一花一葉

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zoom RSS 庭の花三題

<<   作成日時 : 2007/06/30 22:50   >>

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地植えで育てたいが、もう植えるところがなくて、鉢管理で育てているピペリカム・ヒデコート。
普通のキンシバイより大型で6〜7cmの花が咲き、園芸種だそうだ。まだ普通のキンシバイは見たことがない。

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夫が、この梅雨時に咲く、オシベが黄色く繊細で綺麗な花のビヨウヤナギ(美容柳・未央柳)又はビジョヤナギ(美女柳)が欲しいと言って昔求めてきたものだ。
同じ黄色い花が咲いていたが、本人はこれがビヨウヤナギと思っていたようで、私もこの花の形までは良く見た事がなかった。
去年ブログアップするためにラベルを見たら、ピペリカム・ヒデコートとあって、ビヨウヤナギと同じヒペリカム科オトギリソウ属の同じ仲間だった。
ネットで調べたら別名セイヨウキンシバイともあったが、ビヨウヤナギ、キンシバイは中国原産のもので、他にヨーロッパの南東部、ブルガリアからトルコに分布するヒペリカム・カリシナム(ヒメキンシバイ)というのをセイヨウキンシバイと呼ぶそうだ。キンシバイには似ず、ビヨウナヤギの小型版のようで、ネットでは和名が混同されているようだ。

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去年は花付が悪かったが、花後にしっかりと植え替えをしたら、今年は枝も伸びて少し花付が良かった。
ヒペリカム・ヒデコート2006/06/23

もう他所では花期がそろそろ終わっている頃だが、我が家のものは開花が遅かったので、盛りを過ぎたものの、今まだ花が咲いている。
この花は一日花で花期が短いが、この時期蕊がパッチリとして明るい黄色で派手目な花だ。

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ビヨウヤナギと違うのは、花びらが丸くふくよかな梅花型をしており、オシベが普通の長さだ。
ビヨウヤナギが中国名で金糸桃と呼ばれるのに対して、こちらはキンシバイ(金糸梅)とつき、また雄しべが金の糸のように見えるところからもこの名がついたようだ。


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葉の見分け方は、ビヨウヤナギの方は細長くやや尖り気味で、キンシバイはが対生で楕円形の丸みを帯びゆるやかに枝垂れている。

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去年もブログに書いたが、ビヨウナナギは「白楽天の長恨歌にある『太液の芙蓉、未央の柳』の1節で、未央の柳に楊貴妃の「細い眉」を思い浮かべ、また源氏物語の桐壷の巻でも書かれているほどに美しいイメージをもつ花で人気のようだ。
また、オトギリソウ属のオトギリソウ(弟切り草)の名前の由来は、「鷹の傷を治す秘薬として使われていたこの薬草の秘密を、弟が他人に漏らしてしまい、兄が怒って切り殺してしまったという平安時代の伝説に基づいて名前が付けられた」と言われる。

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このオトギリソウの仲間にコボウズオトギリソウ(小坊主弟切草 )、オトギリソウ(弟切草)、キンシバイ(金糸梅)、ヒペリカム・ヒデコート、ヒペリカム・カリシナムなどがある。
なお園芸業界では、オトギリソウ属の植物は学名の英語発音を片仮名表記した「ヒペリカム」の名称で扱われていることが多い。

<ヒペリカム・ヒデコート>
オトギリソウ科オトギリ属
学名:Hypericum Hidecote (ピペリカム・ハイデコートの呼び名もあるようだ)
原産地:中国
花期:6〜7月
半落葉小低木、日陰日当たり向き(花付きは日当たりがよい)、グランドカバー向き
花屋でヒペリカムの赤い実が花材として売っているが、ヒペリカム・アンドロサエマムと呼ばれるもののようだ。

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  <ペンステモン・ハスカーレッド>

今年5月には青い花色のペンステモン(オヴァタス)が早々と咲いてブログアップした。
これは開花後順調に育ち、今種を結んでいる。
ペンステモン(オヴァタス) 2007/05/19
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    <ペンステモン(オヴァタス)の種>

