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zoom RSS 庭の椿<紅乙女&春の台(うてな)>

<<   作成日時 : 2007/04/03 21:28   >>

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小さい頃、田舎の裏山では藪椿をのみ見て育ったが、他所にある八重や多彩な色取りの椿に随分憧れたものだ。

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我が家の庭に先ず植えたのは、小さい頃欲しかったそのオトメツバキだったが、桃色がなくて、1メートル丈位の赤いオトメツバキの、名前が紅乙女と言うものを求めた。
椿・オトメツバキ2006/03/08

もう今では2m近くあるが、ヤブツバキに比べて樹高が低い割には、下枝から良く分岐してしなやかだ。毎年春3月頃から花が咲いて花付も良く、庭隅に植えてあるが、その真っ赤な色は存在感がある。

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蕾の時は丸く、花は八重で、咲き始めの花芯が尖っており宝珠(咲き)と呼ばれ、薔薇のように美しい。宝珠は欄干の柱頭などに付ける宝珠の飾りで、葱の花、ギボウシの蕾に似る。
八重の花びらは千重(ちえ)咲きと呼ばれて、これは中輪だ。
葉は表面に光沢があり ヤブツバキに比べて丸く小さい。

本に依ると、オトメツバキの桃色はユキツバキ系の園芸種だそうで、親のユキツバキは赤色で多雪地帯に適しており、樹高が1〜2メートル、下部から良く分岐するとある。

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そのユキツバキの遺伝を受けているので、樹高が低く花付が良く、本によると12月から咲くこともあり、花期が4月までと長いので、公園などで良く植えられているのを見かける。また庭木としても手頃なのか、あちこちで同じ紅乙女の椿が植えてある。

桃色のオトメツバキには、花心がなく、雄しべが退化して無いために結実しないとある。乙女は子供が出来ないので、結実しないこの椿の花のさまの意味合いを含めて、これはオトメツバキと名付けられたそうだ。

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カメラで撮って見ると、我が家のこの紅乙女はしっかりと葯の付いた雄しべが付いているが、雌しべがないようだ。
今迄他の椿には実ができているが、これには今迄結実したことがない。
何時もメジロがこの花に来て、花の中の蜜を吸っている。

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「落せるは八重のくれなゐ椿木のこころゆるびを一日問うなり」(春日真木子)



一方、鉢で育てている「春の台(うてな)」は、数年前に求めて一度地植えしてみたが、枯れそうになって、また鉢のままで去年から管理している。
植えっぱなしで管理が行き届かず、今年も勢いがない。葉数も少ないが、幸いなことに1つ蕾が出来て開花している。

春の台(うてな) 2006/04/22
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   <左:春の台、右:紅侘助:2007/3/30撮影>


これは我が家の椿の中で一番花期が遅く、4月咲きとある。去年は4月22日アップしたが、今年は早くて3月29日から開花してきた。
「うてな」は「台」と書くが、花の3枚の花びらが台のようで、この咲き方は八重で、蓮華咲きと呼ばれて大輪の古典的な園芸品種だそうだ。
この花色は桃地に赤い斑入りで優雅で優しげな感じの花だが、これに似た花色は多くある。

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    <2007/3/27撮影>

椿は市販されて出回っている品種だけでも1000種を越すそうで、また葉の形も変異があり、何度見ても見飽きない花だ。
今年何度か神代植物園の椿園でその開花を見てきたが、訪れる度に、その花色の多彩さと奥ゆかしい銘に心惹かれてしまった。
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元来白い花が好きだが、その時々の気分で花の色香に惑わされて好みが変り、花の色が心を写すようで、人の心とはころころ変るから「こころ」と言うのだと聞いた。

「みずからの万の散花の中にして一樹の椿太太と立つ」(岡部文夫)

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「桜は日本の精神文化を象徴し、椿は日本文化を代表する花だ」と、故日本椿会会長で華道家の安達瞳子さんが書いておられた。
今日は生憎花冷えの冷たい雨となり、満開の桜が庭にその桃色の花びらを留めることなく散らし、また庭隅の乙女椿も、赤い花びらが散れている。

玉之浦椿
白い椿
ベニワビスケ(紅侘助)2007/01/06
庭の椿(匂い椿&参平椿) 2007/03/14


「庭隅に乙女椿の赤き花散り敷き昨日今日と花冷え」

「あかあかき花びら幾つも重ね咲く乙女椿の秘むる思いは」

「見るたびに花の好みのころころと変るはこころのある故と知る」

「遠き日の憧れの花桃色の乙女椿も見飽きて今は」

「幾重のも赤き花びら乙女椿巡る春ごと老ゆることなし」


※この赤いオトメツバキは本で調べましたら、「紅乙女」と言う品種名でした。(2007,4,5追記)

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コメント(16件)

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 今日は一花さんちは椿ですか。木偏に春と、春を代表する花ですね。中国では椿というと、チャンチンだそうですが、日本ではさまざまな椿が春を彩りますね。

