一花一葉

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zoom RSS ジエビネ・ニオイエビネ交雑種

<<   作成日時 : 2007/05/07 21:35   >>

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樹下の半日陰に植えっぱなしにしているエビネ。

その中で、ジエビネは花屋でも出回っており、山野草としても安価で、半日陰のガーデニング素材として手頃だ。
エビネ2006/05/04
花色として、茶褐色や紫褐色、緑褐色などがありシックで和風な雰囲気がある。
草丈が50cm位のうち花穂が20p位で、小花は蘭独特の美しい花だ。
学名のカランセ(Calanthe)は「美しい花」の意と言う。 

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ジエビネは暑さ寒さに強くて、北海道から沖縄まで自生しており、花色はとりどりあるようだ。
名前のように地に馴染むのか、これはうちの庭でも消えずに増えている。
冬には古い葉が地に這って広がっていたが、春になり、新しい葉に包まれた花穂がすっくと立ち上がって、やがて下から花が咲いてきた。

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洋蘭とは違った華やかさはないが、小花の密集している花穂はボリューム感があり見栄えがする。
これは半日陰の木漏れ日が良く当たる場所で管理だが、風通しも好むようだ。

昔は山野草愛好家が好んだようだが、この頃ガーデニング素材としても、寄せ植えやまた切花にも利用されるようだ。
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キエビネは花が黄色で大柄だが、これもジエビネと同じ場所に何株か植えていた。去年も1本だけしか咲かず、今年はとうとう花穂が出ていない。
株は生きているようだが、お礼肥でも足りなかったのだろうか?2年に1回程度緩効性肥料を1株に大匙1杯土の表面にばら撒いた方が良いとある。

自生地は本州中部以西、四国九州に分布するとあるが、若しかして寒さに弱い可能性があるかも知れない。関東地方の寒さには耐えれると思っているが、近くの方も出て来なくなったと話しておられた。
実家の方では、キエビネもジエビネ同様見向きもされないものだ。

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<ニオイエビネ交雑種>

ニオイエビネ交配種のコウズ系2種を、おと年から求めて地植えしていた。
ニオイエビネ交雑種2006/5/4

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本来のニオイエビネは伊豆諸島だけに自生して冬の寒さを嫌うとある。
その交配種は寒さに強いようで、今年も枯れずにきちんと咲いてくれた。
ジエビネと違って、薄緑と薄黄色の白っぽい花が咲いているが、匂いも甘い香があり、どちらも暗い樹下を明るく華やかにしてくれる。

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エビネ(海老根)の名前は江戸時代に定まり、地下の球根がエビの背中に見えるのに由来するとある。薬効、食用とならないので、観賞用として見られ、生活の余裕が出てきた時代から脚光を浴びた花かも知れない。

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エビネもひと頃は田舎の裏山でも自生が見られたが、あちこちで盗掘され尽くし、今では絶滅危惧種となっている。だが近年、人工交配されて多彩な種が生まれているようだ。
原種のジエビネ、キエビネ、サルメンエビネ、キリシマエビネ、ニオイエビネのこの5種が主となる交配親という。

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     <花、萼、唇弁の様子・左:ジエビネ&右:ニオイエビネ交雑種>

なお花として、萼は花弁と間違う大きな3枚で、本当の花弁はその萼の間の小さな2枚だ。
下部の鮮やかな方は唇弁と呼ばれ、その奥に蜜があるのを知らせて受粉する為の虫を引寄せる派手な模様の蜜標(コネクターとも)がある。

また、花の背後は細い尻尾があって「距」と呼ばれ、スミレにも見られる。
ニオイエビネの特徴は距が長いとあり、このニオイエビネ交雑種とジエビネの距を比べてみたら随分長かった。
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 <背後の白い距の様子(左:ジエビネ&右:ニオイエビネ交雑種)>


私が育った庭の樹下には、代々田舎で育てられていたとりどりのエビネが、この時期に一面咲き乱れていた。
空き家となった田舎の築山にもとりどりのエビネが植えてあったが、今ではジエビネだけが残されて咲いていた。
エビネは故郷の山や家、亡き父を思い出す花でもある。

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「恋しいと言えぬ年月ありまして海老根はひっそり育ったのです」(鳥海昭子)


<エビネ(海老根)>
ラン科エビネ属
学名:Calanthe discolor
原産地:日本、約20種程が自生
花期:4〜5月
またジエビネが全国的に自生していて、他の原種と自然交配で雑種が生まれ、ヒゼン系、ヒゴ系、サツマ系などの系統名で呼ばれている。
春エビネの他には夏エビネがある。

「故郷の裏山にありき海老根寒蘭老いたる母の管理となりて」

「庭隅の木下陰より吹き起る皐月の風に海老根の香の立つ」

「地海老根の間よりさわさわ吹き渡る皐月の風は遠き日のかぜ」

「空き家なる里の生家の築山に咲き継ぐを見し海老根の数多」

「地味目なる海老根の花を懐かしむ故郷遠く記憶薄らぐ」

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コメント(18件)

内 容 ニックネーム/日時
「恋しいと言えぬ年月ありまして海老根はひっそり育ったのです」(鳥海昭子)あ〜あため息の出るようなお歌です。なんかいいなあ〜「地味目なる海老根の花を懐かしむ故郷遠く記憶薄らぐ」花と思い出いつもこういうのが好きです
hanahhana1952
2007/05/07 22:27
 一花さんちのエビネは、今年も健在ですね。ジエビネはエビネの基本ですが、いろいろな花色、花型ですので、シブイ割に人気があるものですよね。
 ニオイエビネ×ジエビネのコオズは、花色の変異が多く、丈夫でしかもすばらしい芳香があるという、それぞれのいいとこどりを狙う交配で、近年いろいろな人工交配種が作り出され、割と値段も安くなってきましたね。

 僕もひところずいぶん凝りましたが、ウイルスに懲りてしまい、今は見るだけです。
なおさん
2007/05/07 22:49
植物園の木下でもいろいろのエビネが咲いていましたが、今年は何だかあまり綺麗でないような気がしました、暖冬でエビネの開花が遅れたのか、他の雑草が早く伸びたのか自然界もなかなか複雑な関係だと思います。
田舎の家にはエビネが庭に植わっていましたけれど、近くの山でシュンランはありましたがエビネは見た記憶がないように思います、地域差か相当あったことですかね。
OSAMI
2007/05/07 22:54
周回遅れでトップになれるかと思ったら、既に何人も前を走っていた(笑)。エビネもオハズカシながら知りませんでした。日本原産のランなんですね。これから勉強です。
デコウォーカ
2007/05/07 23:25
知り合いが八丈島に居りまして、庭にエビネを植えてましたが、どんどん増えるそうですね。
山の方に入ると自生したエビネが咲いていると聞きました。
先日前のお宅のお庭にお邪魔したとき、「エビネもそろそろ咲きますからまた撮ってやって下さい」と言われました(^^;)
その後は行ってないのですが、こんなに綺麗に咲くのですね!
hina
2007/05/08 07:46
一時期大変なブームだったエビネ、今は絶滅危惧種になっているのですか・・・。人工交配されているエビネは、原種とは趣が違うのでしょうか。

ご自宅のエビネの咲くころには、いつも、遠い日のことを思い出させてくれる、そういうふるさとをお持ちの一花さん、うらやましいです。
今日も貴重なお勉強をさせていただきました。

短歌の数々、ふるさとをなつかしむ気持ちがしみじみ詠われていて、すてきです。
にりんそう
2007/05/08 08:42
海老根もいいですね。 何というか、でしゃばらないって言うか、うーーーんいいですね。本当に草木は可愛いものですね。ブログいつも楽しく拝見しております。
いもりんの城
2007/05/08 10:18
母が、大好きだったんです。
こんなに綺麗なお花だったのですね。
私、静かなお花と思っていました。
良く庭から、誰かが持っていってしまい、
母が困っていたなぁ・・・・
chiemi
2007/05/08 16:37
hanahhana1952さん、こんにちは。夕べコメント有難うございました。お返事遅くなりました。
「恋しいと言えぬ年月ありまして海老根はひっそり育ったのです」(鳥海昭子)こんなお歌お好きですか〜〜。ほんと若い日の頃の溜息ですよね・・?
この歌は、「一度だけ本当の恋がありまして南天の実が知っております」(山崎方代)に似ていますね〜。
hanahhana1952さんの詩も何時もこんな溜息の感じですよね。
ジエビネの花を見ると、故郷の山を、田舎の家を思い出し、花への思いがガーデニングの元かも知れませんね。私の歌はなかなか纏まらず、同じパターンで進歩がないです〜。どうしましょう。

