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zoom RSS ホトトギス2種(キイジョウロウホトトギス、白花種)

<<   作成日時 : 2007/10/08 22:39   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 21

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去年から鉢で育てているキイジョウロウホトトギス(紀伊上臈杜鵑草)に花が咲いてきたが、去年より花付が少なかった。
キイジョウロウホトトギス(紀伊上臈時鳥) :2006/10/06

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昔地植えで、キイジョウロウホトトギス、普通の黄色、白花種を植えていたが上手く育たなかったので、去年の花後は鉢のままで育てていた。
今年はまだ2年目なので、花後植え替えもせずそのままにしてある。

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真夏になって、少し日当たりになる場所においていたら忽ち葉焼けしていた。
(これは去年北大植物園でも見たが、やはりあちらでも葉焼けしていて花数も少なかった。)

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        <2006/10/17:去年の北大植物園にて>
   
その後日陰管理していたら、今度は葉が虫食い状態いなってしまった。
それでも一応枯れずに、花芽が少しだけ出来て開花してきた。
これは葉も花も虫が食べるようで、開花した翌日に1輪が食べられて花期も短かった。

キイジョウロウホトトギスは黄色でなく紀伊上臈杜鵑草と漢字で書き、かつては紀南地方の那智山間部に自生していたそうで、紀伊となったようだ。
上臈とは、宮中に仕える位の高い女官に例えた言葉で、この黄色が高貴な貴婦人のように見える事から、「山里の貴婦人」とも呼ばれている。
山野草としても人気で、普通のホトトギスと違って、葉が下垂タイプで花色が黄色で珍しい。

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            <2007/10/2:自宅の鉢のもの>

このキイジョウロウホトトギスはユリ科ホトトギス属で、自生地は、山間部の岩場で霧が発生し、夏場涼しくて湿度の高い環境を好むようだ。
近年の乱獲等により自生地は殆どなくなり、絶滅危急種に指定されているそうだが、地元(すさみ町佐本西野川地区)では20年の間に1本から1万本まで増やされて蘇り観光名所となっているという。
すさみ町キイジョウロウホトトギス

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夏場熱帯夜になる関東地方ではやはり難しいのだろうか?
これに似てトサジョウロウホトトギス(土佐上臈杜鵑草)があるが、単にジョウロウホトトギスと言うと四国に産するこのトサジョウロウホトトギスの事を指す。
キイジョウロウホトトギスは葉が細長く、光沢があり縦皺が目立ち、茎を葉が完全に抱き茎が葉を抜いているように見える。
一方トサジョウロウホトトギスは葉が茎を半抱き、葉は楕円形で丸みがある。だが花はどちらも黄色で下向きでそっくりで間違いやすい。

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花は外から見ると黄色一色で斑入りに見えないが、花の中もちゃんと不如帰の胸と尾羽の点々模様が入っている。
ホトトギスの漢字は、「時鳥草」、「油点草」、「杜鵑草」などと様々な漢字で書かれているが、この花の場合は難しい「杜鵑草」になっているようだ。

ホトトギスは日本には10種余りが自生するようで、本によると花びらの地が白色タイプ(ヤマホトトギス、ヤマジノホトトギス)、花びらの地色が黄色で上向きタイプ(キバナノホトトギス、チャボホトトギスなど)、黄花で下向きに咲き、茎が下垂タイプ(キイジョウロウ、トサジョウロウ)に分けられるようだ。
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        <ヤマホトトギス:2007/8/18撮影:片倉城址公園にて>
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            <ヤマジノホトトギス:2007/8/13:御岳山にて>
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          <キバナノホトトギス:2006/10/7:去年の北大植物園にて>

このほかに花屋で一番見かけるのが外国産のタイワンホトトギスとその交配種だ。
我が家のタイワンホトトギスは地植えで困るほど増えて、まだ蕾状態で虫食いもなく毎年花芽も多くついて花期が長い。
タイワン系にも藤娘、東雲、など銘が付いているものもある。
ホトトギス(タイワンホトトギス)2005/10/16
ホトトギス(青龍)2005/10/22
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   <地植えのタイワンホトトギス:2007/10/2撮影>

