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zoom RSS ツユクサ(露草)

<<   作成日時 : 2007/09/21 22:32   >>

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今年もまた植えた覚えがないのに、ツユクサ(露草)の小さな青い花が鉢中から咲いている。
9月中旬のこの残暑の厳しい中にあって、またその涼しげな青い花が健気に咲いており、夏の間から咲いていたが、随分花期の長い花だ。

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昔は雑草と思っていたので手当たり次第に抜いていた。ブログをするようになって、カメラアップで撮って見ると、その瑞々しい青の2枚の可愛らしい花びらと、蕊の黄色の調和が好ましい花と思えてきた。
花は昼過ぎにはもう萎んでいるが、朝顔同様午前中に見られる儚い花だ。
ツユクサ(露草)2006/08/14

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このツユクサの花をカメラズームの色々な角度で撮るとその花びらとオシベが独特で、何枚撮っても面白い格好をしている。
見えている青い2枚だけが花びらかと思うが、下に透明のものが1枚隠れていて、合計3枚が花びらかと今迄思っていた。
だがそうでなく、横から見ると外側に小さく見えている無色のもの3枚も花びらということで、合計6枚あると本に書いてあった。

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そして花びらの前に見える黄色い3つと、その先に1つある合計4つがオシベかと思った。
だが前に細く長く伸びている3本の蕊のうち、先が茶褐色の2本もオシベだそうで合計6本あるようだ。
花びらの前に黄色い扇型の塊を持つ4本のオシベの先のものは花粉かと思うが、そうでなく、ただ花びらを引き立てる役目をしている葯だそうだ。
この青色の前に対照的な黄色い色があることで、虫の注意を惹いているようだ。

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花の前に長く伸びた3本の中の2本だけのオシベに花粉がつき、真ん中に1本挟まれた雌蕊と受粉する仕組みになっている。
小さいながらも非常に巧妙な形を自ずから作ってアピールしている。

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これはツユクサ科ツユクサ属の1年草で日本中に分布し、花期は梅雨の頃の6月から9月までと長い。梅雨草でなく露草と書かれ、早朝の露が掛かっている頃に見ると美しく、露の似合う花ということで露草なのであろうか?

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奈良、平安時代にはツユクサ(露草)でなくツキクサ(着草)と呼ばれて、花汁を着けて染色したことに由来し、後に月草となり、それが訛って露草(ツユクサ)となったようだ。

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万葉集でも「月草」で9首詠われており、月草で染めたものは水で色が落ち易いので、心変わりやこの世の儚ない命を詠いこまれている。

「月草に衣色どり摺らめどもうつろふ色と言ふが苦しさ」(万葉集・巻7-1339)

「月草に衣は摺らむ朝露に濡れての後はうつろひぬとも」(万葉集・巻7-1351)

「朝露に咲きすさびたる月草の日斜(くた)つなへに消ぬべく思ほゆ」(万葉集・巻10-2281)

このツユクサは青色だけかと思っていたが、白や薄青色の変わった色もあるようだ。
出かけた先で見たものはとても青色が濃かった。今日我が家の別の鉢中で見かけたものは、赤紫がかっていた。

             <外出先にて2007/9/11撮影>
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花の形が帽子のように見えることからボウシバナ(帽子花)とも、またアオバナ、ホタルグサなどの別名もある。
この花より大きくて大柄な、オオボウシバナ(大帽子花)というのもあり、神代植物園に8月中旬出かけた折、花壇の中に植えられているのを見た。これは自宅の花壇でも育ててみたい花だ。

        <オオボウシバナ(大帽子花)2007/8/18神代植物園内>
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ツユクサ科としては、花姿が変わったヤブミョウガ(ヤブミョウガ属)もあり、また、南アフリカ原産の常緑多年草のトキワツユクサ(ムラサキツユクサ属)という白い花も知られる。
帰化植物となっているそうだが、こちらではまだ見かけたことはない。

