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zoom RSS トウテイラン(洞庭藍)

<<   作成日時 : 2007/09/06 20:22   >>

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      <トウテイラン>

青い花穂のゴマノハグサ科クワガタソウ属の総称としてベロニカ(Veronica)の仲間が色々ある。
花屋さんではクワガタソウ属やルリトラノオ属の園芸植物を総称して、「ベロニカ」名として出回っている。
ベロニカ(植物園へようこそさまHP)

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        <トウテイラン>
 
ベロニカは昔から何度か求めて地植えしたものの、翌年は何時も消えてしまっていた。
去年はプランターで9月に育て、今年出てきているのを確認していたのに何時の間にか消えてしまった。

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                <去年のベロニカ:2006/10/5撮影>

その仲間としてルリトラノオ(瑠璃虎の尾)や、トウテイラン(洞庭藍)、ヒメトラノオ(姫虎の尾)、ヤマトラノオ(山虎の尾)、ヤマルリトラノオ(山瑠璃虎の尾)などがある。
ルリトラノオ(瑠璃虎の尾)(植物園へようこそさまHP)

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時々茶花の本をパラパラと捲って見ているが、その8月の花材の中にゴマノハグサ科クワガタソウ属としてトウテイランとヒメトラノオの説明と画像が載っていた。

トウテイランは名前が「洞庭藍」とあり、中国の洞庭湖の名前が付いているので中国産のイメージが強く、中国だけに自生するものと思っていた。
茶花の本によると、近畿中国の海岸の一部に生える日本固有種で、日当たりを好み高さ40〜60センチの多年草だとある。
山野草扱いで園芸採集や土地開発によって減少しており、絶滅が心配される 絶滅危惧種だそうだ。また特に隠岐で多く見られ、中でも知夫里島の南側斜面に群生する様子はとても見事なようだ。

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たまたま出かけた山野草の店で「トウテイラン」の苗を見かけたので求めて来た。
日当たりを好むので地植えせずに鉢で育てていたものが開花してきた。

求めたものは葉裏に白っぽい毛が生えていて全体の姿が白っぽい感じだ。葉自体は細いが、海岸端に自生するので海の強風を防寒するように細かい毛が生えているのであろうか?

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       <葉裏の様子>

本で見ると青紫っぽいが、咲いている我が家のものは薄青い花色だ。
中国の洞庭湖の水面の藍色は美しく神秘的だそうだが、本場の湖を見た事がないので何とも言えない。去年秋に出かけた支笏湖の水面は藍色だったが、その湖の色とも違う。
この花を見た学者は中国に出かけていたのであろうか?洞庭湖の藍色と同じとしてトウテイラン(洞庭藍)と言う植物名になったそうだ。

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立ち上がって咲いてきた花穂は下から上へ上へと順次開花してきて、花穂全体が藍色にはならない。花自体は直径1センチにも満たない4弁の花だが、花の基部はくっついていて、2本の長い雄蕊と1本の雌蕊がとても印象的だ。

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近畿地方の海岸端ではトウテイランが自生し、そしてヤマルリトラノオは本州の日本海岸側の山地に、ヒメトラノオは本州の山地、ヤマトラノオは関東以西、四国、九州北部の山地の草原に多く自生するとある。
またクワガタの仲間として高山の砂礫地や草地には、ミヤマクワガタなどの桃色花もあるようだ。(山・渓社:「日本の野草」より)
そしてこの時期、クガイソウ(九蓋草,九階草)も野山に行くと見かける。
花穂がリトラノオやトウテイランの青紫色でよく似ていて同じゴマノハグサ科だが、属がクガイソウ属だった。
クガイソウ(植物園へようこそさまHP)

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   <トウテイラン:2007/9/6撮影>

何冊かの本で調べるとトウテイランはルリトラノオ属にもなっており、、ゴマノハグサ科クワガタソウ属の中で、トウテイランのように茎の先に花穂をつくるものをルリトラノオ属として分ける見解もあるそうだ。

なお、ゴマノハグサ科クワガタソウ属の中に道端で見かけるオオイヌノフグリもこの仲間だが、本で見るクワガタソウと言う花によく似ている。
クワガタは鍬形草と書くが、名前の由来は、刮ハにつくガクの形が兜の前立て物の扇形の鍬形に似るからだそうだ。
クワガタソウ(植物園へようこそさまHP)

このトウテイランの花後の刮ハも鍬形の形を作るのだろうか?

