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zoom RSS 東洋蘭(玉花蘭)

<<   作成日時 : 2007/09/09 15:20   >>

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昔、夫が田舎からカンラン(寒蘭)だと聞いて蘭の苗を何本か貰って来た。
大事に育てていて、毎年夏の暑い8月から9月にかけて咲いていた。
薄緑の花は開花すると甘い芳香があり、葉は割りと幅が広く僅かな白い縁取りがある。

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一方何年か前、毎年2月に東京ドームで開催される世界蘭展で、「青花」銘のラベルが付いたカンランの苗を求めて来た。11月に開花したものは、夫が田舎から貰ってきたものと葉も花も香も同じだった。それで田舎から貰ったこれも、カンランの青花だと思い込んでいた。

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普通、カンラン(寒蘭)というと田舎で昔よく見ていたが、秋から寒い冬に開花し、葉がもう少し細い感じだった。これは洋蘭のシンビジュームとカンランの葉の中間位の太さがある。
何故か今住んでいるこちらでは毎年8月に開花し、この苗は何時も時期を間違って咲いているなとも思っていた。

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カンラン(寒蘭)の和名は寒い冬に開花することから寒蘭の名があり、学名もそのまま用いられているそうだ。(春に咲く蘭は春蘭と呼ばれる)
だが、カンランの中にも中国雲南・四川省の寒蘭の開花期は8月から咲くものもあるそうで、寒い時期に咲くものだけを指すこともないようだ。

今年もまた2月に出かけた世界蘭展で、今度は違う業者よりカンランの苗を求め、夏に咲くこのランのことを聞いて見た。
その業者によると、葉の縁が白く、夏に咲く匂いのいいランは、中国原産のギョッカラン(玉花蘭)と言うものだそうだ。一部の業者では、カンランの青花として店で売っているとも聞いた。
今年、その業者から求めたカンランの青花銘のものは、細葉で白い縁取りがないようだ。開花はまだまだ数年先のようだ。

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      <左:今年求めたカンラン&右:玉花蘭:2007/9/6撮影>


ネットで調べて見ると、我が家で育てていたものはこの玉花蘭の画像に良く似ていた。
わが国には徳川時代に九州方面にすでに渡来していたそうだ。
また、中国大陸南部に分布する駿河蘭(スルガラン)や雌蘭(メラン)と同系統のものが、九州の一部や紀伊半島に自生していて、これら日本産のものは地蘭(ジラン)と呼ばれていると言う。
その中に鹿児島地蘭と言う画像があったが、これにも我が家のものはそっくりなようだ。
ネットでは、「鹿児島地蘭は、どうも雌蘭の近縁種である玉花蘭(ギョッカラン)に似ているような気がし、8月7日から咲き始めて甘い香りを漂わせています。」と記事があった。

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我が家のものも8月から開花して、葉の縁に白い縁があり甘い香がある花が良く似ている。

去年同様、午前中日が2時間くらい当る場所に置いていたが、7月下旬に蕾が出来ていたものの、今年の炎暑で焼けてしまった。葉先も焼けていて、慌てて柿の木の下に移動した。

鉢の植え替えをしたおと年は花付がとても良かったが、去年、今年は鉢が苗で一杯になり花付が悪い。お礼肥も足りなかったようだ。そして花姿も茎が曲がったものが多い。
寒蘭2005,8/3
カンラン2006/08/05

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洋蘭は花色や形の珍しさ、そして華やかさがあり見るたびに魅了されて今迄色々育てたが、何故か相性が悪く枯らしてばかりだ。
洋蘭に対して東洋蘭はカンランやセッコク、シュンラン、フウキランなどがあり、一見地味だが、その楚々とした花姿と凛とした草姿の中に近寄りがたい毅然とした美しさが感じられる。

ほったらかしでもこのランは丈夫で育ってくれて、いまのところ相性が良い。
毎年鉢の中で株が増えて株分けをしなくてはいけなくて、どんどん鉢が増えていくのも少し困りものだ。

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故郷の裏山には昔、シュンランやカンラン、エビネなどが色々生えていたそうだが、このランも生えていたのだろうか?
今では盗掘されてヤブツバキなどが咲くだけの山となったようだ。そして車の為に山が切り取られて道路が出来、地形が変わって台風の度に風を受けるようになったと聞く。

今は亡き姑の残したランも毎年株が増えて一応枯れずに育ち、過ぎ行く時の早さを実感している。


「夏の血をあつめて飛べる蜜蜂とひともいま綺語にやつれむ」(山中智恵子)

「声しぼる蝉は背後に翳りつつ鎮石(しづし)のごとく手紙もちゆく」(々)

「黙ふかく夕目にみえて空蝉の薄き地獄にわが帰るべし」(々)