            <道端の草叢のツユクサ:2007/9/19撮影>
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ガーデニング用の園芸種のツユクサとしてはムラサキツユクサや、紫色の葉色で桃色の花の咲くムラサキゴテンというのがあり、昔育てたが枯れてしまった。
ムラサキツユクサ(紫露草)植物園へようこそさまHP
ムラサキゴテン2005/10/26

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「つつがなき幼馴染と会えた日の午後の露草すなおにしぼむ」(鳥海昭子)


<ツユクサ(露草)>
ツユクサ科ツユクサ属
学名:Commelina communis
別名:アオバナ(青花)、ボウシバナ(帽子花)ホタルグサ(蛍草)アイバナ(藍花)他
花期:6〜9月
性状:1年草
他にもトキワツユクサ(常盤露草)、園芸種としてのムラサキツユクサ(紫露草)ムラサキゴテン(紫御殿)など多種。

「早朝に清しき青花露草の鉢中に咲き目覚めを誘う」

「途切れなく小さき露草朝朝に花咲き短き夏も終わりぬ」

「夏草の中に露草目に青し立ち止まり見る青空の下」

「見えるかと思えど見えずころころと移ろう心の露草のいろ」

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コメント(20件)

内 容 ニックネーム/日時
はじめまして、滋賀のひまわりです。
何度か、お名前は、拝見しておりました。
ツユクサ、私も、ブログをするようになり、庭のツユクサに目を向けるようになりました。私の市花としても、身近な花なのですが、今までじっくり花を見たことがありませんでした。染野下書きに使う染料と聞いております。かわいい花ですね。
ひまわり
2007/09/21 22:43
「つつがなき幼馴染と会えた日の午後の露草すなおにしぼむ」(鳥海昭子)難解です。心持ちが素直に入れない鳥海さんらしくないなあと思えるのですが。「見る様で見れるもののころころと移ろう心の露草のはな」一花さん素敵かも
hanahhana1952
2007/09/22 00:10
 一花さんちは、今日はツユクサですね。はかないたとえに使われたりしますが、ひとつの花のいのちは短くとも、長々咲き続けて、夏、秋と咲き通しますね。うちでは、クリーム色っぽい斑が入る葉のも咲いて、毎年こぼれ種子で何処からか出て来ます。
 葉は食べられますし、乾燥してツユクサ茶にもできますね。飲んだことがありますが、意外と飲みやすいです。

 神代のオオボウシバナは花壇に沢山で見栄えがしますね。友禅染めの下絵を描く青花の汁にするので、栽培もされるそうですが、大輪でよいですね。僕も1度育てたことがあります。
なおさん
2007/09/22 04:52
このような路傍の花にもやさしい心遣いをされていらっしゃる一花さん、どのような方か想像できます。
我が家の庭にも、たくさんでてきてさいています。
色もきれいだし、かわいい花ですよね。一花さんのように、じっくりと見たこと無かったのですが、私も少しでもこのようなふれあいを見習いましょう。

