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zoom RSS サガギク(嵯峨菊)ほか

<<   作成日時 : 2007/11/29 18:05   >>

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「垣根なる菊のきせわた今朝みればまだき盛りの花咲きにけり」(藤原信実)

今年は野菊の仲間の野生ギクを何種か鉢と花壇に育ててみたが、従来の家菊と呼ばれる園芸種の古典菊やポットマムで求めた洋菊もまた鉢や庭で植えっぱなしにしてあり、開花からひと月経ってもまだ開いている。
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           <2007/10/31撮影>

その中で日本の伝統菊と呼ばれる古典菊のサガギク(嵯峨菊)の2種を何年も前に鉢で求めて地植えしたが、その後ほったらかしのままでも毎年出てきている。
サガギク(嵯峨菊)
庭の菊(嵯峨菊)2005/11/06
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この嵯峨菊は菊の中では好きな花で、増やそうと思って今春挿し芽しておいた筈だが、その後行方不明だ。
いま開花しているものは去年のものより花つきが貧弱で、株もくねくね曲がっている。
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嵯峨菊は京都嵯峨地方で古くから伝わる古典菊品種群で古典三菊に入っている。
その花弁は細く茶筅状のものとやや開いた形があり、花は中輪系だが、全体に小さく華奢に見える。葉は切れ込みが深く細長いが、普通一本立ち長幹に仕立てられており、ポットマム仕立てで洋菊同様に鉢植えで出回っていてよく見かける。
わがやのもの2色もポット仕立てのものだったが、黄色の花は「御所の春」の銘のようだった。
因みに古典三菊と呼ばれるものは嵯峨菊、伊勢菊、肥後菊だ。
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観賞用の園芸菊は奈良時代末期(本によっては平安時代とも)に中国から「重陽の節会」の延命長寿を願い、邪気を払う儀式とともに渡来したそうだ。
今でも長寿の祝いは「菊の賀」とも呼ばれて目出度さの象徴でもあり、春の桜とともに秋の菊は国花となっている。
菊の雫(露)、菊の下水を飲むと長寿につながるとされているが、菊の花の美しさと花期の長さから長く愛でられてきた花だと伺える。
渡来した当初は一部の階級層の間で観賞用の花とともに薬用として用いられていたそうだ。それが江戸時代の中期から後期にかけて庶民の間で普及し、独自の発展を遂げ、現在菊花展でも見られるような立派な大輪菊から小輪菊のものまでと、地方によっても素晴らしい今日の菊が作り出されたと言う。

「秋ふかき籬の露も匂ふなり花より伝う菊のしづくに」(藤原為兼)

「山川の菊のした水いかなれば流れて人の老いをせくらん」(藤原興風)

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「宿酔(ふつかよひ)の濁りはくらき眼を伏せて何にもの云ふ残菊一枝」(斉藤 史)

「わがうなじ屈するなかれと黄菊の前すずしきこゑをひとりたてをり」(山田あき)




さて先日11月18日、神代植物園でも菊花展を開催していたが、これは25日までの展示だったようだ。
古典三菊の嵯峨菊、肥後菊、伊勢菊の他に江戸菊と呼ばれるものなど多種展示してあった。
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              <江戸菊(狂い菊):2007/11/18神代植物園にて>

「ここのへのとのへもにほふ菊の宴に詞のつゆもひかりそへつつ」(藤原定家)

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        <肥後菊:2007/11/18:神代植物園にて>
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             <伊勢菊>
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「霜をまつ籬の菊の宵の間に置きまよふいろは山の端の月」(宮内卿)

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       <嵯峨菊:2007/11/18神代植物園にて>
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「嵯峨菊の黄色の一株細き花乱れ乱れて冬寒迎かう」

「咲き匂う古典の菊の色形華やぐ霜月余すはひと日」

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コメント(11件)

