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zoom RSS 庭の山野草3題(アシタカジャコウソウほか)

<<   作成日時 : 2007/10/31 20:01   >>

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今年開花株で求めて花壇に植えてあるアシタカジャコウソウ(愛鷹麝香草)。
麝香(ジャコウ)はジャコウジカの麝香嚢から製した黒褐色の粉末で香料だが、ジャコウソウと呼ばれるものがあり、茎や葉が麝香に似たよい香りがするそうだ。嗅いで見たが、期待したほどの香りがなかった。

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こちらのアシタカジャコウソウは発見された静岡県の愛鷹山に因み、ジャコウソウより小さく、全体に毛が生えているそうで、タニジャコウソウというのに近いようだ。
タニジャコウソウ(宮崎と周辺の植物さまHP)

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シソ科ジャコウソウ属で本州、四国に分布し、花は濃い紅紫の唇弁の花だ。
9月に開花した、ゴマノハグサ科のスピード・リオンは和名がジャコウソウモドキで花姿が少し似ているが、こちらのアシタカジャコウソウの方が和風だ。
スピード・リオン2007/09/15

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10月7日に出かけた高尾の野草園ではジャコウソウが見られたが、我が家のものと違って、株が大きく、花も少し長かった。

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     <ジャコウソウ:高尾山・野草園:2007/10/7撮影>

なお、イブキジャコウソウ(伊吹麝香草)というのがあるが、先日残り少ない花を見た。これは茎が地を這っており花も似ていなくて、イブキジャコウソウ属と属が違って小低木だ。


<アシタカジャコウソウ(愛鷹麝香草)>
シソ科ジャコウソウ属
学名 Chelonopsis yagiharana Hisauchi et Matsuno
原産地 日本 (本州、四国 )
花期: 初秋(8〜9月)
特徴: 静岡、山梨両県の山地に生える多年草。
高さ15〜40cm。
ジャコウソウに比べて全体に小さく、茎、葉柄、葉、萼などに多数の立った毛が生える。

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               <クロバナヒキオコシ>
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何年かシソ科ヤマハッカ属のセキヤノアキチョウジを育てていたが、今年不調となったので、代わりに求めて育てているのがクロバナヒキオコシだ。

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ヒキオコシ(引き起こし)は延命草と呼ばれて、弘法大師が倒れていた修経者に、草の絞り汁を飲ませたら元気になり起死回生力があるということに因む名前だそうだ。

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セキヤノアキチョウジは花柄が1〜1,5センチと長くて花として観賞価値があったが、こちらのクロバナヒキオコシの花冠は長さ5〜6ミリととても小さく、雌しべが下唇から出ている。
なお、ヤマハッカの花は出ていないようだ。
花色は黒でなく暗紫色で、残念ながら花としては小さくて観賞価値が少なく、開花を見落とすことが多くて花期も短かった。
セキヤノアキチョウジ(関屋の秋丁子)2006/10/13

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ヒキオコシの仲間にカメバヒキオコシ(亀葉引き起こし)、タカクマヒキオコシなどがある。
葉を噛んでみたら独特の苦味があって、一瞬、脳が活性化?したようだ。

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<クロバナヒキオコシ(黒花引き起こし)>
シソ科ヤマハッカ属 
学名:Rabdosia trichocarpa H.Hara
別名:延命草
花期: 8〜9月
分布 :北海道・本州(日本海側)
生育地 :山地
草丈:50〜150センチ
花色:濃い紫色

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去年秋に開花したイワシャジン(岩沙参)が今年も順調に育って夏越しし、蕾も出来てしめしめと喜んでいたら、9月初旬の台風後、残念ながら枯れてしまっていた。
イワシャジン(岩沙参)2006/10/04

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    <去年から育っていた株:2007/5/17撮影>

花屋でも白と青の開花株が一緒に植えられて出回っていて、恨めしく見ていた。
たまたま出かけた先で、まだ蕾が開花していないものを偶然見つけて、求めてまた今年も再挑戦してみた。

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求めた山野草店のお爺さんが、これは岩の間に根を張るもので、日当たり管理でなければ絶対ダメだと仰る。
だが、これは冷涼な山に育つもので、温暖化となって熱帯夜の続く都会の庭では育たないようだ。本では夏場午前中2〜3時間日当たりで、春の芽出しから晩春まではよく日に当てるとある。
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今満開となって、可愛い釣鐘の花か秋風に揺れている。
イワシャジンは日本の関東西部から中部地方で見られるカンパニュラ(キキョウ)の仲間で、別名がイワツリネソウと呼ばれ、ツリガネニンジン属である。
普通のツリガネニンジンは山間の平地でみられるが、こちらは山間の岩地に見られるのでイワシャジンとなったそうだ。
山野草展では人気の花で、軽石鉢に植えられている。
これは山野草として人気だが、育てるのが難しい。来年はどうなっているか分らないが、秋風に戦ぐ様には野趣味があり、ひと時だけでも見るものの心を捉える。