今日も、暑くなりそうですね。
今朝庭で真っ白な秋明菊が二輪咲いているのを見つけました。
確実に秋が訪れていますね。
にりんそう
2007/09/22 08:24
我が家でも露草がチラホラとですが咲き続けてます。
増えすぎて間引いてはいるのですが、思いがけない場所から顔を出し?繁殖力の強さに驚かされます。
神代植物公園にはオオボウシバナというのが咲いているんですね〜。
治療が終わったら野草園の方に行ってみたいです。
hina
2007/09/22 09:23
ツユクサ物語、読ませていただきました。
改めて花期の長い花であることを認識しました。野草と言え綺麗な花です。
UPでみると「この花を見直した」感じですね。自然の造形の妙を感じました。
ミニミニ放送局
2007/09/22 10:40
ツユクサのいろいろの角度からの写真と解説は勉強になりました、しかしツユクサも奇妙で複雑な仕掛けを作ってイネのですね驚きです。
OSAMI
2007/09/22 19:13
こんばんは、初めまして。コメント有難うございます。どちらかのブログでご一緒だったのでしょうね。
ツユクサはカメラで撮ると、その花が意外に綺麗で見直しますよね。茶花の本にも一応載っていますが、実際は午後萎むので午後のお稽古では使われていないようですね。
そちらの市の花なんですか?半日しか咲かなくて儚いイメージのようですが、次々と咲いて花期が長い花のようですね。ツユクサより大きいオオボウシバナは染物の下絵を描いたり、菓子の色付けにも使われたようですね。こちらのオオボウシバナは育ててみたいものですね。
ひまわり さんへ
2007/09/22 21:05
はなはなさん、こんばんは。夕べ遅くコメント有難うございます。
鳥海さんの歌、きっと幼馴染のこと何か気にしてらっしゃったのでしょうね。恙無く過ごして居られた幼馴染との再会。素直な頃の幼い日々の心に戻られたのでしょうか?午後露草が萎んだように、友との再会も終わって心素直な自分に戻れて、その日の暮を迎えられたという素直な心もち。
こだわりのない素直な心に戻られたのでしょうね。ごめんさない〜。私の歌、見る様ででなく、可能としての使い方として言いたかったのでした。まだいい加減でした。「見る様で見れるもののころころと移ろう心の露草のはな」を
「見えるかと思えど見れずころころと移ろう心の露草のいろ」に変えました〜。でもまたころころと変わるかも?(*^。^*)
hanahhana1952さんへ
2007/09/22 21:10
一花さん、この花はいつも見ています。家の前の他所の畑の隅の雑草の中に綺麗な青い花を咲かせています。涼しげで小さくて可憐で私は好きですね。
彦左
2007/09/22 21:11
なおさん、こんばんは。お休み?の早朝からコメント有難うございます。
これは雑草のように思われていますが、カメラズームで撮ると意外に可憐な花ですね。そちらでは早々とアップだったようですが、今のこの時期まで結構長く咲いていますね。
なおさんち、クリーム色っぽい斑入り葉も出ていますか?去年はオオボウシバナを育ててらっしゃったようですが、今年は出てきませんか?
神代のものは少し花期が終わりかけていましたが、花びらが柔らかい感じでした。これは育ててみたいですね。ツユクサ茶が出来るとかですが、ちょっと可愛そうな感じですね。でも身体にいいのでしょうか?どくだみ茶は戴きますが〜。
なおさん へ
2007/09/22 21:13
にりんそうさん、こんばんは。コメント有難うございます。
ツユクサは去年記事に書きましたが、また今年もその花の事を少し詳しく書いてアップしました。神代植物園にて8月にオオボウシバナも見ましたので、その画像も一緒に貼ってあります。路傍の花ですが鉢から出てくると可愛くて心惹かれますよね。一応茶花としても本に載っていますよ。(午後からだと萎みますよね。。)
今日はまた残暑が厳しいでしたが、風が少しあったようですね。
シュウメイギクも開花してきましたか?お彼岸の明日から少し涼しくなって欲しいものですね。
にりんそうさんへ
2007/09/22 21:15
hina さん、こんばんは。コメント有難うございます。
そちらのお庭でもまたチラホラ咲き続けていますか?増えすぎると困りものですが、適当に咲いて欲しいものですよね。植えた覚えがないのに、何処から種がくるのでしょうね?
神代植物園は8月の18日に見た画像で、もうあれから花期が終わっているかも?知れません。
温室だけでなく、こちらの宿根草園や1年草園、そして流れの山野草園も色々植えてありましたよ。山野草園も昔と違って、今では色々植えてありました。
残暑が厳しい中、通院治療が大変でしょうがお大事になさって下さいね。長い付き合いとなりますのでネ。
hina さんへ
2007/09/22 21:18
ミニミニ放送局さん、こんばんは。コメント有難うございます。
長い駄文と画像がたくさんあって、ツユクサ物語?だったでしょうか?すみません〜何時も長々と書いてしまっていますヨネ。お付き合い下さって有難うございます。
これは雑草としてではなく、この頃は花としてブログでも人気でアップされていますね。
独特の知恵で花も生存を図っているようです^。自己アピールする、大変お洒落な花さんですよね。
ミニミニ放送局 さんへ
2007/09/22 21:19
0SAMI さん、こんばんは。コメント有難うございます。
ツユクサはあちこちでアップされてらっしゃって、結構人気な花ですよね。
小さいながらも、花びらの青とその前の黄色いオシベが対照的で魅力的ですよね。花も自分を良く見せるお洒落な?仕掛けがあって、花も色々考えているようです〜。人間さまもそうですが。。

