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zoom RSS 北海道旅行P−3(アイヌ民族博物館その2)

<<   作成日時 : 2007/11/06 19:46   >>

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大きなポロト湖にある集落と言う意味のポロトコタン。
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そのアイヌ村復元の茅葺の室内に入ると、こちらでも昔あった囲炉裏が真中にあり、上を見上げると、天井梁に本物のサケの燻製が吊してあった。中の臓物を出して煮たあと塩をし、日干しして煙で燻されたものだ。
住居の東の窓は神の入り口となっており、また儀礼のとき用いる道具を出し入れする窓として神聖視され、決して覗いたりしてはいけないそうで、ここでは、西側から人は出入りする習わしとなっていると説明を聞いた。
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その後、ここアイヌ村に務めているアイヌ子孫の職員の方なのか、アイヌ踊りの披露があった。ムックリ(口琴)と呼ばれる竹で作られた小さな単純な楽器の演奏があった。糸を引っ張って弁を振動するだけだが、奥が深く呪術的な音を奏でて様々な音色が出ていて感銘した。
ムックリ:模範演奏(step7へ(アイヌ民族資料館HPより)
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家の東側には儀式用の御幣のイナウと呼ばれる木幣がたくさん置いてあった。
ミズキやヤナギ、キハダなどが一般に使われて、その他使用目的によって、刺や臭気のあるものなども使われていたようだ。
この木幣(イナウ)は直接神への捧げものとなったり、魔除け病気除け、またそれ自体が神になるものもあると書いてある。
イヨマンテと呼ばれる熊の霊送りはよく知られていて、このイナウも使われていたのだろう。
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      <木幣(イナウ)>
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ここ敷地内には小さな野草園があって、山菜、薬草、雑穀栽培してあったが、この時期見られたものは葉が少し紅葉していたナギナタコウジュと、他立ち枯れた植物ばかりだった。トリカブトも時期的に終わったのか、見られなかった。
画像手前には、偶然アカザ科のシロザの実のようなものが写っていた。
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ナギナタコウジュ(薙刀香薷)は花穂が片側につき、弓なりなので薙刀の刃先を思わせ、匂いが香ばしい香薷に似るからナギナタコウジュだそうだ。アイヌ語ではエントと呼ばれ、風邪や二日酔いに使われたそうだ。1年草だが、この花は、移動先の他の場所でも見かけた。
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      <ナギナタコウジュ:シソ科ナギナタコウジュ属>
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「路のべに枯るる八千ぐさ己がじし実をこぼしゐる寒き光に」(窪田空穂)

「山里は冬ぞさびしさ増さりける人目も草もかれぬと思えば」(源宗于)

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          <立ち枯れのタチギボウシ>
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クサノオウ(草の王)はまだ元気に開花していた。空地には、こちらでも見かけるイヌタデとアカツメグサが蔓延っていた。
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     <クサノオウ:ケシ科クサノオウ属>

コタンの森と呼ばれる裏山近くの日蔭っぽい場所に、フウロソウ科のものが咲いていた。エゾフウロだろうか?
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ヒグマ4頭と北海道犬が展示資料として檻に飼われていたが、ヒグマは人が近づくだけでパイプに口をあけ、餌をおねだりしていた。
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出口近くのドウダンツツジは赤く色付いて燃え立っていた。
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蝦夷地の先住民族として文字を持たず(持たされず)に、大和民族に支配吸収されていった少数民族。遠い日のアイヌ民族の生きざまを思いつつ、この村に別れを告げて先へと急いだ。

「母のくににかへり来しかなや淡々と冬濤圧して太陽沈む」(坪野哲久)

「目をあきて秋づきにける夕かげは夢のつづきの如くさみしき」(吉田正峻)

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「茅葺のアイヌの部屋に演奏の竹琴響く鼓動の喘ぎか」

「飴色に燻され梁に吊るされる数多の鮭の腹を開かれ」

「檻中の羆(ひぐま)一頭人影に口開け近寄り餌を待つのみ」

「名を呼べど目を閉じ冷えてやせ細るままの終なる小さきペットは」

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コメント(16件)

内 容 ニックネーム/日時
北海道は初めて飛行機に乗って旅行をした所で 懐かしいです。
「美幌」辺りのアイヌ村で、アイヌ人と写真を撮りました。
北海道の定番、クマがサケを銜えた木彫りの特大を買って来たのですよ!
天井にある沢山の「サケの燻製」は長い冬の保存食なのでしょうね。
”東”は神聖な出入り口 ”西”から出入りをするのですか〜。ところ変われば…で、色んな言い伝えがありますね。