一方、去年秋に求めた銅葉タイプの「ハスカーレッド」の開花は6月中旬に入ってからとなり、ブログアップするチャンスを失してしまった。
苗から初めて育てたものなので、銅葉のイメージと「ハスカーレッド」とあり、赤い花が咲くかと期待したが、花の根元や茎が薄桃紫で、カメラズームで撮って見たら全体に白く花びらに紫の条模様が入っており、外側の全体に繊毛があるようだ。

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結構花期が長く大人しい感じの花だった。


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先日仙台の秋保温泉郷に旅行で出かけた折、これと同じハスカーレッドの花が秋保里センターと呼ばれる公共施設の駐車場前の花壇に随分元気に蔓延って咲いており、あ〜こんな所で出会って〜と嬉しくなった。
ここのものは、葉も茎も赤っぽく花付も良かった。この花はやはり寒さには強いようで、ペンステモンは涼しい場所を好むものだと思った。

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<秋保里センターにて、2007/6/12撮影>
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また5月末、花屋で出回っていたミニタイプのピナコラーダと言う銘の2種を求めてプランター植えしているが、これは矮性タイプのようで、北米原産の宿根草で、「ペンステモン・バルバータス」ともラベルに書いてあった。

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    <ペンステモン・バルバータス>
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透き通った花色で色彩も多彩、バリエーションが多彩と書いてあり、耐寒性は強いが、耐暑性はやや弱く、1年草扱い可能な新系統とのことだ。
これだけは、まだぼちぼちと残の花を咲かせている。
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カワラナデシコの桃色種は4年前に花壇に植えて育てていたが、毎年株が細ってきて、とうとう今年も4本ぐらいしか出てこずに、そのうち2本だけに花が今咲いていて種も出来ず、花壇植えは諦めた。

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また去年秋に花屋で出回っていた白と桃色種を求めて、今度は鉢植えして育てていたが、残念ながら白種が消えてしまって、桃色種だけが元気に残って咲いてきた。
カワラナデシコ白2006/10/07
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これも6月に入って早々と開花していたが、次々と咲きもう盛りを過ぎようとしている。
カワラナデシコは植えっぱなしだと株が細ってくるそうで、やはり毎年種を採取して播いて更新したほうが良いそうだ。
名前のカワラナデシコの河原だけに好むものでなく、風通しの良い日当たりの草原、海岸の草地、堤防の法面などに生育しするようだ。


そしてナデシコの花は万葉の昔から愛でられて26首も詠われているが、そのうち11首が家持の歌だそうで、自宅でも桃色種を育てていたようだ。

「我がやどに蒔きしなでしこいつしかも花に咲きなむなそへつつ見む」(万葉・巻8-1448)

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また去年もブログに書いたが、枕草子の67段でも「草の花はなでしこ、唐のはさらなり、大和のもいとめでたし。」と清少納言が褒めていて、ここで言う「唐のはさらなり」は唐撫子のセキチクのことを指し、当時は大和撫子より唐撫子が愛でられていたようだ。
ヤマトナデシコは河原によく咲く事から現代ではカワラナデシコと呼ばれる事が多く、セキチクを唐撫子と呼んだので、それに対比させて大和撫子になったと言う。

ナデシコ(撫子)の由来は可愛い子供を撫でるような花というが、ナデシコの学名には「Dianthus(ダイアンサス)」が付き、「dios」神、「anthos」花の二語からなり、美しい神聖な花という意味だそうだ。

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日本女性の憧れとして使われる「大和撫子」。そして、母の日に使われるカーネンーションは、このナデシコの仲間で八重咲き種と言うことになる。
純粋なヤマトナデシコと言える女性も、この頃余り見なくなったようだ。

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「撫子のとこなつかしき色を見ばもとの垣根を人や尋ねむ」(源氏物語)

「八月の川原に咲くナデシコのなみだぐましもよ今もむかしも」(鳥海昭子)



<カワラナデシコ(河原撫子)>
ナデシコ科ナデシコ属
学名:Dianthus superbus L.var.longicalicinus 
別名:ナデシコ 、 ヤマトナデシコ(大和撫子)
原産地:日本(九州、四国、本州)
花期:7〜11月
性状:日当たりを好む、草丈30〜80cm
花色;桃、白 