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高尾の野草園でも10月7日、地植えで白と青花が咲いていた。

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       <高尾山・野草園にて:2007/10/7撮影>
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「奥山にもみじ踏みわけ鳴く鹿の声聞くときぞ秋は悲しき」(古今和歌集・詠み人しらず)

「山びとの 言い行くことのかそけさよ。 きその夜、鹿の 峰をわたりし」(釈迢空)

「わかれなんおぼつかなさを刈萱のおもひみだるる秋のくれかな」(堀河院中宮上総)

<イワシャジン(岩沙参>
キキョウ科ツリガネニンジン属
学名: Adenophora takedae
別名 :イワツリガネソウ
原産地:日本
花期:9〜10月
性状: 多年草
花色:青紫、白
草丈:30〜40cm。
管理:半日陰、排水性、保水性の良い用土。肥料はあまり与えない。繁殖は普通は種まき。株分け、挿し木もできる。

「枯らしてはまた求め来て岩沙参釣鐘の花何をか囁く」

「期待せし程の香のなき麝香草色濃き花の三輪終わる」

「いと苦き引き起こしの葉に目覚めたる小さき黒花カメラに魅入る」

「もみじする花水木の葉の散り敷きて掃けどまた散る舗装路の上」

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コメント(14件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは一花さん。「枯らしてはまた求め来て岩沙参釣鐘の花何をか囁く」岩沙参はごうかな感じ。花多くあっと驚く。色も綺麗、育ててみたイ花です
はなはな
2007/10/31 21:16
イワシャジン大好きな花です。売り場でも入荷するが早いか、サッサと売れていきます。でも私は買わない。絶対、買わない。売れ残っても買わない。だって管理できる場所が無い。明るい半日陰で風通しよく、夏、涼しいところなんて、うちの周りには、無い。という訳で、毎年いとおしそうに鉢を抱えて去って行く人を指をくわえて見送ってます。一花さん、大事にしてやってくださいね。
ラフレシア
2007/10/31 21:18
どれも珍しい山野草ですね。アシタカジャコウソウは我が裏山の愛鷹山産の山野草ですか。そんな貴重な山野草が裏山に有るとは知りませんでした。これから裏山に行く時は注意して見て歩きます。出会ってみたいですね。
デコウォーカ
2007/10/31 21:56
 一花さんちにはアシタカジャコウソウまであるのですか?それはスゴイですねえ。さすがの品揃えです。ジャコウジカの香りはムスクでしたでしょうか?フェロモンで有名ですよね。でもこの草はそんなに香らないようですね。
 僕は、京都府立植物園の生態園で見ました。

 イブキジャコウソウは、タイムの仲間ですから、こちらは良い香りがしますね。

 イワシャジンは上手く育ちませんでしたか。やはりソバナやツリガネニンジンのような訳にはいきませんね。イワシャジンは、空中湿度がありすずしい岸壁などに生えるので、街なかでは葉が焼けやすいのですね。
 かえって、高山系のホウオウシャジンの方が育て易いというひともいるようです。
なおさん
2007/10/31 22:57
はなはなさん、こんばんは。コメント有難うございます。
イワシャジン、青い釣鐘の花で素敵でしょう〜。これは、山野草好きなお母さまもきっと育ててらっしゃるかも?
蕾付きで売っていて、花が多く咲いていて嬉しいです〜。
花は人気なんですが、育てるのがチョット難なんですよネ〜。
はなはなさんへ
2007/10/31 23:06
ラフレシアさん、こんばんは。コメント有難うございます。
やはりこれには皆さん惹かれますよね。釣鐘人参やソバナとも違って、自然な青い風鈴の感じで風を感じさせますものね。
お店では開花株はお高いでしょうね。でも売れてますか?
夏場涼しい場所って、風通しはいいのですが、壁やコンクリの放射熱でも駄目になるようです。ラフレシアさん、こんばんは。やはりこれには皆さん惹かれますよね。釣鐘人参やソバナとも違って、自然な青い風鈴の感じで風を感じさせますものね。
お店では開花株お高いでしょうね。
でも売れてますか?夏場涼しい場所って、風通しはいいのですが、壁やコンクリの放射熱でも駄目になるようです。
高尾の野草園では地植えでしたよ。毎年駄目にしますが、去年はちょっと良かったのですよ。友人も蕾までは出来たとか。
また頑張ってみますね。ダメでも、花をこれだけ十分愛でるだけでも良しとしてしてくださいネ。
高尾の野草園では地植えでしたが、あれだけ木があれば涼しいのでしょうね。
ラフレシアさんへ
2007/10/31 23:11
デコウォーカーさん、こんばんは。コメント有難うございます。
愛鷹山って、以前ご紹介されてましたよね。ええ〜裏山でしたか〜。
今の山も山野草の宝庫ですが、愛鷹山産のジャコウソウで普通のジャコウソウより小さくて毛深い?のだそうです〜。何でも出て来そうな山ですよね。注意してご覧になってくださいね。もしかして、これは花期的にもう終わっている頃かも知れません。匂いは期待したほどそんなになかったようです^。
デコウォーカ さんへ
2007/10/31 23:14
なおさん、こんばんは。コメント有難うございます。
ジャコウソウは期待したほど匂わなかったです。ジャコウジカのフォロモン嗅いだことがないですが、麝香は薫物としてしてありますよね。京都府立植物園でも花を見られましたが?匂いはなかったのですね。
花としては色は目立ちますが、下向きな控え目な花ですね。
イワシャジンはなかなか育たないですが、奇麗な花として愛でるだけでも良しとしています。ホウオウシャジンが育て易いのでしょうか?何時か機会があれば育ててみますね。

なおさんへ
2007/10/31 23:25
こんばんは。
山野草の花って、色と言い、姿と言い、
儚げで可愛くも凛としていて、素敵ですね。
大きな仕事が終わり、緊張がなくなったせいで、
少し体調を崩して、ご無沙汰してしまいました。
元気になりましたので、以後気をつけますが
(ちゃんと、早く寝たり、しっかり食べています)
又宜しくお願い致します。
chiemi
2007/10/31 23:53
アシタカジャコウソウは初めてですが葉と花の感じが少しハシリドコロに似ていますね、ジャコウソウといえば白馬で見たイブキジャコウソウの群落が思い出されます。
クロバナヒキオコシも小さくて可愛い花ですし、イワシャジンは自然の状態では確かに岩の間みたいなところに咲いていますね、尾瀬の至仏山で沢山の花を付けた大きな株に出会ったことが印象に残っていますよ。
OSAMI
2007/11/01 10:23
一花さん、アシタカジャコウソウ(愛鷹麝香草)足高では無いのですね。
私は背が高いのかななんて勝手に想像してました。イワシャsジンって薄紫で鈴なりの花とても綺麗です。それにしてもいつも沢山の花をいろんな形で撮られてうまく編集されて一枚ずつブログへの貼り付け感心いたします。
彦左
2007/11/01 17:56
Chiemiさん、こんばんは。コメント有難うございます。
大きなお仕事も無事終われれて安心なさったのですね。その後、熱もおありとか書いてらっしゃいましたが、ブログ更新してらっしゃって大丈夫かな?と思ってました。でももう大丈夫でしょうか?朝夕の寒暖の差がありますので充分に気を付けて下さいね。
山野草のイワシャジンは小さな釣鐘の花で人気です。花姿も小さく可憐で儚げだからでしょうね。ぶり返されないようにお大事になさってください〜。
chiemiさんへ
2007/11/01 20:01
OSAMI さん、こんばんは。コメント有難うございます。
ハリシドコロは今年4月に万葉植物園で初めて見ましたが、アシタカジャコウソウの筒状の桃色の花が何かに似ると思ったらハシリドコロでした。香りは嗅いだことがないですけど、イブキジャコウソウは這い性でお花もこちらとは感じが違いますよね。
ヒキオコシも開花してこんな6ミリ位の小さな花なのか?と少しがっかりでした。真っ黒ではなかったですね。イワシャジンはやはり都会の熱帯夜が続く場所では無理なのでしょうか。
何度育ててもうまくいきませんが、1年草感覚で楽しむしかないのでしょうね。
山野草はやはり山の涼しい風を好むのでしょうね。OSAMIさんは、あちこちの山で自生の珍しい山野草と出会われていいですね。私は植物園で見るだけです〜。
OSAMI さんへ
2007/11/01 20:03
彦左 さん、こんばんは。コメント有難うございます。
アシタカは山の名前で静岡県にあるのだそうで、そこで発見された日本産のものだそうです。これはまだ草丈が低くて花壇に植えてあります。
イワシャジンは山野草としてその青い釣鐘の花が人気なんですよ。
でも育てるのが難しくて枯らしてばかりです。
すみません〜、画像と文章が多くてブログとしては失格ですよね。
10月も終わりでしたので、区切りとしてこれは特に3つも一緒にアップしました。

彦左 さんへ
2007/11/01 20:05
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