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「炎天の庭隅の鉢に花芽立つ日毎膨らむ今日より明日へ」

「故郷の山の香りを運び来る玉花蘭咲く薄緑いろ」

「寒蘭の姿形の今は無し裏山削られ故郷遠し」

「名も知らず蘭の鉢株増えゆきて夏の夜漂う甘き花の香」

「炎天に蘭の花芽の焼け焦げて年々進む温暖化の街」

「姑の供花とし一輪蘭の花仏間に薫る甘く優しく」

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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
「姑の供花とし一輪蘭の花仏間に薫る甘く優しく」こうして亡くなられた御姑さんの残された花を大切に愛でる一花さんの優しさを感じますよ。思い出は大事に花にこめてですね
はなはな
2007/09/09 18:28
はなはなさん、こんばんは。コメント有難うございます。
姑が生前にあちらで求めて育てていたものですが、大事なカンランだと聞いていたそうです。夫が大事に鉢に植えていましたが、今では私が全部世話していて、今年の花付は悪いでした。株が増えて植え替えもしないといけないのですが、世話するものが多くてなかなか手が回りません・・。洋蘭は何時も枯らしますが、これは何故か丈夫で育ってくれて有難いです〜。
台風の時には花が咲いていたので、室内に置いていましたが、この暑さで花持ちが悪いでした。一輪だけ供花に飾ってありますが、部屋中甘く優しい香りです^。調べたら、カンランでなく玉花蘭のようです。
はなはなさんへ
2007/09/09 22:44
たくさんの蘭のお花を育てて、いらっしゃるのですね。
伯母が、蘭を育てるのが大好きで、
いくつもの鉢を、たくさん持っていたのを、思い出しました。
良い香りもしたのを、覚えています。
成人式には、纏めた髪に、デンファレという蘭を
(生花で)編みこみました。
chiemi
2007/09/09 23:36
東洋ランにもいろいろの種類があるようですね、以前シュンランは庭植えにしていたことがありますが、そのほかはさっぱり分かりませんが早くから咲き香りもあるというのは良いですね、今度東京ドームで適当なものを求めてみようかと考えています。
OSAMI
2007/09/10 08:31
Chiemiさん、こんばんは。コメント有難うございます。
私が求めたランは少しだけですが、他は田舎から貰ったものです〜。今迄洋蘭を種々育ててみましたが、何時も枯らしてばかりです。皆さん、ほったらかしで、こんなに簡単なものはないと仰るのですが。。
これは相性がいいのか、どんどん株が増えて株分けすると、また鉢も増えています。
伯母様がお好きでらっしゃいましたか?
成人式の御髪飾りのデンファレの生花素敵でしょうね?女性のアップ髪の首の生え際はなまめかしいですよね、Chiemiさんのお着物姿は、さぞかしお美しかったことでしょうネ。

chiemiさんへ
2007/09/10 19:12
0SAMI さん、こんばんは。コメント有難うございます。
小さい頃、父が育てていてカンランは馴染みだったのですが、洋蘭に対して和蘭だとばかり思っていたら東洋蘭でした。シュンランでも匂いがするものがあり、何時もドームで開催される世界蘭展で東洋蘭のその美しくお値段も限りのないのにびっくりしています。地味ですが、奥が深いようです。
カンランにも業者によって、まがい物が出ていたりするようです。これは田舎で独り暮らしだった姑が、普通より高くで求めたようだと夫が話しています。
私は何時も枯らし、安物ばかり幾つも求めて来るので、夫にいいものをひとつ求めて来たらと言われますが。でも手元で開花すると何でも自己満足しています〜。目が肥えてマニアになれば凄いことですよね。
洋蘭も育てるのが上手でいらっしゃるので、来年は何か東洋蘭系で挑戦なさって下さい〜。
OSAMI さんへ
2007/09/10 19:16
 一花さん、昨日はサボって、PCをいじくっておりました。東洋ランでもこの系統は、なかなか人気がありますね。東洋のシンビジュームの類ですね。
 この時期に咲いて、芳香もあるとは、清々しい花色も良く、暑さを忘れさせてくれますね。
 鹿児島はいろいろなランが多く、マニア垂涎の地だったようで、山のものはずい分採られて、激減してしまったようで、残念ですよね。
なおさん
2007/09/10 21:03
一花さん、今度は蘭ですね。見事です。
今の時期咲く蘭も有るのですね。何も知らない彦左です。
それにしてもすっきとした蘭ですね東洋欄
前ブログでnobaraさんへのコメント返礼で大変面白い言葉使いされていて吃驚していますが、どこの言葉ですか。あれで通じるのですか?
彦左
2007/09/10 22:09
なおさん、こんばんは。こちらにもコメント有難うございます。
新しいPCは夏疲れしたのでしょうか??文章やコメントが書けて、画像が貼れないって不思議なことでしたね。
さて、去年までカンランだと思っていたものは玉花蘭のようです。鹿児島地蘭と言うのにも似ているようです。
田舎で、あちらの植物のことは余り知らなかった姑が恐らく高くで売りつけられたようです〜。あちらではマニアも多く凄いコレクションされていますよ。ものもよく見ると眼が肥えてきますけど・・。
今はこれで自己満足です〜〜。
本当のカンランの青花はどんな花が咲いてくるのでしょうね。でもいま暑さで弱っているようです。春に世界蘭展で匂いのするシュンランなども求めましたが、来年春に咲くでしょうかね〜^。
なおさんへ
2007/09/10 23:43
彦左 さん、こんばんは。こちらにもコメント有難うございます。
カンランだと思っていたのは、玉花蘭か鹿児島地蘭でした。
夏に咲いていい匂いがありますよ。
そうなんですよね〜^、前ブログでnobaraさんへのコメント返礼、あれは鹿児島の昔の地の言葉です〜、。まるで隠密語のようで、皆さん吃驚されてらっしゃることでしょうね?。鹿児島の言葉は難しく、独特ですよね。
Nobaraさんの旦那さまは東京の方ですが、彼女はあちらの出ですので、懐かしく思われるかも?と思って、わざと使ってます〜〜。
彦左 さんへ
2007/09/10 23:46
東洋蘭(玉花蘭) 一花一葉/BIGLOBEウェブリブログ
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