しいのですね。
これは枯れ枝の時、何が何だか分からないような木ですよね。春に葉より先に小さな花が愛らしく咲いてきますよね。葉が出ると何の木か分かるのでしょうが、うちも枯れ枝の状態の鉢の時は何だったかなと思うくらいでした。
これって公園に植えてある、アベリアの葉に似て形状もそっくりのようですね。(アベリアは常緑で、実は出来ず属が違いますが)
庭先に鶯が来て、環境的に良いですね。もうそろそろ歌も上手になって山にお帰りで名残惜しいですね。来年も来て欲しいですね。
ひこうちゅうねんさんへ
2007/03/30 21:27
彦左さん、お休み中にコメント有難うございました。お返事遅くなりました。
ウグイスカグラって花屋さんでは普通に出回っていない花木で、里山とかに自生していますよ。茶花として山野草を扱う店で売っているようです。
公園に植えてある「アベリア」をご存知でしたら、木の格好や花の姿が似ていますけど・・。春には黄色い花が多い中、桃色で可愛い花ですよ。
彦左さんへ
2007/03/30 21:32
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