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zoom RSS 神代植物園ーシキミ・オオカンザクラ他

<<   作成日時 : 2007/03/08 19:11   >>

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        <シキミ・2007/3/4撮影>

先日3月4日、神代植物園の温室のヒスイカズラを見に行った折に、シキミ・オオカンザクラ、カンザクラなど園内で見てきた。

「奥山のしきみが花の名のごとやしくしく君に恋いわたるなむ」(万葉集巻20ー4476・大原今城)

シキミ(樒)は、モクレン科シキミ属の常緑小高木で、万葉集ではこの1首のみが詠われている。此処では山野草園内に植えられていて結構大樹になっていたが、別名ハナノキ・ハナシバとも呼ばれているようにとても花付が良く、直径3cm位の淡黄白色の美しい花が見事に満開だった。

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          <シキミの樹>

このシキミは日本原産で、普通暖地の山地に自生するが、全体に香気があるので仏花となり、葉と樹皮を乾かした粉末で抹香や線香を作るそうだ。美しい花だが、木全体に毒があり庭木としてより墓を守る為に墓地に植えられる事が多いようだ。
また、徳川家康が武田信玄との戦いに敗れ、浜松城に逃げ込んだ祭に、折からの節分に柊がなくて、シキミを代用した故事に習い、節分に柊代わりにシキミを使う地方もあると言う。

秋に生る実は猛毒で、「悪しき実」とも言われてシキミの由来となったそうだ。香りがあり仏花で悪しき実の花と言うことで、茶花としてはそぐわずに禁花だ。

「ゆかしさやしきみ花さく雨の中」(与謝蕪村)

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            <シキミ花>



「うぐひすの木伝ふ梅のうつろへば桜の花の時かたまけぬ」(万葉集巻10−1854)

築山の東屋の近くではカンザクラ(寒桜)とオオカンザクラ(大寒桜)が開花していた。

桜は春咲くものとばかり思っていたが、去年の暮れから咲いているものもあり、フユザクラ、コブクザクラと言う名のものを1月の園内で確認した。冬の寒い時期に咲くので、春に咲くものと比べて、花色も白く形も小さかったようだ。他にヒカンザクラ(カンヒザクラ)は2月に咲いているのを見た。そして、この3月にカンザクラ(寒桜)、オオカンザクラ(大寒桜)と言う早めに咲くものもあると知った。

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           <カンザクラ2007/3/4撮影>

カンザクラ(寒桜)はカンヒザクラと山桜系サトザクラ、またはハヤザキオオシマの雑種と書いてある。
葉の出る前か同時に開花するそうで、ソメイヨシノ(染井吉野)より時期的に早い。花色は薄桃で、もう葉がしっかりと出ており、山桜の感じがした。

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            <オオカンザクラ2007/3/4撮影>

横にあった大樹のものは、葉の出ていないサクラでオオカンザクラ(大寒桜)と書いてあった。
下から見上げると頭上の枝に緑の鳥がいるようで、メジロかと思ったら、どうもインコのようだった。ワカケホンセイインコらしいが、飼われていたのが何処からか逃げて来たのだろうか?

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そして黒い鳥がけたたましく鳴きながら枝から枝へと忙しく飛び回って、せっせと蜜を吸っていた。うちで見るヒヨドリより小さめのようだ。  
      
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オオカンザクラはカンザクラの園芸種でカンザクラより花期が少し遅いそうだ。
ソメイヨシノは花付が房状に纏まって花付が良いが、このオオカンザクラは花の付きかたが山桜系のようだ。

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花色は淡紅色で蕊が長くてぱっちりとした美しい花だ。
桜も種類がたくさんあるようで、これから色々咲いてきて楽しみだが、今年の開花予想は早いそうだ。暖地では、開花の為に必要な低温が少なく、反って開花が遅れるという。

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      <オオカンザクラ・2007/3/4撮影>



これから咲く期待の美しい桜だけ愛でてきたが、青々とした植え込みの中に、枯れゆく残のアジサイの花殻が西日を反して輝いていた。
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     <紫陽花花殻>

「悪しき実の花とも見せず満開のしきみの花の薄黄淡し」

「さくらさくら弥生に咲くはな寒桜花びら淡き桃色やさし」

「澄み渡る弥生の空を背に受けて桜花びら薄桃に染む」

「枝枝を移り飛ぶゆくヒヨドリか寒桜の花の蜜に群れ来る」

「冬を越す残の花殻紫陽花の西日を受けて逆光のなか」

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コメント(14件)

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 一花さんちは、今日も神代の花ですね。シキミのクリーム色の花が満開ですね。谷中墓地の牧野富太郎博士のお墓近くに植えてあるのを見たことがありますが、お墓近くにも植えられるものですね。
 死臭を紛らわすためにこの葉や枝を焚いて、強い香りを出したものだそうで、茶花の禁花というのも、その強い香りの所以なのでしょうね。

