一花一葉

アクセスカウンタ

zoom RSS フジバカマ(藤袴)

<<   作成日時 : 2007/10/30 18:01   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 16

画像

鉢で育てている、フジバカマ(藤袴)の白花と桃色の花が咲いてきた。

画像
                  <白花種>
画像
                  <桃花種>

白花は去年秋にも株で求めていたものだが、開花は今年初めてで、桃色は今年苗で求めて花芽がやっと出、白花に遅れて開花してきた。

                      <桃花種>
画像

画像

画像

画像

秋の七草として万葉で詠われているものは、人里近くの川岸の土手に生える野生タイプの草丈が150センチ前後になるもので、今では絶滅危惧種になっているそうだ。
現在花屋さんで出回っているのは、昔の野生タイプのものでなく同属他種または雑種である。

「萩の花尾花葛花なでしこが花をみなへしまた藤袴朝顔が花」(山上憶良)

画像


フジバカマはキク科フジバカマ(ヒヨドリバナ)属で、奈良時代かそれ以前に中国から香草として渡来したようだ。

画像

中国名では蘭(らん、らに)と呼ばれて、乾燥するとその茎や葉に含有されているクマリン配糖体が加水分解されてオルト・クマリン酸が生じるため、桜餅の葉のような芳香を放つという。(フリー百科事典『ウィキペディア』より)

また、煎じても薬にもなり、洗髪剤、入浴剤にも使っていたそうで、和名としては「名香草」、「名香蘭」などがあり、昔の上流階級の人は匂袋にしたり、髪に挿したりしたようだ。

画像



「やどりせし人のかたみか 藤袴 わすられがたき香ににほひつつ」(紀 貫之)

「なに人か来てぬぎかけし藤袴くる秋ごとに野辺をにほはす」(藤原敏行)


花を見ると、頭花と呼ばれる小花を多数つけ、1つの頭花には5個の筒状の花が入っていて、その先は5裂して、白い糸みたいなものが2本出ているが、これは雌しべが分岐したものだそうだ。
花を嗅いで見ると、こちらも甘い芳香がある。

画像
       <筒状花の雌しべの分岐の様子>
画像

画像


同じ仲間で似た花に、サワヒヨドリ、ヒヨドリバナ、ヨツバヒヨドリなどがあるが、フジバカマは3列する葉が必ずあり、葉の表面には毛がなく少し光沢がある。地下茎で増えて丈夫だそうだ。
サワヒヨドリ、ヒヨドリバナ、ヨツバヒヨドリ(植物園へようこそさまHP)

画像
         <フジバカマ:2007/10/30撮影>


「ふぢばかまきつつなれ行く旅人のすそ野のはらに秋かぜぞ吹く」(土御門院)

「些細なることにてありき本日のためらい捨ててフジバカマ咲く」(鳥海昭子)

「藤袴沢鵯に間種ありやなしや知らぬ世界はここにも広し」(土屋文明)


<フジバカマ(藤袴)>
キク科フジバカマ(ヒヨドリバナ)属
学名:Eupatorium fortunei または Eupatorium japonicum 
中国名:蘭草、香草 
和名:「名香草」、「名香蘭」
原産地:中国
花期:8〜9月
生育地:やや湿気を帯びた土手(関東地方以西、四国、九州)


「我が宿の藤袴の花白桃の二色揃いて鉢中に咲く」

「穏やかなる秋陽の中に藤袴知るか知らずか人世の憂い」

「遠き日の淡き想いの蘇る仄かに香の立つ藤袴のはな」

「雲の無き青空突と暗雲の広ごりゆける秋昼下がり」

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 2
なるほど(納得、参考になった、ヘー)
面白い

コメント(16件)

内 容 ニックネーム/日時
フジバカマは秋の七草として万葉時代から詠われているのに、絶滅危惧種になっているのは残念ですね。私も自然の中では見た事がありません。香貫山ではヒヨドリバナばかりです。花はソックリなので我慢して置きます。
デコウォーカ
2007/10/30 22:10
 一花さんちでもフジバカマの白とピンクが咲いたのですね。うちでも咲いていますが、これは丈夫で良く殖えますね。鉢植ではすぐ根がいっぱいになってしまいます。
 こちらも葉が生乾きのときは、桜餅の葉の香り成分、クマリンのやさしい香りがしますね。
なおさん
2007/10/30 23:29
「些細なることにてありき本日のためらい捨ててフジバカマ咲く」(鳥海昭子)潔く思い切りよく行動しなくちゃねえと詠っているのかしら?
「遠き日の淡き想いの蘇る仄かに香の立つ藤袴のはな」思いを感ずる花の香りと花姿、あれはいつの日でしょう。こんな思い出誰しも持つものですね
はなはな
2007/10/30 23:30
京都TVでフジバカマを増やそうと言うキャンペーンを大々的に行っているようです。
 

ひこうちゅうねん
2007/10/31 00:26
普通に見かけるフジバカマは少し赤みのあるものが多いですかね、真っ白いものは初めてのような気がします、花の咲く過程が良くわかって勉強になりました。
OSAMI
2007/10/31 10:23
我が家にも、白いフジバカマが咲いてきました。
蕾を持ってから、なかなか咲いてくれなくて待ちどううしかったです。
一花さんのブログを読ませていただき、じっくり観察しました。
この花の存在をすっかり忘れていて、蕾が出て、気づかされたのです。

