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zoom RSS セイヨウノコギリソウ(西洋鋸草)他

<<   作成日時 : 2007/07/15 19:34   >>

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知り合いの方から春先に戴いたノコギリソウ(鋸草)の一株。
小さな切れ込みの柔らかい繊細な葉で、どんな花が咲くか楽しみだった。

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鉢で寄せ植えとして育てていたが、6月中旬には固まった蕾が出て来、下旬には一度に纏まって桃色の小花が開いてきた。


開花して見たら、この花は小さい頃田舎の庭でよく咲いているのを見た覚えがあった。
白花や赤花種もあったようだが、随分地味な花のイメージがあって、今迄ガーデニング素材として花屋では見かけなかったようだ。

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葉の切れ込みが鋸のようなので、名前の由来は恐らくそんな所からであろうか?
ノコギリソウ(鋸草)の和名からして日本古来のものかと思っていた。

調べて見ると、「ノコギリソウ」名で北海道や本州に自生し、山地の草原で見られる日本の在来種があった。
日本に自生するものは、平安時代の文献から登場してよく知られ、「アシクサまたはメドグサ」と呼ばれて物差しに見立てられていたようだ。江戸時代にはノコギリソウ名になったと本にある。(山・渓社:日本の野草)

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戴いたものと比べて見ると、葉が繊細で切れ込みが深いので、どうも栽培種のセイヨウノコギリソウ(西洋鋸草)のようだ。日本の在来種は葉の切れ込みが浅いようだ。

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    <葉の様子>

原産地はヨーロッパで花色がピンク、黄、白色があり、 ヤロウ又はアキレア とも呼ばれるとある。 アキレア(Achillea)は学名からだが、ギリシア神話に出てくる英雄名Achilles(アキレス)に由来する。
彼の不死身の身体の唯一の弱点のかかとをアキレス腱として今では使われるが、平安時代の古名「アシクサ」は「足草」とも書けて、足で歩むアキレス腱にも通じる感じだ。
この葉のイメージを、西洋のアキレアと日本古来のアシクサ名として呼んだ昔の人は、異国に有りながら共通の感性があったようで驚きだ。

管理として日当たりを好み、耐寒耐暑性があものの乾燥気味の土を好み寒さに強いが、暑さにやや弱いようだ。そしてやせ土のほうが丈夫に育ち肥料はやや控えめにした方が良いらしい。
またこれは薬用植物のハーブとしても知られ、若葉をもんで止血殺菌剤とし、若葉をサラダや油炒め物に使われ強壮作用があるそうだが、今迄知らなかった。

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日当たりを好むが夏の蒸れには弱いようで、切り戻しをすればまた2番花が咲くようだ。
細い茎にたくさんの花が咲くので、支えきれずに曲がりくねっている。



先日植物園の宿根草園を巡っていたら、この白花種があり、セイヨウノコギリソウ(西洋鋸草)と立て札に書いてあった。我が家のものも葉の感じがこの西洋ノコギリソウによく似る。
ここのものは真っ直ぐに花が咲いているが、我が家のものは何故かくねくねと花茎が曲がっているのであろうか?日照の関係であろうか?

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   <神代植物園にて2007/7/8撮影>
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この同じ鉢から同じ頃に10センチ前後の丈で、青紫の小さな花が何本か咲いてきた。
トウバナ(塔花)と言う雑草が他の鉢からも出ていたので、これも同じものかと思ってよく見なかったが、どうもトウバナではなさそうだ。

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     <西洋ウツボグサ風>

花の形が以前育てたセルフヒールと呼ばれる西洋ウツボグサに似ているようだ。
だが、これは西洋ウツボグサに比べて全体的に小さく、野草のような感じもする。若しかして日当たりが悪かったのだろうか?
なぜ此処に出てきているのか分からないが、西洋ノコギリソウと一緒に種が運ばれてきたのであろうか?

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我が家で去年求めて薄桃と空色の2色花壇で育てた西洋ウツボグサは、残念ながら枯れてしまった。

今日明日と台風の襲来を懸念していたが、午前中だけ雨が酷かったものの午後から雨が少なくなって来、台風が反れてくれた。
被害に合われた方には悪いが、田舎の方も大したことがなかったようでひとまず安心だ。


「細やかな鋸葉(きょし)もつその葉にたしかめてノコギリソウを教わりにけり」(鳥海昭子)

「ウツボグサの花をつまみて吸いたりき幼き日々の淡い甘さよ」(々)

「限りなく扉の続く雨の夜のこの人界を吾が歩きをり」(河野愛子)

「竹群の青き光にもつれゐし揚羽ら不意に別れゆきたり」(相良 宏)

「青く透くヒマラヤの芥子夢に来てあとの三日をこころ染めたり」(斉藤 史)



<セイヨウノコギリソウ(西洋鋸草)>
キク科ノコギリソウ属
学名:Yarrow, Achillea millefolium
原産地:ヨーロッパ
別名:ヤロウ、アキレア
開花期:7〜9月
草丈:60〜80cm
花色;白、桃、黄色
性状:多年草(日当たり、耐寒性やや暑さに弱い。やせ地
日本古来のノコゴリソウに比べて葉の切れ込みが深くて繊細


