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zoom RSS 伊勢旅行3(二見浦夫婦岩)

<<   作成日時 : 2007/03/04 11:20   >>

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    <二見浦夫婦岩>

「かわらじな波はこゆとも二見潟妹背の岩のかたき契りは」(本居宣長)

日本の渚百選に入っている伊勢志摩国立公園内の二見浦海岸。
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        <二見浦海岸松林>

今一色から松下までの二見浦海岸は、かつては「清き渚(清渚(せいちょ)」と呼ばれていた。古くから禊浜として、伊勢参宮を間近かに控えた人達が、その浜辺で汐水を浴び、心身を清め禊祓いをされた禊場であったそうだ。浜参宮とは禊浜に参宮することで、それを済ませてから伊勢神宮に参拝するのが習わしとなっているそうだ。(伊勢市観光協会パンフより)

現代の浜参宮は、二見輿玉神社に参拝して、浜で採取された無垢塩草でお祓いを受けて禊に代わっているそうだ。
     
「二見潟神さびたてる御塩殿幾千代みちぬ松かげにして」(鴨 長明)

二見の浜には、御塩浜と呼ばれる入浜式塩田で毎年土用に海水を採取され、御塩焼所で焚きあげられて荒塩が作られ、御塩殿で三角錐の土器に詰められて焼き固められで堅塩が出来るそうだ。これは伊勢神宮にお供えされる御塩となる。

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          <夫婦岩>
 
この二見浦海岸の沖合い700m先の海中に、猿田彦大神縁取りの霊石である「輿玉神石」が鎮座している。
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       <二見輿玉神社鳥居より夫婦岩>

「初富士の鳥居ともなる夫婦岩」(山口誓子)

その近くに見える二つの大小の岩に大注連縄が掛けられて夫婦岩と呼ばれており、夫婦岩の中央から5月から7月に美しい朝日が拝めて「日本の原風景」として全国に知られている。お正月の初日の出を此処で拝む人も多く、旅館街は予約で満杯だそうだ。
また、11月〜2月は月の出も拝める。

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早朝に二見浦の浜辺を散策して夫婦岩の初日の出を見る予定だったが、生憎雲っていた。神社にお参りをして、波打ち際の浜辺を散策すると、雲の切れ間には朝焼けが見えてきた。満ち潮となったのか、たまに大きな波が岸壁に打ち寄せて砕け、波の飛沫が服にかかってしまった。

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此処には蛙の置き物が多く、二見浦にある二見興玉神社には猿田彦大神を祀神として、そのお使いが蛙であったため、カエルの置物がこの町のシンボルのようだった。お守りとして柘の小さな根付を求めてきた。

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また昔から此処は景勝の地として多くの人たちが訪れており、この地を詠まれた歌碑句碑も多く建立して、文学碑の道としても新しく観光の呼び物となっている。
 
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「うたがうな潮の花も浦の春」(芭蕉)

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     <かえるの石碑>

「かえる かえる 二見のかえる なぁにがかえる なんでもかえる ふしぎとかえる かえるかえる」(清水みのる)

此処の二見浦海水浴場は明治15年に日本で初めて海水浴場として開設され、大正天皇も幼少の頃に訪れて賓日館に宿泊なさっておられたと言う。

「浪越すと二見の松の見えつるは梢にかかる霞なりけり」(西行)
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         <二見浦海辺・早朝>

二見浦海岸沿いの宿の方を歩くと、今では珍しい木造三階建ての純和風旅館や、重厚な木造の建物が軒を連ねていたが、一軒だけ近代ホテルが建って町並みの景観が損なわれた感じだった

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        <夫婦岩表参道>

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                <夫婦岩表参道旅館風景>
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やはり此処にも時代の波が押し寄せてきているようだ。この古い旅館を継ぐ者は都会に出て帰って来ず、何件も雨戸を閉めてある旅館が目に付いた。若しかして夏場の海水浴シーズンは賑わって合宿として使われるのかも知れない。
昨日・一昨日とアップした賓日館も跡を継ぐ方が違う職業になられて、町に寄贈されたと聞いた。由緒ある古い建物を維持管理するのは大変なことだ。
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             <夫婦岩表参道旅館風景>
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「かむかぜの伊勢の浜荻折り伏せて旅寝やすらむ荒き浜辺に」(万葉集巻四・500)