「昨日見し花の容の留めずに蕊のみ残る金糸梅の黄」

「水無月のうちにようやく書き終えし花の三種の雨雫重し」

「薄桃の河原撫子花びらの切れ込み深く繊細なまで」

「育てたる河原撫子白色の消えゆき鉢の桃色靡く」

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コメント(12件)

内 容 ニックネーム/日時
私のイメージでは、一花さんが、純粋な大和撫子のイメージです。
お花を美しく育て、その季節やお花にあった歌を詠み、
きれいな言の葉を使う、一花さんに、近付きたいと思います。
chiemi
2007/07/01 01:43
「八月の川原に咲くナデシコのなみだぐましもよ今もむかしも」(鳥海昭子)「薄桃の河原撫子花びらの切れ込み深く繊細なまで」対比的な二つの歌ですね。心の一部をいつも吐露する鳥海さんと、あえて形を言う一花さんですね。なんて評論家みたいですね。一花さんの歌は、ひょっとすると心を表わさないことであらわしている?
hanahhana1952
2007/07/01 03:18
 一花さんちは、お庭の花の3題噺なのですね。ハズさんがビヨウヤナギと間違えたというのもヒデエ〜コト?ですが、キンシバイもまぶしい黄色でまわりを明るく彩りますね。春先に毎年植え替えると元気に咲きますので、庭に下ろせなくとも鉢でよく咲きますが、年々株が大きくなりますね。

 ペンステモンは、夏花壇で見かけますが、清楚で涼しげな白い花、薄紫のもの、赤っぽいものなどいろいろで楽しいですよね。

 カワラナデシコは優美な姿で、誰からも好まれるものですよね。大和撫子のイメージが強いせいですが、万葉のいにしえからいとしいひとになぞらえて、愛されてきたのですよね。
 うちでもプランターや庭などで白、桃色、紅など咲いていますが、毎年種子を採り、1年草のつもりで育てると元気に咲きますね。同じ株はそう長持ちしないのが残念ですが、ナデシコの仲間はそういうのが多いですね。
なおさん
2007/07/01 05:12
セイヨウキンシバイの花は少し花弁の形が良く見かけるキンシバイと異なっているように感じます、カワラナデシコの軟らかい感じが良いですね、2000メートル以上の高い山でもこれとそっくりの、タカネナデシコが咲いているのに出会ったときの感激を思い出したりします。
OSAMI
2007/07/01 10:45
chiemiさん、こんばんは。夕べ真夜中のコメント有難うございます。お返事遅くなりました。
昔は女性教育が盛んで、女性は家に縛られ、育児と出産・家事などに関わって女性の自立と言うことが難しく、なかなか一人前に扱われなかったですよね。今では男性と平等で社会でもバリバリ働けて素晴らしいことです。でも出産は女性でなければ出来ないことですので。社会で働く女性にも、育児出産休暇を考えて貰いたいですね。子供の人口減少は大問題ですよね。共働きの今の若い人達は協力して家事育児などされているようで微笑ましいことですね。男女ともお互いの思いやりがなければ上手くいきませんよね。花育てをして、花から優しさと癒しを貰って心の余裕が出ると、素晴らしいことです。撫子もそんな優しさを与えてくれる花のようです。今から考えると、古の女性は色々大変だったことでしょうね。
私は主婦として家に居るのが好きで家事など色々しますが、私自体はいい加減性格で大和撫子イメージはどうでしょうね?
chiemiさんへ
2007/07/01 21:59
hanahhana1952さん、こんばんは。真夜中のコメント有難うございます。
鳥海さんの歌、カワラナデシコを昔と今の女性に例えて、女性の立場から詠われていますね。8月の暑い時、川原に咲いているカワラナデシコ。若しかして終戦の時も思ってらっしゃるのでしょうか?何もない川原で咲いて、芯の強い美しい花。女性として生きる術をもらえるようですね。
私の歌は見たままです〜。心を表わさないで表わしていると言う、実相の中に自分の感情が入ればいいのですが・・。なかなか上手くいきません。繊細な美しい花びらに惹かれますよね。
hanahhana1952さんへ
2007/07/01 22:08
なおさん、こんばんは。コメント有難うございます。
今日から7月になりますので、アップし損ねた花が色々あって、慌ててアップしました。
このピペリカム・ヒデコートは西洋キンシバイとありましたが、普通のキンシバイを見ないので良く分からないですが、花がこれより小さいのでしょうね。去年植え替えをして剪定したら花数が増えました。花は枝先に咲くので、剪定して枝を増やせば良いかも知れませんね。
ペンステモンはこの頃赤をよく見ますね。暑さには弱いので夏越しが問題ですよね。去年も枯らしましたが。1年草感覚とラベルには書いてありますね。
カワラナデシコはなおさんも色々育ててらっしゃるのですね。
うちは去年求めた白が何故か消えてしまいました。桃色だけ元気です。
カワラナデシコは秋にも出回っていますよね。また求めて育ててみたいですけど、どうでしょうね。
なおさんち、何時も種から上手くいきますね。うちはまるで駄目です。
球根植物は好きなんですけど・・。
なおさんへ
2007/07/01 22:21
OSAMIさん、こんばんは。コメント有難うございます。
西洋キンシバイとキンシバイの違いが良く分からないのですが、やはり違ってますか?ラベルにはセイヨウキンシバイとあったのですが、普通のキンシバイより大きめだそうですが、普通のキンシバイを見た事がないので、何とも言えないです。
ダイアンサスは丸い花びらですが、カワラナデシコは繊細な切れ込みが入って柔らかい感じですよね。
登山なさると、タカネナデシコに出会われるのですか?
本で見ると良く似ていますよね。クモイナデシコと言う白いのもあるのですね。
去年育てたハマナデシコから零れ種が一杯落ちて、今株がたくさん出ています。2年草でしたよね。去年の株の枯れないものからも花が咲いていましたが、もう消えました。葉も照りがあってこれは丈夫ですけど、繊細さがないようです。

