一花一葉

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zoom RSS 伊勢旅行2(二見町お雛様巡り・その2)

<<   作成日時 : 2007/03/03 11:22   >>

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        <木彫り雛>

「遠つ世の面輪(おもわ)かしこし木彫り雛」(水原秋桜子)

今日は3月3日の節句で雛祭りだ。雛祭りの源は、3月3日の上巳の節句の薬草摘みだったが、やがて人の形をした紙の人形(かたしろ)で体を撫でて、それを川に流し、神送りすることで穢れを祓い災厄祓いを願ったものだ。流し雛は、源氏物語の「須磨」にも出てくるほど歴史ある行事で、まだ各地で残っている。
やがてこの行事が宮中のひいな遊びへと発展し、雛祭りへと変わっていったそうだ。

女児のある家では幸福・成長を祈って雛壇を設けて雛人形を飾り、調度品を具え、菱餅・白酒・桃の花などを供える祭りで雛遊び、ひいなまつりとも呼ばれる。(広辞苑より)

「知らざりし大海の原に流れ来て一方にやは物は悲しき」(源氏物語・須磨)

「八百(やほ)よろづ神も憐(あは)れと思ふらん犯せる罪のそれとなければ」(源氏物語・須磨)


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  <左・地元人形作家,阿部夫美子氏の和紙雛>

「紙雛(びいな)目鼻は人の胸の中」(林 翔)

昨日に引き続き、第三回おひなさまめぐりとなった二見町の賓日館のお雛様たちだ。木彫りのもの、和紙で作られたもの、土雛、陶芸、陶器で作られたものなど変ったものも陳列してあった。
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                  <陶芸雛>
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                   <陶芸雛>

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                   <陶器雛>

「箱を出て初雛のまま照りたまふ」(渡辺水巴)

手作り雛のような感じで、小さい人形がたくさん並べてあった。手に取って眺めて見たくなるような可愛さだ。
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娘さんが嫁いで不要となり、こちらに寄贈されたものも多くあると聞いた。また部屋に一緒に飾られている婚礼装束の打掛けも、金糸銀糸織りの見事な刺繍模様であった。
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貴人用の部屋と違って庶民的な感じの部屋で、雛飾りもあっさりとしていて、また床框も随分痛んでいた。火鉢が懐かしく、掛け軸のお雛様と楚々とした菜の花の花入れが侘びたさまだ。御付の人達の部屋だったのだろうか?
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この賓日館で一番立派な部屋と言えば2階の御殿の間であり、天皇、皇族、各界要人が宿泊休息された部屋があった。そこの天井は格式を重んじる二重格天井になっており、また床框には螺鈿が施され、襖も調度品も素晴らし他の部屋とは雲泥の差があった。また廊下からの外の眺めが一番良く、前庭の松の植え込みの間から二見浦海岸の波が青く透けて見えていた。
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          <御殿の間二重格天井> 
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           <御殿の間>
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           <御殿の間>
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裏庭も手入れが行き届き、白椿などが植えられており、メジロ・ヒヨドリなどが盛んに飛んできて蜜を吸っていた。
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              <裏庭>


此処賓日館以外にも、町中の家の戸口に竹で作られたオリジナルの雛飾りがあった。これは流し雛にもなるのだろうか?

「いきいきと細目かがやく雛(ひいな)かな」(飯田蛇笏)

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     <町中のある家の戸口雛飾り>

二見生涯学習センターの一階には1000体もの雛人形がホール狭しとばかりに四方に飾られて圧巻だった。
こうたくさんあると、どのお雛様の顔も同じに見えてしまい、見分けがつかなくなった。
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        <↑二見生涯学習センター雛飾り1000体>


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            <賓日館2階大広間床飾り>
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「千躰の飾り雛(びいな)の面夫々細目優しく遠くを見るごと」

「一年にひと月飾られ仕舞われる雛の飾り大きく小さく」

「早々と雛の飾りは片付けと急かれて箱中悲喜交々も」

「土雛のずっりしとして重たげなり暗き床上に鈍き光あり」

「巡り来る三月三日まだ命あるを楽しむ苦楽の中に」

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コメント(17件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは。女の子のいない我が家では、子供の頃も今も雛人形は見る機会がないですが、連れ合いがひそかに、女の子日を祝っているような気がします(笑)想いはいつも心の中にあるのでしょう。「紙雛(びいな)目鼻は人の胸の中」(林 翔)「巡り来る三月三日まだ命あるを楽しむ苦楽の中に」
hanahhana1952
2007/03/03 16:29
 雛人形の量に圧倒されますね。我が家の雛人形はここ数年はこの中に入ったままです。こんな風に飾ればよいので省が娘は無関心の様です。
 玄関につるされた竹の中に人形が入っている写真がありましたが、その地域では一般的に行われているのでしょうか。非常に珍しいとおもいますが・・・。
ゆうくらふと
2007/03/03 16:49
 一花さんは、これでもかとおひなさまを堪能されてこられたのですね。この頃では、あちこちで雛人形の飾りつけで町おこし・観光に役立てるところが増えてきましたね。

 現代の雛人形はこれだけ集まると、夜暗がりで見るのがちょっと怖いような気もしますが、素朴な木や土のお雛様はそんなこともなく、ほのぼのとした雰囲気で良いものですね。うちも雛人形とは無縁ですので、こうして見せていただけるとありがたいです。
なおさん
2007/03/03 17:08
二見生涯学習センター雛飾り1000体の様な飾りつけは初めて見ました。圧巻でしょうね。5月になると、狩野川に鯉のぼりが沢山飾られます。子供が育って不要になった鯉のぼりが市に寄付されて、それを河川敷に飾ります。これもなかなか圧巻ですが、それの雛祭りバージョンですね。
デコウォーカ
2007/03/03 18:55
お雛様巡りってすごいことがあるのですね。初めて見せて頂きました。
3000体のお雛様、どれも見事ですね。木彫り、陶芸なんでもありですね。
私の娘の家が狭いので、と片付けるのが面倒だからとガラスケースに入ったのにしたのですが、便利ですね。娘が生まれたときはひな壇を飾ったのですがこれが非常に面倒でした。
彦左
2007/03/03 19:09
hanahhana1952さん、こんばんは。コメント有難うございます。
うちも女の子が居なくて一緒ですよね。でも私も密かに祝って、食事はお雛様風でした。hanahhana1952,んのお連れ合いさまは、何時も細やかに良く気が利くお方でいらっしゃいますね。想いはいつも心の中にあるって誰でも一緒ですよ〜。
もう毛虫が出てきましたか?以前教えて戴いた唐辛子スプレーでしたね?私も試してみます。それより鳥の被害が大きく、ツタンカーメンエンドウの蕾や葉がやられていました。この唐辛子スプレーをかけたら、鳥も口が焼けてビックリでしょうね?可愛そうですよね・・。紙雛の目鼻は人の胸の中って、良いですよね。夫々に想像させてゆとりがありますよね。
私にとって今日は手術をした日で、毎年再発のない事を喜びつつ、また生の苦楽に浮き沈みして暮らしている事を思っています。苦は自分で作るもので、「目鼻は人の胸の中」にあるように、人は胸のうちで軽くして楽に生きられるものですよね。

