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zoom RSS キキョウ(桔梗)

<<   作成日時 : 2007/09/20 21:11   >>

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キキョウは小さい頃から田舎の庭で、夏の終わり頃から秋にかけて毎年咲いているのを見慣れていた。
その紫色の端正な花には、畏まった妙によそよそしい大人びた雰囲気があり、あまり好みではなかった。
きっと美術工芸品や盆提灯の絵柄として使われていたり、日常の団扇や大人の浴衣の着物柄に使われていたので、子供心には馴染めなかったからだろう。
親戚の隣の家の庭に咲いていた、カノコユリや夏ズイセンなどの華やかで可愛い花に憧れていた。
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自分でガーデニングをするようになり、花屋に草丈の低い花付の良い開花株が出回っていて、何度か求めて花壇に植えてみたが、どうも定着しなかった。
翌年は出てこなくて失敗ばかりなので、花屋で見かけていてもここ何年か植えていなかった。

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近年齢を重ねて来たのか、青紫の花色も好ましく思え、、秋の七草として黄色いオミナエシなどと一緒に植えられている花姿や、カメラズームで撮られた意外な美しい蕊の画像を見て、今度は鉢でもう一度育ててみようと思った。

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鉢管理として青紫色3株と、その後出回っていた白い花色の1株を一緒に植えてあるが、5弁のシャープな切れ込みの花びらに、意志の強さとはっきりとした個性の強さを感じる。

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      <白花種>
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カメラズームで撮って見ると、花の咲き具合がその蕊の変化によく見られる。
開花したはじめは、5本のオシベが中央に集まっており、その後オシベが開き、真ん中のメシベが見えて次第に雌蕊の先が割れてくる。暑い最中に咲く花は花期が短く、種がすぐ出来てきた。

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<花の蕊の開花変化>

キキョウはキキョウ科の代表として鐘形の花と牛蒡の根を持ち、根は干して生薬として去痰、鎮咳薬ともなるそうだ。古名は「おかととき」とも、また中国名で「桔梗」と書かれていたので「きちこう」と呼ばれていたそうだ。その後、キツコウ、キッキョウ、キキョウとなったとある。(広辞苑より)

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キキョウ科の仲間としてソバナ、イワシャジン、シデシャジン、サワギキョウ、カンパニュラなど我が家の鉢や庭に植えてあるが、ちょっと気難しいものが多い。

キキョウは、日本の北海道西南部から琉球まで、そして朝鮮半島、中国大陸の山野の日当たりのよい草地に自生する多年草だそうだ。草丈も場所によって30〜100センチまでとなるとあり、神代植物園や昭和記念公園で見たものは草丈が高かった。

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       <神代植物園にて:2007/8/18撮影>

花期は8月からと早いが、園芸種としても花屋では1年中見られて切花需要も多く、花色も白、桃色、そして二重咲き、早咲きなどが出回っている。花屋では8月から売られていたが人気で、また昨日も新しい苗の入荷を見かけた。

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    <自宅のオミナエシと:2007/8/28撮影>

「秋の野に咲きたる花を指折りかき数ふれば七種の花 」(万葉集・巻8-1537-山上憶良)

「萩の花尾花葛花なでしこの花をみなへしまた藤袴朝顔の花 」(々・巻8-1538-々)

キキョウは「秋の七草」として、植物園でもススキ、オミナエシ、ハギ、ナデシコ、フジバカマなどと一緒に植えられている。七草の中にあって、桔梗が一番涼しげで凛として締まった花だ。
万葉集の中に秋の七草として「朝顔の花」と詠われている花は、当時まだ朝顔が渡来していなかったそうで、桔梗説が有力視されている。

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    <昭和記念公園にて:2007/8/26撮影>


「かなしみはついに静に至るべし薄明のなか淡き桔梗」(石田比呂志)

「いっぽんの雨を吸いたる桔梗の花截(き)らば欝然の霧となるべし」(大滝貞一)

「次に咲くその次に咲く蕾もちキキョウむらさき凛として立つ」(鳥海昭子)


<キキョウ(桔梗)>
キキョウ科キキョウ属
学名:Platycodon grandiflorum
別名:オカトトキ(岡ととき)
英名:バルーンフラワー(蕾の姿を風船に)
原産地:日本、朝鮮半島、中国
花期:7〜9月(夏〜秋)
生育地:日当たり
草丈:30〜100p