OSAMI さんへ
2007/09/22 21:21
彦左 さん、こんばんは。コメント有難うございます。
このツユクサは逞しく、道端で日常見ていますよね。カメラズームで撮ると意外に可愛い綺麗な花で、ブログでも取り上げられていますね。
半日しか咲かない儚い花ですが、昔はいろいろ使われたようですいね。
青い色でこの時期涼しげです。
彦左 さんへ
2007/09/22 21:24
今日はツユクサですね。私も色々調べて花の構造は理解出来たのですが、一つだけ今でも疑問が残っているのです。それは雄しべの3種類の役割が何か?です。花粉を付ける2本の長い雄しべは、これは雄しべの基本ですから疑問は無い。残りの4本の雄しべの役割が?です。青い花びらと一緒になって昆虫を呼び込む役目をしているのでしょうかね?それにしても何故1本の雄しべだけは中間にあるのか?(愚痴みたいな独り言はもう止めておきます。質問ではありませんので返事は不要です。)
デコウォーカ
2007/09/22 21:37
デコウォーカ さん、こんばんは。コメント有難うございます。先日17日アップされてましたね。オシベの件ですが、毎日新聞社から出ている、「柳宗民の雑草ノオト」のツユクサによりますと、青い色は昆虫の反応度が低いようで、中心部の性的には役立たずのオシベの黄色い色が、この奥に蜜ありという目印になって、虫を惹き寄せる役割を果たしているのだろう。黄色や白は昆虫がよく反応すると言われ、反応の鈍い赤、青系には花芯部が白かったり黄色かったり、黄色い花粉をだすものが多いが、これも虫を惹き寄せる巧妙な手段で、ツユクサの不稔の葯も同じ働きをしている。いわばレストランの看板のようなものだ。・・・とあります〜。1本だけ中間にあるのは、画像でみると、他の3つと形が違っていませんか?何かこれは役割があるのかも?しれませんよね。花粉が付いているような感じもあります〜〜。、
デコウォーカ さんへ
2007/09/22 22:40
露草は大好きなんです! この爽やかなブルー。花の形の面白さ。触るとすぐに傷ついてしまう柔らかい感じ。 毎年記事としてUPしちゃいますね。昔、「なんとか露草」という園芸種?の種を買って来て撒いて楽しんでいたら、泊まりに来ていて親戚が早起して、普通の露草(雑草とみている)と思って全部抜かれてしまい、泣いてしまった事があります。
mint
2007/09/23 22:49
mint さん、こんばんは。コメント有難うございます。
これはブログでも人気のようで、皆さんお好きですよね。カメラズームで撮ると凄く綺麗な花で面白い格好をしていますよね。黄色いオシベがその青い花びらと引き合って、儚いながらも魅力的ですよね。
何とか露草という園芸種は色々出回っていますよね。紫露草と紫の葉色のピンクの花の咲くムラサキゴテンは枯れて育たなかったです〜。
種から蒔かれて育って、そちらでは抜かれてしまいましたか?残念でしたね。またお暇な折、蒔いてブログアップして下さいネ。
mint さんへ
2007/09/23 23:52
ツユクサ(露草) 一花一葉/BIGLOBEウェブリブログ
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