下は、今年ポット苗で求めた斑入り葉の白花種だ。2年前までは白花は開花していたのに、踏まれて去年は開花しなかった。
今年求めたこれも地だとまた衰退するかも知れないので、やはり鉢植え管理になることだろうか。
ホトトギス白花2005/10/04

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           <今年求めた斑入り葉の白花種>
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「尋ねても言うてはならぬ事がある花ホトトギス 風にうなずく」(鳥海昭子)

「おしなべて人は知らじな衰ふるわれにせまりて啼くほととぎす」(斉藤茂吉)

「静止せるもののかたちの凄まじさ浮世の外に鳴くほととぎす」(安部桂一郎)



<キイジョウロウホトトギス(紀伊上臈杜鵑草)>
ユリ科ホトトギス属
学名: Tricyrtis macrantha ssp. macranthopsis
花期:9〜19月
原産地:日本(紀伊半島)
性状 :多年草(耐寒性)茎下垂40〜80cm

※ホトトギスは、古くから茶花、切花として親しまれた花で、「時鳥草」、「油点草」、「杜鵑草」などと様々な漢字で書かれ、身近な花だったことが伺われる。
花に入る斑紋は種類や固体によって異なり、おもしろいことに多くの種類が雄しべやその下の花柱まで、花被片(花弁)と同じ色や形をしている。
俳句で鳥の不如帰は夏の季語だ。

「夏の日の朝ごと聞こえし不如帰鳴く音の絶えて杜鵑草咲く」

「去年より花数少なき伊上臈杜鵑草の花庭に目立たず」

「虫食いと葉焼けに絶えて伊上臈杜鵑草の花いのち短し」

「夕暮れのバス停に待つ人込みに何処から匂うか木犀の香が」

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コメント(21件)

内 容 ニックネーム/日時
 一花さんちではホトトギスもいろいろ咲いているのですね。キイジョウロウホトトギスは、イワシャジン同様、夏に葉焼けしやすいもので、半日陰から日陰にして、空中湿度の保てるところで育てたいですよね。毛虫やヨトウムシに葉を食われてしまい勝ちです。
 花のなかを覗きこむと茶色っぽい紅色の点々が沢山で面白いものですね。
 この頃は交配種もいろいろ作られているようですし、6日に見た八王子の山草展では八重咲きのものも展示してありました。