OSAMI さんへ
2007/07/01 22:35
キンシバイもビヨウヤナギも言われないと見分けが分かりませんでした。黄色の花があちこちで目だってきれいでしたね。 オトギリソウは子供の頃に薬になるから・・と祖母が摘んでいたので、一緒に摘んで覚えました。優しくてちいさくていいお花が咲きますね。 カワラナデシこ大好きです。和の感じのするお花も大好きです。きれいなお写真ばかりで楽しませていただきました。
mint
2007/07/02 00:48
mintさん、こんばんは。こちらにもコメント有難うございます。
キンシバイと、ビヨウナナギは同じものかとばかり思ってましたが、夫も間違って買ってきたようです。
同じオトギリソウ科ですよね。オトギリソウはやはり薬になるのですね。悲しい謂れがあるのですね。うちでは植えてなく、実物を見た事がないのですよ。
カワラナデシコは優しい花で繊細な切れ込みが女性の細やかさをイメージしているようですね。
白も好きでしたが、消えました〜。
mint さんへ
2007/07/03 00:18
キンシバイはもっと花弁がお椀状に内側が凹みますがセイヨウキンシバイは外側が反って凸状に見えますね。又、オシべの付き方がキンシバイは輪状に付きますがセイヨウキンシバイは真中から放射線状に出ている様に感じます。
デコウォーカ
2007/07/04 11:09
デコウォーカさん、こんにちは。こちらまでコメント有難うございます。キンシバイですが、山渓の本で見ると、これに似ているのですが、学名が「Hypericum patulum」と違っています。花もよく見ると御椀上に状に内側が凹んでいますね。
ネット記事に、「 キンシバイは近年、公園などによく植栽されているが、これは正確にはHypericum patulum cv. Hidcote という園芸品種であるとのこと。この画像もおそらくこれに当たると思われ、ヒペリカム・ヒドコートと呼ぶべきかもしれないが、キンシバイでも良かろうかと思う。」とありました。
そう仰れば、よく見るとオシベの出方が違っていますね。
やはり普段の観察力の違いですね〜。有難うございます。似たもの兄弟が多くて、見分けが大変です〜。
デコウォーカ さんへ
2007/07/04 13:22
庭の花三題 一花一葉/BIGLOBEウェブリブログ
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