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「たっぷりと真水を抱きてしづもれる昏き器を近江と言へり」(河野裕子)

「ものおもふひとひらの湖(うみ)をたたへたる蔵王は千年なにもせぬなり」(川野里子)

「雨の翼はゆたかに街を覆いたり胸を離して窓をみている」(加藤治郎)



<トウテイラン(洞庭藍)>
ゴマノハグサ科クワガタソウ(ルリトラノオ)属
学名:Veronica omata
花期:8〜9月
分布:近畿地方北部、隠岐諸島(日本固有種)
草丈:40〜60センチ
性状:海岸端に自生。葉裏に羽毛

「ひっそりと花屋の棚に洞庭藍花の藍色予感を秘めて」

「藍深き洞庭湖なる色見せず薄青色の洞庭藍咲く」

「折々の激しき風雨聞こえ来て台風九号免れぬらし」

「遠き日に屡襲いし台風の暗き夜となる記憶薄れる」

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コメント(14件)

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 一花さんちでもトウテイランの青い花が咲いていますか。葉が白っぽくて、涼しげですよね。武蔵丘陵森林公園のボーダー花壇では、このトウテイランとか、ベロニカ・ユメムラサキの花が見事に咲きます。
 うちでも、ずいぶん前に買った苗の子孫が健在であちこちで咲いています。鉢植えでは、毎年植え替え・株分けが必要ですね。こぼれ種子でもよく殖えるようです。

 台風が上陸しそうで、一花さんちのようにいろいろ花があると、避難させるのもタイヘンでしょうね。
なおさん
2007/09/06 21:08
いつもと違う風向きでヒューヒューゴウゴウと風雨がかなり強くなってきました。主人は都内の会社から今から帰るつもりみたいです。電車が止まらなければいいのですが。一花さんちももう暴風圏に入ったのではないでしょうか。ベロニカのような花序は、切り戻しの時期を迷います。まだ咲いてるけど早く切らないと次の芽が上がってこないし、んー悩む。
ラフレシア
2007/09/06 22:04
「雨の翼はゆたかに街を覆いたり胸を離して窓をみている」(加藤治郎)窓を流れる雨筋を眺めるは、なんとなくぼんやりとした時間がいいですね。「遠き日に屡襲いし台風の暗き夜となる記憶薄れる」今日の台風はどんな感じでしょう?子供のときやっぱり台風で停電なんてありあmしたね。電車明日とまらないように
はなはな
2007/09/06 22:20
なおさん、こんばんは。コメント有難うございます。今宵は早くお帰りで良かったですね。トウテイランはそちらでも見せて戴いた事がありましたね。何時もの公園でもやはり植えてありますか?神代はどうでしょうネ。
茶花の本には、月ごとの山野草の画像が色々載っていて説明があります。まだ見たことのない植物としてこの時期、クサボタン、コウモリソウ、レイジンソウ、オヤマボクチ、ハグロソウ、ハナイカリなどが載っていて実物を見てみたいと何時も思ってます。それで植物園で見たり、また山野草店で見ると求めて育てています。
ベロニカの仲間も地で昔育てましたが、やはり日当たりを好み翌年駄目でした。今回は鉢で育ていますが、毎年植え替えか株更新ですか?零れ種で育ってくれれば有難いです^。山野草を育てると鉢が増えますが、色々珍しいものを育てて見るのもまた楽しいものですね。
台風が直撃しそうで棚に置いてある鉢も多く、一応全部下に下ろしたり、蕾のものは室内に入れ込みました。植物は何時でもまた育てられますが、何より人命が大事ですよね。