 清楚な白いホトトギスは、うちでも種子から育てていますが、丈夫で良く咲きますね。種子を播いて、その年の秋に咲くものも出ますので、楽しいものです。発芽率もとてもよいもので、簡単に殖やせてよいものですね。
なおさん
2007/10/08 23:07
今日の記事で丁度。紀伊紀伊上臈杜鵑草 をupしたとこじゃった。これもあとでトラバ させてもらいもんそ。めずらしか花もいっぱい育てチョットじゃね〜こもれびの林は ホトトギスが今を盛りと咲いてましたよ。ドン子も栄養がゆきとどいちょっせ〜逞しかもんでした。我が家も青龍にやっと蕾が上がってきています。今年は諦めていたのに。メキシカンブッシュの陰になったのでね。ホトトギスはタイワンホトトギスの方が好みです。華奢な感じに憧れがあっとよ(笑)
nobara
2007/10/09 00:08
ありゃりゃ。紀伊がWで打ち込まれちゃったー訂正させてね。m(_ _)m
nobara
2007/10/09 00:11
「尋ねても言うてはならぬ事がある花ホトトギス 風にうなずく」(鳥海昭子)〜風にうなづくが素敵な言葉だ。ちょっと何気なく素敵だ。秋の日の風は、ちょっぴり冷たくて・・
「夕暮れのバス停に待つ人込みに何処から匂うか木犀の香が」秋になると金木犀の香りがどこからか感じる、風に乗り届く、これも緩やかな風のいたずら
はなはな
2007/10/09 05:17
純白のホトトギス、いい風情ですね。我が家ではいまホトトギスはいませんが
近所では冬になって雪が降るまで咲き続けるタイワンホトトギスの株があります。降雪があると翌朝には花はさすがに萎れて消えますがその元気さには毎年感心いたします。
目黒のおじいちゃん
2007/10/09 06:23
おはようございます!
仕事場に着いて、朝の打ち合わせを終わり
自分の仕事場に入り、紅茶を一口。
一花さんのお庭で、少しの間、心を落着けました。
ホトトギス・・・綺麗ですね。
可憐なお花と言う事を、初めて知りました。
今から、打ち合わせで外へ出ます。
又しても、雨の一日です。
chiemi
2007/10/09 10:30
心和む花ですね。
長田ドーム
2007/10/09 10:49
キイは紀伊だったのですね、たまたま色が黄色ですからどうも誤解してしまいますが、咲いている処は山里の貴婦人の風格があって綺麗ですね、すさみ町の石垣の所は凄い咲き方をしているようで一度見たいものです。
ホトトギスの特集とても参考になりました。
OSAMI
2007/10/09 14:30
一花さん、ホトトギスって聞くと鳥と思ってしまいます。日本で10種類以上も自生するホトトギスが有るのですね。吃驚しました。また一つ賢くなりました。花で「極楽鳥花」って見たことがあるのですが一花さん育てられたことありますか。
彦左
2007/10/09 19:55
なおさん、こんばんは。夕べコメント有難うございます。
キイジョウロウホトトギスはちょっと日の当った所に置いていたら、葉がたちまち焼けてきました。(北大で見たものも葉焼けがすごかったです。)
うちはおまけに花付きも悪く、やはり湿った場所に置かないといけないのでしょうね。葉も花も虫が食べています。八重のものもあるのですか?交配種が出回っているのですね。白花は斑入り葉ですが、もう面倒で今日別の場所の地植えにしました。発芽率がいいのですか?種は苦手ですが、出来たら一応蒔いて見ます〜。
なおさん へ
2007/10/09 21:24
ノバちゃん、こんばんは。夕べ遅くにこちらまでコメント有難うさん〜。ま〜〜、オメメが出来ていましたね〜。長い駄文で失礼しました〜^。今日の記事見ましたよ〜〜。有難うさんです〜。はよさっさだと隠密語がバレもんで、チンチンボッボいきもんそ〜〜。木漏れ日の丘、8月末に出かけてサギソウを見て、その後和風庭園へと、あと涼しい木漏れ日の丘でうろうろしました〜。
夏場はプールもあったので、園内をバスが通っていて6時半まで開いていて午後から出かけても十分のんびり〜できましたよ。そのときまだホトトギスは開花していなかったけど、カリガネは満開で終わりかけで、あっちこっちから出ていたよ。うちのキイジョウロウはぶんとです〜。青龍は植えた場所が悪く、去年もちんか〜花がちっと咲いていました。今年はもう消えるかも?
台湾はどっさい出てきて困ってます〜^。豪華過ぎる??よね。。寝る前で慌ててPCすると間違うよね〜〜。二度もサンキューさんでした〜
nobaraさんへ
2007/10/09 21:29
はなはなさん、こんばんは。コメント有難うございます。下の句、「風にうなずく」なんて「尋ねても・・」の初句に呼応されたのでしょうね。ホトトギスの鳴き声って寂しい感じですよね。「啼いて血を吐くほととぎす」といわれるように、真っ赤な口の奥を見せて鳴くのだそうですね。
まだ鳥の姿は見た事がないのですよ。東京特許許可局なんて啼くようですが、人夫々に聞こえるのですよね。信長、秀吉、家康3人が啼かせて見せようなんて、身近で見れて啼かなかったのでしょうか??花の斑は血の色とも思われますね。
金木犀、今満開です。風に運ばれて遠くまで匂っていますよね。忙しい心に香がひとときの余裕を与えてくれます。

