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zoom RSS クワズイモ(食わず芋)

<<   作成日時 : 2007/06/06 17:48   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 24 / トラックバック 0 / コメント 16

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随分前に、夫が屋久島から土産として貰って来た熱帯の植物。
その中にサトイモのような小さな葉があり、クワズイモ(食わず芋)と言う名前だった。

株はまだ小さく、艶々した大きな葉で、関東地方の冬では室内管理だった。
年々背丈と葉が大きくなり、何度か鉢で植え替えられていたが今では150センチある。
葉が大きく古くなると下葉が枯れて来、また春には新葉が真ん中から出て変わり映えのしない地味な観葉植物だ。

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何故かこれに、急に3年前から花が咲きだしたが、去年だけ花が咲かなかった。
親株になったので花が咲いたのか、それとも根詰まりして危機を感じて咲いたのだろうか?
クワズイモ2005/07/27

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植物の中心から、緑の膨らんだ棒芯のような芽が出て伸びて段々膨らんで来、見ると、真ん中の胴がくびれている。
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そのうち上部が割れて開き、サトイモ科特有の仏炎苞の姿になり、、中のふわふわとした黄色い花穂が見えてきた。
以前サトイモ科のセキショウ(石菖)と言う花を城址公園で撮ったが、これも同じような黄色い肉穂花序で似ている。(花序とは、花が茎または枝にくっつく並び方だ。)

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    <セキショウ(石菖)の花序:2007/3/28撮影>

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        <クワズイモ>

調べて見ると、見えているこれが雄花で、雌花はどこに?と探すと、その下の膨らんだ中に隠れているようで、しっかりと苞が締まっている。
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               <上部の雄花と下の雌花>

雌花はどんなのか?と興味を持ってちょっと可愛そうだが、無理して爪楊枝で苞をこじ開けると、そこには緑色をした粒粒の雌花があった。
この雌花は以前同じサトイモ科のユキモチソウや、ムサシアブミで見たものと同じ形だった。
ユキモチソウ(雪餅草)2007/5/3
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   <ユキモチソウ:雌花2007/5/3撮影>

クワズイモは、一本の肉穂花序の上下に雌雄の花を宿していた訳だが、この花の側に行くと、甘いバナナが腐乱する前のような濃紺な香がある。
この強烈な匂いで虫を呼び込むようだ。

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2年前には今年より花が少し多く咲いていたが、今年は二つだけだ。
いま既に一つのものは開花が終わって、雄花が枯れて下の雌花部分だけ残っている。
これから果実が出来るのだろうか?

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   <おと年の果実と、今年の子株>

去年の冬場、室内に入れる時、鉢の表面に果実のようなものが3個ぐらい転がっていたが、それが果実だったようで、今でもからから状態で残っている。
その側から小さな子株が出来ているが、無事子孫が誕生したようだ。

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       <クワズイモ茎の様子>

これはサトイモにそっくりの葉と花姿をしており、芋が出来ずに食べられないので、クワズイモとなったとあり、毒らしい。
サトイモの花(秋吉台の自然さまHPより)

亜熱帯育ちのものと思ってこの鉢を夏場の日当たりに置くと、すぐ葉が萎えてくる。
南国では、谷筋や林縁など、谷底などの風が吹く場所に自生するようで、あちこちで野生化していたと聞く。
また屋久島では、ヒメシャラなども普通に自生しており、雨が多かったようだ。

当時夫が屋久島から同じ土産で戴いたハイビスカス、サクラランなども枯れないで順調だ。
鉢管理の夏エビネは寒さで黒くなって枯れてしまったが、こちらで求めた夏エビネは地植えで毎年葉が出てくるが、これは花付が悪い。

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      <スパッティフィラム>

同じサトイモ科の園芸的な花として他に、カラー、スパッティフィラムなどがあるが、スパッティフィラムの白い花がいま次々開花して、初夏の涼しい風にそよいでいる。

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       <クワズイモ>


「しんしんと立ち澄む独楽に六月の青葉の風は光たりけり」(植松寿樹)

「これ以上笑はば無残ひらひらと風にそよげる葉の裏が見ゆ」(寺田由紀夫)

「夕空に一つ離れて走り雲急ぎの雲を誰にたとへむ」(佐竹彌生)


<クワズイモ(食わず芋)>
サトイモ科アロカシア属(クワズイモ属)
学名: Alocasia odora
原産地: 日本(四国〜南部)・中国・フィリピン、亜熱帯地方
性状:常緑性多年草
花期:4〜8月


