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zoom RSS キレンゲショウマ(黄蓮華升麻)

<<   作成日時 : 2007/09/27 19:31   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 8 / トラックバック 0 / コメント 12

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       <2007/9/27撮影>

我が家の庭に何年も前から植えているキレンゲショウマ(黄蓮華升麻)には、去年から花が咲かなくなった。
おと年は一応咲いたが、花が虫食い状態で酷かった。
今年8月までは小さな株が2つ出ていたが、夏場に日差しが当ると葉がぐったりしていて慌てて水をあげていた。9月になってもう何時の間にか枯れたようになって消えている。

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     <地植えのもの:2007/7/24撮影>
 
これは他の樹下の場所にも以前何株か植えていたが、そこも何時の間にか消えてしまっていた。
風通しのよい場所だったが、夏場の暑さを嫌う植物なので温暖化による熱帯夜の影響が大きかったようだ。
ソバナも育ちが悪かったので、土質も年々悪くなってきているのかも知れない。

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      <2007/8/19撮影>

そんな訳で、地植えのものはもう諦めて、今年は鉢の儘で育てようと山野草の店で見かけて苗から育てていた。
店で育て方を聞いたら、夏場は葉の裏から霧吹きで水をあげているような事を言われた。
(だがある方に聞くと、夏場に昼間葉の下から水をあげると、気孔が詰まって蒸散作用が出来ず、かえって悪いとも聞いたが・・。)

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       <2007/9/20撮影>

鉢から育てていたこのキレンゲショウマに8月の中旬、5個の蕾が出て毎日楽しみに観察したが、なかなか大きくならなかった。

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         <2007/9/25撮影>

やっと蕾が黄色くなって日毎膨らんでいったが、開花を前に花が4個しか残っていなくて、小さい蕾のままでなぜか落ちていた。ナメクジが食べたのだろうか?
レンゲショウマを育てた時も、大事な蕾が突然消えていた。

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蕾から40日たって、やっと今日1輪が開いてきた。そして花を見たら、また蕾が1個消えて、最後に3個残っていた。

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このキレンゲショウマの花を見ると、5弁の黄色が遠慮がちにすぼまって俯いて咲いている。
葉を見ると、今年鉢から育てているものは楕円形で、葉の縁には鋭い鋸歯がある。
地植えのもや、他所で見たものは葉に切れ込みの入ったモミジ葉になって違っていた。
これは別種のキレンゲショウマかと思っていたら、花に近い葉は円い葉だと本に書いてあったので、まだ株が小さいのが原因のようだ。
自生地では80〜120センチになるようだ。

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キレンゲショウマ(黄蓮華升麻)はキンポウゲ科のレンゲショウマと違って、ユキノシタ科キレンゲショウマ属で1属1種だ。学名は「Kirengeshoma  palmata」とキレンゲショウマが付く。
蕾がレンゲショウマに似ていたので、キレンゲショウマとなったそうだが、葉はショウマに似ない。
レンゲショウマ(蓮華升麻) 2007/07/24

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   <レンゲショウマ御岳にて:2007/8/13撮影>

キレンゲショウマは紀伊半島、四国、九州の深山の林の中に自生するそうだ。
最初石鎚山で発見されたが、その後、徳島の霊峰剣山に咲く、宮尾登美子の小説「天涯の花」に登場するようになってから、なお一層知られるようになったようだ。

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8月中旬に御岳山の御嶽神社近くの土手の崖に、まるで自生しているかのように大株が何本も生えて開花していた。そこは土産屋の方が山野草好きで自ら植えられたそうだ。
そこの方も、「天涯の花」の小説に出たこの花のことを良くご存知で、霧の出るような深山の湿った林床の涼しいところにしか咲かないと仰っていたが、そこは適地だったようだ。

御岳山・その3 :2007/08/22
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   <御岳にて:2007/8/13撮影>