hanahhana1952さんへ
2007/05/08 18:14
なおさん、こんにちは。夕べコメント有難うございます。お返事遅くなりました。去年と同じように枯れずにジエビネが育ってくれました。これは丈夫で増えていくようです。キエビネは何故か花が出て来ていません。東京のある方のブログで見せて戴いたものは、凄く花付が良かったのですが。寒さとは関係ないのでしょうね。これもお礼肥でしょうか〜。
コウズ系の匂いのあるものは、今では安くで出回っていますね。
なおさんは昔は蘭にはまられたのですか?でもまだフウランさんに凝ってらっしゃいますよね。エビネより丈夫なんでしょうね。でもものの良い海老根が今年しっかりと花が咲いてくれて見せて戴きましたが、根が生きていて良かったですね。
なおさんへ
2007/05/08 18:21
OSAMIさん、こんにちは。コメント有難うございます。うちのエビネは調べて見ましたら、去年より早めに咲いてくれていました。ジエビネの株も増えているようでしたが、キエビネは花芽が出て来ていません。育てていても毎年同じようにはいかないですね。
OSAMI さん宅も自然に囲まれた環境で育たれて、お庭に色々とりどりの植物が植えてあったのでしょうね。それで今でも植物にお詳しいのですね。
うちの近くの山でもシュンランもあり、エビネもあったそうだと聞きましたよ。今では何もないです〜。カンランも珍しいものがあり、田舎の庭には蘭鉢がごろごろしていました。田舎の方は、カンランと海老根の里で、今でも道の駅みたいな町の地場産売り場では、カンラン・海老根が売っていて、観光客も安いとかで求めていかれますよ。キエビネは去年帰省した折土手にほったらかしでした〜。業者さんが獲って売りに出されるのでしょうか??
OSAMI さんへ
2007/05/08 18:37
デコウォーカさん、夕べこちらにもコメント有難うございます。
デコウォーカさん植物の記事は、何時も詳しくて専門的で、トップを走ってらっしゃる感じですよ〜〜。昔だったら、牧野博士の助手にもなられたかも?です〜。今でも博士並ですが〜〜???
これはご存知なかったのですね〜。\(◎o◎)/!山の植物のことは、もう何でも博士でいらっしゃいますのに。山野草としてエビネやカンランなど人気ですよ。そちらの山には生えていないので、山野草展でも見られたら良いかもしれませんね。このジエビネは一番の安物です〜。上を見ればビックリのお値段です〜〜。
デコウォーカ さんへ
2007/05/08 21:05
hinaさん、こんばんは。 早朝からまたこちらんもコメント有難うございます。風邪気味でらっしゃる中、ご無理さないませんように〜。お大事になさって下さいね。
八丈島の方は色々なエビネが今でも山に自生しているのですね。「ニオイエビネ」は伊豆諸島だけに自生するエビネだそうですが、寒さに弱いのですよね。そしてお値段も良いことでしょうね。今時希少価値がある自然の自生のエビネですが、盗掘されずに良い事ですね。
近年、自然交配でニオイエビネも交配種が色々出回っており、これも安くで求めました。ジエビネは花として地味ですが良く見れば綺麗ですよ。デジカメ様のお蔭でしょうか?ニオイ交雑種はこんなに明るい感じですよ。まだお高い銘柄は素晴らしい顔をしていますよ。蘭やカンランに入れ込んだら大変です〜。
hina さんへ
2007/05/08 21:28
にりんそうさん、こんばんは。何時もコメント有難うございます。
自生種は盗掘されて、やはり絶滅危惧種となっていて、とても高いお値段ですよね。今では自然交雑種が出回っていて、安くでガーデニング素材として花屋で見かけますし、寄せ植え感覚で鉢にも植えられているようですね。
花として見れば、交雑種は色の変化に富んでいて、多彩になっているようですね。本で見ても自生のものにも花色が色々あり、私にはさっぱり??です〜。田舎の自生のものは何万円としていましたが、ご縁がないようです。
このジエビネなどは故郷の庭に植えてありましたので、花を見る度に遠い日を思いだしますが、この頃記憶も遠のいて、ボケ進行中です〜。歌はいい加減な31文字になっているだけで何時も勉強不足なんですよ。読んで下さって、何処か変な所はご指摘お願いしますね。
にりんそうさんへ
2007/05/08 21:39
いもりんの城さん、こんばんは。初めまして。こちらにコメント有難うございます。また何時も読んで下さってらっしゃるとの事、いい加減な内容でミスの多い文を恐れ入ります。ボケ防止のブログですので、お恥ずかしいことです〜。
ただ、花が好きで枯らすことが多く、こうして記事を書くことで、また花への見方、育て方の自分のヒントにならないかと思っております。お付き合い下さって有難うございます。
これは日陰で、でしゃばらない花ですよね。そんな感じのお花がお好きですか〜。草木を育てることで、色々自然を学ぶ事が多いですよ。人間の力は限りがあり、花を咲かせるにはどうしたら良いかとか、植物育ては人間育てとも思って楽しんで?おります〜。
いもりんの城さんへ
2007/05/08 21:48
chiemiさん、こんばんは。コメント有難うございます。
お母さまがこの花をお好きでしたか?地味ですが、しっかりと見ると綺麗な花で、主張していないようで、高貴さを保ちつつ、主張しているのですよね。
ジエビネは安いものですが、今ガーデニング素材で寄せ植えや切花にもなりますね。銘柄品になると、ビックリするお値段もありますよ。世界蘭展でも色々美しいものがあり、お値段も良かったです。お宅も、庭から誰かが持って行っていましたか?貴重なものだったでしょうに、残念でしたね。
chiemiさんへ
2007/05/08 21:54
一花さん、エビネは先日初めてサンパツ屋の玄関先に咲いていたのを撮りましたがお宅ではいろんな種類のが有るのですね。特に真っ白いのが目を引きました。
彦左
2007/05/13 15:22
彦左さん、こんばんは。こちらにもコメント有難うございます。
エビネでも、最初の画像は普通のジエビネですよ。
間っ白い花はニオイエビネの交配種です。ニオイエビネは暖地に咲き、寒さに弱いのですが、交配すると寒さに強かったり花色が色々出てきて多彩ですよね。
植物の白は、色として清楚で好まれますね。
彦左さんへ
2007/05/13 23:14
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