 僕は乙女椿というと、ピンクの八重かと思っていましたが、紅の燃えるような色あいの花もあるのですね。
 春の台もいい色ですね。

 神代のつばき園もいろいろありますが、武蔵丘陵森林公園のも品揃えは豊富で、苗圃を公開していたり、椿展をやっていたりして、いろいろ椿うを見てきました。
なおさん
2007/04/03 22:57
乙女椿は何とも美しい花ですね。花弁がこんなに綺麗に重なっている様は芸術品ですね。蕾から開花して満開になるまでをスロービデオで見たら最高の美しさではないかと思います。
デコウォーカ
2007/04/03 22:58
なおさん、こんばんは。コメント有難うございます。乙女椿は桃色だけが本に載ってますが、赤は緋乙女椿ともある記事が1件ありましたが、赤い乙女椿もあるとか色々で、良く分かりません。一応乙女椿としてます。
春の台は神代の外の花屋さんで求めたものです。年年弱ってます・・が。
神代の椿もカメラでたくさん撮ってあるのですが、なかなかアップまではいきません。孔雀椿は人気でしたよ。それとリンゴ椿の花を確認する予定でしたが、ある事情で行けませんでした。また行けたらいいのですが。。
なおさんへ
2007/04/03 23:56
デコウォーカさん、こんばんは。コメント有難うございます。
普通オトメツバキと言うとピンクの八重で本に載っているのですが、赤もあるのですが、蕊が無いのがオトメツバキなんですが、しっかりとこれにはあるのですけど。。今度椿の本でも見て確認してきますね。去年はこれでアップしましたので。この赤いオトメツバキはあちこち公園に植えてあります、ユキツバキ系で樹高が低く、花付が良くて花期が長いです。
神代植物園で撮った椿には、黒侘助とか光源氏とか、他に銘が素敵なものがたくさんありました。葉がユリ葉のものとか杯葉とか撮ってあるのですが、この時期、庭の花が多く出て忙しいのですみません〜。
デコウォーカさんへ
2007/04/04 00:02
 ウグイスカグラ以降、どれも好きな花ばかりで、特に今回はわが心の花ベストテンに、直球をいただきました。ウグイスカグラは私も今春、珍しいので黄実を買いました。名前も花も実もかわいいですね。これも試食のターゲットです!?ショウジョウバカマのぺたんと地面に張り付いている株がなんと我が家の古い池つき庭にあったので、写真を載せました。花が終わっていますが、4月2日付ご覧ください。
 さて、本題の乙女椿。もうはるか昔、母の実家に桃色の乙女椿があり、庭をめぐりつつ教えられたのが、乙女椿という名前でした。桜の次くらいに覚えた花木の名だったと思います。なだらかな傾斜地の足元に、紫やピンクのヒヤシンスがあったのも印象的で、花好きだった祖父母がだいじにしていた庭は、今の私の原点の一つです。
 今ここにも背の高い赤花の乙女椿があり、ちょうど「赤い花のものも乙女椿というのだろうか」と、考えていたところでした。一花さんに疑問が届いたのでしょうか。かつての職場には椿の見本園があって、この時期は嬉しいものでした。そこに今いる人たちも楽しんでいてくれたらと、なんだかいろいろ思い出に浸ってしまいました。 
ひめだか
2007/04/04 01:34
おはようございます。最近夜眠くて眠くて、早起きに磨きがかかってきました(笑)「その時々の気分で花の色香に惑わされて好みが変り、花の色が心を写すようで、人の心とはころころ変るから「こころ」と言うのだと聞いた。」は面白いですね。女心と春の空もそのような背景でしょうか?(笑)一花さんの所の椿は、何種類もあり公園のようですね。うちは一本だけです。今年は咲いたのを見ていません剪定がわるかったみたい。「あかあかき花びら幾つも重ね咲く乙女椿の秘むる思いは」思いはいつも秘めたものですね
hanahhana1952
2007/04/04 03:52
オトメツバキ素晴らしい形と赤色ですが、雌しべが無くて結実しない乙女というのは何だか少しばかり悲しい感じもしますね。
「うてな」は花弁の開き方が少し違うようですが、綺麗な花ですね。
OSAMI
2007/04/04 08:43
ひめだかさんと同じく、私の母の実家にもあまり大きくはありませんでしたがピンクのオトメツバキの花が咲いていました。
この一花さんの赤いオトメツバキ、形も色も秀逸ですね。本当に美しい。完璧だと思います。
未来
2007/04/04 18:39
ひめだか さん、こんばんは。相変わらずの夜鷹さんでらっしゃいますが、コメント有難うございます。今日は寒かったですね。
ウグイスカグラの黄実があるのですか?私は赤実もまだ試食していないのですよ。甘くて美味しいそうですね〜。そちらでもまた食いしん坊さんの本領発揮でしょうか?実がたくさん生るといいですね〜。