「懸念せし台風よりの暴風なく反れてひと時空の明るむ」

「雨中に餌を咥え来る親鳥の鳴く音と雛の小さき声聞く」

「戴きの鋸草より咲く花の馴染みの桃色懐かしみ見る」

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「細やかな鋸葉(きょし)もつその葉にたしかめてノコギリソウを教わりにけり」(鳥海昭子)「戴きの鋸草より咲く花の馴染みの桃色懐かしみ見る」ふるさとで見たノコギリソウもまたいま目にやどるお二人のようです。花の名前を教えてくれたのは、母でしょうか?
hanahhana1952
2007/07/15 20:19
 一花さんちは今日は西洋ノコギリソウですか。ヤロウとかマロウとか、ハーブの名前もいろいろ面白いですね。紅のものも白いものもありますね。
 夏に霧ヶ峰の高原に行きますと、草原にこの白いセイヨウノコギリソウがずいぶん見られます。ビーナスラインを通る車のタイヤに種子がついて運ばれたのでしょうか。
 神代の宿根草園ではみごとに咲いていますね。

 その下のは、日本のウツボグサより小ぶりのようですので、セルフヒールの1種でしょうね。可愛らしい感じで良いですよね。
 セイヨウノコギリソウ同様、こちらもハーブですね。一花さんちでは枯れてしまったとは残念です。あまり日陰では育ちませんね。