また先日、9月11日にある会で出かけた河口湖畔のホテル庭園の山野草コーナーでもたくさん植えられていて、藪の中にその黄色い花が思わずもたくさん咲いていてびっくりした。
そこの葉も結構虫に食べられていたが、柔らかくて美味しいのかも知れない。
傍のレンゲショウマはもう花が終わりかけていた。ここはひっそりとした場所で、シュメイギクの花が咲いていなければ気付かずに通り過ぎていたかも知れない。
クサボタン、アキチョウジ、キッコウハグマ、サラシナショウマなど他色々見られた。

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   <河口湖:富士ビューホテル:2007/9/11撮影>
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深山で育つ山野草を育てて見ると、夏場の昼も夜も涼しい風を好むので、温暖化の進む都会の狭い庭で育つのを嫌がっているかも知れない。
花芽の出来ていたイワシャジンも、終に枯れてしまった。

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      <自宅鉢にて:2007/9/27撮影>


「群雲に隠れあらはれ行く月の晴れもくもりも秋ぞかなしき」(永福門院)

「世のなかに、秋より外の、里もがな。思ふことなく、月やながめむ」(与謝野鉄幹)

「名月や何の木もなき野阜(づかさ)に二人と思ふ人あらはれぬ」(大田水穂)

「萩に照る月の出おそくあくがるる晩年にこそ神隠し来(こ)め」(前 登志夫)

「方尺の引窓の下に紙白く弥勒の秋のしたたりを聴く」(々)

「秋風にたなびく雲のたえ間よりもれいづる月のかげのさやけき」(新古今和歌集ー左京大夫顕輔) 


<キレンゲショウマ>
学名:Kirengeshoma palmata
ユキノシタ科キレンゲショウマ属
分布:紀伊半島、四国、九州(石灰岩地帯の湿った深山の山中)
花期:7〜8月

「わが庭に育たず鉢に育てたる黄蓮華升麻の蕾膨らむ」

「秋風の吹く頃やっと花開く慎ましやかな黄蓮華升麻は」

「満月の色より鮮やか黄の花の黄蓮華升初花ひらく」

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コメント(12件)

内 容 ニックネーム/日時
一花さん、レンゲショウマって見たことがないのです。ブログでよく見せて頂いていますが、キレンゲショウマ(黄蓮華升麻)って綺麗ですね。
漢字でこの様に書くのも知りませんでした。
彦左
2007/09/27 20:45
「秋風の吹く頃やっと花開く慎ましやかな黄蓮華升麻は」なんとなく控えめな花ながら黄色で目立つこの子はアンバランスな性格?
はなはな
2007/09/27 21:08
 一花さんちには、キレンゲショウマもあるのですか。山奥で湿度があり、すずしいところでないと、なかなかご機嫌うるわしく咲かないですよね。
 僕は、神代植物公園の流れの山野草園で見たことがあります。
 「天涯の花」は読んだことがないのですが、剣山の自生地を見たいものですねえ。