 実はアニサチンという毒成分があり、有毒ですが、中華料理の八角(スターアニス)と間違えて中毒した例もあるそうですね。

 でも、万葉の歌は「しきりにあなたのことを恋しく思い続ける」と詠われているのが良いですよね。


 オオカンザクラは、ピンクの花が可憐で早く咲いてくれるのが良いですね。新宿御苑でも、この緑のインコがずいぶん殖えているようですね。

 それから下の鳥は、ヒヨドリのようですね。
なおさん
2007/03/08 22:59
シキミは初めての花です。名前も初めて聞きました。日本原産なのにあまり見かけないのは毒のある実が生る為ですかね?桜も色々の種類が有って名前を判定するのが難しいですよね。今日開花予想が発表されましたが静岡県が何故か一番早いと聞きました。???何故だろうか???
デコウォーカ
2007/03/08 23:32
こんばんは。
シキミとは、名前ばかりは知っていましたが、こうして花を見せていただくのは初めてです。結構きれいなのに、毒があったりなんだか縁起のよくない、暗いイメージの植物ですね。
いわゆる桜の時期になりましたね。我が家から見えるところにも1本、桜の木があります。毎年家の中から楽しんでいます。
未来
2007/03/08 23:50
恋する人のうたは、今も昔も・・・
「奥山のしきみが花の名のごとやしくしく君に恋いわたるなむ」(万葉集巻20ー4476・大原今城)桃色も恋する人のいろかな「さくらさくら弥生に咲くはな寒桜花びら淡き桃色やさし」
hanahhana1952
2007/03/08 23:53
2月はじめに小石川植物園でシキミの花を写していますが、その花と比較するとこちらのものは花弁がとても整然としているように見えます、種類の違いでも有るのでしょうかね?。
一回目の花見は終わったようですね、私もこの頃いろいろのところで桜を見るものですから、桜は春というイメージが少し変ったように感じています。
OSAMI
2007/03/09 16:28
今晩は、お久し振りです。
毎日のようにお邪魔はしているのですが、読み逃げばかりで申し訳ありません。
私も一昨日、家の近所の桜の木でインコの群れを見たばかりでした。
最近は都会の森で、野生化したインコが繁殖しているらしいですね。
それから「しきみ」と言う植物も、昨日家の近所で見つけたのですが名前が判らなくてネットの図鑑などでさがしているところでした。
一花さんのブログにお邪魔すると、花の名前など知ることが出来とても勉強になります。
今日は嬉しくてコメントを置かせていただきました。
有り難うございました。
hina
2007/03/09 18:21
なおさん、こんばんは。夕べコメント有難うございます。お返事遅くなりました。
去年は4月に、谷中墓地の牧野富太郎博士のお墓近くに植えてあるのを見られてアップされてましたね。茶花として禁花のなかに詠われておりますよ。仏花だし、悪しき花で死期にも繋がり、忌み嫌われるのでしょうね。
お花としては綺麗ですよね。匂いを嗅いだのですが、余り?でした。此処のものは大樹で花付が良かったですよ。ある地方では、榊代わりに使われるそうとか、ハズさんに聞きました。万葉人は、この木も実も悪しき毒と知っていなかったのでしょうね。英名はジャパニーズ・アニス・ツリーなんですね。
この時期、カンザクラ、オオカンザクラとあり、桜は春のイメージが消えてしましますね。逃げたインコは、あちこちで殖えているようですね。鳥はヒヨだったのですね。うちで見るより小さめで、下で見ていらした方もヒヨにしては小さいとか仰ってましたが、ムクドリは花の蜜を吸わないのでしょうね。
なおさんへ
2007/03/09 21:31
デコウォーカ さん、こんばんは。夕べ遅くコメント有難うございます。お返事遅くなりました。シキミの花は初めてご覧になりましたか?日本の暖地の山に自生し、線香の香がするので、土地によっては榊代わりとして売っているとか聞きましたよ。お花は綺麗な花で、悪しき実の花とは思えませんね。『シキミの実は、「毒物及び劇物取締法」という法律で、植物で唯一、劇物に指定されている。従ってこの実を集めて、「無届」で「販売」したりすると罰せられます。実の形が大茴香(ウイキョウ)に似ているので、日本からドイツへ輸出されたシキミの実が大茴香と混同されて食品香料として販売され、多くのドイツ人が中毒して騒ぎになったこともあるそうです。英名をジャパニーズ・アニス・ツリーと、いかにも無害そうな名前でよばれている。そのためかどうか、他の植物と混同され、しばしば料理に使われることがある。』とネットよりです。桜開花は静岡が一番ですね。先日、早も河津桜の花祭りを見せて戴きましたね。また第2弾の染井吉野もよろしく〜。

デコウォーカ さんへ
2007/03/09 21:40
未来さん、こんばんは。夕べ遅くに、またこちらにもコメント有難うございました。お返事遅くなりました。
シキミの名前はご存知でしたか?私も画像で知っていましたが、お花は今回初めて実物を見ました。植物園の山野草園内に大樹となって、クリーム色の花がとても綺麗で、何の花だろうか?と思いました。 やはりこの時期に咲くので、モクレン科なんでしょうね。葉は榊を長く大きくしたようで、地方に依っては榊代わりだそうですよ。お墓に供えたり、また植えることで、動物が寄り付かなかったりしてお墓よけとかにもなるそうですよ。実は猛毒だそうですね。
桜は種類が多いですが、昨日も見せて頂きましたね。ご自宅からすぐ見れてお花見が出来て良いですね。
うちも庭に小さなのが植えてありますが、花付がイマイチです。
未来 さんへ
2007/03/09 22:33
hanahhana1952さん、こんばんは。夕べ遅くにコメント有難うございます。お返事遅くなりました。
万葉の歌は相聞が多く、素直で嫌味がなくてストレートで大らかですよ。
シキミも悪しき実の花ですが、「しくしく君に恋いわたるなむ」とシクシクが良いですね。
今の歌は、どうでしょうね〜。言葉が綺麗で無いとぶち壊しのようですよね。春は黄色い花から初まって桜色になりますね。そして白から青へと花色も変りますね。春の桃色は恋する人の色かも知れませんね〜。青春の女性の桃色は綺麗ですよね〜。頬を桃色に染めた初々しい女性は桜の感じですよね。薔薇の蕾の桃色も、恋する乙女みたいでしたものね〜。桜の薄桃は恋の花でしょうかしら〜ね〜。
hanahhana1952さんへ
2007/03/09 23:02
OSAMI さん、こんばんは。コメント有難うございます。
シキミの花の画像を大きくしてあるので、若しかしてお花が大きく見えるのではないでしょうか?種類は知りませんが、やはり関係ないかも知れません〜。
シキミの名前は聞いていて、画像では知っていましたが、初めて此処で見ました。公園でなく小石川植物園でご覧になったのですね。お墓とかに植えられるそうです。これがモクレン科とは思えませんでしたが、この時期モクレンが咲くので、同じモクレン科なんですね。お花としてはこれが一番綺麗ですね。実はデコウォーカーさんの所に書いた通りです〜。
OSAMI さんへ
2007/03/09 23:28
hina さん、こんばんは。お久しぶりです〜。彦左さん宅ではお名前を良く見ていましたが、こちらこそ失礼しております。
都会ではインコが繁殖して大変とかTVで報じてましたが、東工大近くは凄いとか聞きますね。新宿御苑もそうらしいですよね。此処は1羽でしたが、花枝を落としていましたよ。
シキミはお近くで咲いている所がありましたか?悪しき実で猛毒とかですが、お墓に植えられるとばかり思ってました。地方によっては、榊代わりに使われて売っているようですね。
何時もいい加減な記事で、ボケミスが多いですので、またご自分できちんとお調べくださいませね〜。一応また本でも調べて記事を書くのですが、書きながらこの頃ボケ進行のようです。書いてアップして見ると、ミスに気づく始末です〜。昨日はお役に立って嬉しいです〜。わざわざコメント有難うございました
hina さんへ
2007/03/09 23:38
一花さん、神代植物園の温室のヒスイカズラ見応えがありました。
あの真っ青な色が目に焼き付いてますよ。シキミというのも初めてみました。オオカンザクラ(大寒桜)ですか「ダイカンザクラ」って云わないのですね。桜にヒヨドリですか?一花さんっちにもよく来るんですね。
もう少しすると山に毛虫や小さな虫が出始めると巣作りで山に帰ります。
インコは珍しいです。
彦左
2007/03/10 18:26
彦左さん、こんばんは。こちらにもコメント有難うございます。
ヒスイカズラは随分見ごたえがありましたね。何度見てみ良いですよね。
シキミも初めてでしたか?私も花を実際に見たのはこの時でした。モクレン科だそうです。榊の代用にされるところもありますが、実が猛毒だそうです。ヒヨドリはうちに毎日来ますよ。山で毛虫が出ると来なくなるのですね。繁殖の為に山に帰るのですか?鳥のことはちっとも知りません。
インコは、今新宿御苑とか、横浜とかの市街地でも逃げたのが繁殖して見られるそうですヨ。
彦左さんへ
2007/03/10 23:26
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