「何処となくよそよそしさを見る桔梗庭に育たず鉢植えの中」

「端正なる五弁の紫桔梗の花残暑の庭に凛と静もる」

「鉢中に濃き紫と白き花桔梗の花の冴え冴えとして」

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コメント(16件)

内 容 ニックネーム/日時
「秋の野に咲きたる花を指折りかき数ふれば七種の花 」(万葉集・巻8-1537-山上憶良)「次に咲くその次に咲く蕾もちキキョウむらさき凛として立つ」(鳥海昭子)素直な素描のようなお二人と「端正なる五弁の紫桔梗の花残暑の庭に凛と静もる」キキョウが好きなお花のひとつの一花さんて感じ。歌に歌うと言うことはきっと、そのお花がすきなんでしょうねと感じます
はなはな
2007/09/20 21:39
 一花さんちは、今日はキキョウですか。端正な花型で家紋にも用いられる見事なデザインですよね。今はさみだれギキョウなど早生のキキョウが主で、すっかり夏の花、というイメージですね。
 僕は自生品は見たことがありません。園芸的に植えられたものを沢山見るせいか、あまりピンときませんが、自生品は絶滅危惧種だそうですね。

 うちでもミニのアポイギキョウの青紫と白を育てていますが、ちいさい鉢で丈低く咲いて良いですね。
なおさん
2007/09/20 22:51
はなはなさん、こんばんは。コメント有難うございます。
やはり身近な花を歌に詠むって、その時々の心を花に重ねられるからでしょうか。山上憶良もお花好きだったようで、ナデシコも好きで自分で育てていたようですよ。
鳥海さんもたくさんの花を育てられたのでしょうね。
この桔梗には、蕾がたくさんあって次々に凛と咲く様子が素直に詠みこまれていますよね。
桔梗は秋深まる頃でなく、夏の暑い盛りも咲いていますよね。そんな中、青紫の花は涼しげで凛として見るだけでもこころ静になります。