宿泊した旅館のお子さんも今都会に出て帰ってこないと女将さんが話しておられた。昭和時代の和風旅館の床の間には、優しい色のスイトピーが春の香を運んでくれていた。
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旅館の窓辺からは、松林を抜けて海が良く見え、打ち寄せる波音が聞こえ、荒ぶる波の様子も見えていた。此処は夏場も海水浴で賑わうので長く逗留する人も多いことだろう。
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        <旅館窓辺より二見浦海岸>

松の根元にはたくさんのフキが自生しており、また崖にはヤブツバキの花も見られた。
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蛙の置き物もまた必ず帰ってくると言う違った意味合いも籠められて、家の外に置いてあるようだった。
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「早朝の浜辺に満ちる汐波の寄せて砕けて飛沫と散りぬ」

「荒波に濡れつつ揺れて注連縄の固く結ばる夫婦の岩に」

「沖合いに大小見えて粗き岩注連縄結ばれ夫婦となすも」

「必ずも息(こ)は帰るよと軒先の旅館に置かるる蛙の置き物」

「早朝の海辺の潮風冷気帯び波間に群がり飛び交うかもめ」



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コメント(16件)

内 容 ニックネーム/日時
いろんな時代がここを通過したのが分かりますね。時は流れても、自然の大きさは変わらず、人の世だけが、変わるそんな感じがします。昔風の旅館街が印象的です。古い建物は、レトロでとても素敵な感じと思える人もいれば、古臭い寂れたと感じる方もいる。人の世はかわり、価値観も変わるんでしょうね。「かえる 蛙 帰る 代える 変える・・・」かえるはどのかえるでしょうね。「荒波に濡れつつ揺れて注連縄の固く結ばる夫婦の岩に」やっぱり人生は、色々な困難があるからこそかな・・・・
jhanahhana1952
2007/03/04 17:04
 一花さんは、二見浦の夫婦岩もごらんになったのですね。夫婦の絆を確かめる意味でも訪れる方が多いのでしょうね。旅宿もいにしえの風情で素晴らしいですね。
 