やまびこ
2007/11/06 20:55
イナウには色々の種類があり、それを使い分けている。アイヌ文化ではイナウは重要な役割がありそうですね。赤い実を付けたシロザの様です。茎は長くてしっかりしているので杖に使えそうです。欲しいですね。
デコウォーカ
2007/11/06 21:27
名を呼べど目を閉じ冷えてやせ細るままの終なる小さなペットは」 ペットの死をむかえられた?ペットは家族だから悲しいものです。田舎にひとり住む母が飼うペットも14歳を向かえ癌とかで最近痩せてきた。母が悲しそうで、心が痛い。
はなはな
2007/11/06 21:50
一花さん、ポロト湖って見事な湖ですね。いろんな風習があるアイヌ民族の話面白かったです。西側から入る家の風習は変わってますね。普通家の西側は開けないのはこの辺の風習ですが。今日も沢山の綺麗な写真23枚でしたかこれだけ貼り付けるの大変でしょう。何故か珍しく開かなくて途中でブラウザを切ってパソコンを再起動して今度はやっと見られました。
彦左
2007/11/06 22:14
やまびこさん、こんばんは。コメント有難うございます。北海道は観光地として魅力一杯の場所ですよね。広いので道内を全て回るには、何回も出かけなければいけないようです〜。
「美幌」辺りはサロマ湖、摩周湖、阿寒湖など近くに有名な湖がたくさんあり、知床も近いし、一度訪れてみたいです〜。
アイヌ村は道内にはあちこちにあるのですね。
熊が鮭をくわえた木彫りは姑も求めてきていました。特大だと見事で、お値段も(@_@;)?だったことでしょうね〜^。
鮭の燻製は保存食で、他の獣の肉もそのようにしたとか書いてありましたよ。東は神の入り口で、西が人間の入り口だそうです^。科学文明を持たなかったようで、自然を神と崇めて暮らしたのでしょうか?
やまびこさんへ
2007/11/06 23:02
デコウォーカーさん、こんばんは。コメント有難うございます。
イナウは舟の舳先にもありました。別の植物でも作られて、それぞれ使用目的が違っていたそうです。こちらでは御幣は和紙で作られますが、木を削って長くうまく作ってありますよね。
昨日アカザ科のシロザ(シロアカザ)を見せて戴きましたが、今日写真をアップする時良く見たら、偶然その実が写っていました。本によると、アカザの若芽は食用でお浸しにされ、そして炊き込んで「あかざ飯」というのもあったようで、食料難の戦時中に食べられたそうです〜・杖にするのに良さそうで、ここでも杖になったのでしょうかネ??。。
デコウォーカ さんへ
2007/11/06 23:05
はなはなさん、こんばんは。ここ半年プレールードッグのオスが激痩せして元気がなかったのですよ。一昨日はぐったりで、昨日の朝死んでいました。息子が何年も飼っていて世話は私がしていましたので、よく懐いて蒲団の中に寝たり、抱っこも好きでべったり〜ととても可愛い地リスでした。名前を呼ぶと振り向いて賢い動物でしたよ。私の肩に乗って庭を一緒に廻ったりしていましたが。最後は胃に何か出来て食欲不振でした。癌だったのしょうね。檻の生活で何時も窓の外を見ていましたが、魂が生まれ故郷の草原に帰って、自由に駆け巡っていることと思います。
お母さまも、そんな激痩せのペットと一緒なんですね。長生きするといいですね〜。
はなはなさんへ
2007/11/06 23:08
ポロトコタンの鮭の燻製は沢山ありますね、お土産などに頂くベニザケのスモークサーモンはいいお値段ですが、これとは作り方が少し違うようですね。
ここのナギナタコウジュは綺麗なピンク色で良いですし、東京のものとは一味違う感じです、エゾフウロウソウ?の花も2本線のビンク色が良いですね。
気落ちしないで頑張って下さい亡くなったのは新しい方のペットですか。
OSAMI
2007/11/06 23:14
彦左 さん、こんばんは。コメント有難うございます。
アイヌ民族の成人女性は口と顔にも刺青をしていたようです。大和民族の支配下にあって今は集落もなくて、一般の人と同じようにあちこちに住んでらっしゃるようですね。自然相手の暮らしですから、文化文明も自然に頼るものが多いのでしょうね。こちらでは西側は陽が入るので開けないですが、神様は太陽神みたいで東からなんでしょうね。
写真欲張って今日も23枚でしたが、一応サイズを落としてあります。すみません、珍しく開かなかったですか?写真が多いと重くなってくるのでしょうか?容量の空きはたくさんあるのですが。。集中すると開かないほとがあるようです。今後気をつけますね。
彦左 さんへ
2007/11/06 23:17
OSAMIさん、こんばんは。コメント有難うございます。