はなはなさんへ
2007/09/20 23:58
なおさん、こんばんは。コメント有難うございます。
5弁の花びらは端正で武士が好んで家紋にも使われていて、また安部晴明も五芒星の桔梗紋だったですよね。早生品種は五月雨桔梗ですか?花期的に8月が一番盛りのようですよね。
なおさんち、毎年キリリ!!としたアポイギキョウのアップで上手に育ってますよね。あれは鉢植えのようでしたね。山野草の本にも矮性種として載っていますよ。花屋さんで出回っているのも、小さい丈ですが、矮化剤でもかけてあるのでしょうかしらね〜^。種は出来ているのですが、来年も上手く育つでしょうかしら〜^?
なおさんへ
2007/09/21 00:04
今日は、お花に魅せられたというより、
一花さんの、お花を紹介する言葉に惹き付けられました。
「その紫色の端正な花には、畏まった妙によそよそしい大人びた雰囲気があり、、、」
実は、此花は、母が好きだったのだけど、
私は、一花さんと同じく、あまり好きじゃあなかったのです。
そのことを、母が亡くなってから、すっかり忘れていましたが
今日、一花さんの、こんな思いから始まった言葉に
急に、ああ、、そうだったのだっけ、、と、思い出し、
桔梗と言う名前からのイメージを勝手に作り上げ、
此花に、もっと儚さを要求していた頃の自分を
思い出して苦笑いしてしまいました。
chiemi
2007/09/21 01:13
キキョウは初夏から咲いていますが、いつか美術館で源氏物語絵巻を見たとき
源氏の君が訪れた恋しい人の庭のキキョウの花色に感動しました。私が野生のキキョウに巡り合ったのは富士山麓がはじめてです。一花さんは九州の故郷で幼少の頃からいつも見慣れておられたのですね。花色が大人好みですものね。
この青は乙女でなく熟女になって親しみを覚える色かも知れません。
目黒のおじいちゃん
2007/09/21 05:46
キキョウが綺麗に咲いていて良いですね、田舎では庭にもそして墓地にも植えてありましたが、最近は山で見るイワギキョウなどが一番印象に残っています。
OSAMI
2007/09/21 08:18
いつもの通り、軽井沢のおばあちゃんちに沢山咲いていて子供の頃から、このブルーが好きでした。白花もちょっとあったけど、それこそオミナエシと一緒にヤギ小屋と鶏小屋の間にいっぱい咲いていて、いつもキキョウの蕾をポンポンつぶして音出して遊んでいました。同じようにコスモスの蕾もつぶして、臭い!となったりして・・・楽しい、懐かしい思い出いっぱいのキキョウです。
いつ見てもこのブルーはいいですね〜。うっとり〜〜
mint
2007/09/21 09:58
一花さん、キキョウの花について”畏まった妙によそよそしい大人びた雰囲気”でって素晴らしい表現されてますが、紫のキキョウは本当に整った美しさをしてますね。これから時期の花ですね。
彦左
2007/09/21 20:11
私はキキョウを見ると秋を感じます。青紫色が涼しさを感じさせる為ですかね?白色のキキョウは初めてでした。オミナエシとキキョウの組合せも良いですね。
デコウォーカ
2007/09/21 21:57
Chiemiさん、こんばんは。コメント有難うございます。この桔梗は何故か形が余りにも完璧に整いすぎているようで、大人びた雰囲気がありますよね。
子供心にはあまり馴染まなかった花色と形です。お母さまがお好きでらっしゃいましたか?大人になると、好ましく思えますよね。
私にとっては儚い花というより、主張性のある個性的な花のイメージのようです〜〜。
武士も好んで家紋に使っていたようで、明智光秀もこの家紋だったそうですネ。
chiemiさんへ
2007/09/21 22:24
目黒のおじいちゃん、こんばんは。コメント有難うございます。
以前そちらでアップのこの桔梗の花の美しさに惹かれてしまいました〜。あれから気になって、花屋で出まわっていたものを求めて鉢で植えたのですよ。
源氏物語にはたくさんの花が登場していて、その花ごとに女性を重ねてありますよね。紫の桔梗は端正で毅然としており、その高貴な色は近寄り難い大人の雰囲気があります。紫の上は桔梗のイメージにも思えます。
やはり熟女になって親しみを覚える色なのでしょうね。着物も昔は薄紫色が嫌いでしたが、似合うかどうか?分かりませんが・・やっとこの頃?好ましく覚えてきました。富士山麓ではまだ自生のものが見られていいですね。
目黒のおじいちゃんへ
2007/09/21 22:29
0SAMI さん、こんばんは。コメント有難うございます。
昔ガーデニングとして花壇で育てていたのですが、何故か上手く育たずに、また鉢で挑戦しています。田舎では庭に咲いていてほったらかしで毎年出ていたようですが。やはり私はガーデニングの腕が悪いのでしょうね? 山ではイワギキョウですか?キキョウと名の付く植物で、サワギキョウ、キキョウソウなどありますよね。イワギキョウは涼しい所を好むのでしょうね?一度見てみたいものです〜。
OSAMI さんへ
2007/09/21 22:34
mint さん、こんばんは。コメント有難うございます。
キキョウの5弁の花形は完璧な感じで、青紫の色はシックで大人びた雰囲気がありますよね。
mint さんは子供の頃からお好きでしたか?昔の方達はオミナエシと一緒に庭に植えてらっしゃったですよね。昔のお婆様のお宅、ヤギや鳥も飼ってらっしゃって、広々としたのんびりとした風景が目に浮かびます。蕾をポンポンと潰された思い出、皆さんおありのようですね〜。
今我が家では桔梗の蕾は貴重なもので、子供がそんなことすると怒ってしまうかも?しれません〜。花壇にうまく咲いてくれず、困ってます。
mint さんへ
2007/09/21 22:40
彦左 さん、こんばんは。コメント有難うございます
紫の花は、黄色いオミナエシと取り合わせがいいですよね。お盆の頃にも使われて涼しげな色ですよね。この5弁の花は整って、何故か近寄り難い大人びた感じがあります。油断のないきりっとした花のようにも思えます。彦左さんは紫色がお好きな花色ですよね。
彦左 さんへ
2007/09/21 22:50
デコウォーカーさん、こんばんは。コメント有難うございます。私も桔梗というと秋とばかり思っていましたが、今は早生のものが出回っていたり、1年中花屋では出回っているようです。出かけた植物園では8月中旬にはもう満開でしたよ。黄色いオミナエシと一緒に撮ったらお互い引き立っていました〜。秋の七草の中ではこの桔梗の青紫が静まって個性が強いようです^。
デコウォーカ さんへ
2007/09/21 22:54
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