はなはなさんへ
2007/10/09 21:32
目黒のおじいちゃん、こんばんは。コメント有難うございます。
黄色は見苦しい咲き方ですが、それでも今年も枯れずに一応咲いてくれてやれやれでアップしました。
台湾ホトトギスは丈夫で増えて困るようです。日本産のものは弱いようで、この頃植物は殆ど外国種におされ気味ですよね。
白は去年から消えてしまったので、今年また求めて地植えしました。ちょっと草丈が低いようです。これもうまく育つか?です〜。
目黒のおじいちゃん へ
2007/10/09 21:36
Chiemiさん、こんばんは。コメント有難うございます。
お仕事休みに紅茶で一口、そしてPCでしたか。今日のキイジョウロは花付が悪くお目ざわりでしたね。白は綺麗ですよ。台湾産はうるさいくらい花が咲きますが、このキイジョウロウはやはり素人には難しいで、日本産はどうも馴染まないようです。今朝は雨でしたが、その後曇りで寒いでしたね。
鉢物への水遣りをしなくて良くて有難いです〜。
chiemiさんへ
2007/10/09 21:38
長田ドームさん、こんばんは。コメント有難うございます。
いつもお堅いこと書いてらっしゃいますが、お花で心和んで戴けて幸いです〜。
長田ドーム さんへ
2007/10/09 21:39
0SAMI さん、こんばんは。コメント有難うございます。
私もこれは昔、黄色だと思っていましたが、紀伊でした。
上臈の言葉から貴婦人のようなイメージですよね。日射に弱くて葉焼けしてしまいます。すさみ町は昔のHPですが、まだ続けているのでしょうね〜〜。一度見てみたいですよね。湿気がある所を好むようですね。
台湾は丈夫なのですがまだ咲いていません〜。街では開花が早く、アップされてましたよね。。
OSAMI さんへ
2007/10/09 21:41
彦左 さん、こんばんは。コメント有難うございます。
日本では普通に台湾産のホトトギスが出回っていますよ。丈夫で地植えで増えるので手間なしですよね。日本産の山野草は、なぜか都会の庭では育たないものが多いようです。上手にうまく育てる方もいらっしゃいますが。。素人には難しいです。
極楽鳥花は父が育てていましたよ。ストレリチアと呼ばれて、日当たりを好み、寒いと良くないようですよね。温室ではよく見て、花材にもなりますよね。東京デズニーシーでは地で育ってましたよ、。こちらでもたまに育ち、ブログでも見ましたよ。
彦左 さんへ
2007/10/09 21:43
こんな色のホトトギス、白花のホトトギス、見たことないです。初めてです!
庭にあるのはごく普通のホトトギス。珍しい物を見せていただけました。なんだかラッキー!な気分だわ。
mint
2007/10/09 22:17
またまた1周遅れになってしまいました。この花は昨年見た記憶が有ります。上臈とか貴婦人とか言われると記憶しています。「山里の貴婦人」とも呼ばれていると聞くと、見に行きたくなりますね。ホトトギス白色種は何処かのブログで見ましたが一花さんの花壇にも有ったのですか。黄色と白色のホトトギス共に見てみたいですね。
デコウォーカ
2007/10/09 22:29
mintさん、こんばんは。コメント有難うございます。花屋さんで普通に出回っているのは台湾産ですが、日本種は白も黄色もあるのですよ。山ではヤマジノホトトギスやヤマホトトギスもあり、これらはあまり見かけないようですね。栽培には台湾が一番適しているからでしょうね。紀伊上臈は特に変わった咲き方で、山野草として人気ですよ。素人には難しいです〜。
mint さんへ
2007/10/09 23:26
デコウォーカーさん、こんばんは。コメント有難うございます。去年秋にアップしましたが、中が下向きで凝っていますので、失礼して撮りました〜。山里の貴婦人ですが、去年より数が少なくなってしまいました。山奥の貴婦人を一度見てみたいものですよね。白花はよそでもご覧になられましたか?
おと年までは咲いていたのに、去年から咲かなくて、今年また求めて別に植えてみました。
デコウォーカ さんへ
2007/10/09 23:28
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