 庭の鳥の巣には暴風雨がそれて良かったですよね。
なおさん
2007/07/15 21:06
ウツボグサに似た小さな花は私が綴った成育不良のウツボグサに良く似ていますね。セルフヒールとも違うとすれば別の品種かも知れません。香貫山ではもう、今年は出てこないでしょうから、来年の課題として覚えておきます。セイヨウノコギリソウの花も面白いですが、葉はもっと面白いですね。
デコウォーカ
2007/07/15 21:39
hanahhana1952さん、こんばんは。コメント有難うございます。
「細やかな鋸葉(きょし)もつその葉にたしかめてノコギリソウを教わりにけり」と、きっとお母さんからその鋸草の葉の謂れを教わったのでしょうネ。
一昨日も蓮の歌では、蓮の葉を帽子代わりにさせられた思い出を詠ってらっしゃいましたよね。小さい頃植物との触れ合いがあったので、きっとご自身でも植物との関わりを持って生きられたのでしょうね。
植物育てしつつ、ご自身の小さい頃やご両親のことを何時も思ってらっしゃるのでしょうか。小さい頃の優しい花や両親の顔などが浮かび、過去に帰することで、また未来へと進まれるのでしょうね。
小さい頃の思いでは、綺麗で美しいものしか印象に残ってないですものね。
hanahhana1952さんへ
2007/07/15 22:40
なおさん、こんばんは。コメント有難うございます。 これがハーブだと知らなかったのですが、日本にも自生のものがあるのですね。
霧が峰高原でこれが見られますか?若しかして見ているかも知れませんが、他の花に気を取られて余り気にしたことがなかったですけど・・。
神代の宿根園では色々咲いていましたよ。流れの山野草ではキツリフネがもう咲いていて、時間があればゆっくり見たかったのですが。
去年セルフヒールが出回っていて求めて植えましたが、すぐ蒸れて駄目になりました。これはそれより随分小ぶりです。環境的に悪かったのでしょうかね?夏場の花壇は上から日が射しますので、そんなに日陰ではないのですが、狭い花壇に色々宿根などが多過ぎて蒸れてしまうようです。
鳥の巣を見たら、親は可愛い目白ちゃんでしたよ。餌を運んでいて、違う鳥が来たらフェイントをかけて他で鳴いていました。雛はしっかりと傘下に入って守られています〜〜。
なおさんへ
2007/07/15 22:51
デコウォーカさん、こんばんは。コメント有難うございます。
以前見せて下さった生育不良のものに似ていますよね。
これってやはり西洋ウツボグサで、置いた場所がちょっと日照不足の場所だったのでしょうか?
小さいながら鉢の中から何本も出て逞しく、雑草かと思いました。
学名のアキレア(Achillea)はアキレスからで、鋸なのに足と関係あり、日本の古名の「アシクサ」名と通じる所があって、皆同じイメージ発想するようで名前の付け方が面白いと思いました。
来年もそちらで咲いてくれると良いですね。
デコウォーカ さんへ
2007/07/15 22:59
 セイヨウノコギリソウは丈夫ですよ。地植えで日当たりのいいところがいいかもしれません。かなりたくさんの花が、一本のがっしりした茎から咲くこともあります。苗はハーブコーナーの方が見つかります。たぶん、染色にも使われると思います。花は控えめですが、葉が美しいですね。田舎の庭の千草の1つになっていますね。ヒャクニチソウやダリアや、原色の花がいろどった、昔の庭に咲いていたような花が、今になって懐かしく思われます。どこへ行ってしまったのでしょう。
ひめだか
2007/07/16 00:48
日本名は、面白いですね。
あまり、似つかわしくない名前のもありますが、
このお花は、葉っぱを見て、付けられたのでしょうか?
お花は、もっと可憐な感じなのに・・・
のこぎりって、ごつく感じます。
chiemi
2007/07/16 13:27
ひめだかさん、こんばんは。夕べ遅くコメント有難うございました。お返事遅くなりました。
昨日の台風が去って一安心していましたら、今朝はまた地震でびっくりしましたね。新潟の方は2回目でお気の毒ですよね。
さて、ノコギリソウはハーブコーナーで見かけられますか?今迄気付かなかったようです。
白花がスタンダードのようで植物園に多く植えてありましたが、田舎ではこの桃色種を多く見ました。染料にも使われていますか?随分古よりある花なんですね。纏まった花で地味な感じですが、葉が独特でこの名前はすぐ覚えられますね。
私も昔馴染みの宿根草がこの頃好きで、色々求めて植えています。でも我が家ではダリアやヒャクニチソウなどは育たないのですよ。、花魁草を探したのですがなくて、フロックス名で出回っていました。これだけは丈夫で毎年出てきて有り難いですヨ。
ひめだか さんへ
2007/07/16 21:39
chiemiさん、こんばんは。今日はお休みでしたか?
ノコギリソウと聞くと、ちょっと何?と思ってしまいますよね。葉の形がそんな雰囲気ぴったり〜ですよね。
花は地味で目立たない花ですね。でも昔田舎では、これがあちこちに植えてあって懐かしいかったです〜。
昔は足草だそうで、学名もアキレス腱から因んでアキレアだそうですヨ。
今では「のこぎり草」ですが、時代が変ると感性も違ってくるようですね。
chiemiさんへ
2007/07/16 21:46
一花さん、セイヨウノコギリソウ(西洋鋸草)って私は花が鋸に似てるのかな?何て想像しながらブログの写真で葉っぱが鋸の形だと分かりました。葉っぱの割に似合わないような可憐な花ですね。
彦左
2007/07/16 22:25
本当の名前って、流通名プラス学名でいいと私は思います。学名は、かのリンネが推奨した万国共通名で、たとえ流通名が違っても学名が同じであれば、同じ植物と確認することが出来るから。だから学名を把握した上で自分の気に入った流通名、英名、和名などで呼べばいいと思います。私は、園芸店で仕事をしているので、出来るだけ色んな呼び方を覚えなければならないので、ちょっと苦痛です。
ラフレシア
2007/07/16 22:51
ヤロウはかわいい小さな花を集めているんですよね。我が家には白と濃いピンクがありましたが、今は処分しちゃいました。あった頃は、若葉を摘んでサラダに入れたり、てんぷらにしたりしていましたよ。
mint
2007/07/16 23:27
彦左 さん、こんにちは。こちらにもコメント有難うございました。
花は地味ですが、鋸に似ているのは葉なんですよ〜。
葉の切れ込みが深く繊細ですので、こちらは西洋ノコギリソウだそうです。日本の山地や野山に自生する普通のノコギリソウは、葉の切れ込みが深くないのだそうですヨ。ハーブとして、若葉が天ぷらにもサラダにもなるとハーブにお詳しい、上のmintさんのコメントです〜。
彦左 さんへ
2007/07/17 16:10
ラフレシアさん、こんにちは。こちらにもコメント有難うございました。お返事遅れました〜。
お花のブログを書いていると、名前が色々あってなかなか覚えられないのですよ。学名はアチラ名で関連付けがないと頭に残らないですし〜。
これは鋸だけど、アキレスからだと書くことで覚えられますが〜。
和名のヒメヒオウギズイセンなどはこじつけ的で、似たようなものが多く、こんがらがってしまいます。
色々お花の名前覚えてらっしゃるのですね。やはり苦痛?でしょうか?画像だけではなかなか覚えられず、私の場合は自分で育て初めて頭に入ります〜。でもこの頃ボケで忘れることばかり!!
ラフレシアさんへ
2007/07/17 16:18
mint さん、こんにちは。コメント有難うございます。
ハーブだと「ヤロウ」名になるのですね。
ネットでしらべたのですが、結構効能がありますね。
>『お風呂に入れれば、傷・肌のひびわれ・発疹などによく、歯痛には生葉をかむとよい。ひげそり後に生葉を肌に当てるといい。お茶にすれば、消化を助け、生理不順を治し、体内を浄化し、発汗を促すことによってカゼに対しても効果がある。痛みとけいれんの緩和、月経痛・過多、血液の改善、浄血、鼓腸(腸内にガスが溜まる)、膀胱疾患、婦人病全般、肌のトラブル、リュウマチと痛風、下腹部の不調、腸全般、骨・関節・肝臓・胆嚢・肺・胃・脾臓・膵臓・前立腺と睾丸・甲状腺……あげればキリがなく、しかも、他のハーブに上回って、これら全ての症状に良いそう。
葉をみじん切りにして納豆に入れて食べたりします。』
と優れものでした。
今度若葉を天ぷら、サラダにしてみますね。これって頂き物でラッキーでしたヨ。情報有難うございました〜。
mint さんへ
2007/07/17 16:26
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