「艶のある広葉広げて水無月の風仰ぎいる食わず芋立つ」

「知らぬ間に緑の苞に育まれ誰に見せるか食わず芋の花」

「地味目なる食わず芋の花開き振りまく芳香バナナの香を」

「六月の風戦ぎ来て花匂う行くあてもなく白き蝶飛ぶ」

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コメント(16件)

内 容 ニックネーム/日時
今日は定時で帰宅で早いです。ゆっくりと詠んでます。「夕空に一つ離れて走り雲急ぎの雲を誰にたとへむ」(佐竹野彌生)走り雲急ぎの雲って面白い言葉、どんあ光景の雲なんだろうと?「六月の風戦ぎ来て花匂う行くあてもなく白き蝶飛ぶ」このけだるいような情景は、なんとなく蒸し暑くもあり、眺める感じがしますが・・・
hanahhana1952
2007/06/06 20:03
クワズイモの構造はシッカリと理解できました。この種の植物は肉穂花序の上に雄花、下に雌花を付けている物が多い様ですね。この肉穂花序の花から丸い実が出来るとは思えないですね。
デコウォーカ
2007/06/06 22:14
クワズイモ、花見たことが有りませんでした。
有難うございます見せていただいて。
里芋も花が咲くのだとか見てみたいです。
ゆう
2007/06/06 22:23
クワズイモ名前も面白いですが、サトイモに良く似た珍しい植物を見させていただきました、爪楊枝で開腹手術とはまた大胆なことで、手術の後は紐で結んでおくのですかね?。
悪臭を出すものもあるようですがバナナの香りならいいですね。
OSAMI
2007/06/06 22:28
 一花さん、屋久島土産のクワズイモですか。観葉植物として、人気があるもののようですが、花も面白いですね。この仲間は、ハエを花粉の受け渡しに選んだようで、ハエの好む匂いを出すようですね。
 