ショウジョウバカマの自生のものがあったのですね。わざわざすみません、見せて戴きますね。小さい頃、お祖母さんのお宅でお花を色々ご覧になられて、それでお花好きになられたのですね〜。私も実家が田舎ですので、色々見て育ちましたが、どうも藪ばかりで野の花は草だとばかり思ってました。桃色のオトメツバキは祖母宅にもあり、私も羨ましく思ってました。この赤は蕊があり、乙女なのか成熟女性なのかちょっと分かりませんが、草姿や花が似てますね。また何処かで調べて見たいと思います〜。
椿は種類がたくさんあって魔性の花のようで、神代植物園でも色々見てきましたが、黄色種は別として多彩ですね。また銘が良くて「草子洗」「光源氏」とか風流な謂れの椿もたくさんありますね。色々植物を育てられて花の思い出がおありなんですね。
ひめだかさんへ
2007/04/04 19:16
hanahhana1952さん、こんばんは。またまた早朝にコメント有難うございます〜。春は眠たくなるものですよね。こんなに寒暖の差があり、身体もそれに対応するのが大変ですよね。体調の方を優先されて、あまりご無理なさいませんように。お仕事もおありなんですし。「こころ」って、ころころ変るから「こころ」と付いたと師から聞きました。漢字の心は思いの儘に足が伸びた形だと思ってましたが・・。「女心と春の空」もそのような背景でしょうか?(笑)またまた「男心と秋の空」ではありませんでしたかね〜。(笑)今日はその女心のように春雷まであり、忙しい1日でしたよ。寒いの何のって。椿ですが、うちのものは幼木が多くて、鉢管理で枯れそうです。普通真っ赤な藪がお好みの方が多いですよね。私はころころ見るたびに変ってしまいます〜。八重の花は重々しい思いでもあるのでしょうね。歌いい加減ですみません〜。
hanahhana1952さんへ
2007/04/04 19:27
OSAMIさん、こんばんは。コメント有難うございます。
オトメツバキの桃色の花の雄蕊がないと本に書いてありますが、まだ実際確認した訳ではないのですよ。 この赤い八重は桃色の色違いだと思うのですが、なかなか載っていないのです。形はそっくりなんですが、蕊はあるのですけど。
公園とかに良く植えられておりますので、何時かご覧になられましたら、またお調べになられて教えて下さいね。
春の台は普通の八重と違って、3枚の花びらの形が幾重かあるような咲き方です。満開前が綺麗だったのですが、今年は写真を撮り損ねました。(去年の画像だと良くそれが出ているようです。)
OSAMI さんへ
2007/04/04 19:35
未来さん、こんばんは。コメント有難うございます。
先日ちょっと遠目でしたが、同じこの赤い椿をアップされてらっしゃいましたね。うちの近くの公園でも植えられて、あちこちで見かけるようです。ピンクのオトメツバキは祖母の家に植えてあって、子供心に可愛い八重で憧れでした。この画像はたまたま上手くいっただけですよ。光の加減とか、カメラを撮って画像を見ると、がっかりする事が多いのですよ。ブログ記事の前の写真選びに、結構時間がかかりますよね。未来さんは、ちゃんと画像処理されて、ぼかしたり、リサイズされてらっしゃいましたね。カメラの性能が良いので、今楽しみでらっしゃいますね。
未来さんへ
2007/04/04 20:31
こんにちは。
あでやかな色の乙女椿ですね。乙女→淑女といった感じでしょうか。
以前、春の台を後座の床に入れてお客様をお迎えした事がありました。4月の末日の事で椿を探すのに苦労しましたがとても喜んで頂けました。枝垂れ桜茶会の花は樹齢160年の枝垂れ桜のみで、床には入れなかったんですよ。また遊びに来ます。
野の花
2007/04/04 21:43
こんばんは。コメント有難うございます。
この赤い八重椿は、初々しい乙女と言うより、ちょっと成熟した淑女の感じですよね。
「春の台」は古典園芸種だそうですが、ご存知でしたか?春の銘が付いていて晴れやかで美しいですし、この画像は開ききっていますが、少し蕾状のものは素敵ですよね。お客さまも喜ばれて良かったですね。この椿は育てて見てますと花期が遅いですけど、今年は3月末で早かったのですよ。鉢植えなので地に下ろしたいのですが、もう植える所がなくて、鉢で我慢です。
枝垂れ桜茶会は御盛会だったのですね。枝垂れの桜のみと手作りの主菓子に、皆さんご満悦だったことでしょうね。
野の花さんへ
2007/04/04 22:41
一花さん、傷のつきやすい椿の花、すべて全く綺麗に育ててられるのに吃驚です。花も綺麗で葉っぱも実に美しいです。見事です。
彦左
2007/04/05 16:29
彦左さん、こんばんは。こちらにもコメント有難うございます。
椿は風や霜などにすぐ傷つきますし、そしてヒヨドリが食べたりしていますよ。写真のものはたまたま上手く残っていて、写真写りが良かったのですよ。また葉を良く見ると虫に食べられていますよ。
今年は茶毒蛾がなかったです。
彦左さんへ
2007/04/05 21:18
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