 さて、猿田彦大神のお使いが蛙とは知りませんでした。貝に足を挟まれておぼれそうになったりした神様ですよね。
 
なおさん
2007/03/04 18:02
hanahhana1952さん、こんばんは。コメント有難うございます。
今日は上着2枚も来て出かけましたが、暖かかったですよね。半袖の方も見ました。ガーデニング植え替えよかったですね。帰って来て見たら、シクラメンがしなしな〜でした。
此処の二見浦は古くから景勝の地で、夫婦岩と伊勢へお参りする前の浜参宮の場でしたので、著名人もたくさん訪れているのですね。建物も古いのでなお良いのですが、近代ビルが似合わない町でした。でも若い人達は古臭いと感じて、都会に出ていくそうです。蛙がひっくり返ってしまって、替えることが出来ない町には帰れない、でも変えたいけど時代が代わればどうなるかとか・・。蛙さんも、よりどりみどりのどのかえるさんを相手にしようかな?と困っているでしょうか?
結婚人生って、夫婦になってしまって、荒波にもまれても注連縄で結ばれて耐えているからこそ夫婦なんでしょうね。代えるわけにはいかず、帰れない〜〜。
hanahhana1952さんへ
2007/03/04 22:07
なおさん、こんばんは。コメント有難うございます。
夫婦の絆を確かめる為に出かける方が多いのですか?うちは、伊勢の序に、そして美味しいものを食べたかったので出かけたのですが、でも何回もお互いにブツブツ、あっち向いてプンも何時のもようにありましたよ。そのたびに夫婦岩を思い出さなくてはいけないようでしたよ。今回は、ひっくり返るのミカエルさまの罰も当らず、またエスカレーターの逆走は学習済みでしたので大丈夫でした。此処の旅館は古びて、ホテルと違って、感じがとてもよく、廊下も黒光りしていました。こんな純和風旅館を管理経営するのは大変でしょうね。(トイレは改装されて洋風でしたヨ。)
蛙の言い伝えは幾つか聞きましたが、『蛙は大神の御使と信ぜられ、境内に沢山ある置物は、無事かえる貸したものがかえるなどの縁起によりご利益を受けた方々の献納になるものであります。古事記の世界で、ニニギノミコトが高天原に降り立ちそこから道案内をしたのが猿田彦大神で、その後、伊勢に移り、最後は大きな貝に引きずられ海でおぼれ死んだそうです。』猿田彦神社は内宮の近くでしたが、寄りませんでした。
なおさんへ
2007/03/04 22:34
夫婦岩の初日の出が見られなくて残念でしたね。確かにこの夫婦岩の間からの日の出は素晴らしい絵になるでしょうね。私も未だ伊勢参りはしていません。行ってみたくなりました。
デコウォーカ
2007/03/04 22:56
デコウォーカさん、こんばんは。コメント有難うございます。
初日の出が拝めると思って、早起き苦手なのに出かけてみましたが、雲っていて残念でした、でも昼間は陽射しが出てくれましたよ。
此処は景勝地として初日の出を見るお客さんが多く、お正月の旅館予約は一杯だそうですよ。
デコさんはあちこちデカけてウォーカーさんと思ってましたが、まだお伊勢参りはなさってらしゃらなかったですか?外国は良くお出かけのようですが、是非こちらにもお出かけください。新幹線で名古屋に出られ、あとは近鉄特急もいるそうです。お若い方も多かったですよ。でも内宮のお社は撮影禁止でしたが、違う所からチラリと見えていました。
駅の近くが外宮で、そこから4キロ先が内宮です。おかげ横丁が、また人間臭くて楽しいでしたよ。
デコウォーカさんへ
2007/03/04 23:58
二見浦と夫婦岩の事いろいろと勉強させて頂きました、ここを訪れたのはいつだったのか思い出せませんが、夫婦岩の記憶だけは残っています、それにしてもここの神様のお使いが蛙とは知りませんでした、海に住んでいる蛙がいるのかどうか分かりませんが、海辺の蛙というのは面白いと思いました。
OSAMI
2007/03/05 06:17
私は二見浦には行ったことがありませんが詳しく解説され良く分かりました。そして鳥居越しの夫婦岩の写真が気に入りました。
旅館も映画のロケに使われそうな情緒のある落ち着ける所ですね。
ミニミニ放送局
2007/03/05 14:10
中学の修学旅行で、ここに泊まり、夫婦岩も眺めましたね。
江戸時代の伊勢参りじゃないけど、群馬の山猿時代のの伊勢参りでした。
今、伊勢は二番目の弟が住んでいて、その子孫が、こちらに根を下ろしてつづいてゆくのでしょう・・何か感慨深いものが・・・
薩摩節
2007/03/05 19:54
OSAMIさん、こんばんは。コメント有難うございます。
以前訪れた事がおありだったのですね。私は初めてで、旅館の女将さんと、あと行く前にネットで少し調べ、出かけた先のパンフレットで色々知りました。蛙が何故此処の神様か、此処は龍の神様も祀ってありましたし、龍の好物が蛙とか、また猿田彦大神のお使いとかも言い伝えがあるようです。そう仰れば海には蛙がいませんよね。其処まで深く考えなかったのですが、陸に住んでいる海辺の蛙でしょうね。