 黄色い花が俯きに咲いて、見事に咲くと素晴らしいですよね。
なおさん
2007/09/27 21:11
彦左 さん、こんばんは。コメント有難うございます。
レンゲショウマは御岳やあちこちで見られ、今年はブログアップが多いでしたね。可愛い花で人気ですよね。
このキレンゲショウマは名前が似ていますが、レンゲショウマの仲間ではないのですよ。
そしてレンゲショウマ同様、山奥で涼しい場所でないと見られないです。普通のレンゲショウマに蕾が似ますが、属が違って別物です〜。レンゲショウマは花が蓮に似るからだそうですが、これは花が蓮に似ませんね。
彦左 さんへ
2007/09/27 21:51
はなはなさん、こんばんは。コメント有難うございます。
花の咲き方が控えめで俯いて咲き、中が良く分からないですよね。
でも黄色が目立って主張性があるのですよ。深山で人知れず美しく咲いて、孤高の花のようです。来年も咲くかどうか難しい花ですが、今年咲いてくれて良し、とします〜。
歌、忙しくしていたのでいい加減ですみません〜。特徴を掴んでいないですよね。
はなはなさんへ
2007/09/27 21:56
なおさん、こんばんは。コメント有難うございます。
以前から地植えで育てていたものが不調でしたので、今度は鉢で育てました。イワシャジン同様、涼しいところを好むのですよね。それでも何とか何度でも育ててみたいものです〜。レンゲショウマ同様、何故か蕾が落ちています。
葉も虫に食べられら易いものですね。
神代でも育ててあり、8月中旬に出かけた時はまだ蕾でしたよ〜^。
カリガネ草は満開でしたが・・。
これの自生地を見てみたいですが、御岳の崖で見たのも立派でしたよ〜〜。
なおさん へ
2007/09/27 21:59
深山で人知れず美しく咲いて、孤高の花のキレンゲショウマを咲かせるとは凄いですね。ご苦労様でした。咲いた時は感激だったでしょうね。
昨日の巨峰の開花順序(開花の様子)を昨日のブログにコメントしておきました。文章では、なかなか上手く表現できず解り難いかもしれません。表現不足はジックリと行間を読んでください。
デコウォーカ
2007/09/27 22:30
デコウォーカ さん、こんばんは。コメント有難うございます。
これは花屋さんで苗を求めたものですので、うまく花芽が出てくれました。
自分で種から育てた訳ではないですので、これだと誰でも上手く育てられるようです。それより御岳の御嶽神社の「神代ケヤキ」の近くの土産物屋さんは凄いでしたよ。何株も上手に植えられてお見事でした。
レンゲショウマも可愛くて人気ですが、このキレンゲショウマの方が孤高の花として品があるようです。
今日はわざわざあちらまで、ブドウの花の開花順序の様子を調べて書いて下さって助かりました。有難うございました〜。何時もしっかりと詳しくお花の観察をしてらっしゃって凄いですよね。そこまではなかなか観察力が至らないです^。お蔭様で何時も勉強させて頂いて有難いです〜。
デコウォーカ さんへ
2007/09/27 23:24
愛らしい蕾ですね。黄色いふっくらとした蕾に、
思わず「可愛い!!」と叫んでしまいました。

葡萄は、こちらは産地なので、長い間研究されている方とか
「甲斐路」を作られた方とか、(そう言う研究所があるのです)
色々専門の方が、知り合いなので、ちょこっと、つまんで
教えて戴きました。
でも、専門的だと難しいので、簡単にねと・・・
実を生した後の始末。
やり方は、デラで聞いたので、同じかどうか
聞いてみますね。今日会えるかしら・・・・待っていてくださいね。
chiemi
2007/09/28 16:36
キレンゲショウマというのは初めでです、レンゲショウマとは科が違って花の形も咲き方も違うようですね、珍しい花で勉強になりました。
OSAMI
2007/09/28 21:14
Chiemiさんこんばんは。コメント有難うございます。
レンゲショウマと似たような名前を持ってますが、あちらはキンポウゲ科の可愛い花ですが、こちらはユキノシタ科だそうです。
黄色い花で俯いて咲きますが、意外と主張性があるようです。
深山の涼しい場所に咲き、都会では暑すぎて育ち難く生き難いようです。
河口湖の辺りはやはり涼しいのでしょうね。そちらのホテルの山野草園で見事に咲いていました。
ブドウの件、実が生ったあとの始末、どうなんでしょうね〜。お忙しいそうにしてらっしゃる中、わざわざ気にかけて下さって有難うございます^^。まだまだ先がありますので、急ぎませんので、ご無理なさらないで下さいね^。わざわざ有難うございました〜。
chiemiさんへ
2007/09/28 21:35
OSAMI さん、こんばんは。コメント有難うございます。
これは初めてご覧になりましたか?山野草として売っていますが、都会の暑さを嫌うようで、何年もしないうちに絶えてしまうようです。
涼しい場所を好み、すぐ枯らしますので花には悪いことでしょうね。手元で育てて花を見てみたいの我儘ですが、失敗経験だけ増えております〜〜。
OSAMI さんへ
2007/09/28 21:41
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