鮭の燻製は何故かここにたくさんありました。外で販売もしていましたが、、丸もの一匹はこちらの生の一匹より高いようでした。酒のツマミとして「鮭とば」の切ったものが売っていますが、美味しいですよ。紅鮭のスモークサーモンも美味しいですよね。燻製は日持ちするようです。私の田舎では、アユも同じように日に干して燻製したものが土産として売っていますが、ここの鮭は塩が多いようです。
エゾフウロなのか分かりませんが、花弁が細いようで筋が奇麗でした。
ペットは古い地リスのオスで激痩せで癌のようでした。子猫は今晩、よその庭に逃げ出して二人で捕まえて、昨日からさんりんぼうでした。
OSAMI さんへ
2007/11/06 23:28
こんばんは。
冬は、皮なのですか・・重そうな感じもしますが、暖かいのでしょうね。
ここでも、女性が長い衣装を着ていて、素敵だなぁと、益々欲しくなりました。
プレールードッグのオス・・・おびえて食欲が無いと、聞いたばかりでしたのに・・可愛い姿が思い出されます。寂しいですね・・・・
chiemi
2007/11/06 23:34
chiemiさん、こんばんは。コメント有難うございます。長い間雪に埋もれて閉ざされていますので、普通の衣服の下に毛皮を張り付けたものなどあるようです。帽子もミンクも狐の襟巻も安くで売ってましたが、今は動物愛護もうるさいようです。でもこんな寒い地方ではおしゃれより必需品かも知れませんね。
長い衣服の裾もステッチ刺繍のようです。バンダナや鉢巻風なものもありましたよ。何時か手に入るといいですね〜。
プレーリードッグのオス、可愛い子でしたよ^^。子猫が来てから急に激痩せしたようです。骸を見ると悲しく涙が止まりませんが人間の勝手でペットにされて可愛そうでした。ペットにしてみると、自由な世界に逝って今では生まれ変わって異国の故郷で走って幸せにしているかも知れません〜。
chiemiさんへ
2007/11/06 23:55
ナギナタコウジュは北海道でも見られるのですね。シソ科だから食べることはできると思っていましたがアイヌのかたは薬用にもするのですね。
自然の恵みをフルに生かす民俗ならではと思いました。アイヌの子孫たち身長が昔にくらべて伸びています。こんな事にも時の流れを感じるなー。
目黒のおじいちゃん
2007/11/07 07:45
北海道紀行文。読ませて戴いています。丁寧な描写でさすが一花さんじゃっどな。鮭の薫製、見事に並んでいますね〜そうやって保存もなされていたんですね。アイヌとかクマソとかどっかの議員がまた言葉足らずな事を発言していましたが。こうやって北の大地で自然を最大限に利用して築いてきた文化(民俗)興味深いですね〜  エゾフウロだとハクサンフウロのように花びらが少し大きいとおもうのね。どっちかというとヒメフウロ(シオヤキソウ)に花びらは似ていますね〜分布域は判らないけれど・・??
まぁ〜プレーリーちゃん。亡くなったの?お悔やみ申し上げます。この頃ペットの癌が多くなってるソウですね。食べ物の変化?なのかしら。
一花さん。裏山鹿よ〜私もゆっくり行ってみたいわ〜次のレポートも楽しませて貰いもんでな。<歳を一つ重ねもした(-_-;)はァー;
nobara
2007/11/07 12:52
目黒のおじいちゃん、こんばんは。コメント有難うございます。
ナギナタコウジュはここ北海道で初めてみました。来る途中のサービスエリアの草原に薄紫の花があって、何だろうかと思って写真を撮っていたら、傍にいた旭川にお住まいの方が、庭にも咲いていると仰ってましたが、それがこの花と一緒でした。二日酔いはヒエのお粥に入れて食べるそうです。風邪や風邪予防には煎じて飲むそうですよ。これから活躍しそうです〜。アイヌの子孫の方たちも今風でした。
目黒のおじいちゃん へ
2007/11/07 19:26
ノバちゃん、こんばんは。おじゃったもんせ〜。コメント有難うさんです〜。丁寧ち、どっさいの画像とてげな駄文で、読む人にはうんざいごわんそ〜。鮭の燻製、うまそう〜で、こうやって日持ちさせていたそうです〜。ほんにエゾフウロでなくて、花弁はヒメフウロに似ますが〜ヨ。じゃっどん分布が本州、四国ちあって、エゾ?ごわんそかいち分らんところ。日蔭っぽいところにあったのヨ。
プレコのオスが痩せ細って逝きました。最後はぐらしかった〜〜。日だまりに一日じっとして、よろよろしながらお漏らししていました。昔は布団に入ってきたり、肩にのったりポケットに入ったり、抱っこが大好きでした。かじっとがぬさんかった〜〜だけ。これは息子が飼っていたので、甘やかしてチョコや甘いもん大好きでした〜。今の子猫んほうが壁を爪でガリガリ〜。裏山鹿ち、ノバちゃんちもハズさんと、あっちこっち出かけて〜お互い幸せ〜で感謝感謝ごわんどな。お互いひとつ年をとりましたけど、ハズさんを大事にして細く長く生きてもらいもんそ〜^。

nobaraさんへ
2007/11/07 19:30
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