茶毒蛾でいやな思いをした、山茶花もかわいらしい花を咲かせ始めています。山茶花が咲き始めるとそろそろ寒さも本格的になるのでしょうか。

にりんそう
2007/10/31 11:13
一花さん、フジバカマは実際に見たことが無いのですが、鉢でこれだけのものを育てられるのですね。いつも一花さんの写真で感心するのですが一つの花でも各面から捉えられて物語り風に仕上げてられます。お見事としか云いようのない編集にそして枚数に感心しています。一つ一つ順番に物語をつけてブログアップされるのには相当なご努力が居ると思います。
私など枚数は有りますが一度にアップですので面倒が全くありません。
彦左
2007/10/31 16:40
お帰りなさい。フジバカマは残花と思い込んでいましたがまだまだ元気に咲いていますね。我が家の近くの公園では侘しい姿でした。歌に詠まれて風情を楽しむ自然はとうの昔に喪失しているのに園芸家や公園で大事にされていることを思うと複雑な想いです。
<月は出でぬ/街の灯にほだされて/風に揺れ揺れ/フジバカマかな> 
目黒のおじいちゃん
2007/10/31 18:35
デコウォーカーさん、こんばんは。夕べコメント有難うございます。
フジバカマは古い時代に中国から渡来して野生化したようですが、今では絶滅危惧種なんですね。そちらの山ではオミナエシ、アカバナオケラまでも揃っていましたが、やはりフジバカマは見られないのですね。ヒヨドリバナは8月に出かけた御岳の山や先日の北大植物園でも見ましたが、うちの近くでは見かけないです。花はそっくりですが、その花や葉にも匂いがあるのでしょうか?嗅ぎ損なって残念でした。
デコウォーカ さんへ
2007/10/31 19:49
なおさん、こんばんは。夕べコメント有難うございます。
なおさんちでも白、ピンクが咲いていますか?やや湿気を帯びた日当たりを好むようで、地下茎でよく増えるようですね。
実はこの鉢の他に花壇でも植えてありますが、うちではあまり増えないようです。中国や古人は蘭と呼んで香りを重宝していたようですね。
桜餅の香りだと、食いしん坊好みです〜。花にも優しい香りがありますね。
なおさん へ
2007/10/31 19:52
はなはなさん、こんばんは。夕べコメント有難うございます。
「些細なることにてありき本日のためらい捨ててフジバカマ咲く」(鳥海昭子)ですが、フジバカマの花言葉は、「あの日のことを思い出す」だそうで、何のためらいもなく咲いているフジバカマを見て、あれこれ悩んで躊躇う自分への戒めの歌でしょうか。
香りのある花は好きですが、香りに遠い日の思い出など蘇ってきましよね。
この葉を摘んで置いてたら、桜餅の香りがしましたよ。一度お試しください〜。

はなはなさんへ
2007/10/31 19:54
ひこう中年さん、こんばんは。お久しぶりです。コメント有難うございます。京都TVで、そんな大々的なキャンペンーンやっているのですね。
昔は野生化していたのに今では絶滅危惧種になったそうですので、有難いことですよね。
匂袋になったりとするそうですので、雅な古都に似合う花かも知れませんね。茶会の席で、着物の懐に忍ばせておきましょうか。
ひこうちゅうねん さんへ
2007/10/31 19:55
OSAMIさん、こんばんは。コメント有難うございます。
本で見ると本来の藤袴は花色が赤紫っぽいですよね。
白花はヒヨドリバナなど系統かも知れませんね。
花屋さんでは白花が出回っていて、桃花をやっと見かけました。うちのこれは色が薄いようですね。
花のマクロ画像、そちらでもアップされてらっしゃいましたね。
OSAMI さんへ
2007/10/31 19:56
にりんそうさん、こんばんは。コメント有難うございます。
うちも蕾が出来てから開花まで時間がかかり、待ちどおしいでしたよ。
そして毎日ゆっくりと開花で、のんびりした花ですよね。
今年は茶毒蛾が発生していましたが、もう椿にも蕾が出て、サザンカも膨らんでいます。1輪だけ赤く蕾の先が出ていました。よそ様の白花や白の一重はもう開花していますよね。
明日から11月ですから、お花も急いでいるようです。
にりんそうさんへ
2007/10/31 19:58
彦左 さん、こんばんは。コメント有難うございます。
藤袴は秋の七草として知られていますが、自然のものは少なくなったそうですね。これは雑種や園芸種として花屋さんでも気軽に売っていますので、育ててらっしゃる方が多いようですよ。
私はPCテクニックが出来ないですので、画像だけたくさん貼り付けています。蕾から開花まで追って違う角度から花を見るのも、また面白いですよね。画像編集はソフトに入ってますので、意外と簡単ですよ。
枠や額にはめて画像処理する訳でないですので、いい加減です〜。
文書も以前書いたものもあり、本やネット拝借も多いです〜。

彦左 さんへ
2007/10/31 19:59
目黒のおじいちゃん、こんばんは。コメント有難うございます。
うちの花はのんびりでしょうか?なかなか開花してくれず、今頃になりました。蘭月は今の8月の異月で、このフジバカマが咲く頃だとか。遅くても10月中旬ごろ開花かも知れませんね。
もうそちらでは残の花となって侘しいですね。
自然の自生地では見られなくて残念ですが、雑種や園芸種として安価で出回っていて、気軽に愛でられていいことですよね。
目黒さんは、自由俳句だけでなく、歌も即詠されて素敵でらっしゃいますね。これからもどんどん詠ってくださいませ。
目黒のおじいちゃん へ
2007/10/31 20:00
フジバカマ(藤袴) 一花一葉/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる