一花一葉

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<<   作成日時 : 2007/10/06 11:03   >>

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初春に山野草の店にまだ芽も出ていないオケラのポット苗が無造作に置いてあり、求めて育てていた。
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      <2007/5/23撮影>

これに芽が出るか半信半疑だったが、暖かくなって芽が出て細い茎が伸びていき、その後順調に独特の棘に守られたような蕾が3つ付いてきた。
蕾が出来てから開花まで長いようだったが、9月下旬初めての1輪が開花した。

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       <2007/7/16撮影>

このオケラは茶花の本やブログで何度も見ていたが、実際にまだ見た事が無く、手元て育てて開花したものを初めて見た。
花は目立たない白くて地味だが、花を包むその周りの苞葉は魚骨形のトゲトゲの感じで、それが蓑にも魚を捕る筌(うけ)にも似るので、古名のウケラとなったようだ。
葉にも細かい鋸歯があり、出たての頃と比べると硬くて強い感じだ。

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写真で見ると小さな5列した花びら集まって咲き、これは雌雄異株だそうだ。筒状花に花柱が出ている花は雌花で、筒状花に花粉が出ていたら雄花だそうだ。これは花粉が見られないので、雌花だろうか?
花の咲き方はアザミにも似るようで、上から見てマクロ画像で撮ると、今年育てたルリタマアザミ(瑠璃玉薊)にそっくりで、同じキク科だ。
ルリタマアザミ(瑠璃玉薊)
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              <ルリタマアザミ:2007/7/26撮影>

また、トゲの包葉がなければコウヤボウキ(キク科コウヤボウキ属)やカシワバハグマ(キク科コウヤボウキ属)にも似るようだ。
コウヤボウキ(高野箒):植物園へようこそさまHP
カシワバハグマ:箱根湿性花園の1年さまHP
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      <オケラ:2007/106撮影>

これはキク科オケラ属で、本州から四国、九州、そして朝鮮半島、中国大陸北部の日当たりの良い山地に自生するそうだ。

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古くから若芽を山菜として食用にもされ「山でうまいは、オケラとトトキ」と言われる。たくさん増えたら一度は食べて見たいものだが、食べるには可愛そうだ。
また根は薬用としてお正月用の屠蘇散に使われ、蚊遣りにもなるようで、根は馴染みだったようだ。
京都八坂神社で大晦日の深夜から元旦にかけて境内でオケラを焚き,参拝者はその火を火縄に移して持ち帰り、雑煮を煮る白朮祭があるそうだ。(広辞苑より)

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万葉集ではオケラの古名「うけら(宇家良)」として3首、目だたない花のように顔に出すなという相聞歌に詠われて、下の1首目は良く知られている。

「恋しけば袖も振らむを武蔵野のうけらが花の色に出(づ)なゆめ」(万葉集・巻14-3376)

「我が背子をあどかも言はむ武蔵野のうけらが花の時無きものを」(万葉集・巻14-3379)

「安斎可潟(あせかがた)潮干(しほひ)のゆたに思へらばうけらが花の色に出(で)めやも」(万葉集・巻14-3503)


     
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       <アカバナオケラ:2007/10/6撮影>

山野草店でアカバナオケラも出回っていて一緒に育てているが、こちらは苞葉のトゲトゲが無く、やっと今朝蕾が打ち割れて赤い花びらが出てきた。
育てて見ると葉焼けしやすかった。冬にも此処ままの状態でカサカサになって立ち枯れて自然のドライフラワーになっているそうだ。

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「愛らしく小さく白い花をつけオケラは高く茎伸ばしたり」(鳥海昭子)

「露霜にすがれはてたる草むらにうけらの花のほのぼのとして」(土屋文明)


<オケラ>
キク科オケラ属
学名:Atractylodes japonica
自生地:本州、四国、九州、朝鮮半島、中国大陸北部
花期:9〜10月
多年草

「硬き棘の中におけらの蕾見る静かな秋日に白き花咲く」

「楚々と咲く白きおけらの花三輪秋風の中茎細く立つ」

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コメント(16件)

内 容 ニックネーム/日時
「オケラ」と言ったら、あの土の中に住んでいる・・・をすぐに連想させちゃいます。 植物のオケラは知っていましたが、花は初めてです。 蕾は色の付いたクヌギのどんぐりみたいですね。香りはあるのかしら?とってもいいものを見せて頂きました。
mint
2007/10/06 18:15
一花さんちに立ち寄ってびっくり。今日お邪魔した家の庭でオケラ?雑草だと全部抜いちゃった。写真撮っておけばよかったァ〜。
目黒のおじいちゃん
2007/10/06 19:37
オケラの花 初めて見ました。
蕾の時は、花の周りを保護されながら 美しく咲くのですね。
葉っぱは、クリスマスローズの葉に似ていますね。
自然に立ち枯れしたドライフラワーの花が売っているなら、買って飾ってみたいです。(*^_^*)
やまびこ
2007/10/06 21:03
mintさん、こんばんは。コメント有難うございます。
そうなんですよ〜。オケラと言えば土の中に棲んでいるアレって想いますよね。動物好きな方は特に。。私も本やブログ画像でしか見た事がありましたが、今年実物を育ててみてやっと分かりました。キク科でもこれはアザミに近いかも知れませんね。山野草は身近に見ることが少ないので、あまり馴染みがないですよね。でも小さい頃、カシワバハグマなどは見ていたようです〜。
このオケラは自然の林の中で見てみたいものですが・・。
mint さんへ
2007/10/06 21:53
目黒のおじいちゃん、こんばんは。コメント有難うございます。
ええ^^そうなんですか?今日お出かけされたお庭でオケラが植えてありましたか?このお花ご存知なかったのですね。アザミのようでもあるし、棘があるので雑草っぽいですよね。
カシワバハグマもこのオケラも茶花になっていますよ〜。勿体無いことされましたね〜〜。
目黒のおじいちゃん へ
2007/10/06 21:54
やまびこさん、こんばんは。コメント有難うございます。
オケラは花屋さんになかなか出回っていないので見る機会がないですよね。
山野草の店で苗を見つけてラッキーでした。花の上から撮った画像はクリスマスローズに似ていますね〜〜。でも実はこれは1枚の葉なんですよ。下から撮れば良かったですね。
そして何故蕾に棘棘があるのでしょうか?面白いですよね。きっと蕾を大事にするためでしょうか?アザミなどもそんな感じですよね。
立ち枯れのドライフラワー、見たことがないですが。。その後覚えていたら、アップしますね〜〜。
やまびこさんへ
2007/10/06 22:02
一花さん、オケラっていうから童謡に歌われている「オケラ」かと思いました。花にも「オケラ」が有るんですね。咲くと綺麗な花ですね。初めてしりました。アカバナオケラは種類が違うみたいですね。花の形も少し違う様。
彦左
2007/10/06 22:46
一花さんの花壇でオケラを見るとは思いませんでした。しっかり観察されていて参考になりました。実は今、私も香貫山でオケラと格闘中です。雌雄異株と知りそれぞれの花の写真を撮りたくてアチコチ探している所です。その前に違いを理解する為に、ネットで調べても明確に雄花と雌花の写真をアップした記事に行き当たりません。文章記述した物は有るのですが、素人では正確に理解できない。仕方が無いので違いの有る花を探して写そうとしている所です。画像が綺麗に細かく撮れていて参考になります。
デコウォーカ
2007/10/06 23:19
「愛らしく小さく白い花をつけオケラは高く茎伸ばしたり」(鳥海昭子)「硬き棘の中におけらの蕾見る静かな秋日に白き花咲く」素描のような歌が並び、花を愛する人々の心が豊かに感じます。急に秋ですね。今日ものんびりガーデンニングしたい
はなはな
2007/10/07 07:51
彦左 さん、こんばんは。夕べコメント有難うございます。
そうなんですよ、オケラってあの「♪ミミズだって〜オケラだって〜アメンボだっ〜て、皆皆、生きているんだ幸せなんだ〜♪」という歌のあのオケラだと思ってしまいますよね。こんな山野草は花屋さんでは見かけませんものね。
武蔵野近辺の山では多く見かけるようなんですが、見た事がないですよね。
アザミにも似ますし、白花は地味かも知れませんね。アカバナが咲いたらまたアップして、白花と比較して見ますね。
彦左 さんへ
2007/10/07 18:07
コウォーカーさん、こんばんは。コメント有難うございます。
去年そちらでアップされてましたが、お出かけの山では何でも揃っていましね。これは雌雄異株だとかで、良く観ると花柱はあるようなんですよ。画像で見ると花粉があるのかないのか??で、でも無い様なんです〜。そこが??のところなんですよ。
最初、花柱の色は蒼っぽいようで先がふわふわ花粉のように見えていますが、その後茶色になってきますよね。そして先のふわふわが固まってくるようで花粉ではないようです。デコウォーカーさんならご存知かも?と期待したのですよ。マクロで撮ったら、瑠璃玉アザミに似ていますよね。そちらには、何株もあって違う花も見られるのですね。そのうちアップされるのを楽しみにしています〜。。今日撮って真ん中の蕊の様子を観察しましたが、花粉は見当たらないです〜。アカバナもありますので、違いが出てくると面白いのですが。。
デコウォーカ さんへ
2007/10/07 18:10
はなはなさん、こんばんは。コメント有難うございます。
鳥海さんもオケラを育ててらっしゃったのか、それとも自然の中でご覧になったのでしょうね。これは若芽の頃は山菜として、ごま和えに使われたようです。今では山野草として店に並んでいますが。。
育てて見ると硬い棘の中に蕾があり、まるでアザミのようです。
穏やかな秋日が続いていますが、そんな中白い花がひっそりと咲いています。はなはなさんは昨日も今日もガーデニングでしかた?剪定したり、植え替えたりとガーデニング日和ですよね。昨日は昼前から出かけてきました〜。
明日はお天気どうでしょうね〜。
はなはなさんへ
2007/10/07 18:13
 一花さんちでもオケラが咲いていますか。万葉の名花でゆかしい花ですよね。昨日は東京薬科大の薬草園で、今日は武蔵丘陵森林公園の雑木林でオケラを見てきました。
 オケラというと、虫の方が有名でしょうか?僕も新しいデジカメを買いましたので、財布がオケラですねえ。こまりものです。

 うちのは種子を頂いて、播いたものが昨年あたりから咲くようになり、いま2、3株で咲いています。よくよく見るとトゲトゲが魚のトゲのようで面白いですよね。
なおさん
2007/10/07 18:13
なおさん、こんばんは。コメント有難うございます。オケラは昔は山菜となっていてあちこちで見かけたのでしょうね。今や植物園でないと見れないのでしょうか?オケラは虫の方が馴染みですよね。屠蘇散に入っていて毎年飲んでいますよ。
デジカメは機能が進歩していますよね。7年前に撮った画像を見ると薄いようで枚数も撮れませんでしたしね。これから益々ブログの植物画像に熱が入り?お楽しみですね。
これは種から簡単に発芽するのでしょうかね〜。一応播いて見ますが。棘トゲがユニークですが、うちの赤花には何故かなく、中国のものかも知れません。
なおさんへ
2007/10/07 23:36
オケラ、とは、なんとユニークな名前なのでしょう。
でもお花は名前に似ず、素敵な花。
あの蕾からあんな素敵な見事な花が咲くなんて、想像もつきませんでした。
初めて見たそして知ったお花でした。
にりんそう
2007/10/08 10:19
にりんそうさん、こんばんは。こちらにもコメント有難う」ございます。
オケラって名前が虫のようですが、素敵な万葉の名花です。
トゲトゲの蕾からは開花のものは想像出来ないですね。花は少し地味ですがカメラズームで見ると綺麗な花ですよね。アカバナの方が洒落ているかも知れません。アザミにも、ストケシア、ルリタマアザミにも似るようです。山野草は奥が深く、まだ色々知らない花が多くて驚きです。
にりんそうさんへ
2007/10/08 22:41
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