塩水でも飲んでいるのでしょうか?
OSAMI さんへ
2007/03/05 21:52
ミニミニ放送局 さん、こんばんは。コメント有難うございます。
私は初めて此処を訪れましたが、それまでは何も知らないでしたよ。
こんなに眺めの良い景勝地でそれに夫婦岩があって、伊勢の浜参宮として昔からの歴史がありました。おまけに古い町並みも残っていて、それに食べ物も美味しく良い所でした。TVにも出そうと思ってしまいますよね。
そうそう、出かける前の土曜日かに、、TVの12チャンで此処を偶然放送していましたよ。
ミニミニ放送局 さんへ
2007/03/05 22:48
薩摩節 さん、こんばんは。コメント有難うございます。また取材でお出かけでしたか?お忙しいですね。
中学校の修学旅行は此処でしたか?旅館はきっと此処の町のどこかに泊まられたのですね。今も其の儘残っていることでしょうね。きっと懐かしいことでしょうね。泊まった宿も古びていましたが、良い感じでしたよ。蛙もその頃からあったのでしょうね?お伊勢参りもなさってらっしゃたのですね。
実弟さんが伊勢に住んでらっしゃるのですか?それでは甥姪ごさん達はこちらで根を下ろされることでしょうね。
こちらはとても良い所で、バスの運転手さんも優しく、人情味豊かで素朴な人達でしたよ。旅館の女将さんも優しい方でした。薩摩節さんも、また何時か訪れる機会があるやも知れませんね。
画像で青く写っているのは、カメラの一台のホワイトバランスを修正せず写して、他たくさんの画像がこんな状態でした。(伊勢の外宮の画像も使えず駄目でした。)鳥も撮ったのですが、色が悪くて出せませんでした。飛んでいるのを撮るって難しいですね。今更ながら、薩摩節さんの腕の凄さを感じます〜。
薩摩節 さんへ
2007/03/05 22:59
昔の父のアルバムに二見の夫婦岩を撮ったのがありました。父は海軍にいましたので、あちこち廻る機会に恵まれていたのでしょう。結婚してから家内と訪れたとき、意外に小さいなーと感じました。でもずっと前に父もここに来たのかとしみじみ立ちつくしていた私です。その父は34歳という若さで旅たち、今私は父の存命の2倍を超えて生かされております。往時を振り返って父を偲ぶことができました。ありがとうございました。
目黒のおじいちゃん
2007/03/06 04:44
目黒のおじいちゃんこんばんは。早朝から、こちらにもコメント有難うございます。
お父様は海軍にいらっしゃってご立派だったのですね。その頃の写真で、二見の夫婦岩のものがあって、やはり此処は景勝地として有名で、皆さん此処にお出かけだったのですね。そしてお伊勢さんへとお出かけだったのでしょうか?やはり目黒のおじいちゃんも、此処にお出かけでしたか?旅館は当時の儘の雰囲気なんでしょうね。お父様は34歳の若さでお亡くなりになったのですか?余りにも若すぎますね。お母さまのお一人の手で目黒さんは育てられたのですね。やはり戦争の犠牲になられたのでしょうね。それ故、争い無く、そして自分の人生を大事に長く生きなければと教えられますね。今目黒さんは、お孫さんやお子さんお嫁さんに囲まれてとってもお幸せですね。 お父様の分長く楽しく生きていらして、また若い皆さんにも如何に生きるかと、生き方の大事さを色々教えて下さいませね。
お身体ご病気も快癒されて良かったですので、あちこちとこれからも奥様とご旅行なさって下さいね。
目黒のおじいちゃんへ
2007/03/06 21:39
一花さん、今日は伊勢のシンボル夫婦岩や二見海岸松林んど行ったら眺めて伊勢へ来たという実感をかみしめるものです。和歌山からは比較的行きやすいところですので出かけることが多いです。
海は和歌山とすぐ隣ですね。昔、セスナ機の操縦訓練をしていた頃この伊勢湾の上空を飛んで日本にもこんな素晴らしいところがあったのかと思った経験を今思い出しました。上空1000m嫌いから見ると小さい島々があってそれはそれは綺麗ですよ。
彦左
2007/03/06 22:10
彦左さん、こんばんは。こちらにもコメント有難うございます。
確か奥の方へ行くと熊野で、裏は和歌山ですよね。近鉄が走っていて、ああ、彦左さんの所の裏だったと思い出しましたよ。此処は伊勢志摩国立公園の景勝地で、多くの人が昔から訪れているのですね。
彦左さんは、お近くで何度もお出かけでしょうか?また若い頃、セスナの操縦訓練なさってらしたのですね。いい所でしたので、もう一度夏の海水浴の頃にも出かけてみたいです。
彦左さんへ
2007/03/06 23:26
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