なおさんへ
2007/09/06 22:58
ラフレシアさん、こんばんは。早々にコメント有難うございます。今こちらはまだそんなに風が強くないのですが、今宵午前0時頃から明日の午前中までが一番酷くなるようですよね。
もうご主人さまお帰りになられたでしょうか?ニュースでは明日の出勤を考えてビジネスホテルに泊まる方も多いようですが、休めない関係のお仕事だと大変ですよね。。明日の朝は恐らく電車も間引きか、人命や停電を考えるとストップするかもしれませんよね。時折凄い風で、一瞬真空状態になっています。閉めていますので湿度が凄く、除湿エアコンしています〜。夜中も停電にならなければいいですが、懐中電灯は枕元に準備しましたよ。
今はまた嵐の前の静けさとでも言うか。。無風になっています・・
ベロニカは切り戻しが必要なんですね。うちのものはヒョロヒョロと育っています〜。種も見てみたいものですし・・。
台風被害がない事を祈りたいものです〜。
ラフレシアさんへ
2007/09/06 23:05
はなはなさん、こんばんは。コメント有難うございます。
「雨の翼はゆたかに街を覆いたり胸を離して窓をみている」(加藤治郎)。
雨の翼と言う表現が詩的で独自ですよね。きっと夏の晴れ間が多く雨を欲しがっていたので、雨雲が街を覆っている状態でしょうか?
今日の台風の雨雲と違って、望まれた雨雲で「ゆたかに」と言う言葉が生きているようです。「胸を離して窓を見る」状態もにも、硝子に雨が音と立てて降っているので、少し離れて遠ざかって見ているのでしょうか?
雨にも色々な雨があるのですね。
小さい頃の9〜10月は何時も台風ばかりでしたよ。停電や断水になって、台風になると風呂桶に水を溜めたり、ご飯をたくさん炊いたり、また懐中電灯や蝋燭などを準備しました。断水後は水道から泥水が出たりしていました〜。柿の実が落ちたりでしたが屋敷林がありましたので植物被害はそんなになかったですよ。
明日のご出勤大変ですね。午前中お休みだと良いですのに〜・・人命が大事ですよね。
はなはなさんへ
2007/09/06 23:08
優しい色合いですね。
茎も銀色で、とても綺麗です。
わたしも、昨晩は帰宅後、急いで、お風呂に水を入れ・・と、
一花さんがされた事を、頑張りました。
仕事、休みだといいですが、一晩横になったけど、しっかり寝たわけではないので、ちょこっと辛いかなぁ〜〜〜
一花さんも大変なのに、台風の心配くださって、ありがとうございます。
富士があるおかげで、毎回此方まで雨風が来ない為、
高い山に囲まれているのも、時には助かります。
お陰様で、今のところは、近くに上陸していても、
雨風が強くなく、静かです。
chiemi
2007/09/07 04:49
おはようございます。
お庭の花々、被害ありませんでしたか?
我が家の庭は哀れな姿に化しています。(ヤレヤレ・・です)。
一花さんの家には、ドウテイランもあるのですね。
先日湿生花園へ行ったとき、たくさんドウテイランが咲いていました。
始めて知る名前に、印象深く良く覚えていました。色も薄紫でした。
シルバーのリーフに薄紫の花がきれいでした。
台風の影響で、湿生花園は大変なことになっているのかな・・・
なんて想像しています。
夕べは、長い長い夜でした。
にりんそう
2007/09/07 08:52
トウテイラン初めての花ですが色が爽やかな花ですね、雌しべと雄しべが飛びだしていて面白い形になっているようですが、私もこの前白馬岳の時に見たミヤマクワガタが同じような形をしていた事を思い出しました。
台風も何とか通過したようで天気も回復してきましたから、ベランダの復旧作業に取り掛かろうかと思っています、一花さんのところは被害はありませんでしたか?。
OSAMI
2007/09/07 13:27