hanahhana1952,さんへ
2007/03/03 22:45
ゆうくらふとさん、こんばんは。お久しぶりです。お雛様飾りは大きくなると面倒で飾らなくなりますよね。初節句や小さい時だけせっせとしているようで、男の子の時もそうでしたよ。ご商売さんなんかは、しっかりと飾ってらっしゃるようですね。これは、三日を過ぎて何時までも飾っていると、お嫁に遅れるとか言われますよね。
もうお子さん達は夫々青春されて、盆、正月、節句などより楽しいことが一杯あるのでしょうか?うちもそうで、一番淋しがりやは誰かさんで、家族の絆を求めてくるようです。
外の戸口の竹の雛は、この辺りの町で幾つか見ましたよ、風習より、雛祭りイベントとして流行なんでしょうか?和風で素朴な趣きの中に粋がありますよね。
ゆうくらふと さんへ
2007/03/03 22:54
なおさん、こんばんは。なおさんちは粋なお雛飾りがアップでしたね。フウランさま堪能で、匂いがあったらクラクラでしょうね?
なおさんちは、お子さんはいらっしゃらなかったのですか?まだ随分とお若いのでしたっけ????
この行事も町興しイベントなんでしょうね。徳島の勝浦町を真似たような感じですが、お伊勢参りも暖かくなると多くなり、町の活性化の為に町民も一致団結することも大事なんでしょうね。此処は夫婦岩もありますし、観光で人を呼び込む必要はなさそうですが。でも明るい華やかな行事ですね。高齢化で、雛人形も家の箱の中で眠っているより、年一度虫干しも必要ですね。焼き物陶芸、木彫りなどは人の手のぬくもりの優しさがあるようで、同じ顔でなく個性があって良いですね。

なおさん へ
2007/03/03 23:03
デコウォーカ さん、こんばんは。コメント有難うございます。
生涯学習センターのお雛様を見たらビックリでした。なんで此処に1000
体もあるのでしょうかと思いました。四方に飾ってあり、回って見ても総てが同じ顔に見えましたよ。明日まで展示とかですが、これをまた仕舞のも大変でしょうね。
でも観光の活性化としては、良い行事ですよね。おまけに日干しにもなりますし。そちらはこいのぼり作戦ですか?橘香る5月の空に高く泳いで圧巻でしょうね。またアップを楽しみにしておりますね。
デコウォーカ さんへ
2007/03/03 23:11
彦左さん、こんばんは。コメント有難うございます。
今日は娘さんの所のお雛祭りにお出かけでしたか?双子ちゃんも喜ばれたことでしょうね。
大きな家だと雛壇飾りも良いですが、終わって仕舞うのも面倒ですよね。マンションなどに暮らすとなると、ケース入りで埃の立たない硝子ケースが好まれているようですよね。
でも小さい子供や親同士だと、行き来して、どうしても同じものを欲しがったりしますよね。硝子ケースのものでも、良いものはお値段も高く、オリジナルだとなお更ですよね。雛飾りは町全体で5000体で此処の生涯学習センターだけで1000体飾ってありましたよ。