 あるところで、弘法大師が里芋を恵んでもらおうとしたら、この芋は食べられない芋だと断ったので、本当に食べられない芋に変えられてしまった、という話があるそうですね。
 シュウ酸カルシウムを含んでいるので、食べられないということですが、毒抜きの方法もあるのでしょうね。
なおさん
2007/06/06 22:43
hanahhana1952さん、こんばんは。今日は暑かったですが、早くお帰りされて、ゆっくりで良いですね。
「夕空に一つ離れて走り雲急ぎの雲を誰にたとへむ」(佐竹彌生)
すみません、「佐竹野彌生」→「佐竹彌生(やよい)」さんのお名前、「野」が余計でした。「彌」の字を出すのに検索していて、余計なものまでくっ付いてしまいました〜。いい加減でごめんなさい。
「一つ離れて」に夕空のひとつの雲の淋しさ。急いでいく雲に誰かを見て、置いてきぼりされている雲の淋しさを重ねてあり、実景と心象のうま重なった歌ですね。見たままを歌う自然詠で、所謂これがが実相観入の歌かと思います。
私のいい加減な歌、すみません。今日白い蝶が花の香に誘われ飛んできて、何処へと行くあてもなく飛び回っいました。ただそれだけです。
6月の気だるさを感じて下さってありがとうございます。
hanahhana1952さんへ
2007/06/06 23:02
デコウォーカさん、こんばんは。コメント有難うございます。
クワズイモの構造が分からずにいましたが、何処に雌花がと思っていると、下の膨らみの中にいました。何故隠れているのでしょうね。
バナナのような甘くちょっと腐乱気味の匂いがあります。
サトイモの花と良く似ているのですね。コンニャクの花も同じサトイモ科ですが、匂いが臭いようです。世界一大きなスマトラコンニャクも、花後強烈な匂いだそうですヨ。浦島さんとかムサシアブミさんなど、サトイモ科は変った花が多いですね。
デコウォーカさんへ
2007/06/06 23:08
ゆうさん、こんばんは。お久しぶりです〜。コメント有難うございます。
田舎ではサトイモが植えてありましたが、未だ花を見た事がなかったのですよ。コンニャクも見ませんでしたが、以前母が幾つか芋を送ってくれて、残していたものから、花が咲いてきてビックリでした。初めて見ましたヨ。テンナンショウの苞が真っ直ぐになったような、面白い花ですね。ザゼンソウやミズバショウはとても人気なんですが〜。
サトイモの花、リンクしてあります〜。
ゆうさんへ
2007/06/06 23:13
OSAMIさん、こんばんは。またのコメント有難うございます。
サトイモは小さい頃から馴染みだったのですが、未だ花を見た事が無かったのです。こちらはクワズイモと呼ばれていますが、サトイモそっくりですよ。花は3年前から見ております。
手で広げてカメラを撮ろうとしたのですが、開いてもすぐ閉じて、開かせる方法を思いつかず、爪楊枝で開腹手術しました〜。大胆でしょうか?
でも手術の後は紐でなく、自然にくっ付いてくれました、自然治癒も大事ですので・・。怪我をさせてしまいましたが、しっかりと種が出来るといいのですが〜。
コンニャクは悪臭をだしますが、これってニオイハンゲとか言うのに似て、バナナの香で甘いでしたよ。食わず芋ですけど〜〜。
OSAMI さんへ
2007/06/06 23:20
なおさん、今晩は。コメント有難うございます。これって、ハエが好む匂いですか?バナナのような、ちょっと腐乱した甘い香ですよ。
ニオイハンゲもバナナの香でしたね。
>弘法大師が里芋を恵んでもらおうとしたら、この芋は食べられない芋だと断ったので、本当に食べられない芋に変えられてしまった、という話ですか?そんな、断った人も何か事情があったかも知れませんよね。
これには芋はできないとか書いてあるようでしたが、根を見た事がありません。わざわざ毒抜きをしなくても、これを食べる人がいるのでしょうか?亜熱帯は食べ物が豊富のようですが・・。
コンニャクはじかに手で触ると痒くて困りますが、灰汁と混ぜて美味しい刺身コンニャクができますよね。
なおさんへ
2007/06/06 23:35
一花さんこんにちわ。
今日もまた珍しいおはなをご紹介くださり、興味津々に拝見しました。
何か私にとって、一花さんのお花紹介は初めて見たり、聞いたりすることばかり。植物の世界が広がり、とってもうれしい限りです。
クワズイモ・・ユニークな名前、聞いただけで、クスッとしてしまいました。爪楊枝を使って、雌花を観察するする探究心に、またまた頭が下がります。
カラーやスパティーと同じ仲間だとは・・・・。植物やお花の世界は深いのですね。堪能しました。
こんにゃくの花を、先日、上野のFlower展で見たときにも驚きましたが、似ていますね。
今日も楽しいブログ、ありがとうございました。
にりんそう
2007/06/07 12:31
にりんそうさん、こんにちは。ご多忙な中、何時もご丁寧にコメント有難うございます〜。
サトイモ科の花は独特な形が多いですよね。ミズバショウやザゼンソウは人気ですが、この観葉植物は、野菜のような感じで地味ですので好まれないようです。名前も花姿もユニークですよね。花がもっと美しい素敵な花だったら人気だったのでしょうが?
雌花を見ようとしたのですが、手で開かず、支えのために爪楊枝を入れました。このクワズイモの記事は2年前も書いていましたので、ブログで同じ事を書くわけにもいかずです〜。植物の世界は調べると限がないですね。お花を愛でるだけで良いのですが。
コンニャクの花をご覧になられましたか?独特の花で、ちょっと臭い匂いがあるようですね。以前NHKテレビで、世界最大のスマトラオオコンニャクを放映していましたよ。
にりんそうさんへ
2007/06/07 14:35
一花さん、珍しく芋の話かとおもったのですが、やはり花でしたね。
クワズイモ(食わず芋)初めて見ましたが、説明が詳しいのと写真をきっちり見せて頂いてよくわかりました。
彦左
2007/06/08 22:35
彦左さん、こんばんは。こちらにもコメント有難うございます。
サツマイモやサトイモの話でなく、食べられない食わず芋の花のことで、すみません〜。あまり綺麗な花でなかったのですよ。これってサトイモの花に似るそうですよ。今迄サトイモの花は見たことがないのですよ。
彦左さんへ
2007/06/08 22:54
昨日入荷したクワズイモにありましたよ。花が。しっかりと。この記事を見てなかったら、うっかり見過ごすところでした。ありがとうございます。仲間としばし肉穂花序の話で盛り上がりました。傍から聞くとかなりマニアックに聞こえるのでしょうね。
ラフレシア
2007/06/10 22:48
ラフレシアさん、こんばんは。こちらにもコメント有難うございます。
そうですか、クワズイモは観葉植物として入荷したのでしょうね。
商品として売れるものなんでしょうかね?
ベンジャミンやスパッティ、ヤシ、幸福の木、ユッカ、パキラなどは出回っていますが、これはどうでしょうね。肉穂花序があって匂うと、ちょっと〜〜となりますね。先日訪れた某ガーデンセンターでも置いてあり、肉穂花序が出ていましたよ。開花当初は匂いが甘いのですが、だんだんきつくなりますよ。テンネンショウの仲間は匂いがなかったですが、コンニャクの花は匂いがキツイようですね。
この花序はユニークで
ラフレシアさんへ
2007/06/11 21:24
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