chiemiさん、こんばんは。明け方の5時前にコメント有難うございます〜〜。昨夜はお疲れの所、帰宅後台風に備えて色々なさったのですね〜。夕べは真夜中に結構風か吹いていて、庭木がビュービュー揺れていました。でも今朝見たらブッドレアが倒れているだけで、もう台風も去ったようで安心しました。
雨が結構降ったようですね。川の近くの方は増水で避難されたりとTVが報じてましたが、そんなに災害がなくて良かったですね。地震だったら、もっと怖いですので。。
夜もご心配されて、きっと不眠で今朝は寝不足だったことですね。そんな中、また研修のお仕事頑張ってらっしゃって大変ですね。ご無理されませんように〜。
chiemiさんへ
2007/09/07 21:33
にりんそうさん、こんばんは。台風後慌しい中、コメント有難うございます。そちらは結構被害が酷かったようで大変でしたね。ご無理なさらず、ぼちぼち後片付けなさってくださいね。
私も台風進路が気になって真夜中1時過ぎにTVを見たりしましたが、今朝は風もなかったです。
1週間前から、大きな鉢ものは室内に取り込んだり、蕾のある鉢物も少しずつ室内に入れていましたので大丈夫でしたよ。庭では、ブッシュになっていたブッドレアが倒れかかっていて、今朝眠い中を張り切ってバッサリと剪定しました。樹木の葉やサルスベリの赤い花びらが道路中に散れて、こちらも早速朝から大掃除でした。
トウテイランは箱根湿生花園でもご覧になられましたか?シルバーのリーフに薄紫の花が群れ咲いて綺麗だったことでしょうね。
洞庭湖の水の藍色と想像していましたが、薄紫色だったのですね。
箱根湿生花園に昔訪れた時、本を求めていますので時々見ていますよ。
お花が自然な感じでのびのびと咲いていることでしょうが、今回の台風の影響はどうでしょうね。。洞庭湖は普通ドウテイコと読みますが、花名はトウテイランだそうです〜。
にりんそうさんへ
2007/09/07 21:48
0SAMI さん、こんばんは。コメント有難うございます。台風の被害ですが、こちらは幸いにも当初騒がれた程の勢力はなく、今朝通り過ぎていました。樹木の葉や花が道路に散れたり、ブッドレアが倒れかかっていました。
今朝は朝から後片付けに追われて、また久々の洗濯や窓ガラス拭きなど充実?した一日でした。
そちらは如何だったでしょうか?ベランダのシコンノボタンなど背丈のあるものは風を受けやすそうですね。
ご近所の道路際では、ひょろひょろとした2メートル弱のイチジクの木が横に倒れているだけで、他には被害がなかったようです。今回は雨が多く、ベランダのゴミ箱に15p弱は入ってました。
さて、トウテイランはクワガタソウの仲間だそうですが、クワガタソウって昆虫のクワガタの形からではないのですね。白馬で自生のミヤマクワガタをご覧になられて羨ましいです。
オオイヌノフグリも同じ仲間だとは信じられませんよね?
OSAMI さんへ
2007/09/07 21:57
一花さん、 トウテイラン(洞庭藍)難しい名前ですね。
でも薄紫の花びらが何とも云えない美しさです。花びらは小さいのですか?
日当たりが好む花は蜂でいつも置き方を変えるのでしょうか?。
中には水を沢山欲しがる花も有りますね。デユランタなど一日一回の水やりでは怒って花を咲かせないので朝夕やることにしました。日光を好む花も水が沢山いるのでしょうね。
彦左
2007/09/08 12:25
彦左 さん、こんにちは。こちらにもコメント有難うございます。
うちの花壇は樹木が多く、日当たりの偏りがあります。それでこれは鉢管理にしてあるのですよ。暑い日は植物も昼頃ぐったりしていますが、夏の水遣りは夕方が良さそうとか聞きましたよ。でも既にぐったりとしていると鉢には水をあげないといけませんよね。若しかして朝でも早朝だといいのでしょうかね?
冬は暖かい午前中か昼間が良く、朝、夕の寒さで凍結するからだそうです〜。植物の鉢物世話は気を遣いますよね。

彦左 さんへ
2007/09/08 17:56
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