彦左さんへ
2007/03/03 23:19
二日連続・・楽しいです。
昨日のお返事、嬉しく拝読しました。
とても有り難かったです。ありがとうございました。
いつも遅い時間に済みません。
仕事を済ませてではないと、取り掛かれない性格なので
帰宅後、一通り仕事を済ませ、お風呂に入り・・・とかして
明日の仕事の準備をすると(これもしないと、気になる性分なのです)
この時間になります。
できるだけ、早く終えるようにします。
優しいお心遣い、嬉しいです。そして、気に掛けて頂くごとに、
自分でも、「あっ、気をつけなくっちゃあ」と、
心引き締められます。
chiemi
2007/03/04 02:54
chiemiさん、こんにちは。夕べ遅くにコメント有難うございます。
一通りきちんとなさって明日の準備されてブログへと、毎日大変ですね。
でも自分の事を自己コントロールされて自活生活されて良い事ですね。
人に振舞わされない自由な生活に憧れますが、また責任もありますし、仕事の世界を持つ方は甘えを許されずに毅然とされて素晴らしいことですよね。御身体注意なさって、お花に癒されながら楽しくなさって下さいね。
私はのんびりの時間がたくさんあるものの、いい加減で自分でも、「あっ、気をつけなくっちゃあ」と、心引き締められていますヨ。(T_T)/~~~
また、落ち着かれてからあちらにコメントしますね。
chiemiさんへ
2007/03/04 11:29
木彫り雛や陶器雛などもありすばらしい展示ですね。
こうして、たくさんの雛人形をみますと、いつごろから庶民が雛人形を飾れるようになったのか興味を持ってしまいます。今でも5段飾りなど、そう安いものではありませんし。
江戸時代は武家やお金持ちの商家の子女の嫁入り道具だったのでしょうか。十二単の装束を着せた「元禄雛」や大型の「享保雛」などがたくさん作られ、幕府が規制するまでになったということを知りますと、一汁一菜が普通だった江戸時代は、案外豊かな時代だったのではないかと思えてきます。一般庶民の家で雛人形を飾れるようになったのは江戸末期から明治でしょうか。宮廷を模した雛飾りを日本全国で楽しんでいたということに日本人のこころのありようがわかる気がしてきます。
hirasan
2007/03/06 00:22
お雛様に目を奪われてしまいましたが、一方違い棚や無双、格天井、置床など意匠、造作の方も興味深々でした。日頃建築にかかわっていますのでとてもうれしいレポートで感謝します。
目黒のおじいちゃん
2007/03/06 04:36
hirasan さん、こんばんは。コメント有難うございます。今では住宅事情で、硝子ケースの小さめを飾るとかです。七段飾りをするお宅は、広い日本間のある贅沢なお家や、ご商売の方が飾ってらっしゃるようです。江戸時代は時代的に太平の世となり、お花の世界でも品種改良が盛んに行われて、古典園芸種もたくさん出来、万年青、ヤブコウジ、カラタチバナなど凄いお値段で取引されたとかでしたよ。時代劇で見ますと、武士は細々と生きて、せっせ内職で傘張りして日銭を稼いだりの風景を見まますが。商人にお金を借りたりだったのでしょうか?やはり豪華なお雛様は、金の動く世界の人のものだったのでしょうか?農民は生かさず殺さずで、年貢を取り立てられてそんな余裕はなかったのかも知れませんし。女の子は美しくて、雅な宮廷に上がらせてお仕えするのが庶民や町民の夢で、出世の世界だったかもと?(これは推測です。)また人形に籠められた健やかに願う親の気持ちも勿論ですが。派手にしなくても、今でもきちんと年年の節句の伝統行事が引き継がれて良い事ですが、夫々に意味があるようですね。
hirasan へ
2007/03/06 21:08
目黒のおじちゃん、こんばんは。こちらにもコメント有難うございます。
此処は以前開放されていなかったので、ご覧にならなかったのですね。
賓日館は建物としても贅を尽くされており、各々の部屋が夫々違った作りで見ごたえがありましたよ。他に今では忌み嫌われる床ざし天井、そして舞台には音響効果の為に床に甕を埋めてあり、水禽窟と同じ効果を持たせてありました。舞台後方の松の絵も、座る角度によって、松が違う風に浮き出るそうです。120畳大広間の天井も船底風で、描かれた天井絵に金箔が張られ、床の天井には屋久杉の1枚板が使ってありました。此処の襖も窓があり初めて見ました。番頭の部屋も凄くて、床柱もカリンと絞り杉丸太のようでした。ある部屋では桜を使ってありました。また画像を此処の追加しますのでご覧下さい。
目黒のおじいちゃんへ
2007/03/06 21:20
すみません遅くなりました、画像追加ですが、記事の関係で、昨日の伊勢旅行1に3枚ほど追加しました。床ざし天井と、番頭さんの部屋、そして襖の様子です。違う画像で。大広間の天井の様子もありましたが、画像が多くなるので、この3枚だけの追加となりました。
目黒のおじいちゃんへ
2007/03/07 00:21
伊勢旅行2(二見町お雛様巡り・その2) 一花一葉/BIGLOBEウェブリブログ
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