内 容 ニックネーム/日時
一花さんちは花がまだまだ無尽蔵な感じじゃっどな〜(ヨカヨカー)
いわゆるスプーン咲きって ?肥後菊の流れをくむ物なの?
この頃小菊でも このサジ弁 管弁のに惹かれるんですが・・・
新種の物かと思ってたんだわ。コスモスならシェル咲き?みたいな。
近くの産直売り場のキクもこの手合いから売れて行きます。
嵯峨菊も優雅だよね〜〜高校時代の友人にこの姿がWる人がいます。
今年、参加しなかったけどどげんしたか。名古屋の方だから遠か?ね。
nobara
2007/11/29 18:56
古典三菊と呼ばれる嵯峨菊、伊勢菊、肥後菊と江戸菊の違いを標識を読みながら比べて見ました。少しは解った様な気がします。が、直ぐ忘れるでしょう(笑)。やはり、野菊に比べるとどれも豪華で綺麗です。
デコウォーカ
2007/11/29 19:30
サガギクが綺麗に咲いていますね、古典三菊というのも知りませんでしたし、菊のことは良く分からないことばかりで勉強させて頂いています。
0SAMI
2007/11/29 21:00
「咲き匂う古典の菊の色形華やぐ霜月余すはひと日」古より愛された菊たちの粋な花姿今もうれしく感じます。それを理解する一花さんにみられて幸せな菊たちよ
hanahhana1952
2007/11/29 21:23
あらら〜。また、ノバちゃん、こちらまでコメント有難うさんです〜。
段々寒くなると、ガーデニングも嫌になって〜。
菊はほったらかしのものがまだ色々咲いていますガヨ。曲がったり間延びしたり、ちった見苦しい咲き方だけど。これは供花に重宝してます。
そうそう、肥後菊は横に並ぶように咲く性質と、スプーン咲きがヨーロッパで注目されて、この種が基本になって今出回っているスプレーマムが育成されたそうですよ。風車なども似るよね。サジ弁の親でしょうかね。
産直売り場では100円?で売っていていいね〜。わざわざ育てなくても求めれば手間なしだね。嵯峨菊は箒の先かモップみたいとか?のイメージも。高校時代の友人イメージ?モップではないのよね〜(*^_^*)名古屋からは今新幹線で早よ〜〜。でも夜がね〜^。
江戸菊は乱れ〜乱れで、粋なのか?なんなのか??
nobaraさんへ
2007/11/30 00:01
デコウォーカーさん、こんばんは。こちらにもコメント有難うございます。
古典三菊、それぞれの好みもあるのでしょうが、伊勢ギクなんか、もじゃもじゃ頭の感じですよね。
誰か嵯峨菊はモップとか?肥後はスプーンのようで。。これってなかなかその特徴を覚えられませんよね。他にも美濃菊とか、奥州菊とかあるのですよ。
野菊に比べるとやはり豪華で、最初は雅な貴人好みだったのでしょうね。
江戸時代には他にも色々な花が持て囃されていますよね。
デコウォーカ さんへ
2007/11/30 00:04
0SAMI さん、こんばんは。コメント有難うございます。
これは中輪系のなかの古典三菊でsが、それぞれ好みありますね。
この他に大輪、小輪も管もの、厚ものなど他にもあり、菊はその数、形が多いですよね。菊花展では懸崖菊なども素晴らしいでした。仕立てて育てるのも大変なようです。

0SAMI さんへ
2007/11/30 00:06
hanahhana1952さん、こんばんは。コメント有難うございます。
菊は日本人好みにそれぞれの地方で仕立てなおされて、日本の国花となったのでしょうね。江戸菊と、伊勢菊など、どうももじゃもじゃした感じですが。
スタンダードな大輪菊は飽きがこず、慶弔にも使われていますよね。白と黄色が一番馴染ですね。
hanahhana1952さんへ
2007/11/30 00:08
一花さん、菊の種類はすごく多いですね。今日のサガギク(嵯峨菊)は見事ですね花びらが立ってる感じです。
彦左
2007/11/30 19:37
彦左 さん、こんばんは。こちらにもコメント有難うございます。
菊は中国から入ってきて、江戸時代にもてはやされ、各地で品種改良がおこなわれたそうです。地方によって花形が違って、今日と嵯峨の方ではお茶に関係するのか?茶筅形です〜。箒にも似ますね??
彦左 さんへ
2007/11/30 22:32
はじめまして。
大阪でデザイン事務所をやっている者です。

現在、パンフレットを制作する仕事を手がけております。
そこで使うイメージ写真として、サガギクの咲いている風景を探しておりましたところ、一花一葉さんのブログにたどり着きました。

いちばん上のサガギクの画像が、こちらのイメージに合っておりまして、ぜひ使わせていただきたく思っております。

謝礼はさせていただくつもりです。
具体的なことをお伝えするため、メールで直接やりとりしていただけませんでしょうか。

o2design@fuga.ocn.ne.jp
お手数ですが、こちらのアドレスまで一度ご連絡いただけませんでしょうか。

よろしくお願いいたします。

デザインオフィスO2
デザインオフィスO2(オーツー)
2008/11/17 11:04
サガギク(嵯峨菊)ほか 一花一葉/BIGLOBEウェブリブログ
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